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『狂骨の夢』(きょうこつのゆめ)は、京極夏彦の長編推理小説・妖怪小説。百鬼夜行シリーズ第3作である。
文庫版刊行の際に、400枚以上の加筆訂正が行われた。
関口巽は大物小説家、宇多川崇からとある相談を受ける。それは、記憶喪失の妻・朱美の、海鳴りと甦ってくる記憶と殺した夫への恐怖に関するものだった。彼女は自分が記憶を失う以前に、前の夫を、首を切って殺してしまったのではないかという疑団にさいなまれていた。
伊佐間一成は、逗子の海岸で朱美と名乗る女性と出会う。折からの冷え込みで体調を崩していた伊佐間は、朱美にいざなわれるまま彼女の家へとあがりこむ。酒に酔うまま、朱美は過去に同じ店で奉公していた女性を殺してしまったと告白する。
同じく、逗子にあるキリスト教会の居候・降旗弘と牧師の白丘亮一は、ある日訪れた宇多川朱美から懺悔を聞く。彼女は、以前首を切って殺した夫が首をつなげて甦り、自分に会いにくるという。そしてその度に、絞め殺し、首を切っていると言うのである。
警視庁の木場修太郎は、二子山集団自殺事件を捜査する傍らで、逗子湾金色髑髏事件(生首殺人事件)に興味を持つ。伊佐間が再び逗子を訪れたのと時を同じくして、宇多川崇が殺され朱美が逮捕される。生前の宇田川と直前まで会っていた関口は、木場に相談を持ち掛けるが、そこに金色髑髏事件の証拠品をたどって神奈川警察の石井警部が訪問してくる。金色髑髏事件の証拠と思われた物は、宇田川の遺留品であった。木場は石井に話をつけ、相互の情報提供を持ち掛ける。
志水アキにより漫画化され、前作『魍魎の匣』に引き続き「コミック怪」で連載された。
角川書店、怪COMICより発売。
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