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津野 海太郎(つの かいたろう、1938年4月6日 - )は、日本の演出家・編集者・評論家。元晶文社取締役、和光大学名誉教授。
福岡県生まれ。本姓・鈴木。東京都新宿区立落合中学校から東京都立戸山高等学校を経て早稲田大学第一文学部国文科卒[1]。大学時代は劇研に所属していた。
大学卒業後の1962年に『新日本文学』の編集者となる。1965年には晶文社に入社。劇団「黒テント」で演出家として活動する一方、1998年まで、晶文社の編集責任者として、雑誌『WonderLand』などを編集。植草甚一やリチャード・ブローティガンなどの著作の出版に関わった[2]。また、高橋悠治が主催していたミニコミ『水牛通信』の編集も担当。のち『季刊・本とコンピュータ』の編集長を務め、電子書籍の啓蒙にも携わっている[3]。2009年まで和光大学教授・図書館長を務める。
演劇評論、書籍論などの執筆も行い、2003年、坪内逍遥伝『滑稽な巨人』で新田次郎文学賞受賞、2009年『ジェローム・ロビンスが死んだ』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2019年、『最後の読書』で読売文学賞(随筆・紀行賞)受賞[4]。
演劇活動では、山元清多と1967年に結成した「六月劇場」(岸田森、草野大悟、樹木希林など)を皮切りに、1980年代なかばまで、「黒テント」でプロデューサー、演出家として活動する。おもな演出作品に、ブレヒト『夜打つ太鼓』、長谷川四郎『審判』、山元清多『さよならマックス』、津野構成『ラ・バラッカ』、高橋悠治構成『可不可』など。
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