フルーティアふくしま

東日本旅客鉄道の観光列車 ウィキペディアから

フルーティアふくしま

フルーティアふくしまは、かつて東日本旅客鉄道(JR東日本)が運行していた観光列車(のってたのしい列車)である。

概要 フルーティアふくしま, 概要 ...
フルーティアふくしま
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719系「フルーティアふくしま」
(2023年9月)
概要
日本
種類 快速列車
(事実上団体専用列車
現況 廃止
地域 福島県宮城県
運行開始 2015年4月25日(喜多方発着)
2019年12月1日(仙台発着)
運行終了 2023年12月24日
後継 快速「あいづSATONO
運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線
起点 郡山駅
終点 喜多方駅仙台駅
営業距離 81.2 km(郡山 - 喜多方)
125.1 km(郡山 - 仙台)
使用路線 磐越西線東北本線
車内サービス
クラス 普通車
食事 びゅう商品による提供あり
技術
車両 719系電車
仙台車両センター
軌間 1,067 mm
電化 交流20,000 V(50Hz
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本項では、当列車に使用されていた専用車両の「フルーティア」についても解説する。

概要

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ロゴ

2015年に行われた福島ディスティネーションキャンペーンに合わせ、同年4月25日磐越西線郡山駅 - 会津若松駅間で定期列車に連結して1日2往復の運行を開始した[注釈 1][1][2][3]

「走るカフェ」がコンセプトで、車内では「fruits peaks」がプロデュースした福島県フルーツなどを使用したオリジナルスイーツ2品とホットコーヒー1杯、福島県産品を使用したフルーツジュース1本がセットとなった「スイーツセット」が提供され、アイスティーアイスコーヒーはおかわり自由となっている[2][3]

車両愛称及び列車愛称の一部となっている「フルーティア(FruiTea)」は、果物を意味するFruitと 基本コンセプトの「カフェ」をイメージさせる茶を意味するTeaを組み合わせた造語である[3]

車両の老朽化に伴い、2023年12月24日をもって運行を終了した[4][5]

後継として2024年4月6日から運行を開始した観光列車「SATONO」(HB-E300系気動車を使用)に引き継がれた[6]

運行概況

2019年以降は「フルーティア」単独運行となっており、春季から秋季は磐越西線の郡山駅 - 喜多方駅間で1日2往復、冬季は東北本線の郡山駅 - 仙台駅間で1日1往復運転されていた。

「快速」という列車種別を使用しているが、全座席がびゅうオンラインの旅行商品専売となっており、一般旅客が乗車することはできなかった。

停車駅

出典:[7]

磐越西線
郡山駅 - 磐梯熱海駅 - 猪苗代駅 - 会津若松駅 - 喜多方駅
東北本線
郡山駅 - 福島駅 - 仙台駅

使用車両

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719系700番台「フルーティア」

2014年郡山総合車両センター719系0番台H-27編成を種車に改造が施行された700番台S-27編成「フルーティア」が使用されていた[8]

車体は赤瓦や黒漆喰壁、明治大正時代の西洋モダンが織り成す独特な街並みと雄大な自然との調和を表現した塗装に変更し[9]、3扉構造だった側面客用扉は運転席寄りの1箇所を残して埋め込まれ、さらに隙間から雪の侵入を防ぐ対策が施工された。 また、クモハ719形のパンタグラフはシングルアーム式に交換された[8]

車内設備

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1号車(クシ718-701)
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2号車(クモハ719-701)
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1号車車端部にあるトイレ

車内は前述の通り全席指定で、座席定員数は36名[8]

内装は明治・大正時代の近代建築及び会津漆器の持つ豊かな質感をイメージしたデザインとし[9]、連結面の貫通扉は自動化された[8]

1号車(クシ718-701)には車体左側に天板を人工大理石としたカフェカウンター(カウンター席6席)を設置し、優雅な鉄道旅行を演出[9]。車端部のトイレは、温水洗浄便座付きの洋式に交換の上、新たにパウダールームが設置された。またこちらの車内照明には間接式ならびにダウンライトが採用されている[8]

2号車(クモハ719-701)には座席を4人掛けボックスシート6組・2人掛けボックスシート4組・1人掛けシート4席に変更し、乗務員室後部には荷物置き場が、車端部にはフリースペースとベンチが設置された。 またこちらの車内照明にはLED照明が採用されている[8]

さらに見る 号車, 車番 ...
号車 1 2
車番 クシ718-701 クモハ719-701
種車 クハ718-27 クモハ719-27
定員 カフェカウンター車 36名
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フルーティア 編成

沿革

脚注

関連項目

外部リンク

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