十三人の刺客 (2010年の映画)

2010年の映画 ウィキペディアから

十三人の刺客』(じゅうさんにんのしかく)は、2010年日本時代劇映画1963年の映画十三人の刺客』を三池崇史の監督によりリメイクした作品。PG12指定。テレビ朝日東宝提携作品。

概要 十三人の刺客, 監督 ...
十三人の刺客
13 Assassins
監督 三池崇史
脚本 天願大介
製作 「十三人の刺客」製作委員会
製作総指揮 中沢敏明
ジェレミー・トーマス
平城隆司
出演者 役所広司
松方弘樹
山田孝之
伊勢谷友介
沢村一樹
古田新太
高岡蒼甫
六角精児
波岡一喜
近藤公園
石垣佑磨
窪田正孝
伊原剛志
光石研
吹石一恵
谷村美月
斎藤工
阿部進之介
内野聖陽
岸部一徳
平幹二朗
松本幸四郎
稲垣吾郎
市村正親
音楽 遠藤浩二
撮影 北信康
編集 山下健治
製作会社 セディックインターナショナル
配給 東宝
マグノリア・ピクチャーズ
Artificial Eye
公開 2010年9月25日
2011年4月29日
2011年5月6日
上映時間 141分(オリジナル)
126分(海外公開版)
製作国 日本
イギリス
言語 日本語
製作費 $6,000,000(見積値)[1]
興行収入 16.0億円[2]
$802,778[3]
$18,689,058[3]
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キャッチコピーは、戦わなければ,変わらない。命を燃やせ。

ストーリー

時は江戸時代後期の弘化元年(1844年)。将軍の異母弟にあたる明石藩主松平斉韶は暴虐・無法の振舞い多く、明石藩江戸家老間宮図書は老中土井大炊頭屋敷前にて切腹、憤死した。幕閣では大炊頭を中心に善後策を検討したが、将軍の意により、斉韶にはお咎めなしとなった。斉韶の老中就任が来春に内定していることを知る大炊頭は、やむなく暗黙のうちに斉韶を討ち取ることを決意し、御目付役の島田新左衛門を呼び出した。

新左衛門は大炊頭の意を受け、斉韶を討つべく仲間を集める。新左衛門に恩のある浪人の平山九十郎。友人である御徒目付組頭の倉永左平太とその配下である三橋軍次郎。三橋の配下である樋口源内、堀井弥八、日置八十吉、大竹茂助。長年、島田家に仕えている足軽の石塚利平。以上8名が集まった。

一方、斉韶の配下である明石藩御用人千石鬼頭半兵衛は大炊頭の不審な動きを察知し、明石藩近習頭浅川十太夫と共に嘗ての同門でもある新左衛門の動きを探る。その過程で浅川は明石藩近習出口源四郎らを嗾け、八十吉を拉致して情報を手に入れようとするが駆け付けた九十郎によって出口らは切り捨てられ、それによって半兵衛は新左衛門の企みを理解する。

新左衛門の元には九十郎の門弟である小倉庄次郎、金二百両との引き換えに参加を申し出た浪人の佐原平蔵、新左衛門の甥である島田新六郎が新たに加わる。

12人となった一行は嘗て息子とその妻を斉韶に戯れで惨殺された尾張家木曽上松陣屋詰牧野靭負の協力を得て、参勤交代帰国途上の中山道落合宿にて斉韶を討つことにした。

落合宿に向かう道中の山中で出合った山の民である木賀小弥太を仲間に加え、13人となった一行は落合宿を大金で宿場ごと買い取り、様々な罠を仕掛け、斉韶一行を待ち構える。

半兵衛は200人以上の護衛を用意して対抗。落合宿にやってきた斉韶一行と新左衛門ら十三人の刺客が激突する。

死闘の末、斉韶の護衛は半兵衛を含めた3人にまで減り、刺客側は新左衛門と新六郎の2人以外は力尽きる。(但し、小弥太はこの時点では力尽きていた事になっていたが、劇中の最後で息を吹き返し、生還することとなる。)

半兵衛は新左衛門に1対1の決闘を挑むも敗死。新六郎が残った2人の護衛と戦っている間に新左衛門はお飾りと罵られて激昂した斉韶と相打ちになる。 斉韶は受けた傷に苦しみながらも「今日という日が今までで最も楽しかった」と新左衛門に礼を述べた後に首を刎ねられて死に、新左衛門も力尽きる。

生き残った新六郎は息を吹き返した小弥太と別れ、一人帰路につくのだった。

キャスト

刺客
明石藩
幕府
尾張藩
その他

製作

監督の三池崇史は、「映画黄金時代の熱を表現したい」、「ヒットしそうな映画ばかり作る傾向に逆らいたい」、「CGは極力使わないでオーソドックスに撮る」と語った[4]

撮影は2009年7月5日より山形県鶴岡市にある庄内映画村で開始された。宿場町を再現したセットは東京ドーム20個分の広さを誇り、2008年8月より2億円をかけて製作された[4][5]

スタッフ

オリジナル版との違い

  • クライマックスの殺陣シーンにおける敵の数が300人に増え、仕掛けやアクションが派手になっている。
  • グロテスクな映像が加わっている(PG12指定)。
  • 石塚利平が刺客に加わるにあたってのエピソードがなく、そのため利平の父親が登場しない。
  • 樋口源内、日置八十吉、佐原平蔵のエピソードが加えられている。
  • 浅川が半兵衛に反感を抱いている設定がない。
  • 斉韶一行を川を渡る際に襲撃しようとして断念するエピソードがない。
  • 木賀小弥太が落合宿の郷士でなく山の民になり、小弥太が想いを寄せる女が徳兵衛の娘・加代から山の女・ウパシになっている。
  • 新左衛門が最初から戦いに加わっている。
  • 斉韶、半兵衛、新左衛門の死に至るまでの展開が違う。
  • 最後に生き残る人数が違う。
  • ラストシーンが違う。

受賞

その他の評価

関連作品

小説
漫画
  • 森秀樹『十三人の刺客』(『ビッグコミック増刊号』連載、2010年) - 本作の公開直前まで3回にわたって連載され、単行本が映画公開に合わせて同年9月25日に発売された(小学館ビッグコミックススペシャル ISBN 978-4-09-183574-1)。

エピソード

DVD・ブルーレイ

2011年5月27日に通常版と豪華版の2種類が発売された。レンタルは2011年5月13日から始められた。レンタルは通常版のみ。

  • 通常版
    • 映像特典:予告、特報、TVスポット集
  • 豪華版
    • 映像特典:予告、特報、TVスポット集(通常版と同じ)
    • 特典ディスク:
      • メイキング(約82分)
      • 完成披露試写会(約17分)
      • 初日舞台挨拶(約10分)
      • キャスト・スタッフ インタビュー(約51分)
      • ヴェネチア映画祭レポート(約22分)
      • 未公開シーン(約2分)
    • 封入特典:プレスシート復刻縮刷版
    • 初回限定封入特典:絵コンテ集(特製アウターケース付き)

脚注

外部リンク

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