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少年アシベ
日本の漫画、メディアミックス作品 ウィキペディアから
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『少年アシベ』(しょうねんアシベ)は、森下裕美による日本の漫画、およびそれを原作としたアニメ。
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概要
1988年から1994年まで『週刊ヤングジャンプ』(集英社)に連載、単行本全8巻。1990年にはOVAが製作、1991年にはテレビアニメ『少年アシベ』、1992年には『少年アシベ2』が放送。2000年から2004年にかけて、続編に当たる『COMAGOMA』(コマゴマ)が連載。2011年から2012年まで『まんがタウン』(双葉社)にて、『少年アシベセレクション』刊行に合わせた『少年アシベ』より抜き再掲が、4色カラーに改稿したうえで行なわれた。2016年より23年ぶりに新作のテレビアニメが放映されている[2]。また、2017年より『月刊アクション』(双葉社)にて高校1年生になったアシベ達を描く続編『青少年アシベ』を連載開始[1]。原作は森下が担当するが作画は森下自ら指名したBL漫画家・笑平が担当する[3]。同誌の休刊により、『webアクション』への移籍が発表[4]、2024年5月17日から連載再開[5]。『漫画アクション』(同社)にて、小学3年生になったアシベ達を描く続編『小3アシベ QQゴマちゃん』が2020年第7号から連載中。2016年7月時点で累計部数は2000万部を記録している[6]。
ゴマフアザラシの赤ちゃんであるゴマちゃんと小学1年生の芦屋アシベ(あしや アシベ)達の交流を描いたギャグ漫画。それまでの4コマ漫画とは異なり、ストーリー展開が豊富で異なるキャラクターのドラマが同時に進行していくという、4コマ漫画の新たな活用が見られる作品。
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あらすじ
主人公の少年・芦屋アシベは近所に住んでいた同級生の阿南スガオとはとても仲が良かったが、小学1年のある時、大工職人であるアシベの父ちゃんが建築中の家を火の不始末で燃やすという事件を起こしてしまう。親子はそれまで住んでいた一軒家を引き払い、父ちゃんの実家付近である目黒区のアパートに転居。同時にアシベも転校することとなる。
アパートに転居して間もない頃、道路を歩いていたアシベの目の前を通りかかったトラックから白い物体が落下。魚だと思ったアシベは夕飯として食べるつもりで家まで連れ帰った。父ちゃんが台所で切りさばこうとするが、魚ではなさそうだとして動物図鑑で調べてみると、ゴマフアザラシの赤ちゃんだとのこと。父ちゃんが「食って食えないことはないが、アザラシの赤ん坊がかわいそうじゃないか」と言った直後、アシベの「じゃあ、こいつ飼おうぜ!」という一言で、「ゴマちゃん」と名付けて芦屋家の家族の一員として飼うこととなる。
一方、アシベと離ればなれになったスガオは悲しみに暮れる毎日。その上、父の転勤に伴いネパールへ一家転住。山から下りて来たイエティ、学校に行けないスガオの家庭教師として依頼を請けた元修行僧などが家に居座ったり、フランス領コラコラ島(架空)に配転になるなど問題が多発。
しかし、阿南家は日本に戻ってくることになり、アシベとスガオの2人は、クリスマスの日に無事再会を果たす。
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登場人物
→詳細は「少年アシベの登場人物」を参照
- 芦屋 アシベ
- 本作の主人公。ゴマちゃんの飼い主でもある。
- ゴマちゃん
- 本作の準主人公。ゴマフアザラシの赤ちゃんで体の色は真っ白。
- アシベの父ちゃん
- アシベの父であり、大工。
- アシベの母ちゃん
- アシベの母であり、主婦。
- アシベのじいちゃん(父方)
- アシベの父方の祖父であり、芦屋商事の社長。
- 阿南 スガオ
- アシベの親友で、家庭の事情でネパール→コラコラ島で暮らす。愛称は「スガオくん」。
- イエティ
- ネパールの山の守り神であるイエティの子供。
- チットちゃん
- スガオのネパールでのガールフレンド。
- 麻原 遊馬
- アシベのクラスメイトで親友。愛称は「ゆうまくん」。
