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大島車両検修場(おおじましゃりょうけんしゅうじょう)は、東京都江東区大島にある都営地下鉄新宿線の車両基地である[2]。また、東京都交通局大島庁舎はこの地上部にあり、新宿線の中枢部としての機能を有している。
1972年(昭和47年)に着工し、1978年(昭和53年)6月1日に都営地下鉄では3番目の車両基地として開設・発足した[2]。
車両基地は地上1階・地下1階構造(半地下構造・鉄筋コンクリート造り[2])ではあるが、地上1階部はシェルター方式[4]を採用しているため、関係者以外は見ることができない。地上部の一部は大島小松川公園となり[3]、災害時には避難場所として利用できるようになっている。
当車両基地では新宿線車両の列車検査・月検査ならびに重要部検査・全般検査、その他車両洗浄、車輪転削などの業務を行っている[5]。2000年(平成12年)12月28日にはISO14001を取得した[6][7]。
この場所は日本化学工業小松川工場の跡地を東京都が買収したもので、東京都が建設を予定した「亀戸・大島・小松川地区防災拠点計画」と同時に建設された[8]。
車両基地建設工事中の1973年(昭和48年)、地下鉄用地や市街地再開発用地に日本化学工業小松川工場から排出されていた有毒物質である六価クロムが埋まっていることが判明し、その土壌汚染の処理には2000年(平成12年)までの長い年月を要した。
2009年(平成21年)4月からは重要部検査・全般検査は京王重機整備に委託している[9][10][11]。
車両基地を挟んだ南側には車両搬入口があり、新造車両はトレーラーで陸送してクレーンで地下の車両基地へと搬入する。廃車時には京王電鉄の若葉台工場まで回送して解体される。
※太字は検査線で、収容数には含めない。
かつては10-000形や10-300R形、京王9000系や6000系も留置されていたが、10-300R形は2017年2月17日の10-330Fの廃車回送を最後に、10-000形は2018年2月12日の10-280Fの廃車回送を最後にそれぞれ留置が消滅し、9000系は2016年9月16日ダイヤ改正により夜間停泊が消滅した。
この他に工事重機車両と保線車両が留置されている。また構内での検修車両入換用として、トモエ電機工業(現・新トモエ電機工業)製の蓄電池機関車が配置されている[12]。
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