神奈川中央交通綾瀬営業所
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神奈川中央交通綾瀬営業所(かながわちゅうおうこうつうあやせえいぎょうしょ)は、神奈川県綾瀬市吉岡東2丁目9-1にある神奈川中央交通の営業所。綾瀬市南部や藤沢市を主に管轄し、海老名市や大和市、茅ヶ崎市へ乗り入れる路線もある。管轄エリアが幅広く、長後駅・湘南台駅・湘南ライフタウン発着路線については多くが県道藤沢座間厚木線・都市計画道路藤沢厚木線を経由して長距離回送される。
2017年1月1日に行われた神奈川中央交通グループの乗合バス事業所再編までは、神奈川県内に位置する神奈川中央交通のバス営業所では最も新しい営業所であった。2017年1月1日付けで、大和営業所から分離して中山営業所が、相模原営業所から橋本営業所が、厚木営業所から厚木北営業所がそれぞれ発足した。所属車両に付けられる社番の営業所略号は、「あ」が厚木営業所、「や」が大和営業所でそれぞれ既に使用されているため、「せ」を用いる。
別称は同じ綾瀬市内にある相鉄バス綾瀬営業所と同じく「綾瀬車庫」だが、多摩営業所のように頭に会社名を付けていない。多摩営業所は管轄エリア内に京王バス多摩営業所があるため、別称を「神奈中多摩車庫」としている。また相鉄バスの車庫は別の場所にある。綾瀬営業所はかつての「吉岡芝原」停留所の折返場に隣接しており、綾瀬市では「吉岡バスターミナル」と案内している。海老名駅から乗り入れている相鉄バスは、現在も「吉岡芝原」を名乗っている。
GPSによるバスロケーションシステムが導入されている。
長後駅西口から用田方面へ向かう路線群で、小田急江ノ島線と小田急小田原線の駅間を結ぶ長16が主力路線である。比較的長距離で平日日中は約30分間隔で運行されるが、土曜・休日は2020年12月のダイヤ改正で減便され、終日に渡って40分間隔と間引きされた。海老名駅発の平日早朝は厚木ナイロン経由(市役所非経由)が1便設定されているが、これはかつて存在した厚83・84(本厚木駅 - 厚木ナイロン - 海老名駅・相武台下駅)の代替として運行されており免許維持路線である。周辺の路線が相次いで廃止または短縮された現在では、用田辻 - みずほ団地間を走行する唯一の路線である。現在の経路になったのは2003年4月以降で、それまでに二度の経路変更を実施している。綾瀬営業所の開設当初は往復で経路が異なり、往路は厚木駅経由で海老名駅へ向かっていたが、復路は厚木ナイロン経由で運行され、のちに海老名市役所前の新道が開通すると社家入口 - 中新田小学校間に変更、その後は社家入口周辺の新道が開通した際に現在の経路となった。
長35は綾瀬車庫へ向かう出入庫路線だが、長後駅 - 用田辻間で前述の長16を補完する役割も持つ。平日の綾瀬車庫方向に深夜バスが設定されているが、これは綾瀬営業所開設時に長14(長後駅 - 用田車庫)の深夜バスを延伸させたものである。長36は葛原から分岐後に藤沢市葛原地区を抜けて吉岡工業団地へ向かう路線で、葛原までは他の2路線を、葛原以遠は後述の湘22(湘南台駅 - 葛原 - 吉岡工業団地)の補完しているが本数は少ない。終点の吉岡工業団地には折返場が存在しないが、綾瀬営業所が至近にあるため、直接回送で出入庫を行っている。
無番路線は御所見小学校へのスクールバスで片道1便のみ運行される。行先表示は「神奈川中央交通」を表示する。後述の長12(長後駅 - いすゞ)がいすゞ自動車まで運行後に綾瀬営業所へ向かう回送を活用したもので、スクールバスのために小学生以外は乗車できない。
2023年10月1日から厚木ナイロンが「アツギ株式会社前」に改称された[3]。
