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東京都港区のビル群 ウィキペディアから
虎ノ門ヒルズ(とらのもんヒルズ)は、東京都港区虎ノ門・愛宕に所在する複合施設。森タワーを中心にビジネスタワー、レジデンシャルタワー、ステーションタワーの4棟から構成されている。デベロッパーは森ビル。
虎ノ門ヒルズ Toranomon Hills | |
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虎ノ門ヒルズのビル群。左からレジデンシャルタワー、森タワー、ビジネスタワー。森タワーの後ろにはステーションタワーがある。 | |
情報 | |
住所 | 東京都港区虎ノ門一丁目・二丁目・愛宕一丁目 |
座標 | 北緯35度40分00.47秒 東経139度44分57.87秒 |
現状 | 完成 |
起工 |
2011年(平成23年)4月1日(森タワー) 2017年(平成29年)2月(ビジネスタワー) 2017年(平成29年)3月(レジデンシャルタワー) 2019年(令和元年)11月(ステーションタワー) |
竣工 |
2014年(平成26年)5月29日(森タワー) 2020年(令和2年)1月(ビジネスタワー) 2022年(令和4年)1月(レジデンシャルタワー) 2023年(令和5年)6月(ステーションタワー) |
開業 |
2014年(平成26年)6月11日(森タワー) 2020年(令和2年)6月6日(ビジネスタワー) 2023年(令和5年)10月6日(ステーションタワー) |
用途 | 事務所、店舗、賃貸住宅、ホテル、カンファレンス、駐車場など |
関係者 | |
建設業者 | 大林組、竹中工務店、鹿島建設 |
デベロッパー | 森ビルなど |
所有者 | 森ビルなど |
管理者 | 森ビル |
技術的詳細 | |
ビル | 森タワー、ビジネスタワー、レジデンシャルタワー、ステーションタワー |
開発面積 | 7.5万m2 |
ウェブサイト | |
https://www.toranomonhills.com/ |
最初に完成した森タワーは、「環状第二号新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業III街区」として東京都が施行、森ビル株式会社が特定建築者になって建設された。
2016年以降に建設された残り3つの超高層ビルは、それぞれ個別の再開発事業が元になっており、森タワーを含めた4つの再開発事業を組み合わせた上で、2023年に今日の虎ノ門ヒルズが全面開業した。
1946年、1946年(昭和21年)に最初の整備計画が決定された東京都市計画道路幹線街路環状第2号線は、用地買収の難航で着工できていなかったが、1998年(平成10年)に道路を地下化することで地元の合意を取り付け、着工に向けて動き出すことになった。当初は幅員が100mの道路になる予定だった。1950年、道路の幅員を40mにすることが決まる(その後しばらくの間計画は凍結されていた)。1989年(平成元年)- 立体道路制度が創設される。1998年(平成10年)- 道路を地下化することで地元が合意。
2002年、立体道路制度を活用して都道の上にビルを建設する構想を東京都が発表し、森ビルが参画を決めたことから事業化が進むことになった。この森ビルの参画は、公共事業に民間が計画の作成段階から参画する「事業協力者方式」の第1号となった。こうして事業計画の策定から参画したことから、4棟のビルを建設するとしていた東京都などによる初期の構想が、当時の森ビル社長である森稔が1棟への集約を主張したことで、超高層ビルを1棟建設する計画となるなど、森ビル側の意向が計画に強く反映される形となった。
2005年(平成17年)- 道路工事を着工。この事業計画の最初の目的で事業の中核の一つである環状第2号線の虎ノ門 - 新橋間約1.35kmは、2014年3月29日に開通した。この区間は、地下に片側2車線の本線、地上に片側1車線の車道と片側幅員13mの歩道・自転車道が整備されている。なお、地上街路の愛称は「新虎通り」と命名されている。この道路のため、当施設の敷地内には、高さ約50mの換気塔が設置されることになった[4]。
2011年4月1日、「環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業」の一環として「虎ノ門ヒルズ 森タワー」を着工する。2013年、建物を上棟、「虎ノ門ヒルズ」と命名される。2014年5月29日に竣工する。6月11日に開業する。
