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京都府から大阪府に至る国道1号バイパス ウィキペディアから
第二京阪道路(だいにけいはんどうろ、英語: DAINI-KEIHAN ROAD[1])は、京都府京都市伏見区から大阪府門真市に至る一般国道1号バイパスである。4 - 6車線の専用部(自動車専用道路)と側道に当たる2 - 4車線の一般部(一般道路)からなる。
飽和状態にある京阪国道(枚方バイパス・寝屋川バイパス)および近畿自動車道の吹田JCT/IC - 門真IC の渋滞緩和(加えてこれに付随する名神高速道路の天王山トンネル付近と京都南IC付近の渋滞緩和)を目的として整備された。専用部と一般部を合わせた総事業費は1兆550億円で、公共事業部分が7,270億円(国が4,850億円、大阪府が1,800億円、京都府が620億円を負担)、有料道路事業部分が3,280億円(専用部の通行料金収入で償還)である[2]。
沿道環境への対策として、道路の両脇に副道・植栽帯・自転車歩行者道からなる環境施設帯を設置しており、国土交通省は緑立つ道の愛称を付けている。
大阪府側はJR片町線(学研都市線)とほぼ並走したルートを走る。
ここでは、一般有料道路としての営業中路線では第二京阪道路に含まれる洛南連絡道路(地域高規格道路)についても合わせて記述する。
延長約28.3キロメートル (km) の自動車専用道路であり、地域高規格道路の計画路線に指定されている。一般有料道路としての営業中路線では旧・阪神高速8号京都線区間接続部から門真JCTまでの区間が第二京阪道路であるが、地域高規格道路の路線では巨椋池ICから門真JCTまでの区間(延長約27.4 km)が第二京阪道路であり旧・阪神高速8号京都線区間接続部から巨椋池ICまでの区間(延長約0.9 km)は洛南連絡道路(らくなんれんらくどうろ)である。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、「E89」が割り振られている[3]。
2010年3月20日に全線開通を迎えた際、テレビ・ラジオCMやリーフレットなど宣伝広告に用いられたキャッチコピーは、「この道が、関西の流れを変える」。
NEXCO西日本が一般有料道路として管理する。公共事業・有料道路事業の合併施行方式で建設され、建設工事の途中で国土交通省から西日本高速道路(NEXCO西日本)に移管された[注釈 1]。
阪神高速8号京都線接続部は一般部の起点よりも約1.4 km南の宇治川左岸(南岸)付近にあるため、専用部の延長距離は一般部のそれよりも短くなっている。
巨椋池TB以北は4車線(第2種第2級・設計速度60 km/h)、巨椋池TB - 久御山JCTまでは4車線(第1種第3級・設計速度80 km/h)、久御山JCT以南は6車線(第1種第3級・設計速度80 km/h)である。
2003年3月30日に最初の区間として巨椋池IC - 枚方東IC間が部分開通した。巨椋池IC以北の区間は、阪神高速8号京都線と同時に2008年1月19日に開通した。枚方東IC以南の区間については、当初2007年度中の開通を目標としていたが、用地買収の遅れや道路が通る周辺住民の反対運動で、約2年遅れの2010年3月20日に開通した。
全線開通によって、瀬田東JCT - 門真JCT間の距離が、従来の名神・近畿道経由(約59 km)に比べ、京滋バイパス・第二京阪経由(約47 km)のほうが約12 km短くなった。大阪南部・和歌山方面と滋賀・名古屋方面との往来が便利になるほか、吹田JCT付近の慢性的な渋滞も緩和した。2008年2月の新名神高速道路部分開通により、草津JCT - 豊田JCT間の距離が名神・東名経由より約34 km短縮されたことも合わせると、門真JCT - 豊田JCT間の距離が2008年2月以前と比べて約46 kmも短縮されたことになる[注釈 2]。なお、2024年度に見込まれる新名神大津 - 城陽間の延伸で、さらに5kmほど短縮される見通しである。
バス会社でも大きな動きが見られ、JR学研都市線沿線から大阪なんばや京都駅とを直接結ぶバス路線(京阪バスのダイレクトエクスプレス直Q京都号)を新設したり、南海バスを筆頭にこのルートに移行し、所要時間の短縮を行っている。関西国際空港からのアクセスの向上によって、京都方面へのインバウンド需要にも応えている[4]。京阪間の28%の交通量をこの道路で賄っており、国道1号線や名神高速道路の負担軽減にもつながっている[4]。沿線7市1町の法人税収は全線開業前の2009年と開業後の17年を比べると37%増の98.4億円となっている[4]。