長後駅から県道藤沢座間厚木線(旧道)を大法寺方面へ向かう路線群で、長24が中心となる。長33は大法寺から県道45号線を右折してから大和市福田地区を経由し、小田急江ノ島線桜ヶ丘駅へ向かう。以前は桜ヶ丘駅近くの新道下交差点まで県道経由だったが、福田地区の宅地化が進んだことで経路変更された。途中の「札の辻」停留所から小田急江ノ島線高座渋谷駅へは徒歩10分程度である。長37は大法寺から直接綾瀬車庫へ向かう路線で、かつて運行されていた長21(長後駅 - 用田車庫)を綾瀬営業所の開設によって短縮したものであるが、大法寺 - 綾瀬車庫間を短絡経路で結んでおり、本数は少ない。長22・38・39は綾瀬市役所や市民文化センターなどの綾瀬市行政の中心部へ向かう路線で、長37と比べるとこちらの方が遠回りだが日中時間帯は毎時1-2便が確保されている。こちらは長30(長後駅 - 綾瀬市役所 - 市民文化センター - 用田車庫)を短縮したもので、当時の綾瀬市役所は現在の「綾瀬タウンヒルズSC東棟」(ビバホーム綾瀬店付近)に位置していた。日中のみ長38が運行され、それ以降は市役所を経由しない長39が深夜バスまで運行される。
なお、周辺の道路整備が進展したことによって後述のさ03(さがみ野駅 - 綾瀬工業団地 - 吉岡工業団地)が観音橋経由に変更されたが、長39については変更されていない。
長後駅から南西部のいすゞ自動車藤沢工場へ向かう通勤路線である。バスロケーションシステムおよび公式路線図は一つ手前の「下土棚」行きとなっているが、実際は下土棚も通過する途中無停車の通勤専用路線で、湘14(湘南台駅 - いすゞ南門)と同様に工場内に数ヶ所設置された停留所でも乗降を行う。長後駅での乗車時にいすゞ工場から派遣された係員によって社員証の提示確認を行うため、関係者以外の利用は不可能であるが、工場内で開催される納涼祭などのイベント開催時で一般公開される際は利用可能である。
長後駅と上土棚団地方面へ向かう路線で、比較的起伏がある地形のために一定数の需要が見込めるということで1990年代に新設された。当初は小型車の「日野・リエッセ」を導入したが、沿線道路の拡張が進んだことで中型車「いすゞ・エルガミオ」ワンステップバスが使用されている。またこの時に長43が新設され、2020年5月のダイヤ改正で長40を統合させて現在に至る。長坂上から綾瀬車庫は至近であるため、上土棚団地始発の長45が運行される早朝を除き、出入庫もこの路線で行われる。長41は毎日運行だが1日3便に抑えられている路線で、途中にある老人福祉センター「こぶし荘」の利用客向けの路線である。この路線が長後駅 - 湘南台駅を結ぶ唯一の路線である。
前述の長12(長後駅 - いすゞ)と同様に途中無停車でいすゞ自動車藤沢工場へ向かう通勤路線で、こちらは工場南門から構内に入り、工場内の数ヶ所の停留所にて乗降を行う。湘南台駅での乗車時にいすゞ工場から派遣された係員によって社員証の提示確認を行うため、関係者以外の利用は不可能であるが、工場内で開催される納涼祭などのイベント開催時で一般公開される際は利用可能である。なお、「いすゞ南門」を名乗る停留所は存在しないが、バスロケーションシステムおよび公式路線図のみ記載が確認できる。
いすゞ発は湘南台駅西口到着が基本だが、湘南台駅到着後の折返しで当路線の運用に就く一部便は東口到着となる。
湘南台駅から桐原工業団地方面へ向かう循環路線で日中時間帯は湘15、それ以外の時間帯は湘13が運行される。なお終着地については、平日の一部便と土曜早朝および午後の一部が東口終着、それ以外の便は従来通り西口終着となる。湘13は時間帯で経由順が異なり、午前は桐原四辻先回り、夕方以降は石川六丁目先回りで運行される。2018年5月26日からは行先表示が変更され、走行地点によって行先表示が変わるようになった。2020年12月のダイヤ改正で、湘13が休日運休になった。