2016年4月、「虎ノ門ヒルズ(森タワー)」の隣接地の北にオフィスを中心とした「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」、南に住宅を中心とした「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」、西に、東京メトロ日比谷線の新駅(虎ノ門ヒルズ駅)と一体として「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の建設を予定することを発表する。
2017年1月、「ビジネスタワー」、「レジデンシャルタワー」が着工する。2019年11月、「ステーションタワー」を着工する。
2020年1月、「ビジネスタワー」が竣工するも、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開業が延期される[5]。6月6日に「ビジネスタワー」に直結する「虎ノ門ヒルズ駅」が[6]、6月11日に「ビジネスタワー」が、「レジデンシャルタワー」は2022年1月[7]、「ステーションタワー」は2023年10月6日[8]にそれぞれ開業した。
虎ノ門ヒルズ森タワー | |
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情報 | |
用途 |
オフィス 住宅 ホテル 店舗 カンファレンス 駐車場 |
設計者 | 日本設計 |
施工 | 大林組 |
建築主 | 森ビル |
事業主体 | 東京都 |
管理運営 | 森ビル |
構造形式 | S造(一部SRC造、RC造) |
敷地面積 | 17,069 m² 7.5万 m2 |
建築面積 | 9,391 m² |
延床面積 | 244,360 m² 80万m² |
状態 | 完成 |
階数 | 地上52階、地下5階、塔屋1階 |
高さ | 247m(最高部: 255.5m) |
エレベーター数 | 53基(東芝製34基、三菱製7基、フジテック製12基) |
戸数 | 172戸 |
着工 | 2011年4月1日 |
竣工 | 2014年5月 |
開館開所 | 2014年6月11日 |
所在地 |
〒105-0001 東京都港区虎ノ門一丁目23番1号〜4号 |
虎ノ門ヒルズ森タワー(とらのもんヒルズもりタワー)は、東京都港区虎ノ門一丁目に所在する森ビルの超高層ビルである。複合施設「虎ノ門ヒルズ」の中核を担う。高さは247mであり、東京都内の超高層ビルでは3番目に高い(2023年7月現在)。
1 - 4階は商業施設が入る。6 - 35階はオフィスが入る。47 - 52階にはホテル「アンダーズ 東京」が入る。地上52階・地下5階建てで、芝生広場のある庭園やガーデンハウスを併設している。
立体道路制度を活用して環状2号線と一体として建設された。2014年6月11日に開業した。
区間の西端部分に建設され、1階を道路が貫通する構造になっている地上52階・地下5階建てで高さ247mの超高層ビルである。この高さ247mは、事業者である東京都が資料で公称している高さで、多くの超高層ビルが高さとして採用しているアンテナなどを含めた最も高い部分では255.5mとなる。しかし、公共事業では大幅な計画変更には審議会の承認などが必要となることから、ヘリポートの高さをビルの高さとすることで計画変更を回避したため、高さ247mと公称することになった。このため開業時点では、公式には東京都内では248mのミッドタウン・タワーに次ぎ2番目に高い建物とされているが、最高部の255.5mを基準とした場合には東京都内で最も高い超高層ビルとなっていた。
敷地は、第三者認証としてJHEP認証制度における最高ランク(AAA)を受けている。
虎ノ門ヒルズフォーラム(とらのもんヒルズフォーラム)は、虎ノ門ヒルズ森タワーの4・5階に入る会議室。590m²のメインホールと、6つのホールがある。
虎ノ門ヒルズ森タワーの37 - 46階に入るマンション。総戸数は172戸。
虎ノ門ヒルズビジネスタワー(とらのもんヒルズビジネスタワー)は、東京都港区虎ノ門一丁目に所在する森ビルの超高層ビルである。
森タワーの北側に位置する。地上36階、高さ185mであり、オフィスを中心に商業施設などが入る。2020年6月に開業した。
東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」と直結し、1階にはリムジンバスやBRTも発着可能なバスターミナルが設置されている。