- 天地 まお
- アシベのクラスメイトで親友。愛称は「まおちゃん」。
- 荒川 ユミコ
- アシベのクラスメイトである少女。愛称は「ユミコちゃん」。
- 坂田 新一
- アシベのクラスメイト。愛称は「サカタ」。
- 坂田 幸一
- サカタの2歳年上の兄。
- ペッペッペッ・ソーランアレマ
- 芦屋商事の社長秘書で、ギリシャ人の女性。愛称は「ペッペッペッさん」。
- 両々(リャンリャン)
- 中華料理店「王々軒」で働いている女性。
- 王(ワン)さん
- リャンリャンの父で、王々軒の店主。
- リコ
- 王々軒でアルバイトしている女子短大生。
COMAGOMA
要約
視点
『少年アシベ』の続編として『週刊ヤングジャンプ』に連載、単行本全6巻。前作から以下の変更点などがある。
- 『少年アシベ』では小学1年生であったアシベは、『COMAGOMA』では小学2年生に進級している。
- 芦屋家には、『少年アシベ』の時にはなかったコードレスホンが備えられている。
- 芦屋家の住むアパートには駐車場が備えられ、『少年アシベ』の時には所有してなかったマイカーを所有しており、アシベの父ちゃんが自ら運転している。
- アシベの父ちゃんが担いでいる道具入れは、道具箱から道具袋に変わっており、時代背景の変化からか携帯電話を所持している。
- 父の転勤で外国に移住していた阿南家は『少年アシベ』のラストシーンでアシベ達が出迎えに行くところで終わっている事をうけ、日本に帰国している。
- 『少年アシベ』の時は、当時のバブル景気を反映してか、大豪邸を所有し大手企業の社長を務める大金持ちの父方のじいちゃんが登場していたが、『COMAGOMA』以降は、一般的に多く見られる庶民派の生活をしている母方のじいちゃんと、ばあちゃんが共に登場している。父方のじいちゃんやその部下たちは一切登場しない。
- 『少年アシベ』に登場していた、ゆうま、ゆうまのママ、まおちゃん、まおちゃんのパパ、まおちゃんのママ、サカタ、サカタの兄など、アシベの学校の友達関係の人物は『COMAGOMA』の初期の巻では登場していなかったが、ファンからの要望もあってか途中の巻から登場するようになった。
- 豪華客船の船長であったまおちゃんのパパは、長女の真子ちゃんの出生に立会うために辞職して突然帰国、後にアシベの父ちゃんに弟子入りして大工に転職している。
- 隣町に住んでいる友達のマコトと犬(ゴロー)も登場している。『COMAGOMA』の初期から登場しているマコトはゆうまと同じ髪型であったことから、『COMAGOMA』の途中の巻から登場しているゆうまの髪型が急遽変更されている。(作中ではゆうま曰く、イメチェンで髪型を変えたということになっている)
- 『COMAGOMA』以降はサカタの父と母も登場し、まおちゃんのパパとサカタの父と母の3人が共に同級生仲間である。小学生時代、まおちゃんのパパはサカタの母によくいじめられていたために、まおちゃんのパパとサカタの母との2人の仲は今でも良くない(実際は『COMAGOMA』以前にもサカタ父母は登場している)。
- 『少年アシベ』では少々ブラックなギャグやナンセンスを取り入れた描写も散見されたが、『COMAGOMA』では緩和され、ほのぼのギャグ漫画に路線を変更している。
- 通常の、雑誌掲載4コマ漫画(1ページに2本掲載される)と異なり、1ページ全体を4分割したパノラミックなコマ割りになっている。当初は、全話(全頁)にゴマちゃんが登場していたが、後半は前作同様、脇役たちを平行して描くモジュラー型の展開も見られるようになった。
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青少年アシベ
『COMAGOMA』の続編として双葉社『月刊アクション』で2017年9月号から休刊号の2024年4月号まで連載。その後、『webアクション』に移籍し、2024年11月8日まで連載。「御神楽高校」に通う高校生になったアシベ達を描いており、原作・構成を森下が、作画を笑平が担当している。
制作手順はまず森下が毎回コマ割りまである程度作り込んだネームを描き、それを笑平がアレンジして二人三脚する形という流れになっている[7]。
書誌情報
少年アシベ
- 森下裕美 『少年アシベ』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス ワイド判〉、全8巻