湘15は桐原公園を右折した後、一色上を経由して文化体育館前へ向かう路線で、日中時間帯は毎時1便の運行である。折返しは湘23(湘南台駅 - 慶応大学)の遠藤停留所付近の折返場を使用して折返し、反対車線にある停留所で乗車扱いを行ってから湘南台駅へ戻る。秋葉台文化体育館へのアクセス路線だが運行本数が少ないため、近隣を走る代替路線(後述の湘19・23などは「南大山」「遠藤」停留所)があり、湘南台駅バスターミナルの案内にも掲示されており、利用を促している。イベント開催時には増発便が運行される場合があるが、バスロケーションシステムおよび公式ホームページなどには記載されないことが多い。
湘南台駅から茅ヶ崎市北部に位置する文教大学湘南キャンパスへ向かう路線で、中心は湘17である。平日・土曜早朝時間帯の文教大学方面と、平日夕方以降の湘南台駅方向は増便されるが、日中は毎時2本の運行である。湘18は平日早朝に片道1便が運行されるのみで、湘南台駅方向の大辻 - 湘南ライフタウン間においては遠藤経由の一部路線と並行するが、車両の行先表示器に経由地表示が無いため、途中で降車する場合は特に注意が必要である。
文教大学でイベント開催(オープンキャンパスなど)時には臨時便を運行することがあるが、慶応大学方面とは異なり湘南台駅 - 文教大学間の直行シャトルバスとされ、行先表示も貸切扱いの「神奈川中央交通」となる。
湘南台駅から湘南ライフタウンへのアクセス路線で、湘16は後述の辻26(辻堂駅 - 大庭隧道 - 湘南ライフタウン - 湘南台駅)の補完として、湘南ライフタウン中部にある二番構保健医療センター始発で湘南台駅への需要に対応した路線で、平日早朝に営業所より回送出庫され、片方向のみ運転される。湘21は2018年5月26日の湘南ライフタウンターミナル供用開始によって新設された辻26の区間便で、平日の湘南ライフタウン方向1便のみ運行されていたが、2020年12月のダイヤ改正で土曜・休日の運行が開始された。
他の湘南ライフタウンへ向かう路線と異なり東口発着で運行される。2019年2月16日に新設された路線で、案内上は石川橋経由とされ、運行上の起点は湘南ライフタウンである。経路も幾分複雑で、北警察署前を左折・南下してから石川山田の先で他路線と一度分岐し、石川橋 - 矢尻間で新規経路を経由してから再合流して湘南ライフタウンへ向かう。独自区間が多いものの本数は少なく、約40~80分間隔での運行となる。
湘南台駅から慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスを結ぶ路線群である。湘23・25・26・28が同一経路だが系統ごとに運行形態が異なり、湘23は各停便であるのに対し、湘25は連接バス「ツインライナー」による急行便、湘28は途中無停車の直行便である。検査や車両故障により一般車両による代走が行われる場合は一般車両を2台使用する。歴史は複雑で、まず初めに慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの開学によって旧・湘23が新設されたが、経路は現在の湘24のものだった。その後、菖蒲沢境交差点 - 慶応大学間の新道が暫定開通したことで新道経由の現・湘23が新設され、旧・湘23は新番号として湘24へ変更された。湘南台駅方向が始発から13時頃まで、それ以降は慶応大学方向が終車まで運行される特徴的なダイヤのため、利用の際は時刻表などの確認を推奨する。
