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バイソン属(バイソンぞく、Bison)は、ウシ目(偶蹄目)ウシ科に分類される属。
バイソン属 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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ヘイゲンバイソン Bison bison bison シンリンバイソン Bison bison athabasca ヨーロッパバイソン Bison bonasus | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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種 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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バイソン属の発祥はアジア南方にあるとされ、現生種は大別して2種、絶滅種は大別して8種が確認されている[1][2]。
コーカサスバイソンの復元を目指して野生に放たれたヨーロッパバイソンとアメリカバイソンとのハイブリッドを新亜種 Bison bonasus montanus(ポーランド語版)とするべきだという意見もある。[6]
現生種においては、同年代同士を比較した平均的な体重上の最大種はアメリカバイソンの一形態または一亜種のシンリンバイソンであり、体長240-380センチメートル、尾長90センチメートル、体高195-201センチメートル、体重500-1,179キログラムに達する[7]。
平均的な体重における最小種はヨーロッパバイソンであり、体長250-350センチメートル、尾長80センチメートル、体高180-210センチメートル[2]、体重650-1,350キログラムになる。
頭骨は幅広いうえに短い。脊椎(頸椎後部や胸椎前部)の突起が長いため、肩が隆起する。頭部から肩にかけて長い体毛で覆われる。
頭部には雌雄共に、皺や捻れのない短い角がある。角の断面は円形。
最大の種類は、北米に生息していたジャイアントバイソン(Bison latifrons) であり、体高約2.3 - 2.5メートル、体長約4.8メートル、体重約1.2 - 2トン以上、角の差し渡しが約2.2メートルと、史上最大の牛科動物および史上最重の反芻類の一種であった[8][9][10][11]。また、ステップバイソンの亜種の一つであり、現在のシベリアやモンゴルや中国などに分布していた Bison priscus gigas もジャイアントバイソンに匹敵する大きさと形態と分布をしていたと考えられている[12]。
森林や草原に生息する。10-20頭の群れを形成して生活するが、繁殖期にはより大規模な群れを形成することもある。
繁殖形態は胎生。1回に1頭の幼獣を産む。
現生種はアメリカ合衆国、カナダ、メキシコ(再導入)[13]、ヨーロッパ各地(ポーランド等)、アゼルバイジャン(再導入)、ロシア、サハ共和国(再導入)[14][15][16][17]等に見られる。この他、イギリスでも試験的な再導入が行われている[18]。
一方、バイソン属の起源はオーロックスと同様にアジア南方にあるとされ、かつてはユーラシア大陸やブリテン諸島や日本列島の広範囲にいたと思われる[1][2]。
日本列島においては、岩手県の花泉遺跡からはステップバイソンに近いと考えられる「ハナイズミモリウシ」がオーロックスと共に発掘されている[19]。また、栃木県から発掘された大型のバイソン属の化石は分類が不明だが、発掘された骨格は瀬戸内海(香川県小豆島沖)から発見された ホクチヤギュウ(Bison occidentalis)[4]と似た数値を有している[20]。北海道からは、北広島市[21]および八雲町[22]、浦河町[23]からバイソン属の化石が発掘されている。
開発による生息地の破壊、乱獲、家畜との交雑などにより野生下で絶滅(ヨーロッパバイソン)、もしくはそれに近い状態まで生息数が激減(アメリカバイソン)した。前者は飼育下個体を繁殖させ再導入し、後者は生息地での保護により自然公園や自然保護区内である程度まで生息数が回復している。
白亜紀に生息した恐竜のスピノサウルスやオウラノサウルスは、背中の突起は一般的なイメージとして「帆」が認識されているが、それ以外の有力な仮説として筋肉の隆起という説もある。この仮説の根拠の基盤の一つとなったのが、バイソン属、特にアメリカバイソンや先祖であるジャイアントバイソンの骨格とされている。[24][25]
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