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山崎製パンの菓子パン ウィキペディアから
具材を柔らかい食パンで挟み、4辺を圧着して外側の耳を切り落とした特徴的な形状のサンドイッチ[1]で、潰れ防止のために包装内部を脱酸素気体で満たして販売している[1][2]。具材の液分が浸透して食感を損なわぬように、肌理が細かい専用のパンを用いている[1][2][3]。
コンビニエンスストアやスーパーマーケットを主たる販路として手ごろな価格と容量で購買層が広く、学生の朝食や間食、社会人の手軽な昼食として人気が高い[3][4][1][2]。
従前は山崎製パンで菓子パン商品と位置づけられていたが、2006年以降は専用食パンの品質改善、会社員を対象としたテレビコマーシャルの導入、パッケージデザインの変更などの販売強化戦略に取り組み、売り上げを拡大させた[2]。2015年12月期の山崎製パンの菓子パン売り上げ3,517億円のうちランチパックシリーズは約1割強の379億円で、山崎製パンの主力商品の一つである[5]。秋葉原にランチパック専門アンテナショップのランチパックSHOPがあった(2023年3月30日に閉店)[6]。
ランチパックとほぼ同一形態の商品は他社商品にも存在し、フジパンとロバパンから「スナックサンド」[7]、キムラヤから「ふんわりサンド」[8]、神戸屋から「ラクふわパック」[9]、日糧製パンから「ラブラブサンド」、オキコから「ポケットランチ」[10]として発売されている。販売開始はランチパックが1984年だが[1]スナックサンドは1975年で[11]、ランチパックに先行して販売されていた。
山崎製パンは、青森県で工藤パンと、秋田県でたけや製パンとそれぞれ業務提携し、食パンおよび機械はランチパックと同一であるが、具材はこれらの提携会社が自社開発したものを用いた「フレッシュランチ」という同一形態のローカルブランド商品が1985年から販売されている[12][13][14]。2010年春以降は青森県内や秋田県内でも「ヤマザキランチパック」のライセンス製造品が順次増加し、「フレッシュランチ」は最終的に一部の商品に整理され、秋田県内では2018年末までに期間限定商品を除き「ヤマザキランチパック」に統合される理由でそのまま製造終了、およびレギュラー販売を終了した。なお、青森県内では2023年現在でも「フレッシュランチ」をレギュラー商品・期間限定商品に関わらず、これまで通り製造・販売している。
製造時に切断した食パンの耳は、大半が家畜の飼料に[3]、一部は「チョコの山」や「ちょいパクラスク」の材料に、それぞれ使用され[15][16][3]、「ちょいパクラスク」は第9回エコプロダクツ大賞でエコプロダクツ部門環境大臣賞を受賞した[16][17]。
まれに耳がついたままの商品もあるが、山崎製パンはあくまで「不良品」として扱っている[4]。
2017年1月現在、52種類の商品が販売され、全国販売は28種類、地域限定販売は24種類である[18]。2012年時点で年間100種類の商品が新発売されるが、新商品を発売する場合はその分既存商品を終売するため、全国で常時販売されているものは40種類から50種類に維持されている[2]。1984年の発売当初から販売された商品の種類数は、2016年時点の累計で1,000種類を超える[19]。
CMキャラクターのプロデュースや、他の企業や大学等とのタイアップにより開発された期間限定商品も多数存在する。2015年に6種類のご当地ランチパックを全国で同時発売し、人気投票するキャンペーンが行われた[20]。全国各地の自治体や生産者団体等とのコラボレーションにより企画・開発された名産品使用の「ご当地ランチパック」が販売されており、2018年3月時点で23種類ある[18]。
ランチパックは発売当初から、イメージキャラクターが設定されている。女の子がランチちゃん、男の子がパックくんと名付けられている。ランチちゃんは「かわいい表情がチャームポイント」であり、パックくんは力持ちで「ランチちゃんをサポートするたくましさや優しさ」を持っているとされている[1]。2015年現在のパッケージでは、内容の食材ごとに衣装やシチュエーションを替えたイラストが描かれている。
ランチパックのテレビコマーシャルの主演俳優(2007年以降)は以下のとおりである。剛力と小芝は、新作ランチパックのプロデュースも手掛ける[39][40]。
ランチパックのテレビコマーシャルに使用されていた曲(2007年以降)は以下のとおりである。
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