湘25は2018年2月13日に辻23(辻堂駅 - 湘南ライフタウン)に連接バス「ツインライナー」を導入する動きに関連した再編で茅ヶ崎と共同管轄となり、この際にネオプラン・セントロライナーが転入している。同年4月16日から綾瀬の単独管轄となったが、この路線のみ乗降方式が他路線と異なっている。慶応大学方向は中乗り前降り・運賃後払い、湘南台駅方向は前乗り中降り(後降り)・運賃申告制先払いとなる。2018年5月28日より慶応大学方向がこの方式に変更されたが、唯一の途中停留所である「南大山」から乗車した場合は慶応大学での降車時に南大山から乗車した旨を乗務員に申告して運賃を支払う「中乗り前降り・運賃『申告制後払い』」となる。ただし、早朝の通学時間帯における「慶応大学本館前」については全扉からの降車を行っており、営業所から係員と共に移動式の簡易運賃箱を持参し、停留所の中扉・後扉付近にて降車時に運賃支払いを行っている。湘28はかつて運行されていた湘23の急行便を2008年9月8日に系統番号のみ変更したもので、この路線に限って通学専用路線として一般客の利用は出来ない。
これらの路線は平日・土曜の慶応大学方向がキャンパス内の「慶応中高等部前」まで運行され、平日15時以降と土曜正午以降の湘南台駅方向は同じくキャンパス内の慶応大学本館前から発車する。それ以外は全て大学北門そばの慶応大学ターミナル発着となるが、学校行事および大学側の事情による要請でターミナル発着便がキャンパス構内へ乗り入れたり、キャンパス乗り入れ便がターミナル発着へ変更されたりすることがある。また、終車の延長なども行われるがバスロケーションシステムでの案内は皆無に等しく、湘南藤沢キャンパスのホームページによる案内のみに留まる場合もあるので、当日利用の際は大学および神奈川中央交通からの各案内を事前に確認するのが望ましい。
湘19は2014年9月1日に長17(長後駅 - 葛原 - 用田 - 宮原南)およびふ01・02・03(慶応大学 - 御所見総合クリニック循環)を再編して綾瀬車庫まで延伸させた路線で、藤沢市御所見地区からこの路線によって湘南台駅へ乗り換え無しで向かうことが出来る。毎時1便程度だが並走する湘20(湘南台駅 - 六地蔵 - 綾瀬車庫)と共に毎時3-4便が確保されており、運賃も同一になるように調整されている。なお、湘南台駅西口では前述の湘20と共に4番乗り場からの発車となっているが、これは当路線が御所見地区南西部への輸送を中心としているためで、大学関係者の輸送を中心としていないためである。そのため慶応大学では北門近くのターミナルを発着しており、一部便を除いてキャンパス構内へは乗り入れない。
湘南台駅発着の出入庫路線を兼ねた路線で、円行交差点 - 六地蔵間は当路線のみの運行だが、並行する道路を走行する路線が多数運行されており、お互いの路線を利用し合うことが可能である。基本的に毎時2便程度の運行だが、午前中に湘南台駅方向が毎時1便に減便される時間帯が存在する。また前述の湘19(湘南台駅 - 慶応大学 - 綾瀬車庫)も利用可能で、どちらを利用しても運賃が同額になるよう調整されている。かつて湘南台駅 - 加温処理場前 - 六地蔵間は現・辻26(辻堂駅 - 大庭隧道 - 湘南ライフタウン - 湘南台駅)と同一経路で運行していたが、相次ぐ並行路線の統合・廃止や新道開通によって、2004年1月5日に長10(長後駅 - 円行大橋 - 湘南台駅)の廃止代替として現行経路へ変更された。
湘南台駅から吉岡工業団地へ向かう路線で、こちらも湘南台駅発着系統の出入庫を兼ねる。終点の吉岡工業団地には折返場が存在しないが、綾瀬営業所が至近にあるため、直接回送で出入庫を行っている。綾瀬車庫開設時に新設された路線でほぼ毎時2本の運行だが、吉岡工業団地方向は午前中の一部と湘南台駅方向の17時以降は毎時1便に減らされる。