- 「ゴマちゃんが家に来た日」1989年4月25日発売、ISBN 4-08-861751-7
- 「アシベの誕生日」1989年8月25日発売、ISBN 4-08-861752-5
- 「自慢の秘書」1990年5月25日発売、ISBN 4-08-861753-3
- 「家族の絆」1991年1月25日発売、ISBN 4-08-861754-1
- 「さよならネパール」1991年11月25日発売、ISBN 4-08-861755-X
- 「ゴマちゃんの秘密」1992年11月25日発売、ISBN 4-08-861756-8
- 「キューッの正体」1993年6月25日発売、ISBN 4-08-861757-6
- 「スガオ君の帰還」1994年3月25日発売、ISBN 4-08-861758-4
- 森下裕美 『少年アシベ』 集英社〈集英社文庫コミック版〉、全4巻
- 2001年8月発売、ISBN 4-08-617732-3
- 2001年8月発売、ISBN 4-08-617733-1
- 2001年10月発売、ISBN 4-08-617734-X
- 2001年10月発売、ISBN 4-08-617735-8
- 森下裕美 『少年アシベセレクション』 双葉社〈アクションコミックス〉、全2巻
- 「ゴマちゃんセレクション」2011年4月28日発売、ISBN 978-4-575-83902-9
- 「アシベとスガオとゴマちゃんと」2012年11月12日発売、ISBN 978-4-575-84155-8
- 森下裕美 『少年アシベ』 双葉社〈アクションコミックス〉、全8巻
- 「ゴマちゃんが家に来た日」2016年4月1日発売、ISBN 978-4-575-84780-2
- 「ネパールの生活」2016年4月28日発売、ISBN 978-4-575-84793-2
- 「おじさんの恋」2016年5月28日発売、ISBN 978-4-575-84808-3
- 「闘うゴマちゃん」2016年7月28日発売、ISBN 978-4-575-84834-2
- 「ゴマちゃんのお手伝い」2016年9月28日発売、ISBN 978-4-575-84860-1
- 「夢のパーティー」2016年11月28日発売、ISBN 978-4-575-84891-5
- 「雪の日の予感」2017年1月28日発売、ISBN 978-4-575-84921-9
- 「スガオ君の歌が」2017年3月28日発売、ISBN 978-4-575-84953-0
COMAGOMA
- 森下裕美 『COMAGOMA』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全6巻
- 2001年11月発売、ISBN 4-08-782665-1
- 2002年4月発売、ISBN 4-08-782683-X
- 2002年10月発売、ISBN 4-08-782697-X
- 2003年4月発売、ISBN 4-08-782787-9
- 2004年1月発売、ISBN 4-08-782067-X
- 2004年7月16日発売、ISBN 4-08-782077-7
- 森下裕美 『COMAGOMA ゴマちゃん』 双葉社〈アクションコミックス〉、全6巻
- 2017年6月12日発売、ISBN 978-4-575-84991-2
- 2017年8月10日発売、ISBN 978-4-575-85017-8
- 2017年10月12日発売、ISBN 978-4-575-85046-8
- 2017年12月12日発売、ISBN 978-4-575-85079-6
- 2018年2月10日発売、ISBN 978-4-575-85116-8
- 2018年4月12日発売、ISBN 978-4-575-85141-0
青少年アシベ
- 森下裕美 『青少年アシベ』 双葉社〈アクションコミックス/月刊アクション〉、全9巻
- 2018年4月12日発売[8]、ISBN 978-4-575-85136-6
- 2019年3月28日発売[9]、ISBN 978-4-575-85289-9
- 2020年2月28日発売[10]、ISBN 978-4-575-85417-6
- 2020年10月28日発売[11]、ISBN 978-4-575-85506-7
- 2021年9月9日発売[12]、ISBN 978-4-575-85639-2
- 2022年7月12日発売[13]、ISBN 978-4-575-85739-9
