気仙沼駅
宮城県気仙沼市古町にある東日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
宮城県気仙沼市古町にある東日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
気仙沼駅(けせんぬまえき)は、宮城県気仙沼市古町[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅ならびにバス停留所である。
気仙沼駅 | |
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駅舎(2023年10月) | |
けせんぬま Kesennuma | |
所在地 | 宮城県気仙沼市古町1-5-25[1] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
電報略号 | ケヌ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線(鉄道) |
乗車人員 -統計年度- |
(鉄道)-2023年- 139人/日(降車客含まず) (気仙沼線BRT)-2023年- 73人/日(降車客含まず) (大船渡線BRT)-2023年- 60人/日(降車客含まず) |
開業年月日 | 1929年(昭和4年)7月31日[1][2] |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | ■大船渡線 |
キロ程 | 62.0 km(一ノ関起点) |
所属路線 | ■大船渡線BRT |
キロ程 | 0.0 km(気仙沼起点) |
所属路線 | ■気仙沼線BRT |
キロ程 | 72.8 km(前谷地起点) |
備考 |
鉄道駅としては大船渡線の単独駅かつ終着駅である。バス停留所としては気仙沼線BRTと大船渡線BRTが乗り入れている。本項ではこれらを一括して扱う。
宮城県の鉄道駅としては最北端及び最東端に位置している。気仙沼市で唯一の鉄道駅である(2020年〈令和2年〉以降)。
当駅は地上駅形態であるが、バス専用道路上に設置されたBRTのりばと、鉄道のプラットホーム設備が同一構内を共有する特殊な構造となっている。また、BRTのりばと鉄道ホームは通しの番号が振られている。
鉄道の大船渡線は島式ホーム1面2線の構造で、他に側線を有する。構造上3番線ホームは新月寄りに位置し、切欠きホームのような形状となっている。
BRTのりばは、駅舎と大船渡線ホームの間に挟まれた専用道の待避所に面して設けられ、駅舎側が「1番線」、大船渡線ホーム側が「2番線」と案内される。東側に駅前ロータリーと接続するBRTの回送路が設けられており、さらに東側、専用道を盛駅方面に少し進んだ先に気仙沼線BRT用の回転場が設けられている[報道 4]。
木造駅舎を有し、駅舎とBRT2番線・大船渡線ホームの間は専用道を横断して連絡する。みどりの窓口、自動券売機(鉄道用)、NewDaysが設置されている。直営駅(営業総括助役配置)であり、管理駅として、大船渡線の千厩駅 - 盛駅間、気仙沼線の本吉駅 - 不動の沢駅間の各駅を管理している。また駅とBRT営業所が営業統括センターへ統合されたことに伴い、BRT関係の管理業務も担当している。なおBRTは全て車内精算であることから、当駅での改札業務は大船渡線の列車のみ実施している。
かつては単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有し、ホーム有効長は、1番線4両、2・3番線6両までとなっていた。一部の大船渡線の列車は、当駅で増解結を行っていた。
BRTの運行開始当初は、駅舎を出て左側にある観光案内所に隣接するバス停で発着していた[4]。2014年(平成26年)の改良工事により、1番線と2番線の間の線路敷地をかさ上げし専用道化され、気仙沼線BRTが構内から発着するようになった[報道 3]。鉄道時代の2番線は東側が専用道・BRTのりばに転用され、一ノ関側に残った線路部分が新たに3番線となった。さらに、旧・3番線の線路上にホームを拡幅し、側線を新たに4番線とした。2015年(平成27年)には上鹿折方面(「気仙沼駅前」停留所から発着)を除く大船渡線BRTも乗り入れを開始した[報道 4]。これにより、改札口からすべてののりばへ階段なしで移動できるようになった。
東日本大震災後の三陸地区の活性化貢献を狙って、2012年(平成24年)に駅舎のリニューアルが行われた。駅のテーマは「漁港のまち」で、駅舎入口に三陸海岸の岩を模したアプローチゲートが設置されている。2008年(平成20年)の仙台・宮城デスティネーションキャンペーンに合わせて、地元の画家によってメカジキの突きん棒漁が屋根に描かれていたが、このリニューアルで同じ画家によるメカジキと漁民の格闘の絵に描き直された[新聞 2]。
JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の鉄道の1日平均乗車人員は139人である[利用客数 1]。また、BRTにおける1日平均乗車人員は、気仙沼線が73人、大船渡線が60人である[BRT 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。なお、気仙沼線の柳津駅 - 当駅間と大船渡線の当駅 - 盛駅間は東日本大震災後にBRTによる復旧をしたため、2011年度(平成23年度)以前の統計は鉄道運行時のみのものとなっている。また、2012年度(平成24年度)については、BRTの利用状況は開示されていない。
1日平均乗車人員推移 | ||||||
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年度 | 鉄道 | BRT | 出典 | |||
定期外 | 定期 | 合計 | 気仙沼線 | 大船渡線 | ||
2000年(平成12年) | 378 | 未開業 | [利用客数 2] | |||
2001年(平成13年) | 346 | [利用客数 3] | ||||
2002年(平成14年) | 302 | [利用客数 4] | ||||
2003年(平成15年) | 292 | [利用客数 5] | ||||
2004年(平成16年) | 313 | [利用客数 6] | ||||
2005年(平成17年) | 316 | [利用客数 7] | ||||
2006年(平成18年) | 322 | [利用客数 8] | ||||
2007年(平成19年) | 318 | [利用客数 9] | ||||
2008年(平成20年) | 315 | [利用客数 10] | ||||
2009年(平成21年) | 308 | [利用客数 11] | ||||
2010年(平成22年) | 287 | [利用客数 12] | ||||
2011年(平成23年) | 非公表 | |||||
2012年(平成24年) | 196 | 65 | 261 | [利用客数 13] | ||
2013年(平成25年) | 220 | 30 | 250 | 92 | 65 | [利用客数 14][BRT 2] |
2014年(平成26年) | 214 | 23 | 237 | 96 | 77 | [利用客数 15][BRT 3] |
2015年(平成27年) | 205 | 32 | 237 | 101 | 79 | [利用客数 16][BRT 4] |
2016年(平成28年) | 184 | 24 | 209 | 93 | 69 | [利用客数 17][BRT 5] |
2017年(平成29年) | 178 | 26 | 205 | 101 | 67 | [利用客数 18][BRT 6] |
2018年(平成30年) | 167 | 29 | 196 | 125 | 73 | [利用客数 19][BRT 7] |
2019年(令和元年) | 158 | 34 | 192 | 135 | 86 | [利用客数 20][BRT 8] |
2020年(令和 | 2年)64 | 30 | 94 | 87 | 58 | [利用客数 21][BRT 9] |
2021年(令和 | 3年)79 | 36 | 115 | 59 | 54 | [利用客数 22][BRT 10] |
2022年(令和 | 4年)102 | 33 | 136 | 74 | 60 | [利用客数 23][BRT 11] |
2023年(令和 | 5年)113 | 26 | 139 | 73 | 60 | [利用客数 1][BRT 1] |
当駅は気仙沼市の中心市街地の外れに位置しているため、街の中心駅としての機能を南気仙沼駅に譲っていた。2011年の東日本大震災による津波で南気仙沼駅周辺などが甚大な被害を受けた一方、高台にある当駅周辺はほぼ浸水せず、BRTへの移行後は気仙沼市で唯一営業している鉄道駅となった。
駅前を通る気仙沼街道(旧国道284号)に「気仙沼駅前」停留所があり、発着する路線は以下の通りである[6]。
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