東海道線辻堂駅北口から湘南ライフタウン・湘南台駅方面へ向かう路線群で本数は管内で最も多く、綾瀬営業所の最主力路線である。湘南ライフタウン地区の路線の利便性向上を目的に路線再編およびバスターミナルの拡張工事が行われ、このうちターミナル内の乗り場にはバス運行情報表示機と上屋の設置、連接バス「ツインライナー」に対応したバスベイの拡張については2017年度内に完了しており、残るターミナル内の工事についても2018年5月下旬に完了した。これによって一部路線がターミナル内にて発着するようになったが、将来的には「湘南台駅 - 慶応大学 - 湘南ライフタウン」「湘南ライフタウン - 寒川町方面」のバス路線開設等が計画されている。
辻23は連接バス「ツインライナー」での運行となる。中心となるのは辻26で、日中時間帯は15分間隔で運行されるがラッシュ時は最短5分間隔、夕方以降も10分間隔と高頻度で運行される。また、湘南台駅発の辻堂駅方向と辻堂駅から湘南ライフタウン方向へ深夜バスが設定されているが、深夜バスの本数も管内で最も多く、終車も遅い。辻23は辻堂駅 - ライフタウン中央間で急行運転を実施する。途中停留所は「西高校前(辻堂駅方向は通過)」「小糸」「ライフタウン中央」で、ライフタウン中央~湘南ライフタウン間は各停留所に停車する。「ツインライナー」の故障や検査時には一般路線車が2台で代走する。早朝の辻堂駅方向は辻23が大多数を占めており、後述の辻35(辻堂駅 - 湘南ライフタウン - 慶応大学)は9時台に1便が慶応大学ターミナル発で運行されるが、辻堂駅発はその逆で大多数が辻35での運行となる。
辻24は辻26・辻34の区間便で平日日中と土曜日中の午前の運行はないが土曜の辻堂駅13時台以降、ライフタウン14時台以降と休日の終日は辻34の本数が減るためその補完として運行される。
逆方向の湘南台駅方向へのラッシュ対策として前述の湘16(二番構保健医療センター → 湘南台駅)が平日の朝、湘21(湘南ライフタウン → 湘南台駅)が平日・土曜の朝に設定されている。湘南ライフタウンまでは片側2車線の藤沢市道辻堂遠藤線を経由し、湘南ライフタウン内に点在する公共施設や商業施設への訪問客と団地住民などの輸送を行い、湘南ライフタウン以遠は近隣の工業団地からの通勤客などが利用するため、終日に渡って混雑している。辻堂駅方向のうち、土曜・休日は羽鳥一丁目を経由せずに運行される。2018年5月26日、湘南ライフタウンターミナル全面供用開始によって辻26の湘南台駅方向がロータリー内2番乗り場発着へ変更された。
2020年12月5日のダイヤ改正で、土曜・休日日中時間帯の運行頻度が15分間隔から20分間隔に減便された。
辻堂駅から湘南ライフタウン経由で慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスへ向かう路線で、辻35は連接バス「ツインライナー」での運行となる。2018年5月26日の湘南ライフタウンターミナル供用開始によって新設された路線で、辻堂駅 - ライフタウン中央間で急行運転を実施する。途中停留所は「西高校前(辻堂駅方向は通過)」「小糸」「ライフタウン中央」で、ライフタウン中央~慶応大学間は各停留所に停車する。「ツインライナー」の故障や検査時には一般路線車が2台で代走する。早朝の辻堂駅方向は前述の辻23が大多数を占めており、辻35は9時台に1便が慶応大学ターミナル発で運行されるが、辻堂駅発はその逆で大多数が辻35での運行となる。乗降方式は前述の湘25(湘南台駅 - 慶応大学)と同様で、辻堂駅方向は辻堂駅での降車時間の短縮を図るために多扉開放を行う観点から前乗り中降り・運賃申告制前払いが採用されているが、湘南ライフタウン方面は中乗り前降り・運賃後払いとなっている。また行先表示については、慶応大学方向では前後表示に関しては一般路線と同様の表示だが、側面表示は急行運転を強調した表示となっており、急行区間における停車停留所を表示している。