- 2023年8月9日発売[14]、ISBN 978-4-575-85870-9
- 2024年3月12日発売[15]、ISBN 978-4-575-85942-3
- 2025年2月27日発売[16]、ISBN 978-4-575-86062-7
小3アシベ QQゴマちゃん
- 森下裕美 『小3アシベ QQゴマちゃん』 双葉社〈アクションコミックス〉、既刊3巻(2025年1月9日現在)
- 2022年4月25日発売[17]、ISBN 978-4-575-85709-2
- 2023年8月9日発売[18]、ISBN 978-4-575-85869-3
- 2025年1月9日発売[19]、ISBN 978-4-575-86041-2
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アニメ
要約
視点
OVA・第1作
まず1991年1月21日から5月21日までレンタルビデオ用のOVAが展開された。後にセルビデオも発売している。
第1期はOVAと並行する状態で開始し、まず1991年4月11日から9月26日までTBS系列にて放送された。当初はこの2クール・全25回で終了する予定であったが、反響が高かったことから放送枠を移動の上で1クールの延長が決定[20][注 1]。第25回以降はローカル枠に移動し[注 2]、TBSほかにて10月5日から12月28日まで放送された。全37回・計111話。
第2期『少年アシベ2』は1992年10月3日から1993年3月27日までTBSほかにて放送。全25回・計75話。
最高視聴率は第1期第37回(最終回)の18.2%(1991年12月28日放送、関東地区・ビデオリサーチ調べ)[21]。これは平成以降のTBS土曜日夕方5時半のアニメ・特撮枠で最も高い数字であった。なお全国ネット時代の最高視聴率は第22回の12.8%(1991年9月12日放送、関東地区・ビデオリサーチ調べ)であった[22]。
製作
放送枠
本作を放送するにあたり『JNN報道特集』の枠を移動して『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ)にぶつける事が検討されたことがあった。しかし、当時の原作版元(集英社[注 3])・制作会社(ライフワーク・日本アニメーション[注 4])・スタッフ[注 5]・スポンサー(タカラ[注 6])がすべて同じである事などから実現せず、『いい旅・日本』の後番組として木曜19時枠で放送されることとなった[23][出典無効][注 7]。
前述の枠移動により全国ネット枠での最後の放送となった第24回では、通常キャラクターによって行われる次回予告の代わりに本作の一場面と放送枠変更のテロップで構成された映像を映し、局アナが放送枠変更のコメントを読み上げるものに差し替えられた[注 8]。
キャスティング
アシベ役は、OVAでは高山みなみが演じてたが、テレビアニメ版では坂本千夏に交代されている[注 9]。また、アシベの父ちゃん役は当初石丸博也が演じていたが、こちらはテレビアニメの開始とともに龍田直樹へと統一されている。
ナレーションは当初中西妙子だったが、枠移動と共に堀内賢雄へと交代。第2期は鈴木勝美へと再び交代している。特徴として中西は丁寧語で、堀内と鈴木は比較的シリアスな口調でナレーションをしていた。
特徴
原作は青年誌で連載されているためブラックユーモアが多く含まれていたが、テレビアニメは全日帯の放送であることや放送コードなどの問題もあり、一部割愛・改変されている。
スタッフ(OVA)
スタッフ(第1作)
- プロデューサー - 瀬島光雄
- 企画 - 中村俊安、井上博(第1期)
- 原作 - 森下裕美
- 監督 - 石崎すすむ
- シリーズ構成 - 東多江子(第1期)→丸尾みほ(第2期)
- 音楽 - 荒川敏行
- キャラクターデザイン - 進藤満尾、柴田則子(第1期)
- 美術監督 - 宮前光春、東篠俊寿(第1期)
- 色指定 - 鈴城るみ子、渡辺芙美子、松浦恵理子、黒木幸恵
- 特殊効果 - 鈴城るみ子、牟田努、森千草、橋爪朋二
- 撮影監督 - 金子仁(第1期)→鳥越一志(第2期)
- 編集 - 鶴淵友彰、片石文栄(第1期)
- 音響監督 - 早瀬博雪
- 音響制作 - 音響映像システム(現:サンオンキョー)
- 整音 - 佐藤千明・久保田耕司(第1期)→大石幸平(第2期)
- 効果 - 新井秀徳(FIZZ SOUND)