その他、2012年4月まで着工が凍結されていた新名神高速道路の大津JCT - 城陽JCT間(約25 km)と八幡京田辺JCT - 高槻JCT間(約10 km)の着工必要性の判断要素として、第二京阪道路の全線開通が重要視された。
2019年4月1日に、阪神高速8号京都線の鴨川東IC以南の区間が第二京阪道路に編入された。
IC 番号 |
施設名 | 接続路線名 | 起点 から (km) |
油小路線 接続部 から (km) |
BS | 備考 | 所在地 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
稲荷山トンネル 山科方面 | |||||||||
8-02 | 鴨川東IC | 稲荷山トンネル | 0.0 | 第二京阪道路と一般道との連絡は無し | 京都府 | 京都市 | 伏見区 | ||
- | 鴨川西TB | 0.6 | 本線料金所 下り線のみ |
南区 | |||||
8-03 | 鴨川西IC | 竹田街道 | 0.6 | 大阪方面出入口 | |||||
- | 上鳥羽JCT | 京都高速道路堀川線(計画) 京都高速道路久世橋線(計画) |
計画中 | ||||||
8-04 | 上鳥羽IC | 油小路通 | 2.2 | 大阪方面出入口 | |||||
- | 京都南JCT | E1 名神高速道路 | 建設予定 2028年供用開始予定[5] |
伏見区 | |||||
8-06 | 城南宮北IC | 油小路通 | 2.7 | 山科方面出入口 | |||||
8-07 | 城南宮南IC | 4.0 | 大阪方面出入口 | ||||||
8-08 | 伏見IC | 油小路通 外環状線 |
5.4 | 山科方面出入口 | |||||
- | (油小路線接続部) | 7.4 | 0.0 | 料金計算上の分界点 | |||||
- | 巨椋池TB | 7.9 | 0.5 | 本線料金所 | |||||
1 | 巨椋池IC | 8.3 | 0.9 | 大阪方面出入口 | |||||
2 | 久御山JCT | E88 京滋バイパス | 9.4 | 2.0 | 久世郡 久御山町 | ||||
3 | 久御山南IC | 府道15号宇治淀線 | 12.2 | 4.8 | 大阪方面出入口 | ||||
4 | 八幡東IC | 12.9 | 5.5 | 京都方面出入口 | 八幡市 | ||||
10 | 八幡京田辺JCT | E1A 新名神高速道路 | 16.1 | 8.7 | |||||
- | 京田辺TB | 16.4 | 9.0 | 本線料金所 | 京田辺市 | ||||
5 | 京田辺松井IC | 16.4 | 9.0 | 大阪方面出入口 | |||||
- | 京田辺PA/BS | 17.2 | 9.8 | ○ | |||||
6 | 枚方東IC | 国道307号 府道17号枚方高槻線 |
18.8 | 11.4 | 京都方面出入口 | 大阪府 | 枚方市 | ||
7 | 枚方学研IC | 20.4 | 13.0 | 大阪方面出入口 | |||||
8 | 交野北IC | 府道7号枚方大和郡山線 | 22.0 | 14.6 | 京都方面出入口 | 交野市 | |||
9 | 交野南IC | 国道168号 府道20号枚方富田林泉佐野線 |
25.9 | 18.5 | 大阪方面出入口 | 枚方市 | |||
10 | 寝屋川北IC | 26.8 | 19.4 | 京都方面出入口 | 寝屋川市 | ||||
11 | 寝屋川南IC | 31.5 | 24.1 | 大阪方面出入口 | |||||
12 | 第二京阪門真IC | 府道2号大阪中央環状線 府道15号八尾茨木線 |
34.8 | 27.4 | 京都方面出入口 | 門真市 | |||
- | 門真TB | 35.7 | 28.3 | 本線料金所 大阪方面のみ | |||||
3-1 | 門真JCT | E26 近畿自動車道 | 35.7 | 28.3 | |||||
阪神高速2号淀川左岸線 北港方面(事業中[6]) |
寝屋川第一トンネルと寝屋川第二トンネルは整備時に一体で小路トンネル(全長780 m)の仮称で呼ばれていた[7] が、途中の約100 mの天井部分に開口部が設けられていることから、この部分をトンネルとは扱わず2つのトンネルに分けられた。
元は阪神高速8号京都線で2019年4月1日にNEXCO西日本に移管された区間(油小路線。以下、編入区間という)と、開業時からNEXCO西日本が営業している区間(以下、既存区間という)は、別料金である。
なお、編入区間と既存区間との正確な境界(旧・会社境界点)は、京都市伏見区向島大黒であるが、本節では便宜上、巨椋池本線料金所として記述する。
