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京都高速道路(きょうとこうそくどうろ、Kyoto Expressway)は京都府京都市内で供用または計画されている都市高速道路。地域高規格道路の計画路線に指定された自動車専用道路である。
5つの路線が計画されている。このうち、新十条通および油小路線(後述)については阪神高速道路公団により事業化され、京都市などから公団への出資も得て[1]建設がおこなわれた。なお、2005年10月1日の同公団民営化により事業主体が阪神高速道路株式会社に移行しているほか、民営化にあたって上下分離方式がとられたことにより、インフラ部分の保有および債務は日本高速道路保有・債務返済機構に承継されている。
未供用の久世橋線、堀川線、西大路線については、都市計画決定以降の社会変化などを理由に、抜本的な見直しに向けて検討が行われてきた[2]。京都市役所では、京都高速道路検証専門委員会が2012年10月4日、2013年2月1日、2014年1月7日と重ねられた後、2016年5月19日に意見書が作成され、これら3路線の整備の効果は限定的であることが示された。他方で、同意見書では堀川通のJR線との交差部分がボトルネック状態となっていることが指摘され、南北交通について3路線の整備以外の枠組みでの道路整備が模索される。
堀川通の整備はこの後、高規格道路として計画段階評価着手に向けた調査の対象となり[3]、国会議員と地方議員による堀川バイパス整備促進議員連盟が設立された[4]。
稲荷山の直下を稲荷山トンネルでつらぬき、京都盆地と山科盆地を直結する。1995年に着工され、2008年に全線が阪神高速8号京都線の一部として供用を開始した。2019年4月1日に阪神高速道路株式会社から京都市に管理が移管され、無料開放された。なお、この路線に直結する一般道路にも「新十条通」の愛称がもちいられている。
新十条通から接続し、伏見区を南北方向にほぼ直線状に通過し第二京阪道路に接続する。2008年に斜久世橋区間以外の区間(上鳥羽出入口 - 第二京阪道路接続部)が、2011年に斜久世橋区間(鴨川東出入口 - 上鳥羽出入口)がそれぞれ阪神高速8号京都線の一部として供用を開始した。2019年4月1日に阪神高速道路株式会社から西日本高速道路株式会社に管理が移管され、第二京阪道路の一部として編入された。
構想では、南区で油小路線(阪神高速8号京都線(上鳥羽付近))から分岐し、同区久世橋付近の国道171号にいたるとされている[5]。京都市西部から各地への交通をになうとともに、当道路の西大路線と各路線を接続する役割ももつ。事業化はなされておらず事業主体も決定していない。
久世橋線からさらに地域高規格道路候補路線京阪連絡道路として大阪の阪神高速5号湾岸線中島PA付近までつなげる構想もあった[6]。
構想では、下京区の五条通・堀川通付近から南下し、南区で油小路線・久世橋線(上鳥羽付近)にいたるとされている[5]。南行一方通行として計画されており、西大路線とあわせて京都市街地から同市南部および各接続道路への交通をになう。全線地下構造での建設が構想されているが、事業化はなされておらず事業主体も決定していない。
構想では、南区で久世橋線(吉祥院付近)から分岐し、中京区の五条通および右京区の西大路通付近に至るとされている[5]。北行一方通行として計画されており、堀川線とあわせて京都市街地から同市南部および各接続道路への交通をになう。全線地下構造での建設が構想されているが、事業化はなされておらず事業主体も決定していない。
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