- スタジオ - アバコスタジオ(第1期)、タクトスタジオ
- 現像 - 東京現像所
- 制作担当 - 河野英一・川合弘子・白石忠一(第1期)→安部正次郎(第2期)、真田久美子(第2期第1回)
- 制作デスク - 村竹保則(第1期)
- アニメーション制作協力 - 日本アニメーション
- アニメーション制作 - ライフワーク
- 製作 - 日本映像、日映エージェンシー(第1期)、TBS[注 10]
主題歌(第1作)
- 「リトル・ダーリン」
- 田村英里子による第1期第1回 - 第5回オープニングテーマ。作詞は松本隆、作曲は平井夏美、編曲は井上鑑。
- まで使用。
- 「まかせて! チン・トン・シャン」
- 田村英里子による第1期第6回 - 第37回オープニングテーマ。作詞は中田有博、作曲・編曲は馬飼野康二。
- 「愛のナイチンゲール」
- 田村英里子による第1期第1回 - 第5回エンディングテーマ。作詞は松本隆、作曲は山口美央子、編曲は井上鑑。
- 「リトル・ダーリン」
- 田村英里子による第1期第6回 - 第37回エンディングテーマ。作詞は松本隆、作曲は平井夏美、編曲は井上鑑。
- 「愛にSUNキュー」
- 日下ひかるによる第2期オープニングテーマ。作詞は大沢直行、作曲・編曲は平井光一。
- 『まかせて!チン・トン・シャン '93』
- ACB(アシベ)ファミリーバンドによる第2期エンディングテーマ。編曲は平井光一。
- 第1期のオープニングテーマをカバーしたもの。
各話リスト(OVA)
少年アシベ
各話リスト(第1作)
少年アシベ
少年アシベ2
放送局(第1作)
![]() | プロジェクト:放送または配信の番組#放送に基づき、本放送期間内の放送局のみを記載しています。 |
系列は当時のもの。
- 第1期第1回 - 第24回
- 第1期第25回 - 第37回
- 第2期
タイアップ(第1作)
- ガーデックス(横浜ゴム)
- 本作がテレビ放映されていた1990年代前半、主人公のアシベとゴマちゃんが横浜ゴム(YOKOHAMAブランド)のスタッドレスタイヤ「ガーデックス」(現・アイスガード)のCMキャラクターに起用され、顧客向けの販促品「ゴマちゃんグッズ」や、横浜ゴムのタイヤを取扱っているカー用品店、タイヤショップ、ガソリンスタンドなどの店員が着用していた「ガーデックス」の販促用ジャンパーが存在していた。
- 赤い生地の「ガーデックス」の販促用ジャンパーの背中部分には、「スタッドレスはガーデックス」のキャッチコピーと、アシベとゴマちゃんが仲良く手をつないでいるイラストが描かれており、本作とのタイアップ効果とアシベとゴマちゃんの愛らしさもあって、仕事時のみならずプライベート時にも「ガーデックス」の販促用ジャンパーを着用していた業界関係者も当時は多数存在していた程だった。
- 大阪市交通局・大阪市営地下鉄中央線
- 大阪港トランスポートシステム(のちの大阪市交通局)OTSテクノポート線(のちの地下鉄中央線)開業時には同車両(OTS系・のちの24系→谷町線22系)にゴマちゃんのシールが貼られていた。
関連商品
スポンサーのタカラが発売した「じたばたゴマちゃん」は約40万個出荷する大ヒット商品となった。
映像ソフト(OVA・第1作)
それぞれVHS形式でリリースされたが、DVD版・Blu-ray版はいずれもリリースされず、廃盤状態となっている。
発売元は日映エージェンシー(OVA)→日本映像(第1期・第2期)。販売元はポニーキャニオン(OVA)→東芝EMI→徳間ジャパンコミュニケーションズ(第1期)→松竹ホームビデオ(第2期)。
第2作
『少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん』(しょうねんアシベ ゴー! ゴー! ゴマちゃん)のタイトル[注 18]でNHK Eテレの『Let's天才てれびくん』アニメ枠(毎週火曜日18:45 - 18:54〈JST〉)にて、2016年4月5日から2017年2月21日までは第1期、2017年4月4日から2018年2月13日までは第2期、2018年4月3日から2019年2月26日までは第3期、[35]2019年4月2日から2019年12月17日まで、第4期が放送されていた。
第4期を除き、1年間の放送のうち、新作は32回で、新作の間に放送済みのエピソードの再放送が挟まる事が多かった。