移管に伴い、2車種区分の均一制から5車種区分のETC利用を基本とする対距離制に移行した。非ETC車の料金および収受方式は入口から利用可能な最長区間の料金を入口料金所で収受する単純支払方式であり、同じ区間・車種でも方向によって料金が異なる場合がある。
料金水準は高速自動車国道の大都市近郊区間を基本とするが、固定額(ターミナルチャージ)相当分は消費税抜きで250円としている[11]。ただし、2019年3月31日時点の料金(2019年10月1日以降はこれに消費税率引上げ分を転嫁した料金)を上限とする。
区間 | 距離 | ETC | 方向 | 軽自動車等 | 普通車 | 中型車 | 大型車 | 特大車 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
起点 - 巨椋池本線料金所 | 7.4km | ETC車 | - | 460円 | 460円 | 460円 | 670円 | 940円 |
非ETC車 | - | 460円 | 460円 | 460円 | 670円 | 940円 | ||
鴨川西IC - 伏見IC | 4.8km | ETC車 | - | 400円 | 430円 | 460円 | 530円 | 700円 |
非ETC車 | 下り | 450円 | 460円 | 460円 | 640円 | 880円 | ||
上り | 420円 | 450円 | 460円 | 560円 | 760円 | |||
城南宮南IC - 巨椋池本線料金所 | 3.4km | ETC車 | - | 360円 | 390円 | 410円 | 460円 | 580円 |
非ETC車 | 下り | 360円 | 390円 | 410円 | 460円 | 580円 | ||
上り | 460円 | 460円 | 460円 | 670円 | 940円 |
巨椋池本線料金所 - 京田辺松井IC間をA区間、京田辺松井IC - 交野南IC間をB区間、交野南IC - 門真JCT間をC区間として、A区間は対距離制で京滋バイパス・新名神と共通の入口発券方式、B区間とC区間はそれぞれ均一制であったが、2017年6月3日に料金体系が変更され、ETC車はA区間・B区間・C区間を一体とした対距離制に移行した。
新たな料金水準は高速自動車国道の大都市近郊区間を基本とするが、固定額(ターミナルチャージ)相当分は消費税抜きで250円としている[12][13]。また、2017年6月2日時点の料金(2019年10月1日以降はこれに消費税率引上げ分を転嫁した料金)を上限とする。
非ETC車のB区間・C区間はそれぞれの区間内で走行可能な最長区間の料金になり、同じ走行区間・車種でも方向によって料金や収受方式が異なる場合がある。
区間 | 距離 | ETC | 方向 | 軽自動車等 | 普通車 | 中型車 | 大型車 | 特大車 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨椋池本線料金所 - 門真JCT | 28.3km | ETC車 | - | 810円 | 1,000円 | 1,170円 | 1,570円 | 2,420円 |
非ETC車 | - | 1,110円 | 1,360円 | 1,620円 | 2,240円 | 3,350円 | ||
京田辺松井IC - 門真JCT | 19.3km | ETC車 | - | 730円 | 900円 | 1,030円 | 1,310円 | 2,000円 |
非ETC車 | - | 740円 | 940円 | 1,100円 | 1,510円 | 2,270円 | ||
京田辺松井IC - 寝屋川北IC | 10.4km | ETC車 | - | 550円 | 610円 | 680円 | 830円 | 1,200円 |
非ETC車 | 下り | 670円 | 770円 | 830円 | 1,050円 | 1,480円 | ||
上り | 740円 | 940円 | 1,100円 | 1,510円 | 2,270円 | |||
寝屋川南IC - 門真JCT | 4.2km | ETC車 | - | 370円 | 410円 | 440円 | 500円 | 650円 |
非ETC車 | 下り | 370円 | 470円 | 580円 | 780円 | 1,150円 | ||
上り | 370円 | 410円 | 440円 | 500円 | 650円 |
ETC車に限り、全線開通の日から2017年6月2日まで次の料金割引が実施された[13][14]。時間帯割引の条件を満たす場合は、特別割引→時間帯割引の順で重複適用された[15]。
区間 | 割引額 | ||||
---|---|---|---|---|---|