辻34は急行路線に対しての各停便で、平日については辻23・35の補完としても運行している。前述の湘23などと同様に大学側の都合で、慶応大学側の発着地が異なる場合がある。2018年2月10日までは慶応大学出発後に旧道を経由していたが、ツインライナーの運転開始によって現行経路へ変更されている。平日は辻34・35合わせて約15分間隔、土曜は辻34のみ毎時1~20便、休日は辻34のみで毎時1便運行される。
2018年5月26日より、湘南ライフタウンターミナルが供用開始になったが、両系統とも慶応大学方向はロータリーに乗り入れず、従来の停留所を使用する。
連節バス「ツインライナー」の運行路線である湘25(湘南台駅 - 慶応大学)は導入当初、綾瀬営業所への出入庫経路が連節バスの回送経路に不向きだったため、茅ヶ崎が担当した。2005年当時、現在の回送経路である市道遠藤宮原線(慶応大学前 - 宮原南間) は未開通で、県道藤沢厚木線(遠藤東交差点 - 綾瀬市早川交差点間)も未開通、また綾瀬車庫入口にある県道丸子中山茅ヶ崎線の綾瀬市吉岡交差点の拡張もされておらず、とても連接バスが走行できる環境ではなかった。その後は道路環境が整ったため、2018年2月11日と4月15日の2回に分けて段階的に綾瀬に転属させ、湘25を茅ヶ崎から綾瀬へ移管した。
湘南ライフタウンの外側を経由する路線で、辻28は大六天経由、辻29は大庭隧道を経由して小糸で合流後、湘南カントリークラブから湘南ライフタウンへ向かう路線である。両路線を合わせて毎時3便だが平日朝ラッシュ時は1時間当たり6~8便が確保されており、そのうち1-2便が辻28として運行される。深夜バスが辻29で運行されていたが、2021年11月27日のダイヤ改正で廃止された。
辻堂駅から大六天・小糸経由で湘南ライフタウンへ向かい、さらに先の矢尻・刈込・用田経由で藤沢市北西部を縦断して綾瀬車庫へ向かう路線で、辻24・26・34などの路線と重複するうえに長距離路線のため、1日7-8便の運行に抑えられている。また、小糸付近 - 辻堂駅間で前述の辻28(辻堂駅 - 湘南カントリークラブ - 湘南ライフタウン)と同様に遠回り経路となるために利用率は低い。大六天付近や湘南ライフタウン以遠など一部で独自区間を通るなどかなり特徴的な路線だが、これらは全て現在の湘南ライフタウン造成前の経路を可能な限り残存させたためで、一部区間が狭隘道路となっているところもある。
辻堂駅発着路線の出入庫は当路線で必ず行われるわけではなく、綾瀬車庫から慶応大学・吉岡工業団地・湘南ライフタウンなどへ回送で直接出庫し、その回送先から辻堂駅方面への運行へ入る便も存在する。
2018年5月26日、湘南ライフタウンターミナルの供用開始によって綾瀬車庫方向の乗り場がターミナル内の2番乗り場へ移設された。
桜ヶ丘駅と綾瀬車庫を結ぶ路線で、前述の長33(長後駅 - 桜ヶ丘駅)の桜ヶ丘駅側の出入庫である。かつては平日・土曜は3~6便程度、休日は毎時1便運行されていたが、現在は平日・土曜・休日ともに1~4便のみの運行になり本数が非常に少なくなった。以前存在した茅44・47(茅ヶ崎駅 - 桜ヶ丘駅)を吉岡芝原(現・綾瀬車庫)で分割した路線で、本数維持するために桜ヶ丘駅発着で新設されたものである。
1988年12月24日の綾瀬営業所開設時に吉岡芝原(現・綾瀬車庫)から延伸させた路線で、以前存在した平03(平塚駅 - さがみ野駅)を分割した路線に見えるが、綾瀬工業団地経由である点が異なる。運行本数は平日は約60分に1本で、土曜・休日は運行間隔が90分に1本となる。さ02は平日の市役所開庁時間帯および土曜・休日の日中時間帯に運行され、それ以外の時間帯はさ03が運行される。
2016年9月5日のダイヤ改正で、市民文化センター経由から観音橋経由へ変更された。