再放送は、2017年4月8日から9月30日までは、毎週土曜日17:25 - 17:34(JST)第2期の第33話から第48話までされていた。また2020年4月4日から9月27日までは、毎週土曜日9:20 - 9:29(JST)第4期の一部を除くエピソードがされていた。
キャラクターデザインは第1・2期では連載当時の原作を忠実に再現していたが、一部スタッフが入れ替わった第3期からは『COMAGOMA』連載当時の画風と作者の現在の画風が合わさったものとなった。
アニメ第1作との相違点
- アシベの母ちゃん、ペッペッペッ、リャンリャン、リコなど身長の高い女性キャラの頭身がややデフォルメされている。
- 芦屋一家が引っ越すことになった「アシベの父ちゃんが火の不始末で建築中の家を燃やしてしまう」という理由が省かれた。
- 阿南一家が移住した国は、ネパールからアスニクル共和国[注 19]という架空の国に変更[36]。旧作と同じく、日本に帰国して、アシベの住む町で暮らし始めるが、旧作でのコラコラ島編はカットされた。
- アニメ第1作で登場していたごく一部のキャラクターが今作では未登場扱いとなっている。
- ペッペッペッの故郷がギリシャであることには一切触れられていない。また、名前も呼びづらいことになっており、笑われる描写はなくなっている。
- 第一期第13話「夏だ! 海だ! ゴマちゃんだ!」で、屋根裏の隠し部屋は建築の際に大家から許可を得て建築している。[注 20]
- アニメ第1作での初登場が比較的早かった白鳥かれんが今作での初登場が第29話からと遅く、三角関係やギャンブル好きな性格も全く触れられていない。
- 原作、およびアニメ第1作に存在しない[注 21]アニメ第2作オリジナルキャラクターのカエル「ひらお」(当キャラクターの原案は原作者の森下)が第35話より登場[37][38](ただし名前は第37話で命名)。それに伴い王々軒ではカエル料理が出ず、リャンリャンと秋雄は共にカエルが苦手という設定が追加された。このほか、同アニメ第2作オリジナルキャラクターとしてゴマちゃん型ペットロボットの「ゴマボ」が第67話と68話のみゲストキャラクターとして、更に森下原作の漫画『なのな フォト ゴロー』に登場する仔猫のフォトちゃんが不定期ゲストキャラクターとしてそれぞれ登場している。
- 小イエティの名称がミニイエティに変更されている。
- 第39話において、ゴマちゃんのフルネームが芦屋ゴマであることが判明している。
- 第60話でスガオの家庭教師がアスニクル人(前作ではネパール人)ではなく、日本のパスポートを所持している「多田 勘太」という日本人であるという設定が明らかになっている。
- 第3シリーズからは原作の続編でもある『青少年アシベ』での設定からの逆挿入が見受けられるようになっている(例として第73話でユミコがBLの妄想を語るシーンがあったり第76話でスガオの台詞が豊かになったり第90話でサカタの兄の下の名前が判明したりなど)。
- 第4シリーズでは『COMAGOMA』の要素も取り入れており、同作から登場したマコトとゴローも登場。
スタッフ(第2作)
- 原作 - 森下裕美「少年アシベ」[39]
- 監督 - 近藤信宏[39]
- シリーズディレクター - 三好正人(第33話 - 第64話)→長田絵里(第65話 - )
- シリーズ構成 - 竹内利光(第1話 - 第96話)[39]→十川誠志(第97話 - )
- キャラクターデザイン - 黒崎知栄実(第1話 - 第64話)→菱沼祐樹(第65話 - )
- プロップデザイン - 村田睦明(第65話 - )
- 撮影監督 - 小川滋見(第1話 - 第64話)→笹野雄介(第65話 - )
- 美術監督 - 藤井香織(第1話 - 第64話)→宮前光春(第65話 - )
- 色彩設計 - 岩沢れい子(第1話 - 第45話)→相馬香菜(第46話 - 第64話)→井上あきこ(第65話 - )
- 音響監督 - 長崎行男
- 音楽 - 加藤賢二、水谷広美(第38話 - )
- 音楽協力 - ワーナーミュージック・ジャパン(ノンクレジット)
- 企画 - 中野哲→斉田秀之、堀内大示(途中まで)、ビンセント・ショーティノ→田中健太郎、庄盛克也、米村裕子→押田敦、大橋千恵雄、春山ゆきお→吉野廣樹、黒岩利之、桜井康彦、野田孝寛、津田好久→中尾勇一、林雅之→原田弘良、飛田野和彦、武智恒雄
- アニメーションプロデューサー - 中山浩太郎、井口貴史
- アニメーション制作担当 - 高橋宏一、斉藤友紀→菅野省吾(第33話 - )