軽自動車等 | 普通車 | 中型車 | 大型車 | 特大車 | |
第二京阪道路A区間 - C区間連続走行 (巨椋池IC、久御山南IC - 寝屋川北IC、第二京阪門真IC、門真JCT) |
180円 | 250円 | 340円 | 520円 | 1,010円 |
京滋バイパス京都府内区間 - 第二京阪道路C区間連続走行 (笠取IC、宇治西IC、久御山淀IC - 寝屋川北IC、第二京阪門真IC、門真JCT) |
180円 | 250円 | 340円 | 520円 | 1,010円 |
阪神高速8号京都線 - 第二京阪道路C区間連続走行 (阪神高速8号京都線各ランプ - 寝屋川北IC、第二京阪門真IC、門真JCT) |
280円 | 350円 | 440円 | 670円 | 1,320円 |
区間 | 割引額 | ||||
---|---|---|---|---|---|
軽自動車等 | 普通車 | 中型車 | 大型車 | 特大車 | |
第二京阪道路B・C区間 - 近畿道 - 阪神高速13号東大阪線・12号守口線 (京田辺松井IC、枚方学研IC、交野南IC、寝屋川南IC - 門真JCT - 東大阪JCT/守口JCT - 阪神高速) |
200円 | 250円 | 250円 | 380円 | 590円 |
割引額 | ||||
---|---|---|---|---|
軽自動車等 | 普通車 | 中型車 | 大型車 | 特大車 |
150円 | 250円 | 250円 | 410円 | 820円 |
割引額 | ||||
---|---|---|---|---|
軽自動車等 | 普通車 | 中型車 | 大型車 | 特大車 |
180円 | 270円 | 340円 | 460円 | 770円 |
2017年6月3日からのETC新料金は、特別割引のうち第二京阪連続利用割引と第二京阪特定区間割引の適用後料金を上回らないよう設定されていた。
24時間交通量(台) 道路交通センサス
区間 | 平成17(2005)年度 | 平成22(2010)年度 | 平成27(2015)年度 | 令和3(2021)年度 |
---|---|---|---|---|
阪神高速8号線接続部 - 巨椋池IC | 調査当時未開通 | 15,561 | 26,879 | 31,358 |
巨椋池IC - 久御山JCT | 6,334 | 21,315 | 33,533 | 31,358 |
久御山JCT - 久御山南IC | 12,543 | 40,548 | 59,161 | 75,882 |
久御山南IC - 八幡東IC | 14,044 | 43,416 | 62,782 | 80,135 |
八幡東IC - 八幡京田辺JCT | 7,045 | 34,503 | 51,046 | 69,799 |
八幡京田辺JCT - 京田辺松井IC | ||||
京田辺松井IC - 枚方東IC | 36,901 | 57,665 | 68,534 | |
枚方東IC - 枚方学研IC | 調査当時未開通 | 33,715 | 54,048 | 61,366 |
枚方学研IC - 交野北IC | 37,414 | 60,921 | 69,136 | |
交野北IC - 交野南IC | 35,067 | 56,769 | 65,404 | |
交野南IC - 寝屋川北IC | 41,263 | 67,201 | 76,624 | |
寝屋川北IC - 寝屋川南IC | 35,388 | 61,971 | 68,013 | |
寝屋川南IC - 第二京阪門真IC | 39,503 | 66,678 | 76,101 | |
第二京阪門真IC - 門真JCT | 29,696 | 54,685 | 59,549 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度 全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
枚方東IC - 門真JCT間の開通後1か月における1日当たりの平均交通量は、初年度予想の2万6000台を上回る約3万3000台(開通後1週間は約3万8000台)となった。また、以前より開通していた久御山JCT - 枚方東IC間も全線開通により近畿自動車道と直結したことなどから、開通後1週間で前年期に比べ4倍近い4万1000台に増加している。
第二京阪の全線開通後、並行する名神高速道路の大山崎JCT - 吹田JCTや国道1号では交通量が約1万台減少し渋滞も減少しているが、その一方で接続先の京滋バイパスの瀬田東JCT - 久御山JCT間では約1万2000台増加しており渋滞も増加している。