2006年11月1日に運行開始された綾瀬市のコミュニティバスで、愛称は「かわせみ」。神奈川中央交通では上記2路線を担当する(残りは相鉄バス綾瀬営業所が担当)。運賃は全線大人180円・小児90円均一で、現金または専用回数券が利用可能である。
2号車は神奈川中央交通の路線で唯一の相模大塚駅乗り入れ路線である。2015年11月1日に3号車の上土棚団地周辺の経路が変更された。
綾瀬営業所の開設当初は、北は相武台前駅・相武台下駅まで、西は相模川を越えて本厚木駅まで、南は藤沢駅 - 茅ヶ崎駅までの東海道線沿線まで、東はドリームハイツまで非常に広範囲に路線網を有していたが、渋滞による遅延などで利用が低迷したこと、また周辺営業所間での営業範囲の見直しがあって多くの路線が短縮、廃止、移管されて現在に至る。また、他営業所においても以下の2回に大規模な再編が行われており、直接的な影響を受けていないにも関わらず同時に手が加えられたた路線も存在する。
なお、停留所名称は全て廃止当時の名称としている。
この路線以外にも相鉄バスが担当する2路線があり、午前午後各1便の運行で運賃は無料であった。2006年11月1日に前述の綾瀬市コミュニティバス「かわせみ号」2号車・3号車へ代替廃止された。
藤沢市北西部地域の公共交通改善策の一環で2005年から運行していたが利用率が低迷していた。2013年に御所見地区から路線再編が協議され、湘南台駅方面への路線を望む声が多かったことから2014年9月1日に長17(長後駅 - 宮原南)と共に湘19(二代)へ代替廃止された。「ふじみ号」は慶応大学で接続する湘23・24・25および辻34の支線扱いとされ、当該路線との乗り継ぎ情報を車内で表示していた。また、「ふじみ号」と各路線を乗り継ぐ場合は割引運賃で利用できた。その名残で、現・湘19での旧循環内 - 湘南台駅間の運賃が据え置かれるように調整されている。
茅ヶ崎営業所、藤沢営業所と同様に湘南地区特有の三菱ふそう・いすゞ混在区の一つだが、藤沢営業所から分離した歴史からいすゞ車は純正ボディでの導入がほとんどである。特に綾瀬ではいすゞ自動車藤沢工場への通勤路線(長12、湘14)を担当しており、路線の開設当初はいすゞ車が藤沢から転入したが徐々に三菱車の比率が高まり、現在は大型車については三菱:いすゞの比率は7:3である。2013年に入り、本所の三菱ふそう車と厚木営業所の日産ディーゼル車(西日本車体工業ボディ)のトレードが行われ、日産ディーゼル・スペースランナーRAが配置されるようになった。
大型ノンステップバスの配置は、2012年8月に湘27(湘南台駅東口 - 下屋敷 - 俣野公園・横浜薬大 - ドリームハイツ)が戸塚から綾瀬へ移管(その後、2016年8月に戸塚へ再移管)されたのに伴い、戸塚から三菱ふそう製ノンステップバスが3台転入したのが最初である。その後も2015年までは他所からの転入車が多く、同年8・9月には舞岡から西日本車体工業ボディの三菱ふそう・エアロスターSが2台ずつ転入、2016年6月には町田から短尺(K尺)のエアロスターノンステップバスが1台転入、2018年6月には戸塚から標準尺(M尺)のエアロスターノンステップバスが1台転入している。ノンステップバスの新製配置は2013年1月にいすゞ・エルガのハイブリッドノンステップバスが1台配置されたのが最初で、同一車種は中山営業所配置の「な44」の2台のみで貴重な存在であった。その後しばらく新製配置はなかったが、2015年以降は神奈川県からノンステップバス導入補助金が交付されるようになり、三菱ふそう・エアロスターノンステップバスが2015年度に4台、2016年度に6台、2017年度に3台が導入された。また2017年度末(2018年3月)には、いすゞ・エルガノンステップバスが3台導入された。いすゞ自動車製大型車の当営業所への新製配置は、前述のエルガハイブリッドノンステップバス以来5年ぶりとなる。また今期については、以前いすゞ自動車製大型車を導入していた藤沢・茅ヶ崎・中山の各営業所にも配置されている。2019年1月時点では、新製配置が18台と転入配置が8台の計26台が在籍する。中型車は上土棚団地線向けに三菱ふそう・エアロミディMKが配置されていたが、2009年頃からいすゞ・エルガミオに置き換えられ、現在は全ていすゞ・エルガミオで統一されている。