- プロデューサー - 吉原聡、高橋由美、池田俊貴、吉田健人(第65話 - )
- 制作統括 - 八木雪子→柴田裕司(第33話 - )、鈴木健介
- 編集 - 丹彩子
- 効果 - 高梨絵美
- 録音 - 小長谷啓太
- 音響制作 - 一ノ宮ゆうき→中田翔太→岡村歩美(ダックスプロダクション)
- アニメーション制作 - ブリッジ(第1話 - 第96話)、フウシオスタジオ(第1話 - 第64話)→studioぱれっと(第65話 - )、シンエイ動画(第97話 - )
- エンディング絵コンテ・演出 - 吉川佳織(第97話 - )
- 製作 - Team Goma[40]
- 著作権表示 - (C)森下裕美・OOP/Team Goma
主題歌(第2作)
※CDシングル発売元、およびダウンロードシングル配信元は全てワーナーミュージック・ジャパン。
- オープニングテーマ
- エンディングテーマ
- 「ゴマムー」(第1話 - 第32話)
- 作詞 - いつか & RYO-Z / 作曲 - いつか & YASUHITO YAMADA / 編曲 - YASUHITO YAMADA / 歌 - Charisma.comとRYO-Zお兄さん(RIP SLYME)[44]
- 「あのね」(第33話 - 第64話)
- 作詞・作曲 - 安部純 / 編曲 - 武藤星児 / 歌 - バナナフリッターズ[45]
- 「ゴマウェイ」(第65話 - 第96話)
- 作詞 - ナナホシ管弦楽団 / 作曲・編曲 - 岩見陸 / 歌 - 島爺
- 「Come on! Come on!」(第97話 - 第120話)
- 作詞 - Sonar Pocket / 作曲 - 渡部"anchang"貴彦 & NAOKI-T / 編曲 - NAOKI-T / 歌 - Sonar Pocket[46]
各話リスト(第2作)
※夏休み期間中(一部地域を除き7月中旬 - 8月末)、および春休み期間中(3月)は既存エピソードからセレクトされたアンコール放送が行われるため新規エピソードは原則として放送休止。
※2016年10月4日放送分は特集番組『わらたまドッカ〜ン』放送のため放送休止。
※ 2017年1月3日放送分、および2018年1月2日放送分、2019年1月1日放送分はいずれも新年特別番組編成のため放送休止。
※ 2019年3月12日・19日放送分は特別番組『てれび戦士特別ミッション パラスポーツを調査せよ!「ゴールボール編」』放送のため再放送の放送休止。
※第33〜48話は、土曜日17時25分から再放送も行われていた。
※第97〜118話は、2020年4月4日から9月27日まで土曜日9時20分から再放送も行われていた。
放送局(第2作)
- 映像ソフト化については、KADOKAWA メディアファクトリー(えむえふキッズ)よりDVD-BOXが発売された。Blu-ray版はリリースされていない。
- バンダイチャンネルでも配信されている[48]。
タイアップ・コラボレーション(第2作)
- 江ノ島
- 2016年8月1日から31日まで『湘南アシベ』と題した観光タイアップが行われた[49]。
- クレヨンしんちゃん
- 版権元が同じく双葉社つながりとして、度々コラボグッズなどを展開している。2016年の『シロゴマ』を皮切りに、2017年からは2作が集結したポップアップショップを全国各地を巡回する形で行われたりなどしている。
- スイーツパラダイス
- 2017年3月から4月までにかけて4店舗(新宿ミロード店、本厚木ミロード店、ららぽーと東京ベイ店、ららぽーとEXPOCITY店)にてコラボレーションカフェが開催された。
- 東急百貨店本店
- 2017年8月2日から9日まで『シブヤキュ ハラジュキュ イットキュ~? GO! GO! ゴマちゃんパーク』、2018年8月7日から14日まで『30th Anniversary 周年アシベ ~GO! GO! ゴマちゃんパーク~』とそれぞれ題した展示イベントが行われた。
- サンリオ
- 2018年末より同社のキャラクターのひとつである『ぐでたま』とのコラボグッズが丸井による「マルイノアニメ」やA3によるアニメショップ「GraffArt Market(グラフアートマーケット)」で展開されたポップアップショップを中心に販売された。
- スーパーロボット大戦X-Ω(バンダイナムコエンターテインメント、スマートフォンゲームアプリ)