10年後の1日当たりの交通量について、旧日本道路公団は約8万台と予測していたが、民営化後のNEXCO西日本は約5万台と見直している。
延長約29.7 kmの一般道路である。 都市計画道路の路線名および国土交通省の事業名は、洛南道路(京都府内の京滋バイパス以北・延長約3.3 km)・京都南道路(京都府内の京滋バイパス以南・延長約8.8 km)・大阪北道路(大阪府内・延長約17.6 km)となっている。
一般部は専用部の側道の位置づけであり、専用部インターチェンジと主要道路との連絡と、沿道地域間交通での利用が想定されている。このため、周辺地域に設置されている案内標識では、「国道1号」の表示で枚方バイパスへ、自動車専用道路を示す緑色の「第二京阪」の表示で第二京阪道路の一般部を経由して専用部へ誘導されるようになっている。
起点は専用部の起点よりも約1.4 km北の京都外環状線交点であるため、一般部の延長距離は専用部のそれよりも長くなっている。
京田辺松井IC以北と国道170号交点以南は片側2車線(第3種第1級・設計速度60 km/h)、京田辺松井ICから国道170号交点までは片側1車線(第3種第2級・設計速度60 km/h)である。ただし、京田辺松井ICから国道170号交点までの区間でも、枚方東ICから枚方学研ICまでの区間は片側2車線となっている。
京滋バイパス以南については、道路の両脇に副道(一方通行で1車線)・自転車歩行者道・植栽帯からなる環境施設帯を設置している。原則として主要道路以外には副道を経由して接続している。なお、副道は、京田辺松井IC付近から枚方東IC付近などの一部の区間や本線と交差道路との交差点付近には設置されておらず、副道のみを連続して走行することはできない。
歩道は全線で幅員が広く、自転車通行可の区間が多いが、枚方市内では自転車の歩道乗車通行が禁止されている区間がある。
当初の計画は、一般部は片側2車線の本線と片側2車線の側道からなっており、京阪国道の機能を完全に代替することになっていた。しかし、沿線住民の反対運動などもあり、側道部分を環境施設帯に変更するとともに、住宅地の中を通過する京田辺松井ICから国道170号交点までの区間では本線部分も片側1車線に変更し、枚方バイパスの機能を補完するという現在の形になった。このため、片側1車線区間では渋滞が頻発している。
環境施設帯の地下には共同溝(幹線共同溝・電線共同溝)が木津川左岸から大阪中央環状線の間で設置される。現在、京都府内の区間が完成しており、大阪府内の区間では建設が進められている。また、寝屋川流域の治水対策としての寝屋川北部地下河川が寝屋川南IC付近以南の区間で建設が進められている[17]。
交差する道路 | 交差する場所 | 起点から (km) |
備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
〈油小路通〉 大津・堀川五条方面 | |||||
市道188号観月橋横大路線〈京都外環状線〉 | 京都府 | 京都市 | 下三栖 | 0.0 | |
第二京阪道路(専用部)1 巨椋池IC | - | 2.3 | 大阪方面出入口 | ||
国道1号〈京滋バイパス〉 | 久御山町 | 大内 | 3.3 | ||
府道81号八幡宇治線 | 市田 | 4.2 | |||
府道15号宇治淀線 | 佐山 | 5.8 | |||
第二京阪道路(専用部)3 久御山南IC | - | 6.2 | 大阪方面出入口 | ||
府道22号八幡木津線 | 八幡市 | 八幡上津屋 | 6.9 | ||
第二京阪道路(専用部)4 八幡東IC | - | 7.2 | 京都方面出入口 | ||
府道22号八幡木津線〈バイパス〉 | 八幡内里東 | 7.4 | |||
府道282号内里城陽線 | 八幡内里 | 8.0 | |||
府道251号富野荘八幡線〈バイパス〉 | 京田辺市 | (松井乾角) | 9.0 | 立体交差(本道路が高架) | |
府道251号富野荘八幡線 | 松井山川 | 9.3 | 立体交差(本道路が高架) | ||
第二京阪道路(専用部)5 京田辺松井IC | - | 9.5 | 大阪方面への入口 | ||
9.9 | 大阪方面からの出口 | ||||
府道736号交野久御山線 | 京田辺松井 | 10.5 | |||
〈山手幹線〉 | 第二京阪口西/第二京阪口東 | 11.2 | 立体交差(本道路が掘割) | ||
第二京阪道路(専用部)6 枚方東IC | 大阪府 | 枚方市 | - | 12.8 | 京都方面出入口 |
府道17号枚方高槻線 | 長尾台3丁目 | 13.2 | |||
国道307号 | 津田北町3 | 13.5 | |||
第二京阪道路(専用部)7 枚方学研IC | - | 14.2 | 大阪方面出入口 | ||
