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施川 ユウキ(しかわ ユウキ、1977年11月28日 - )は、日本の漫画家、漫画原作者。静岡県浜松市出身。専門学校中退。
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1998年6月、竹書房が公募していた「竹書房漫画新人賞」(第5回)[注 1]に投稿した「明日はもっと好き!」が5月期の奨励賞を受賞。また同年7月、秋田書店が公募している「月例フレッシュまんが賞」(第202回)[注 2]に投稿した「Last wards from…」が期待賞を受賞。同年11月には、同じく秋田書店が公募している「週刊少年チャンピオン新人まんが賞」(第51回)[1]に投稿した「水吐き女房とジャマ乳首」が佳作を受賞。この受賞により『週刊少年チャンピオン』でのデビュー権(原稿掲載権)を獲得した。 1999年1月、デビュー権を獲得した『週刊少年チャンピオン』にて読み切り『がんばれ酢めし疑獄!!』が掲載され、プロ漫画家として商業誌にデビューした。同年3月に再度掲載されて以降は毎号掲載され、『がんばれ酢めし疑獄!!』が施川にとって初の連載作品となった。同作品は巻頭掲載、カラー掲載あるいは単独で表紙を飾ったりといったことは無く比較的目立たない存在ではあったものの、足立守正や宮昌太郎など一部からは高い評価を受けていた(施川ユウキ#批評参照)。2003年1月からは、『漫革』(『週刊ヤングジャンプ』の不定期増刊号)にて複数漫画家による漫画大喜利企画『爆走!男のメルヘン街道』にお題の考案やトビラ絵・柱ネタの担当として関わるようになった。
2004年3月、『がんばれ酢めし疑獄!!』が連載完結。
2004年7月、約4ヶ月の期間を置き『週刊少年チャンピオン』に復帰。『サナギさん』の連載が始まった。また、その前月に『ヤングチャンピオン』での漫画大喜利企画「YCギャグ総研」で優勝したことで、7月に読み切り『もずく、ウォーキング!』が掲載されることとなった。この読み切りは9月にも掲載され、更に2004年12月以降は連載化された。そして2005年1月には『近代麻雀ゴールド』にて読み切り『森の雀卓』が掲載。2月以降は同誌にて『ツモっ子どうぶつ』が連載されることとなった。2004年6月から2005年2月までの一連の出来事により施川は3本の連載を抱えることとなった。
2005年11月から2006年1月にかけて、施川にとって再び転機が到来する。2005年11月、『まんがライフオリジナル』にて読み切り『12月生まれの少年』が掲載。のちに同誌で連載するきっかけとなった。2005年12月、『ツモっ子どうぶつ』の連載誌である『近代麻雀ゴールド』が休刊。『ツモっ子の森』とタイトルを若干改めて連載を姉妹誌『近代麻雀オリジナル』に移した。2006年1月、『爆走!男のメルヘン街道』の連載が中断。以後再開されることは無かった。同じく2006年1月、『月刊少年チャンピオン』臨時増刊号だった『全部ホンネの笑える話』にて『今にして思えば。』が掲載された。その後同誌は隔月刊化され、同作品も連載されることとなった。
2006年8月、『まんがライフオリジナル』にて『12月生まれの少年』の連載が始まり、2008年2月まで施川の漫画連載が5誌に渡るという状態が続く。また同誌においては2007年10月より映画批評コラム『全ての映画は、ながしかく』の連載も始まった。
2008年2月、『もずく、ウォーキング!』が連載完結。
2008年8月から9月にかけて施川の連載体制が大きく変容した。まず8月、『ヤングチャンピオン』にて『森のテグー』の、『Eleganceイブ』にて『あたかもコイバナの如く』の連載が26日に同時開始。しかし9月に『ツモっ子の森』、『サナギさん』が相次いで完結を迎えた。
2008年11月、『今にして思えば。』が連載完結。施川の漫画連載作品は3本となった。
2009年2月、『Get Navi』にてDVD化映画作品批評コラム『DVDが回ったよ!』の連載が開始。『すべての映画は、ながしかく』と合わせ映画批評に関する連載が2本となった。
2009年10月-11月は施川の画業10周年を記念したエッセイコミックを刊行するため連載体制が再編された。10月26日、『あたかもコイバナの如く』が連載完結。最終回が掲載された号にて、同作品の続編にあたる『え!?絵が下手なのに漫画家に?』が『週刊少年チャンピオン』で連載されること、および作品をまとめた同名の単行本が発売されることが告知された。同月29日、全4回の短期集中連載として『え!?絵が下手なのに漫画家に?』が開始された。同作品の最終回は11月19日発売号に掲載され、翌日同作品を表題作とした単行本が発売された。また単行本の発売に伴い連載が完結した『あたかもコイバナの如く』および『え!?絵が下手なのに漫画家に?』の読み切りが、それぞれの最終回が掲載された翌号(どちらも発売日は11月26日)に宣伝用として描かれた。
