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2019年の日本映画 ウィキペディアから
『男はつらいよ お帰り 寅さん』(おとこはつらいよ おかえりとらさん)は、2019年12月27日[注 1]に公開された日本映画。映画『男はつらいよ』シリーズ50周年記念作品であり通算第50作目[2]。
『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』以来22年ぶりの完全新作[2]。現在のくるまやとそれを囲む人々の人間模様が、過去のシリーズ映像を絡めて描かれる。
車竜造と車つねは仏壇に遺影が飾られている他、博役の前田吟のパンフレットでの裏設定では、定年退職後にタコ社長(桂梅太郎)は亡くなり隣の印刷工場も今はアパートになっている[注 2]。
2019年10月28日に開幕された第32回東京国際映画祭では、オープニング作品として上映された[3]。
本作を収録したDVD版とBlu-ray版が2020年7月8日に発売及びレンタル開始された[4]。
50作あるシリーズの中で、唯一エンドロールがある作品。また、山田洋次監督作品で初めて全編デジタルHD撮影で製作された。
オープニングでは主題歌をサザンオールスターズの桑田佳祐がカヴァーしている。これは監督の山田がかねてから桑田の音楽のファンであったことと、テレビ番組で桑田が同曲をカヴァーするのを見たのがきっかけであり、手紙で直接オファーをしたものであった[5]。過去には第40作『男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日』でサザンの楽曲「ステレオ太陽族」が挿入歌に使用されたこともあった[5]。一方の桑田も『男はつらいよ』のファンであり、この事に感謝をする旨を述べている[6]。
出版社の編集長役のカンニング竹山の出演に関しては竹山が出ていた動画を山田がYouTubeで見た事がきっかけであるといい、「キミしかこの役はできないと思って呼んだ」と言われた事が明かされている[7]。
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
物語は諏訪満男の妻の七回忌の法要から始まる。
柴又の帝釈天の参道に昔あった「くるまや」の店舗は新しくカフェに生まれ変わり、その裏手に昔のままの住居がある。法事のあと、ひとしきり昔話に花が咲く。寅がマドンナを連れてくるたび、家中が大騒ぎだったことなど・・・あれからもう半世紀の歳月が流れたのだ。満男は、長い間サラリーマンをしていたがその合間に書いた小説が認められ小説家になっていた。そんなある日、満男の最新作の評判がよくサイン会をすることになる。ところがその列に並ぶ客の中に初恋の人、一度は結婚の約束までした女性、及川泉の姿を見て呆然となる。ヨーロッパで生活しているイズミは仕事で来日し、偶然サイン会に参加したのだった。イズミに再会した満男はサイン会もそこそこに「君に会わせたい人がいる」と小さなJAZZ喫茶にイズミを連れて行く。経営者の顔を見て驚くイズミ、それは20年以上前に奄美大島で会った寅の恋人のリリーだった。懐かしい人たちとの再会、そして思い返す寅さんのこと。それは満男とイズミにあたたかい何かをもたらしていく。イズミはその夜「くるまや」を訪れることになるのだが・・・
『男はつらいよ 寅さん読本』1992、p.649、および公式サイト[9]より。
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