コミュニティバス用には、三菱ふそう・エアロミディMEが3台配置されていたが、2018年3月に置き換え用として日野・ポンチョが2台配置された。当営業所への日野・ポンチョの配置はこれが初めてで、この車両には当営業所所属車両で初めてとなる白色LED式行先表示器が装備された。
湘25の移管に際して、2018年2月11日に茅ヶ崎営業所からネオプラン・セントロライナー連節バスが2台転入、後に湘25の綾瀬への完全移管時に残りの2台も転入した。さらに辻堂駅 - 湘南ライフタウン間に新設の急行便向けに、新車のメルセデス・ベンツ・シターロG連節バスが2018年2月に4台配置された。これは2016年発売の新型シターロで、神奈中では初の導入となり、白色LED式行先表示器が装備されている。これにより、連節バスの配置台数が神奈中全営業所の中で最多の8台となり、また複数車種の連接バスが配置されることとなった。これらの連節バスはいずれも東京オリンピック・パラリンピック記念ナンバープレート(希望ナンバー登録)を取得しており、セントロライナー(せ201~せ204)は転入時に記念ナンバーを取得した。また厚木と町田に配置のシターロGも東京オリンピック・パラリンピック記念ナンバープレート記念ナンバーを取得している。
路線車に装備されるワンマン関連機器(LCD運賃表示器・運賃箱)は、主に海側の営業所[注釈 1]が使用しているレシップ製を採用するが、一部の転入車両に例外がある。茅ヶ崎から転入してきたツインライナーのLCD運賃表示器は交通電業社製を使用している。これは以前(2005年当時)7セグメント式の運賃表示器を使用していた時代、茅ヶ崎では交通電業社製を使用していた名残で(のちに茅ヶ崎配置の一般路線車はLCD化される際にレシップ製に置き換えられた)、綾瀬への転属時に機器交換がされていないからである。運賃箱は一般車と同様にレシップ製を使用する。こうしたことは過去転入車ではよくあり、大和・厚木から転入してきた車両の7セグメント式運賃表示器が交通電業社製を装備していたり、運賃箱の蓋を開閉するレバー(元大和車で、かつて横04系統が全区間運賃後払いであった時代の、横浜市内区間での運賃誤収受を防ぐために装備されていた)が付いていた痕跡がある車両もあった。
従来型のオレンジ色のLED行先表示器は全営業所が交通電業社製を使用していた。白色LED行先表示器の導入後は、LED式行先表示器は交通電業社製を使用するが、ツインライナーのシターロGに搭載された白色LED行先表示器は舞岡や平塚と同様にレシップ製が採用された。白色LED行先表示器は、レシップ製選択の舞岡・平塚がレシップ製に変更、それ以外の厚木・厚木北・津久井・大和・中山(内陸寄り=車内LCDが交通電業社、運賃箱が小田原機器製を装備する営業所)では交通電業社製を使用する。
綾瀬市は神奈川県内陸部の工業地帯であることから、企業送迎用の特定輸送も行っており、特定車が多数配属されている。特定車は三菱車といすゞ車とが混在するが、特別支援学校のスクールバス用に日産ディーゼル車も1台在籍する。
高速・観光車は貸切用が数台配属されている。
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