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京王電鉄の車両基地 ウィキペディアから
若葉台検車区(わかばだいけんしゃく)は、東京都稲城市(一部は神奈川県川崎市麻生区)に所在する、京王電鉄の車両基地。鉄道車両の検査・修理のほか、鉄道事故の救助・復旧訓練にも使われる[1]。
なお、本稿では派出所である桜上水派出所(東京都世田谷区)および併設されている若葉台工場についても記述する。
京王電鉄最大の車両基地である。京王相模原線若葉台駅北西部に、1983年(昭和58年)10月1日[2]に開設された。ここで車両の修理や内装更新、検査などを行っている。
1926年(大正15年)4月28日、北沢車庫前駅(のちの京王車庫前駅、現・桜上水駅)が開業し、駅北側に北沢車庫(後の桜上水検車区・桜上水工場)が開設された。
それ以来、京王線系統(京王線・京王新線・相模原線・高尾線・動物園線・競馬場線)の車両の整備などは、桜上水検車区・桜上水工場および高幡不動駅北側に所在する高幡不動検車区で行われていた。
ところが、相模原線開業や乗客増による長編成化により車両数が増加し、車両も大型化したため、桜上水検車区・桜上水工場は手狭になっていた。このため、当時開発がそれほど進んでいなかった若葉台駅北西部に検車区・工場を新設して検車区・工場機能を移転、桜上水検車区を若葉台検車区の派出所とすることになった。その後、桜上水工場は廃止されている。
若葉台検車区では、主に車両の月検査、列車検査、車両清掃、車輪の削正を行う。
若葉台駅西側から検車区・工場全施設への引込み線があり、構内入換えで、若葉台駅4番線の横にある線まで車両が出てくることもある。なお、入出庫も含め、構内は全て平面交差である。
まず、西側に留置線が6線設置されている。新車撮影の際はこの留置線が使用されることが多い。
そしてその東側に検車庫線(2線)・洗車線(4線)が設置され、洗車線のうち最も北寄りの1線には東側に車輪転削庫が設置されている。また、検車庫には列車検査線側にパンタグラフすり板測定装置、月検査線側に車輪寸法測定装置が設置されている。
その他、若葉台車両基地の北東に修理場がある。
本車両基地における検車区の施設は、主に検車庫、車輪転削庫、修理場、詰所、信号扱所。
若葉台車両基地の北側に若葉台工場が設置されている。本工場では、主に車両の全般検査、重要部検査、臨時検査、改造工事を行う。
車両は工場に入線する前に床下洗滌庫で床下を洗浄し、入線すると編成を分解して車体作業場に移される。そこで床下機器や台車を取り外し、各作業場で点検される。その後車両は大まかに、入線、車体作業場、改修場、車体作業場へと流れていき、2回目の車体作業場で点検を終えた床下機器や台車を取り付ける。すべての車両の作業が完了次第、車両を連結し編成を組ませている。
車両のリニューアルやVVVFインバータ化、定期検査や重要部検査、全般検査などの業務は一部、京王重機整備(株)が行っている。
また井の頭線の車両の検査業務のうち、車体等以外の部品の検査・整備は富士見ヶ丘検車区にて車体から取り外して若葉台工場へトラックで移送して行われる。このため井の頭線車両も車体に記される検査表記は「若葉台工」となっている。
旧桜上水検車区・桜上水工場。桜上水駅北側及び東側に多くの留置線が設置されている。若葉台への工場移転後、跡地は住宅展示場となった。また、橋上駅舎化に伴って留置線の一部が撤去されている。
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