幕張駅
千葉県千葉市花見川区幕張町にある東日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
千葉県千葉市花見川区幕張町にある東日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
幕張駅(まくはりえき)は、千葉県千葉市花見川区幕張町五丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)総武本線の駅である。運行系統としては緩行線を走行する総武緩行線が停車する。駅番号はJB 35。
複々線上の緩行線に設けられた島式ホーム2面3線を有する地上駅。
駅舎は橋上駅舎で、出入口は線路を挟んで両側にある。以前は北口・南口ともに階段しか設置されていなかったが、現在はエレベーターが設置されている。
津田沼統括センター管内の直営駅で、Suica対応自動改札機・指定席券売機設置駅。
中線は、かつて本格パイプライン稼働前の成田空港にジェット燃料を暫定輸送していた貨物列車をスイッチバックさせるために設けられたものである[7]。用途としては、毎日早朝に1本当駅始発の電車が設定されているほか、当駅折り返しの電車が設定されていたこともあり、現在も異常時には折り返し電車が設定されることがある。また、その他に両方面で1日1本ずつ中線を発着する電車が存在する。隣接する幕張車両センターに入庫する車両が中線に入線することもある。
(出典:JR東日本:駅構内図)
1998年11月26日より東洋メディアリンクス制作の発車メロディを使用していた(一時期、2番線のみ五感工房制作の「JR-SH2-3」を使用していた)が、2010年7月30日にスイッチ制作のメロディに変更されている[8]。
1 | ハッピーガール | |
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2 | 朝のドヴィッシー | |
3 | ジュピターE | |
4 | 幸福の銀レール |
2023年(令和5年)度の1日平均乗車人員は14,778人[JR 1]であり、中央・総武線(各駅停車)の駅としては最も少ない。
JR東日本および千葉県統計年鑑によると、1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
年度[備考 1]全体の乗車人員を365(閏日が入る年度は366)で除して1日平均乗車人員を求めている。
年度 | 1日平均 乗車人員 | 出典 |
---|---|---|
1897年(明治30年) | 176 | [千葉県統計 1] |
1898年(明治31年) | 116 | [千葉県統計 2] |
1900年(明治33年) | 118 | [千葉県統計 3] |
1901年(明治34年) | 134 | [千葉県統計 4] |
1905年(明治38年) | 185 | [千葉県統計 5] |
1906年(明治39年) | 138 | [千葉県統計 6] |
1907年(明治40年) | 173 | [千葉県統計 7] |
1908年(明治41年) | 291 | [千葉県統計 8] |
1909年(明治42年) | 212 | [千葉県統計 9] |
1910年(明治43年) | 203 | [千葉県統計 10] |
1911年(明治44年) | 215 | [千葉県統計 11] |
1912年(大正元年) | 199 | [千葉県統計 12] |
1913年(大正 | 2年)208 | [千葉県統計 13] |
1914年(大正 | 3年)201 | [千葉県統計 14] |
1915年(大正 | 4年)194 | [千葉県統計 15] |
1916年(大正 | 5年)198 | [千葉県統計 16] |
1917年(大正 | 6年)248 | [千葉県統計 17] |
1918年(大正 | 7年)301 | [千葉県統計 18] |
1919年(大正 | 8年)368 | [千葉県統計 19] |
1920年(大正 | 9年)402 | [千葉県統計 20] |
1921年(大正10年) | 298 | [千葉県統計 21] |
1922年(大正11年) | 242 | [千葉県統計 22] |
1923年(大正12年) | 335 | [千葉県統計 23] |
1924年(大正13年) | 351 | [千葉県統計 24] |
1925年(大正14年) | 362 | [千葉県統計 25] |
1926年(昭和元年) | 412 | [千葉県統計 26] |
1927年(昭和 | 2年)436 | [千葉県統計 27] |
1928年(昭和 | 3年)497 | [千葉県統計 28] |
1929年(昭和 | 4年)546 | [千葉県統計 29] |
1930年(昭和 | 5年)511 | [千葉県統計 30] |
1931年(昭和 | 6年)478 | [千葉県統計 31] |
1932年(昭和 | 7年)517 | [千葉県統計 32] |
1933年(昭和 | 8年)596 | [千葉県統計 33] |
1934年(昭和 | 9年)637 | [千葉県統計 34] |
1935年(昭和10年) | 736 | [千葉県統計 35] |
1936年(昭和11年) | 859 | [千葉県統計 36] |
