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『天からトルテ!』(てんからトルテ、英語表記 10 CARAT TORTE! )は、近藤るるるの漫画作品。週刊ファミ通1996年8月9日号から2001年12月28日号まで、約5年半に渡って連載された。全264話。単行本全14巻、新装版全6巻。
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
魔女が空から降ってきた!?
ある朝、株式会社アスキー(現エンターブレイン)・ファミ通編集部アルバイトであるウニこと海原慧太(うみはらけいた)の元に、魔女っ娘・トルテが降って来る。「人間界で初めて触れた人に仕えて修行する」しきたりのため、トルテはウニの下で修行することになる。
そしてトルテの他にも、いじめっ子魔女のプディング、のんびり屋だがどこかが怖いマカロン、優等生のエクレア、魔女王の娘のグラニテ、そして魔女の天敵・天使までもが集まり、編集部は今日も大騒ぎ!
実際のファミ通編集部を舞台にしている。そのため、編集部の引越しなど各種イベントは作中にも反映されている。登場する編集部員も実在する同名の編集部員を元に描いており、現実味がある。
また、作中では触れられていないが、連載中にアスキーからエンターブレインが分社化され、2000年4月から出版元がエンターブレインになったので、それ以降の連載では社名その他がさりげなく修正されている。
作者の前作『だんぜんコースケ!』の終了とほぼ同時に企画され、魔女っ子モノというジャンルは近藤側からの提案。担当からのゲームや編集部をからめたいという提案を取り入れて内容が決定した[1]。タイトルは福田有宵氏にアドバイスを貰って決められた[1]。
雑誌編集者と魔女の少女との周囲に巻き起こる騒動をコミカルに描いており、ゲーム誌に連載していたため、セガバンダイがどうの、と言う様な時事ネタも盛り込まれている。
掲載誌の関係上、綴じ方向が通常の、いわゆる「漫画綴じ」とは逆になっており、台詞などがすべて横書きになっている。トルテが人間界に降り立つまでの「魔女界」でのエピソードを描いた『天からトルテ!×3』もファミ通ブロスで連載され、全1巻で単行本が発売されている。
また、同作者の別作品『ハイパーあんな』のキャラクターも登場した。
人気もあり、映像化のオファーも来ていたが、ファミ通本誌のリニューアルに伴い終了された[1]。
最終14巻のあとがきにて「物語自体はまだまだ続ける事ができるので、機会があれば再びトルテワールドを描いてみたいと思っています。」とコメントしており、連載終了から約14年半後のファミ通創刊30周年特大号(2016年6月16日増刊号)にて新作として第265話が掲載された。
魔女や魔法使い、使い魔や天使の名前はお菓子や飲み物の名前から付けられている(例としてあげれば、魔女や魔法使いは洋菓子、使い魔は紅茶、天使は洋酒)。 括弧内は名前の由来となったお菓子や飲み物の名前。
担当声優はドラマCD版のキャスト。
魔女年齢の現段階での300歳が人間界での1歳に相当する。ゆえにトルテ達は幼く見えて3000歳を越えており、「3000年組」と呼ばれる。なお、魔女界が人間界との交流を断ち切る為にあえて違う時間軸を伴っていたため、年齢等にタイムラグが生じている。なので厳密には300歳が1歳に相当するとは言い切れない。基本的に一人称は自分の名前。3000年組は主に花のステッキで魔法を操っており、6000年組はステッキ無しで魔法が使える。
御奉仕カウンターと言うアイテムがあり、善い行いや御主人様が喜ぶ事をすると数値が上がり、悪い行いや御主人様に迷惑をかけると数値が下がる、ある期間までに一定以上の数値がないとせっかん(お仕置き)を受ける。数値が低くなるごとにせっかんの辛さもあがっていく(グラニテ以外は失敗ばかり)。
人間界で奉仕を行う魔女の補佐役。基本的には魔女にはオスの使い魔が、男の魔法使いにはメスの使い魔が付く。
御奉仕カウンターは使い魔の行動も影響するので、定期的にトルテが作ったクッキーで人間の姿になり、社会奉仕活動などをしてカウントアップの手助けをしている(しかし、トルテ達はその事を知らない)。
「人間界で最初に見た(触れた)者をご主人様にする」という魔女界の掟により、ご主人様となった者たち。ちなみにこの掟自体は、最終的に撤廃され、自分達の好きな相手をご主人様に選べるようになった。
魔女の天敵。天使に殺されると、病死・自然死と同様、蘇生術が通用しない。天使たちはすべての魔女を、敵対する悪魔の使いと思い込んで忌み嫌っており、そのため魔女は殺戮の対象でしかない。レジャー感覚で魔女を殺そうとするコアントローなどはその典型例だが、シードルはさらに「魔女=ペット」というステータスを確立させようとする。登場した二人は両者ともピンクの髪と金色の瞳だが、種族的特徴なのか血縁なのかは不明。
人間界での800年前、人間たちを操り「魔女狩り」を引き起こし、人間界と魔女界の交流を断絶させて以来動きが無かったが、久しぶりに人間界に現れた魔女(トルテたち)に、コアントローとシードルはいち早く目をつけた。
勉強嫌いのトルテが、魔法薬関連のみ同世代の中で頭ひとつ飛びぬけているのは、姉サバランが根気よく教えたからである。
マカロンが召喚できる魔物は101種にも及ぶ(本人談)。
「×3」は「バイスリー」と読む(一話分のページ数が天からトルテ!の3倍(24ページ)である事に由来する)。グッズの一環として、月刊ファミ通ブロス2000年6月号より連載された(単行本は2001年に発行、後に新装版の天からトルテ!の第6巻に再収録された)。トルテたちが人間界に来る前の、魔女界で修行代表者に選ばれたエピソードが描かれている。
魔女狩りの悪しき記憶以来、人間界との交流を経って7000年が過ぎた(時間軸にずれが生じたため人間界の経過は800年)魔女界では、男子の出生率が極端に落ち子孫繁栄の危機に陥っている。現最高権力者・魔女王は、人間界での魔女の修行の再開を決意した。6000年組以上の魔女たちでは人間界への偏見が強いという理由から、一番幼い3000年組に白羽の矢が立った。3000年組を架け橋とし、6000・9000年組の相手を人間界で見つけ、子孫を残すという計画も兼ねられている。早速トルテたち3000年組が、修行代表者を選ぶ試験を受けることになった。
以下のキャラクターは「×3」のみの登場となる。
1998年5月3日に、アスペクト(ログアウト文庫)より『天からトルテ! ガニメデ曜日は大パニック!』が出版された。著者は金井哲夫。近藤はカバーと挿絵を担当した。
キングレコードより1998年4月24日に発売された。全1巻。トルテ役の丹下桜が歌う挿入歌「QT」が収録されている。
エクレア、グラニテが登場する2巻の発売も予定されており、『たかまれ!タカマル』連載開始後に誌面で告知していた事があった[2]。
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