伊勢原駅
神奈川県伊勢原市桜台にある小田急電鉄の駅 ウィキペディアから
神奈川県伊勢原市桜台にある小田急電鉄の駅 ウィキペディアから
伊勢原駅(いせはらえき)は、神奈川県伊勢原市桜台一丁目にある、小田急電鉄小田原線の駅である。駅番号はOH 36。
駅所在地の地名である「伊勢原」より。「伊勢原」という地名は「伊勢国」の出身の人がこの地を開拓したということからその名が付いた。
島式ホーム2面4線を有する待避可能な地上駅。橋上駅舎を有する。トイレは改札を入って左側にあり、オストメイト対応である。改札外トイレは、北口階段を降りて正面直ぐに公衆トイレが1か所、南口を出て左を曲がり、「いせはらcoma」に併設した形で1か所ある。
エスカレーターは、2008年(平成20年)4月20日より南口・北口両方に整備された。エレベーターは、ホーム - 改札間と改札 - 出入口間をそれぞれ連絡するものが別個に存在し、南口・北口両方に整備された。改札を出て左に生そば箱根がある。
2003年(平成15年) - 翌2004年(平成16年)にかけて改札内バリアフリー化工事が実施され、多機能トイレやエレベーターが設置され、2008年(平成20年)10月には上りホームに待合室も設置された。2012年(平成24年)にはそれまで3両半 - 6両分しかなかった旅客上屋が10両分まで延長された。しかし、階段や改札口が狭い、駅舎やホームの構造上エスカレーターを設置することが難しい、などの問題点がある。
駅舎は手狭な上、老朽化しているため、市税と国のまちづくり交付金を使って南北自由通路の拡幅やエスカレーター新設といった改札外のバリアフリー化工事が2009年(平成21年)3月に整備された。この工事関連で南口ビルに入居していたOdakyu OX伊勢原店を2006年(平成18年)6月より閉店、改築工事を行っていたが、2009年(平成21年)4月17日に小田急マルシェ伊勢原として再オープンした。
なお、小田急電鉄も工事関連資金を拠出するが、駅舎内にある店舗の工事期間における休業補償分であり、改札内や階段改良工事は白紙である。
1984年(昭和59年)1月に貨物取扱が廃止されるまでは、1番ホーム外側にさらに1線の線路があり、貨物列車発着に使用されていた。取扱品目は主に裸麦、精麦等で、有蓋車が使用された。足柄駅と共に小田急に1980年代まで残った貨物取扱駅であった[4]。
以前は、特急ロマンスカーは通常は一切停車しなかったが、毎年12月31日 - 1月1日にかけて運行される「ニューイヤーエクスプレス」や、大山で行われる祭事・催事、毎年秋に開催される道灌まつりのため、臨時停車が年数回あった。その後2015年(平成27年)8月28日に、翌2016年(平成28年)3月より海老名駅同様一部ロマンスカー停車駅となることが発表され[2]、同年3月26日より停車開始した。
2022年度(令和4年度)の1日平均乗降人員は44,098人である[小田急 1](小田急線全70駅中21位)。
近年の乗降・乗車人員の推移は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員[9] |
1日平均 乗車人員[10] |
出典 |
---|---|---|---|
1982年(昭和57年) | 41,549 | ||
1995年(平成 | 7年)28,536 | [* 1] | |
1998年(平成10年) | 27,078 | [* 2] | |
1999年(平成11年) | 26,504 | [* 3] | |
2000年(平成12年) | 26,036 | [* 3] | |
2001年(平成13年) | 26,021 | [* 4] | |
2002年(平成14年) | 50,805 | 25,627 | [* 5] |
2003年(平成15年) | 50,812 | 25,516 | [* 6] |
2004年(平成16年) | 50,091 | 25,415 | [* 7] |
2005年(平成17年) | 50,170 | 25,404 | [* 8] |
2006年(平成18年) | 50,186 | 25,393 | [* 9] |
2007年(平成19年) | 50,627 | 25,618 | [* 10] |
2008年(平成20年) | 50,564 | 25,510 | [* 11] |
2009年(平成21年) | 49,957 | 25,139 | [* 12] |
2010年(平成22年) | 49,703 | 24,954 | [* 13] |
2011年(平成23年) | 49,358 | 24,782 | [* 14] |
2012年(平成24年) | 50,394 | 25,298 | [* 15] |
2013年(平成25年) | 51,895 | 26,035 | [* 16] |
2014年(平成26年) | 51,041 | 25,564 | [* 17] |
2015年(平成27年) | 51,733 | 25,893 | [* 18] |
2016年(平成28年) | 51,909 | 25,966 | [* 19] |
2017年(平成29年) | 52,516 | 26,269 | [* 20] |
2018年(平成30年) | 52,773 | 26,391 | [* 21] |
2019年(令和元年) | 51,705 | 25,853 | [* 22] |
2020年(令和 | 2年)36,216 | ||
2021年(令和 | 3年)[小田急 2]39,806 | ||
2022年(令和 | 4年)[小田急 1]44,098 |
平日朝夕は通勤・通学客、平日日中と週末は買物客で賑わう典型的な大都市郊外の駅だが、大山への入口に当たる北口では、春 - 秋にかけて休日を中心に登山客やハイキング客で賑わう。北口目の前には大山阿夫利神社の鳥居があるが、こちらへ行くには北口から出ている大山ケーブル行バスと大山ケーブルカーを乗継ぎ、下社まで約1時間半、本社までは約3時間掛かる。
北口駅前は1980年代より再開発構想があり、再開発事業は2004年(平成16年)3月に中止されたが、後継事業として交通基盤整備のための沿道整備街路事業計画が上がっている[11]。その影響で建物改築・新築に手を出せない状況が長年続いているため、周辺のビル・建物が老朽化している。
北口・南口それぞれに発着がある。全て神奈川中央交通西により運行されている。
小田急と伊勢原市では、2023年3月8日に「持続可能なまちづくりを推進する連携協定」を締結し、さらに当駅 - 鶴巻温泉駅間において、相模大野駅隣接の大野総合車両所に代わる総合車両所の建設及び新駅構想を掲げている[12][13]。環境アセスメントなどを行い、2026年度(令和8年度)着工、2033年度(令和15年度)操業を目標としている。
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