新白河駅
福島県西白河郡西郷村道南東にある東日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
新白河駅(しんしらかわえき)は、福島県西白河郡西郷村道南東(どうなんひがし)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。
東北新幹線と、在来線の東北本線が乗り入れており、接続駅となっている。日本の新幹線の停車する駅としては唯一村に所在するが、西郷村と白河市の境界部に位置し、新幹線ホームの北側部分は白河市にかかっている。
歴史
- 1944年(昭和19年)
- 1959年(昭和34年)4月7日:駅に昇格、磐城西郷駅(いわきにしごうえき)として開業[2]。
- 1982年(昭和57年)6月23日:東北新幹線が開業[3][4]。同時に新白河駅に改称[3][2]。みどりの窓口を設置[3]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取扱を廃止[2]。
- 1985年(昭和60年)11月9日:東口改札そばに、直営そば・うどん店「喜多」開店[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR東日本・JR貨物の駅となる[2]。
- 1990年(平成2年)3月10日:専用線を発着するコンテナ貨物の取扱を開始[2]。
- 1994年(平成6年)12月3日:貨物列車の設定がなくなる[2]。
- 1999年(平成11年)3月9日:新幹線改札口に自動改札機を設置[6]。
- 2011年(平成23年)2月27日:西口、および改札内コンコースと各ホームとを結ぶエレベーターを設置し、使用開始[7]。
- 2017年(平成29年)10月14日:黒磯駅構内の電力設備改良工事に伴い、東北本線黒磯駅 - 郡山駅間上下線で、当駅を始発着とする運用を開始(詳細は後述)。
- 2020年(令和2年)3月14日:新幹線eチケットサービス開始[8]。
- 2021年(令和3年)3月13日:タッチでGo!新幹線のサービスを開始[9]。
- 2022年(令和4年)3月12日:在来線ホーム7番線で発車メロディの使用が開始。
駅構造
新幹線は相対式ホーム2面2線・通過線2線を持つ高架駅、在来線は単式ホーム1面1線・島式ホーム1面3線をの計2面4線を持つ地上駅(橋上駅)。みどりの窓口、自動券売機、指定席券売機、NewDays(JR東日本リテールネット営業)が設置されている。
Suicaは新幹線の新幹線eチケットサービスやタッチでGo!新幹線サービスとしての利用はできる[8]が、在来線の利用は区域外のためできない。
在来線には自動改札機はなく有人改札のみである。また、在来線構内及びホームにはトイレが設置されていないため、構内には改札外や電車内のトイレを利用することを案内する旨の掲示がされている。
郡山統括センターの直営駅で管理駅でもあるが、自駅単独管理となっている(周辺駅は郡山駅による管理)。
のりば
(出典:JR東日本:駅構内図)
- 2・3番線は新幹線の通過線であるため、のりば(ホーム)はない。
- 東北本線(在来線)は朝の上り1本(白河発黒磯行)を除き、当駅で運行系統が分割されている。
- 東北本線(在来線)の上り本線は5番線、下り本線は8番線であり、6番線は黒磯方面から、7番線は郡山方面からの当駅折返しの列車が停車する。かつては中線(旧6番線)は列車折返しのほか、通過列車の待避も可能であった。2017年に中線の中程に車止めが設置され、そこを境に黒磯側を6番線、郡山側を7番線としており、同時に下り本線を7番線から8番線に改番した。これは、2017年度内に黒磯駅構内の架線が直流化され[注 1]、直流電化と交流電化の境目(デッドセクション)が黒磯駅 - 高久駅間に移設されるため、701系などの交流電車が黒磯駅構内に進入できなくなったことによる。2017年10月14日のダイヤ改正から黒磯駅 - 当駅間をE531系交直流電車とキハ110系気動車[注 2]に置き換えて運行し、6・7番線ホームで当駅までの運行となる交流型電車と同一ホームで乗り換えとなった。これによって、在来線の交流型電車は関東地方への乗り入れが消滅した。
- 新幹線の定期列車は郡山発着の「なすの」と一部の「やまびこ」(仙台発着で各駅停車または白石蔵王のみ通過するタイプ)が停車する。また、盛岡始発の上り2本も停車する。「はやぶさ」「つばさ」「こまち」は全列車が通過する。
- 改修前の西口(2009年9月)
- 改札口(右側が新幹線、左側が在来線)(2021年10月)
- 在来線⇔新幹線乗換改札口(2021年10月)
- 新幹線ホーム(2021年10月)
- 在来線5番線ホーム(2021年10月)
- 在来線6・8番線ホーム(2021年10月)
- 在来線7・8番線ホーム(2021年10月)
- 新白河駅の5番線ホームに向かう階段は、未使用時には閉鎖される。
駅弁
- 海苔のりべん
貨物取扱
2012年現在、JR貨物の駅は車扱貨物の臨時取扱駅となっており、貨物列車の発着はない。貨物設備はなく、専用線も当駅には接続していない。
かつては、駅から分岐し三菱製紙白河工場へ至る専用線があった。この線は紙製品や工場燃料の石油、化学薬品などの輸送に使用されていたが、工場の減産に伴い1994年4月頃に廃止された。紙製品輸送は、コンテナや有蓋車を用いていた。
利用状況
JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は2,701人である[利用客数 1]。また、新幹線の1日平均乗車人員は1,868人である[新幹線 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通りである。
1日平均乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 計 | 新幹線 |
2000年(平成12年) | 2,824[利用客数 2] | |
2001年(平成13年) | 2,799[利用客数 3] | |
2002年(平成14年) | 2,807[利用客数 4] | |
2003年(平成15年) | 2,801[利用客数 5] | |
2004年(平成16年) | 2,808[利用客数 6] | |
2005年(平成17年) | 2,799[利用客数 7] | |
2006年(平成18年) | 2,761[利用客数 8] | |
2007年(平成19年) | 2,856[利用客数 9] | |
2008年(平成20年) | 2,899[利用客数 10] | |
2009年(平成21年) | 2,759[利用客数 11] | |
2010年(平成22年) | 2,724[利用客数 12] | |
2011年(平成23年) | 2,504[利用客数 13] | |
2012年(平成24年) | 2,807[利用客数 14] | 2,014[新幹線 2] |
2013年(平成25年) | 2,894[利用客数 15] | 2,044[新幹線 3] |
2014年(平成26年) | 2,879[利用客数 16] | 2,041[新幹線 4] |
2015年(平成27年) | 2,994[利用客数 17] | 2,131[新幹線 5] |
2016年(平成28年) | 2,999[利用客数 18] | 2,115[新幹線 6] |
2017年(平成29年) | 2,997[利用客数 19] | 2,118[新幹線 7] |
2018年(平成30年) | 3,029[利用客数 20] | 2,154[新幹線 8] |
2019年(令和元年) | 2,995[利用客数 21] | 2,135[新幹線 9] |
2020年(令和 | 2年)1,784[利用客数 22] | 1,032[新幹線 10] |
2021年(令和 | 3年)1,999[利用客数 23] | 1,190[新幹線 11] |
2022年(令和 | 4年)2,407[利用客数 24] | 1,576[新幹線 12] |
2023年(令和 | 5年)2,701[利用客数 1] | 1,868[新幹線 1] |
駅周辺
駅周辺は西郷村と白河市の範囲である。東口が白河市側、西口が西郷村への玄関口となっている。
- 新白河駅東口(正面口・白河市側)
新白河駅周辺は隣の白河駅周辺と並んで白河ラーメンの店が多数立地し、駅構内にも出店している。
- 新白河駅西口(高原口・西郷村側)
バス路線
隣の駅
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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