地下1階から地上3階には58店舗の商業施設が入る。5 - 36階はオフィスが占め、総貸室面積は約96,000m²、基準階貸室面積は約3,000m²となっている。
虎ノ門横丁(とらのもんよこちょう)は、虎ノ門ヒルズビジネスタワーの3階に設置されている飲食店街である。人気店26店舗が集まる。
大規模蓄熱槽は、冷水を需要家に供給するインバータターボ冷凍機とも組み合わせて運用。製造した冷水を需要家に供給すると同時に蓄熱することで高効率運転も実現している。[11]
虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー(とらのもんヒルズレジデンシャルタワー)は、東京都港区愛宕一丁目に所在する森ビルのタワーマンションである。
森タワーの南側に位置する。54階建て、高さ215.25mで、住宅約550戸と低層部に商業施設が入る。2022年1月に開業した。
愛宕神社と虎ノ門ヒルズ森タワーの間をつなげるように配置された、54階建の建築物の東側1~3階部分のテラス状の植栽帯が特徴。愛宕神社の緑地が当該建物の北に位置する虎ノ門ヒルズ森タワーとつながるように建物東側の北から南までしっかり緑の軸を形成している。樹種はシラカシやアラカシ等の自然植生を基本としたものに、庭木や公園木として親しまれている季節豊かな表情を見せるソメイヨシノやアジサイ等もとりいれ人々を楽しませている。4階~8階の東側庇上部も緑化され東側全体に緑が広がる様子がうかがえる。愛宕神社に接する南側は東と西をつなぐ裏動線のような空間ではあるが、起伏をうまくつかい魅力的な緑の露地が形成されている。 [12]
虎ノ門ヒルズステーションタワー(とらのもんヒルズステーションタワー)は、東京都港区虎ノ門二丁目8番に所在する超高層ビルである。
森タワーの西側に位置する。地上49階建て、高さ約265mで、東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」と一体的に開発される。商業施設、ホテル、フォーラムなどで構成される。
当ビルの1階、11 - 14階には「アンバウンド コレクション by Hyatt」による客室数205室、標準客室約27 - 34m²のホテル「ホテル虎ノ門ヒルズ」が、9・10階、15 - 44階にはオフィスが、45 - 49階には複合施設「TOKYO NODE」が入る。また、桜田通り(国道1号線)上には、森タワーのオーバル広場へと接続する、幅員20mの大規模歩行者デッキ「T-デッキ」が整備される。2023年7月14日に竣工し、全体の開業は同年10月6日[13][14]。
2014年(平成26年)10月14日に、当施設西側を通る東京メトロ日比谷線の霞ケ関駅 - 神谷町駅間に「虎ノ門新駅(仮称)」を新設する計画が、東京メトロと都市再生機構から正式に発表された。
2018年(平成30年)12月5日、新駅の名称を「虎ノ門ヒルズ駅」とすることが東京メトロより発表され、2020年(令和2年)6月6日に開業した。
虎ノ門ヒルズビジネスタワーの1階には、約1,000平方メートルの規模を有するバスターミナルが併設されている。同バスターミナルは上述の日比谷線虎ノ門ヒルズ駅の他、銀座線虎ノ門駅とも地下通路で直結している。
東京BRTが2020年(令和2年)10月1日からのバス高速輸送システム(BRT)のプレ運行(一次)開始の段階より中央区の晴海方面に向かう路線の運行を開始しており[15][16]、2020年(令和2年)12月16日から羽田空港と結ぶ空港リムジンバスも発着する。2022年5月31日から浜松市中央区への遠鉄高速バスe-LineRの横浜イーライナー夜行便も発着する。
2014年(平成26年)6月4日、同ビルのマスコットとして、『ドラえもん』の藤子・F・不二雄プロと共同制作した「トラのもん」が発表された。100年後の22世紀のトーキョーからタイムマシンでやってきたネコ型ビジネスロボットという設定で、姿はドラえもんそっくりだが白黒のトラ縞(ビルディングをイメージ)、また猫耳がある[17]。みんなと一緒にワクワクできる東京「Mirai Tokyo」をつくるために未来からやってきたという設定である[18][19]。
入口に近い吹き抜けに立体模型が設置されて来館者を出迎える他、施設内のモニターで流れるイメージビデオやポスターにも登場する[17]。また、ビジネスタワー及びステーションタワーのワゴンショップ、森タワー内の森美術館のショップを中心に公式グッズが販売されている[20]。
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