小さな旅ホリデー・パス(ちいさなたびホリデー・パス)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本部と盛岡支社で発売している特別企画乗車券(トクトクきっぷ)である。
「あおもりフリーエリア」、「いわてフリーエリア」については、2013年(平成25年)7月1日発売分より「あおもりホリデーパス」、「いわてホリデーパス」へ改称。
各エリア内のJR線の普通列車・快速列車の普通車自由席とBRT他、指定路線が土曜・日曜・祝日及び特定期間に乗り降り自由となる一日乗車券である。
概ね青森県(あおもりホリデーパス)、岩手県(いわてホリデーパス)および宮城県・山形県・福島県の南東北3県(小さな旅ホリデー・パス)でエリアが分かれている。ただし、各県内すべてのJR線が利用できるわけではない[1]。
利用可能日・発売箇所
- 土曜、日曜、祝日及び4月29日 - 5月5日、7月20日 - 8月31日、12月23日 - 1月7日の毎日。
- ※「あおもりホリデーパス」のみ、弘前ねぷた祭と青森ねぶた祭期間中の8月1日 - 8月7日は適用除外となるため、この期間は利用できない。
- 利用日の1ヶ月前から、フリーエリア内のJR線主要駅の指定席券売機・みどりの窓口・びゅうプラザ及び主な旅行会社で発売。
あおもりフリーエリア
- 199*年 - 「あおもりホリデー・パス」発売開始(大人2,650円、小児1,320円)。フリーエリアは下記の通り。
- 東北本線 一戸駅 - 青森駅間
- 八戸線
- 大湊線
- 奥羽本線 碇ケ関駅 - 青森駅間
- 津軽線
- 1999年頃 - 土日2日間利用できる「あおもりツーデー・パス」発売開始(大人3,600円、小児1,800円)。フリーエリアは「あおもりホリデー・パス」と同じ。
- 2001年11月 - 「あおもりツーデー・パス」の発売を終了。
- 2002年3月 - 「あおもりホリデー・パス」の発売を終了。
- 2006年4月 - 「小さな旅ホリデー・パス(あおもりフリーエリア)」発売開始(大人2,000円、小児1,000円)。フリーエリアは下記の通り。
- 東北本線 八戸駅 - 青森駅間
- 八戸線
- 大湊線
- 津軽線
- 2010年12月4日 - 東北新幹線 八戸駅 - 新青森駅間延伸開業に伴いフリーエリア・価格変更(大人2,400円、小児1,200円)。
- 2013年7月1日 - 「あおもりホリデーパス」に再改称。
- 2014年4月1日 - 消費税率引き上げに伴い、価格変更。大人2,470円・小児1,230円に値上げ。
- 2019年10月1日 - 消費税率引き上げに伴い、価格変更。現行の価格に。
いわてフリーエリア
- 199*年 - 「いわてホリデー・パス」発売開始(大人2,450円、小児1,220円)。フリーエリアは下記の通り。
- 1999年頃 - 土日2日間利用できる「いわてツーデー・パス」発売開始(大人3,600円、小児1,800円)。フリーエリアは「いわてホリデー・パス」と同じ。
- 2001年11月 - 「いわてツーデー・パス」の発売を終了。
- 2002年3月 - 「いわてホリデー・パス」の発売を終了。
- 2005年4月 - 「いわてホリデー・パス」復活(大人2,200円、小児1,100円)。フリーエリアは現行のものから花輪線 東大館駅 - 大館駅間、気仙沼線 柳津駅 - 南気仙沼駅間を除外し、岩泉線と山田線 宮古駅 - 釜石駅間を加えたもの。
- 2006年4月 - 「小さな旅ホリデー・パス(いわてフリーエリア)」に改称。
- 2010年12月4日 - 花輪線のフリーエリアを大館駅まで延長。大人2,400円・小児1,200円に値上げ。