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1953年(昭和28年) | 4,636 | [千葉県統計 37] |
1954年(昭和29年) | 4,839 | [千葉県統計 38] |
1955年(昭和30年) | 5,029 | [千葉県統計 39] |
1956年(昭和31年) | 5,494 | [千葉県統計 40] |
1957年(昭和32年) | 5,940 | [千葉県統計 41] |
1958年(昭和33年) | 6,258 | [千葉県統計 42] |
1959年(昭和34年) | 6,689 | [千葉県統計 43] |
1960年(昭和35年) | 7,212 | [千葉県統計 44] |
1961年(昭和36年) | 7,579 | [千葉県統計 45] |
1962年(昭和37年) | 8,210 | [千葉県統計 46] |
1963年(昭和38年) | 8,909 | [千葉県統計 47] |
1964年(昭和39年) | 9,689 | [千葉県統計 48] |
1965年(昭和40年) | 10,220 | [千葉県統計 49] |
1966年(昭和41年) | 11,326 | [千葉県統計 50] |
1967年(昭和42年) | 11,902 | [千葉県統計 51] |
1968年(昭和43年) | 12,040 | [千葉県統計 52] |
1969年(昭和44年) | 11,066 | [千葉県統計 53] |
1970年(昭和45年) | 10,366 | [千葉県統計 54] |
1971年(昭和46年) | 10,203 | [千葉県統計 55] |
1972年(昭和47年) | 10,296 | [千葉県統計 56] |
1973年(昭和48年) | 12,308 | [千葉県統計 57] |
1974年(昭和49年) | 15,499 | [千葉県統計 58] |
1975年(昭和50年) | 15,228 | [千葉県統計 59] |
1976年(昭和51年) | 16,436 | [千葉県統計 60] |
1977年(昭和52年) | 16,877 | [千葉県統計 61] |
1978年(昭和53年) | 17,392 | [千葉県統計 62] |
1979年(昭和54年) | 13,782 | [千葉県統計 63] |
1980年(昭和55年) | 13,328 | [千葉県統計 64] |
1981年(昭和56年) | 13,652 | [千葉県統計 65] |
1982年(昭和57年) | 13,151 | [千葉県統計 66] |
1983年(昭和58年) | 13,106 | [千葉県統計 67] |
1984年(昭和59年) | 14,634 | [千葉県統計 68] |
1985年(昭和60年) | 15,376 | [千葉県統計 69] |
1986年(昭和61年) | 15,695 | [千葉県統計 70] |
1987年(昭和62年) | 16,435 | [千葉県統計 71] |
1988年(昭和63年) | 16,669 | [千葉県統計 72] |
1989年(平成元年) | 16,334 | [千葉県統計 73] |
1990年(平成 | 2年)16,369 | [千葉県統計 74] |
1991年(平成 | 3年)16,102 | [千葉県統計 75] |
1992年(平成 | 4年)15,978 | [千葉県統計 76] |
1993年(平成 | 5年)15,945 | [千葉県統計 77] |
1994年(平成 | 6年)15,527 | [千葉県統計 78] |
1995年(平成 | 7年)15,365 | [千葉県統計 79] |
1996年(平成 | 8年)15,300 | [千葉県統計 80] |
1997年(平成 | 9年)14,778 | [千葉県統計 81] |
1998年(平成10年) | 15,112 | [千葉県統計 82] |
1999年(平成11年) | 15,275 | [千葉県統計 83] |
2000年(平成12年) | [JR 2]15,767 | [千葉県統計 84] |
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
2001年(平成13年) | [JR 3]15,804 | [千葉県統計 85] |
2002年(平成14年) | [JR 4]15,632 | [千葉県統計 86] |
2003年(平成15年) | [JR 5]15,459 | [千葉県統計 87] |
2004年(平成16年) | [JR 6]15,105 | [千葉県統計 88] |
2005年(平成17年) | [JR 7]14,990 | [千葉県統計 89] |
2006年(平成18年) | [JR 8]15,268 | [千葉県統計 90] |
2007年(平成19年) | [JR 9]15,292 | [千葉県統計 91] |
2008年(平成20年) | [JR 10]15,202 | [千葉県統計 92] |
2009年(平成21年) | [JR 11]15,204 | [千葉県統計 93] |
2010年(平成22年) | [JR 12]15,340 | [千葉県統計 94] |
2011年(平成23年) | [JR 13]15,498 | [千葉県統計 95] |