2010年1月、『DVDが回ったよ!』が連載完結。
2010年2月、『月刊ヤングチャンピオン烈』にて『鬱ごはん』の連載が開始。
2010年3月、『月刊コミックラッシュ』にて『ハナコ@ラバトリー』の連載が始まった。施川は原作のみ担当し、作画は秋★枝[注 3]が担当。ギャグ4コマ作家である施川にとっては初めての原作担当作品であり、異色の組み合わせとして注目された[2]。この時点で施川の漫画連載は4本となった。
2010年10月、『森のテグー』が連載完結。
2010年11月から2011年1月にかけて、ウェブ雑誌『週刊少年チャンピオンTHE WEB(日刊!浦安鉄筋家族THE WEB)』にて『俺はまた週チャンで連載できるのか?』が連載された。
2011年4月、3年前と同様に『ヤングチャンピオン』および『Eleganceイブ』にて2作品の新連載が同日に開始された。前者では『オンノジ』が、後者では『寝ろ、起きろ、学校行け!』が開始。なお『寝ろ!起きろ!学校行け!』は全3回の短期集中連載で2011年6月まで掲載された。
2011年11月、『12月生まれの少年』が連載完結。施川にとって最長の連載期間(5年3か月)だった。
2011年12月、ウェブ雑誌に移行していた『月刊コミックラッシュ』にて『ハナコ@ラバトリー』が連載完結。入れ替わるようにして、同じくウェブ雑誌である『電撃コミックジャパン』にて『バーナード嬢曰く。』の連載が始まった。
2012年7月、『全ての映画は、ながしかく』を連載している『まんがライフオリジナル』にて、目次ページ4コマ『ポポ時評』の連載が始まった。
2012年12月、「ハジメ」名義で『別冊少年チャンピオン』に『少年Y』の連載を開始。原作を担当し、作画はとうじたつやが手がける。施川が原作者であることは2014年になって公表された[3]。
2013年12月、『バーナード嬢曰く。』が連載完結。(その後月刊ComicREXにて連載再開)
2013年2月、『オンノジ』が連載完結。
2013年3月、『もっと!』にて『サナギさん』の連載が開始された。
2014年4月、『オンノジ』『鬱ごはん』『バーナード嬢曰く。』の3作品にて、第18回手塚治虫文化賞短編賞を受賞[4]。
2016年10月より『バーナード嬢曰く。』がテレビアニメ化。
ダウンタウン世代として松本人志や「ごっつええ感じ」、また『伝染るんです。』(著:吉田戦車、小学館)や『すごいよ!!マサルさん』(著:うすた京介、集英社)から影響を受けたことは、連載デビュー作『がんばれ酢めし疑獄!!』(特に初期)の作風に反映されていると語っている[5]。自他ともに画力が低いことは認識しているが、結果として絵の美醜に関わらずネタでの巧拙を際立たせているとの批評もある[注 4]。4コマ漫画を中心に、日常に潜む不思議なシュール感やほのぼの感を織り交ぜた独特のギャグ漫画を描く。近年はシュールギャグの要素は含みつつも、作風にハートフル感や恋愛などヒューマニティを強調する作品も描いている。
ファンが『THE IDOLM@STER』に登場するキャラクターを『サナギさん』タッチで描いた動画を「ニコニコ動画」に投稿したところ、施川本人がその動画の話題をブログで取り上げた[6]。その後、動画作者と施川がメールを交わし、動画作者に対し施川が動画作成を容認した[7]。
デビュー当初は一部からは高評価を得るものの一般には知られていないという程度の知名度だったが、『サナギさん』の連載から徐々に認知度が高くなっていった。現在では多くの雑誌に作品のレビューが載ったり各界の人物から言及されたり各種企画・イベントに招かれたりと一程の知名度を持つに至っている。
デビュー以降、サイン会や漫画家出演企画など人前に出るイベントは完全に絶ってきたが[注 5]お笑いコンビ「天津」の向清太朗がホストを務める「天津向の4コマトーク」にゲスト出演(第1回および第10回)し、施川ユウキとして初めて姿を現した。また2013年4月には『バーナード嬢曰く。』『鬱ごはん』『オンノジ』が3冊同時刊行され、「COMIC ZIN」秋葉原店で単行本の購入者を対象に初のサイン会が行われた。
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