- 2013年7月1日 - 「いわてホリデーパス」に再改称。気仙沼線のフリーエリアを柳津駅まで延長。
- 2014年4月1日 - 岩泉線 廃止。消費税率引き上げに伴い、フリーエリア・価格変更。大人2,460円・小児1,230円に値上げ。
- 2019年3月23日 - 山田線 宮古駅 - 釜石駅間の三陸鉄道への移管に伴い、フリーエリアから除外。
- 2019年10月1日 - 消費税率引き上げに伴い、価格変更。現行の価格に。
- 2020年4月1日 - 気仙沼線・大船渡線 廃止。(ただし、BRT路線として引き続き利用可能。)
南東北フリーエリア
- 199*年 - 「小さな旅南東北フリーきっぷ」発売開始(大人2,480円、小児1,240円)。フリーエリアは下記の通り。
- 東北本線 新白河駅 - 石越駅間
- 常磐線 山下駅 - 岩沼駅間
- 磐越東線 郡山駅 - 小野新町間
- 磐越西線 郡山駅 - 野沢駅間
- 仙石線
- 仙山線
- 石巻線
- 気仙沼線
- 陸羽東線
- 陸羽西線 新庄駅 - 古口駅間
- 奥羽本線 福島駅 - 真室川駅間
- 米坂線 米沢駅 - 小国駅間
- 左沢線
- 2002年4月 - 「南東北ホリデー・パス」に名称変更。
- 2003年12月 - 「南東北ホリデー・パス」廃止、「小さな旅ホリデー・パス」発売開始(大人2,400円、小児1,200円)。フリーエリアは以前のものから東北本線 花泉駅 - 平泉駅間を除外したもの。
- 2006年4月 - 「小さな旅ホリデー・パス(南東北フリーエリア)」に改称。
- 2011年7月16日 - 東北本線のフリーエリアを平泉駅まで延長。2003年12月に除外された区間を戻して2,500円に値上げ。
- 2013年4月6日 - 気仙沼線 前谷地駅 - 気仙沼駅間と只見線 会津坂下駅 - 只見駅間をフリーエリアに追加し、大人2,600円・小児1,300円に値上げ。[7]
- 2014年4月1日 - 消費税率引き上げに伴い、価格変更。大人2,670円・小児1,330円に値上げ。
- 2015年5月30日 - 仙石東北ラインの運行開始に伴い、仙石線・東北本線接続線区間をフリーエリアに追加。
- 2019年10月1日 - 消費税率引き上げに伴い、価格変更。現行の価格に。
- 2020年4月1日 - 気仙沼線 廃止。(ただし、BRT路線として引き続き利用可能。)
- 2020年7月1日 - 「小さな旅ホリデー・パスを買って南東北を楽しもう!」キャンペーンの一環として、10月31日まで曜日に問わず毎日利用可能となった。[8]
- 五能線フリーパス - 五能線を中心としたJR線が連続2日間乗り放題となるフリーきっぷ。「あおもりフリーパス」と一部エリアが重複している。
- 津軽フリーパス - 弘前市を中心としたJR線のほか、私鉄・バスが連続2日間乗り放題となるフリーきっぷ。「あおもりフリーパス」と一部エリアが重複している。
- 仙台まるごとパス - 仙台市を中心としたJR線のほか、地下鉄・私鉄・バスが連続2日間乗り放題となるフリーきっぷ。「小さな旅ホリデー・パス」と一部エリアが重複している。
一例として、陸羽西線は全線山形県内を走行かつ東北本部の管轄(余目駅構内は新潟支社管轄)であるが、2020年現在はエリア外となっている。 青春18きっぷ等とは異なり、グリーン指定席においても運賃は有効。ただし定期列車でのグリーン席設定は、自由指定とも2010年12月4日以降は無い。 運賃計算上の分岐点。列車運行上の分岐点としては、1駅手前の塩釜駅。 実際の走行区間は、仙台駅 - 塩釜駅間は「東北本線」、塩釜駅 - 高城町駅間で「仙石線・東北本線接続線」を経由し、高城町駅 - 石巻駅間は「仙石線」、石巻駅 - 女川駅間は「石巻線」を走行。