2012年(平成24年) | [JR 14]15,797 | [千葉県統計 96] |
2013年(平成25年) | [JR 15]16,111 | [千葉県統計 97] |
2014年(平成26年) | [JR 16]15,813 | [千葉県統計 98] |
2015年(平成27年) | [JR 17]15,809 | [千葉県統計 99] |
2016年(平成28年) | [JR 18]15,730 | [千葉県統計 100] |
2017年(平成29年) | [JR 19]15,860 | [千葉県統計 101] |
2018年(平成30年) | [JR 20]16,088 | [千葉県統計 102] |
2019年(令和元年) | [JR 21]15,944 | [千葉県統計 103] |
2020年(令和 | 2年)[JR 22]12,191 | |
2021年(令和 | 3年)[JR 23]13,024 | |
2022年(令和 | 4年)[JR 24]14,113 | |
2023年(令和 | 5年)[JR 1]14,778 |
駅周辺は閑静な住宅街となっており、南へ進むと幕張新都心の文教地区の一部が1 km圏内となる。駅北口側は、東幕張土地区画整理事業により、駅前広場が完成し、新たに高層マンションなどが建てられた。
当駅を中心とする以下、概ね半径1.2キロメートル(km)程度範囲内周辺の一般国道・都道府県道・駅連絡道。
かつては駅前が狭くロータリーがなかったため、バス停留所は駅周辺にある状態であった。しかし、北口から徒歩3分の場所に暫定駅前広場が完成し、2018年5月26日からJR幕張駅バス停が移設された[9]。それまでのJR幕張駅停留所であった東洋バス・千葉シーサイドバス本社脇のスペースは、バス待機場として使用されている。
2023年には北口前に駅前広場が完成し、同年8月1日よりバス停とタクシー乗り場が移設され、暫定駅前広場は封鎖された[6]。
主な最寄り停留所は、JR幕張駅(北口ロータリー)、京成電鉄幕張駅付近にある京成幕張駅となる。以下の路線が乗り入れ、千葉シーサイドバス、京成バスにより運行されている。また、駅から南にやや離れた幕張駅入口停留所には、平和交通の運行する路線が乗り入れている。
駅北口にて、千葉シーサイドバスが運行する路線バスが発着する。
京成バス新都心営業所が運行する路線バスが発着する。
平和交通が運行する路線バスが発着する。
当駅と隣の幕張本郷駅との間、幕張車両センターの東側には、東京駅 - 千葉駅間(および錦糸町駅 - 御茶ノ水駅間や中央本線(御茶ノ水駅 - 三鷹駅)区間を含めた中央・総武緩行線)で唯一の踏切である「花立踏切」[注釈 1]がある。通過する列車が大変多く「開かずの踏切」となっているため、踏切の立体交差化が計画されている。
花立踏切から幕張駅寄りに存在した第2木下街道踏切[注釈 2]は、2004年7月の通称「幕張昆陽地下道」の開通に伴い廃止された。唯一残った花立踏切[注釈 3]でも千葉市による立体交差化事業が進められているが、2006年に東京都内の同様工事で発生した隆起事故の対策のために建設費の見込みが当初計画の1.5倍に増大したことや、先述した幕張昆陽地下道の開通と千葉市道幕張223号線沿いの商店街の衰退により交通量が減少したことにより、2011年に工事が中断され、当初の工事計画が見直された[11][12]。当初は2016年度からの再開を予定していた[13]が、隆起事故防止のため機械掘削を人力掘削に変更したこと[注釈 4]や人件費高騰などにより建設費の見込みは当初計画の2倍以上に達した[11]。2017年度末、千葉市は、費用対効果が低く便益を伴わない事業は行わないべきであるとして、事業自体の中断を決定した[14][11][15][注釈 5]。これに対して地元自治会からは不満の声が上がった[16]ほか、千葉市は鉄道事業者から踏切の安全対策として別に30億円の負担を要求されることとなった[11]。千葉市では現在計画中の「都市計画道路幕張本郷松波線」の整備事業の方が本事業より費用対効果が良く、なおかつ時間が経てば建設技術の進展による本事業の建設費節減も期待できるとして、幕張本郷松波線の建設[注釈 6]を先行させる予定だが、当該路線についても通過する途中地点で計画されている「東幕張土地区画整理事業」[注釈 7]の花立踏切の周辺を含む美浜長作町線以西における事業開始の目途が立っていない[11]ため、予定までに完成するかは不透明となっている。花立踏切については、2022年度以降に改めて再開の検討をすることとなった[11]。事業の長期化が見込まれるため、花立踏切[注釈 8]から約250m東方にある「北寺口跨線人道橋」にエレベーターを新設し、事業終了までの代替とする予定である[11][12]。
幕張駅北口の土地区画整理(「東幕張土地区画整理事業」 事業主体:千葉市都市局都市部東幕張土地区画整理事務所)に伴い、現在用地買収および土木・建築工事を進めている[17]。
施行者の千葉市の都市計画によれば、施行期間は平成8年度 - 平成42年度(令和12年度)、施行面積26.1 ha、駅北口に駅前広場を新設し、駅前に接続する新たな都市計画道路(幕張町武石町線)や、もう一つの都市計画道路(幕張本郷松波線)他の区画道路、公園などを建設する予定である[17]。
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