盛岡車両センター
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盛岡車両センター(もりおかしゃりょうセンター)は、岩手県盛岡市にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の車両基地である。
第三セクター鉄道 IGRいわて銀河鉄道の運輸管理所が併設されている。また盛岡駅の南西にSL銀河用のSL検修庫があり、こちらも当センターの管轄下である。
このほか下部組織として、岩手県一関市に一ノ関派出所(旧・一ノ関運輸区検修部門)、青森県八戸市に八戸派出所(旧・八戸運輸区検修部門)、青森県青森市に青森改造基地(旧・青森車両センター→盛岡車両センター青森派出所)が所在する。
盛岡車両センター青森改造基地(もりおかしゃりょうセンターあおもりかいぞうきち)は、青森県青森市にある車両基地。2016年(平成28年)3月26日に青森車両センターと統合により、盛岡車両センター青森派出所として発足した[7]。青森運転所→青森車両センター時代には485系や583系、E751系、24系などの特急用車両が配置され、特急「つがる」「白鳥」「はつかり」や寝台特急「あけぼの」「日本海」「はくつる」、急行「津軽」などの受け持ちもあった。
2017年(平成29年)4月1日より、車両運用のなくなった当派出の検修庫など車両配置に必要となる設備、整備士などの人員を活用する形で、構内にJR東日本テクノロジー青森改造センターが開設され、首都圏の通勤型電車を中心とした改造工事を施工している。
2022年(令和4年)に車両留置が青森派出所から青森駅構内に変更され、以後はJR東日本テクノロジー青森改造センターに関わる業務(操車・入換や管理業務)のみとなり、青森改造基地として機能が縮小された。
2023年(令和5年)3月18日付の組織改正で、一ノ関運輸区の車両検修部門が移管され、盛岡車両センター一ノ関派出所として発足。大船渡線・北上線で使用されるキハ100系などの車両管理を行う。
2023年(令和5年)3月18日付の組織改正で、八戸運輸区の車両検修部門が移管され、盛岡車両センター八戸派出所として発足。大湊線で使用されるキハ100系、八戸線で使用されるキハE130系などの車両管理を行う。
本所は「北モリ」…東北本部を意味する「北」と、盛岡を意味する「モリ」から構成されている[7]。
一ノ関派出所は「北イチ」…東北本部を意味する「北」と、一ノ関を意味する「イチ」から構成される。
八戸派出所は「北ハヘ」…東北本部を意味する「北」と、八戸を意味する「ハヘ」から構成される。
2024年9月1日現在の所属車両は以下のとおり[15][16][17]。
所在 | 電車 | 気動車 | 機関車 | 客車 | 貨車 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
盛岡 | 30両 | 55両 | 4両 | 0両 | 0両 | 89両 |
一ノ関 | 0両 | 22両 | 0両 | 0両 | 0両 | 22両 |
八戸 | 0両 | 32両 | 0両 | 0両 | 0両 | 32両 |
全体 | 30両 | 109両 | 4両 | 0両 | 0両 | 143両 |
DD14形ディーゼル機関車(1両)
DE10形ディーゼル機関車(2両)
701系電車(30両)
キハ100系気動車(16両)
キハ110系気動車(39両)
キハ100系気動車(22両)
キハE130系気動車(18両)
キハ100系気動車(7両)
キハ110系気動車(3両)
HB-E300系(2両)
C58形蒸気機関車(1両)
485系電車(青森派出所:22両)
キハ58系気動車(一般用)
キハ141系気動車(4両)
盛岡 - 当センター間の入出庫線は当初は複線であったが、西側の線路が秋田新幹線用地に転用され現在は単線となっている。駅区境界を過ぎ当センターに入ったところで複線となる。複線区間の西側線路が「引上線」、東側線路が「授受線」と名称があるがいずれも運転方向を限定せず出入庫が可能なため、臨機応変に使用されている(出区時間が近接している2車両が両線路に並列で出区待ちをする等)。その後線路は扇形に分かれ、西からIGR運輸管理所の電化単線、気動車を留置する非電化の線路群、電車を留置する電化の線路群、検修庫(電化)へと進んでいく。当センター構内のポイント扱いは大半が手動扱いであり、同センター社員および同センターより業務を受託しているJR盛岡鉄道サービス盛岡運転営業所の入換担当者がポイントの転換操作を実施している。
盛岡駅0 - 7番線の線路はすべて当センターへの出入区が可能な配線となっており、入区時は各番線から渡り線 - 入出庫線を経て授受線または引上線へ、出区時はその逆の順に線路を走行する。授受線および引上線に入線した車両は走行方向を問わず一旦停止が必須であるが、出庫車は同時に列車交換(IGR上下本線の通過待ちおよび入区車の到着待ち)を行う場合がある。このため途中にある境田川原踏切は、IGR線上下線と当センター授受線・引上線の合わせて4本の線路を渡る関係上、他の踏切より遮断時間が長く警報機の鳴る頻度も多い(踏切内は大型車通行禁止、乗用車のすれ違い不可)。このため歩行者・自転車は南側にある地下道を利用するよう案内されている。
また「SL銀河」運行開始に先立ち2014年1月、SLを収容するための検修庫が供用開始された。所在地は盛岡駅の南西に位置する盛岡市盛岡駅西通2丁目で、盛岡運輸区に隣接した土地であるが、検修庫周辺は当センターの管轄下とされた。転車台も備え付けられており、これは旧盛岡機関区の扇形機関庫で使用され、機関庫が解体された後もその場に放置されていたものを復活させている。
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