恵泉女学園大学(けいせんじょがくえんだいがく、英語: Keisen University)は、東京都多摩市にある私立大学。学校法人恵泉女学園によって運営されている。
創設者は河井道。リベラルアーツ(教養教育)主義の大学。2023年度をもって学生募集を停止した[1]。
学校法人恵泉女学園の「聖書」「国際」「園芸」、および建学の理念を掲げる[2]。
- 自己を尊重し、人種や階級に関わりなく他人を尊重すること
- 日本女性が世界を知り、偏見をなくし、それに対峙すること
- 自然を慈しみ、生命を尊び、人間の基本的なあり方を学ぶこと
1988年の大学創立にあたり、以下の大学独自の理念を追加した[2]。
- 考える大学:学問の出発は、考えること、疑問を持つこと、批判することにあるとして、真剣に自分で考え活発に討議しあう、考える大学でありたい。
- 平和をめざす女性の大学:平和と共存を担うものとして、社会で活躍する女性を育てる大学でありたい。
- 地球大学:地球規模でものを考え、欧米やアジアに焦点をあわせた文化・語学を学べる大学でありたい。
大学の教育理念は、以下の3点である[2]。
- 自己を尊重し、自己を愛するように他者を尊重する人を育てる
- 世界を知り、偏見や差別に立ち向かう力を育む
- 自然を慈しみ、いのちを尊ぶ人を育てる
2016年に学長に就任した大日向雅美は「生涯就業力」を唱えた[3]。
- 必修の共通教養科目として、「キリスト教学入門」「平和研究入門」「生活園芸」が設けられている。
- 体験学習として、FS(フィールド・スタディ)やCSL(コミュニティ・サービス・ラーニング)、FT(フィールド・トリップ)、文化現地研修などのプログラムがある[4]。 「体験学習」は、文部科学省の2006年度「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP)に選定された[4]。
- 「生活園芸」を中心とする園芸科目では、学生がキャンパスに隣接した大学教育農場(町田市小野路町)で有機園芸を体験する。教育機関としては日本で初めてJAS認定を受けた面積約7000平方メートルのオーガニックファームを有する[3]。(「生活園芸」は、文部科学省の2007年度特色GP選定[5])
- 大学敷地内には様々な花壇が設けられている[6]。また、多摩センター駅のメイン通りであるパルテノン通りの公共花壇の管理も行っている[7]。2017年、同活動により、多摩市まちの環境美化条例に基づく表彰を受けた[7]。
- 1989年、キャンパスが「公共の色彩賞-環境色彩10選」[注 1]に選定された[8]。キャンパスはテレビや映画のロケ地として、たびたび使用されている。
- 4月:入学式、新入生フェロシップ(全体、学部、学科)、ガイダンス、イースター礼拝、春学期授業開始、健康診断
- 5月:ランチタイム・オルガンコンサート、キリスト教強調週間、スプリングフェスティバル(春の学園祭)
- 6月:チャペルコンサート
- 7月:春学期授業・試験終了
- 8月:夏期休暇
- 9月:サマーキャンプ、9月卒業式・学位授与式、秋学期授業開始
- 10月:河井道メモリアルウィーク
- 11月:創立記念日、恵泉祭(秋の学園祭)、収穫感謝礼拝、クリスマスツリー点火式
- 12月:クリスマス賛美礼拝
- 1月:春期休暇
- 2月:卒業リトリート
- 3月:卒業式・学位授与式
- 恵泉女学園中学校・高等学校
- 恵泉蓼科ガーデン
- 恵泉園芸センター:恵泉女学園が運営するフラワーショップとフラワースクール
- 恵泉花と平和のミュージアム
注釈
環境デザインの点から公共空間を考えるために、専門家によって1981年に設立された民間団体「公共の色彩を考える会」が日本各地における優れた環境色彩を顕彰する制度として始めた。
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