- 2019年4月16日から23日までの期間限定イベントにてアシベ、ゴマちゃん、ゴマボが登場[50]。『翠星のガルガンティア』とのコラボレーションが描かれた。
コミカライズ
いずれも原作:森下裕美、作画:おぎのじゅんこ、監修:Team Goma、出版元:双葉社。
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ゲーム作品
- 少年アシベ ゆうえんちパニック
- 1991年9月27日、タカラ(現・タカラトミー)より発売。ゲームボーイ用ソフト。ロールプレイングゲーム。
- 経験値やレベルの概念がないためプレイヤーキャラのステータスは一定。しかも「ゴマちゃん」コマンドで戦闘中でも移動中でも無償で全回復できるため、戦闘の戦略性は極めて乏しい。敵のデザインの造形も適当であり、敵の攻撃はすべて通常攻撃であり能力差もない。武器や防具も一切なく、極めて単調なゲーム内容であり、これらのことからゲームとしての評価はかなり低い[51]。
- 少年アシベ ネパール大冒険の巻
- 1991年11月15日、タカラ(現・タカラトミー)より発売。ファミコン用ソフト。アドベンチャーゲーム。
- 少年アシベ ゴマちゃんのゆうえんち大冒険
- 1992年12月22日、タカラ(現・タカラトミー)より発売。スーパーファミコン用ソフト。アクションゲーム。
- 少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん キュ〜トなゴマちゃんいっぱいパズル
- 2017年4月19日、フリューより配信。ニンテンドー3DSダウンロードソフト。パズルゲーム。
- タッチパネルを活かした一筆書きパズル。パズルのシステムは同社が以前にリリースしている『ねむネコ パズルでも寝ています』『ベイブレードバースト ベイロガープラス&パズル』『干物妹!うまるちゃん だらっとパズル』『おそ松さん ニート脱出スパイラル!!』と共通する。
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展覧会
- 少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん展(2017年)
- 2017年10月1日から31日まで奈良県奈良市で開催された「奈良県大芸術祭」内のまちなかアートの一環として行われた。なお、キービジュアルとしてイベントに合わせた衣装を着たアシベ、リャンリャン、ペッペッペッさんが描き下ろされた。
- 少年アシベ30周年記念展 ~青少年アシベのつくりかた~(2018年)
- 本作の30周年を記念して東京と大阪の2ヶ所で開催された。東京会場は2018年4月19日から21日まで東京都千代田区飯田橋のギャラリー・space TORICO マンガ展にて、大阪会場は2018年10月5日から31日まで大阪市中央区のギャラリー・船場センタービル2号館 マンガ展 OSAKAにてそれぞれ行われた。また、大阪会場の展示の一部は前述の『30th Anniversary 周年アシベ ~GO! GO! ゴマちゃんパーク~』(東急百貨店本店)から引き続き使用された。サブタイトルの通り、主に森下だけでなく『青少年アシベ』の作画担当を務める笑平による展示もされた。
- 森下裕美展in田原本町 ~アシベとゴマちゃんがやってくる!~(2021年)
- 2021年1月9日から24日まで奈良県田原本町の公共施設・田原本町立図書館にて開催された。
- 少年アシベ展~森下裕美の世界~(2021年)
- 2021年3月20日から5月30日まで宮城県石巻市の美術館・石ノ森萬画館にて開催された。
- 少年アシベ33周年記念展『ゴマの湯』(2021年)
- 本作の33周年を記念して2021年9月に東京都世田谷区阿佐ヶ谷のギャラリー・VOIDにて開催された[52]。『30周年記念展』と同様、森下だけでなく『青少年アシベ』の作画担当を務める笑平による展示もされる[52]。
舞台
舞台「青少年アシベ」というタイトルで2022年7月13日から17日に大手町三井ホールにて上演された[53]。
キャスト(舞台)
スタッフ(舞台)
- 原作 - 森下裕美、笑平「青少年アシベ」(双葉社 *アクションコミックス)
- 脚本 - 倉科未和
- 演出 - 加藤真紀子
脚注
外部リンク
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