府道7号枚方大和郡山線 | 交野市 | (東倉治1丁目) | 16.2 | 立体交差(本道路が高架)、京都方面のみ接続 | |
第二京阪道路(専用部)8 交野北IC | - | 16.5 | 京都方面出入口 | ||
府道7号枚方大和郡山線〈バイパス〉 | 青山3 | 16.7 | |||
府道736号交野久御山線 | 向井田2 | 17.3 | |||
国道168号 | 私部西3 | 18.8 | |||
国道168号〈天の川バイパス〉 | 私部西5 | 19.0 | |||
府道20号枚方富田林泉佐野線 | 枚方市 | (茄子作南町) | 19.1 | ||
第二京阪道路(専用部)9 交野南IC | 交野市 | - | 19.3 | 大阪方面出入口 | |
府道154号私市太秦線 | 寝屋川市 | 寝屋2 | 21.0 | ||
第二京阪道路(専用部)10 寝屋川北IC | - | 21.2 | 京都方面出入口 | ||
国道170号(旧道) | 小路北 | 23.7 | |||
国道170号〈大阪外環状線〉 | 讃良川 | 24.0 | 立体交差(交差道路が高架) | ||
第二京阪道路(専用部)11 寝屋川南IC | - | 大阪方面出入口 | |||
府道21号八尾枚方線 | 太平ポンプ場前 | ||||
府道158号守口門真線 | 門真市 | 巣本西 | 立体交差(本道路が高架) | ||
国道163号 | 宮前町/宮前町東 | 立体交差(本道路が高架) | |||
府道15号八尾茨木線〈バイパス〉 | 下島頭北 | ||||
府道161号深野南寺方大阪線 | 三ツ島 | 立体交差(本道路が高架) | |||
第二京阪道路(専用部)12 第二京阪門真IC | - | 京都方面出入口 | |||
〈大阪中央環状線〉 | 花博記念公園口東 | 立体交差(交差道路が高架) | |||
〈花博通〉方面[注釈 4] |
※ 交差する場所の括弧書きは地名、それ以外は交差点名で表示
なお建設は、京都府道22号八幡木津線交点以北(京都府内の一部)を京都国道事務所が、京都府道22号八幡木津線交点以南を浪速国道事務所が担当した。
事業名 | 観測地点 | 平成17年度 (2005年度) | 平成22年度(2010年度) | 備考 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|
台数 | 混雑度 | |||||
洛南道路 | 京都市伏見区横大路下三栖里ノ内 | 45,803 | 50,307 | 1.38 | 京都府 | |
↑京都方面(合流) - 国道1号第二京阪道路(専用部)巨椋池ICと交差 - 大阪方面(分岐)↓ | ||||||
久世郡久御山町東一口 | 45,803 | 39,374 | 1.04 | |||
37,812 | 42,044 | 1.16 | ||||
←国道1号京阪国道方面 - 国道1号京滋バイパス(一般部)と交差 - 国道24号・宇治方面→ | ||||||
京都南道路 | ||||||
久世郡久御山町佐山字新開地 | 9,119 | 26,275 | 0.87/0.79 | |||
京都府八幡市上津屋尼ヶ池 | 未開通 | 26,286 | 0.76/0.86 | |||
未観測区間(ほぼ京都府八幡市域) | ||||||
京田辺市松井口仲谷 | 未観測 | 19,066 | 1.04/0.83 | |||
大阪北道路 | 京田辺市山手西3丁目 | 20,172 | 21,559 | 1.59 | 大阪府 | |
枚方市津田北町3丁目 | 20,867 | 1.35 | ||||
未観測 | 24,991 | 1.53 | ||||
枚方市津田山手2丁目 | 19,811 | 1.24 | ||||
46,150 | 20,811 | 1.28 | ||||
交野市私部西3丁目 | 未開通 | 23,277 | 1.42 | |||
寝屋川市寝屋1丁目 | 21,610 | 1.27/1.30 | ||||
寝屋川市小路北町 | 28,244 | 2.20 | ||||
四條畷市砂 | 26,430 | 2.30/0.95/1.64 | ||||
門真市島頭 | 28,883 | 1.67 | ||||
↑京都方面(分岐) - 国道1号第二京阪道路(専用部)第二京阪門真ICと交差 - 大阪方面(合流)↓ | ||||||
門真市稗島 | 未開通 | 40,033 | 2.28 |
新名神高速道路八幡京田辺JCT/ICに接続し、高槻方面は2027年度、城陽JCTより先大津方面は2028年度以降に開通予定。
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