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女神転生シリーズの第2作 ウィキペディアから
『デジタル・デビル物語 女神転生II』(デジタル・デビル・ストーリー めがみてんせい2)は、1990年4月6日に日本のナムコから発売されたファミリーコンピュータ用ロールプレイングゲーム。「ナムコット ファミリーコンピュータゲームシリーズ」第67弾。
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
---|---|
対応機種 |
ファミリーコンピュータ (FC) 対応機種一覧
|
開発元 | アトラス |
発売元 | ナムコ |
音楽 | 増子司 |
美術 | 金子一馬 |
シリーズ | 女神転生シリーズ |
人数 | 1人 |
メディア |
4メガビット+64キロRAM ロムカセット[1] |
発売日 |
1990年4月6日 |
その他 | 型式:NAM-FMT-7800 |
新型爆弾によって崩壊した近未来の東京を舞台としており、主人公を操作して魔王バエルを倒し地上に平和をもたらす事を目的としたゲーム。小説やOVAを原作とした前作とは違い、完全にゲームオリジナルである。シリーズ初のフィールドマップとマルチエンディングを採用しており、その後の「女神転生シリーズ」の方向性を決定付けたと言える作品。
開発はアトラスが行い、キャラクターデザイン、悪魔デザインを初めて金子一魔(後の金子一馬)が担当した。悪魔の総数も大幅に増え、会話のパターンも増えた。音楽は前作に引き続き増子司が担当している。
後に『旧約・女神転生』(1995年)のタイトルでスーパーファミコン用ソフトとしてリメイクされた。また、2006年には携帯電話ゲームとして配信されている。
ファミリーコンピュータ版はゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」にてゴールド殿堂を獲得、さらに同誌の「'90ベストヒットゲーム大賞」にて読者支持で8位、RPG賞を受賞した。
セーブデータの消し方 不明
2036年、20世紀末に発生した最終戦争によって崩壊してしまった東京。地上には狂人や次元の裂け目から現れた悪魔が跋扈し、生き残った人々は明日をも知れぬ日々を送っていた。
一方、平和な京浜第3シェルターに住む主人公と親友は、ある日『デビルバスター』という体感RPGを手に入れる。2人が夢中になってそれを攻略し終えたとき、コンピュータの画面内にパズスと名乗る悪魔が現れた。パズスは自らを神の使いと称し、2人が神に選ばれた救世主だと告げる。パズスは東京がバエルという魔王に支配されていることを説明し、主人公には「悪魔召喚プログラム」を、親友には魔法の力を与える。
おりしもネットワークを通じ、ついにデジタル・デビルが第3シェルターの内部にも侵入し始める。覚悟を決めた主人公と親友は武器庫に保管されていた銃を手にすると、30年以上も閉ざされていたエアロックを開き、荒れ果てた地上へ踏み出していった。
2036年の東京が舞台となっており、終末戦争から30年あまり。新型爆弾によって、地形は大きく変化している。20世紀末に存在した鉄道や高速道路などの交通機関は存在せず、徒歩による移動が主なものとなる。地割れなどによって移動は大きく制限される。かつての地下鉄跡が地下通路の役割を果たしている。
名前は自由に付けることができ、公式的な名前は特にない[注釈 1]。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 旧約・女神転生 | 1995年3月31日 |
スーパーファミコン | オペラハウス | アトラス | 16メガビットロムカセット | SHVC-AKMJ | |
2 | デジタル・デビル物語 女神転生II | 2006年9月1日[5][6] |
iアプリ | アトラス | ビービーエムエフ | ダウンロード (メガテンα) |
- | |
3 | デジタル・デビル物語 女神転生II | 2006年12月1日[7] |
S!アプリ | アトラス | ビービーエムエフ | ダウンロード (アトラスWeb-EX) |
- | |
4 | デジタル・デビル物語 女神転生II | 2006年12月7日[8] |
EZアプリ (BREW) | アトラス | ビービーエムエフ | ダウンロード (アトラスWeb-EZ) |
- |
2006年9月1日からNTTドコモ用のiアプリが、同年12月1日からソフトバンクモバイル用のS!アプリが、同年12月7日からはau(KDDI)のEZアプリ(BREW)がアトラスモバイルコンテンツとしてそれぞれ配信開始された。
携帯電話版は主に以下の点がファミコン版と異なっている。
増子司が作曲・編曲し、Project SATANが演奏した[9] 本作のBGMはロックを基調として構成されている。当時の家庭用ハードで発売のRPGタイトル群ではクラシック調のBGMが最も多く使われていたが、そういう中で本作は珍しい存在であった。更にファミコン版では本体の内蔵音源に加え、カートリッジ側に特殊音源チップ「N160(波形メモリ音源)」を搭載しており、これによって同時発音数が増え、格段に音響面で広がりが生まれた。またROMの容量も前作の倍の4Mビット(512KB)に増加したことで、収録曲数も前作の2倍近くに増加している。
以下の曲名はサウンドトラックのカバーアート裏面における「召喚盤」表記に倣ったもので、原曲(オリジナル)はほぼ英名か和名の単独で、米光亮が編曲した[9]アレンジバージョンの「合体盤」表記が「原曲名 〜 新規和名」(Explorer 〜 閉ざされた街、Hallucination 〜 魔界幻想、OMEGA 〜 聖戦、など)のような文体になっている点で異なるが、今日では合体盤の曲名で原曲(召喚盤)を言い表している誤用・混同も見られる。
曲名 | 使用場面 | 備考 |
---|---|---|
Prediction | タイトル画面 | 携帯電話版では不採用。 |
Jump Up! | レベルアップ時 | 『I』の「Step Up」(サントラ31曲目)のアレンジ。 |
MICOM(D.B.) | ミコンの街 | D.B.とは劇中ゲーム「Devil Busters」の略。『I』の「MICOM」(サントラ32曲目)のアレンジ。携帯電話版では不採用。 |
窓明り(D.B.) | 辺境の店 | 『I』の「窓明り」(サントラ36曲目)のアレンジ。 |
曲名不明 | D.B.内の回復の泉 | サントラ未収録曲。『I』の「Spirit Of Fountain」(サントラ37曲目)のアレンジ。 |
曲名不明[注釈 2] | D.B.内の邪教の館 | サントラ未収録曲。『I』の「祈り」(サントラ41曲目)のアレンジ。 |
DAEDALUS(D.B.) | ダイダロスの塔 | 『I』の「DAEDALUS」(サントラ33曲目)のアレンジ。携帯電話版では不採用。 |
Battlefield(D.B.) | D.B.内の通常戦闘 | 『I』の「Battlefield」(サントラ34曲目)のアレンジ。 |
Omen | パズスとの対話 | 携帯電話版では不採用。 |
Explorer | 地下シェルター、東京タワー、携帯電話版ミコンの街/ダイダロスの塔、など | |
Lady's Shop | レディースショップ、女性キャラとの対話、など | |
TOKIO Adventurer[注釈 3] | 2Dフィールド | |
Messenger | モーラとの対話、など | 携帯電話版では不採用。 |
I ♡ Money[注釈 4] | ギャンブル場 | 携帯電話版では不採用。 |
Dash Under the Ground | 地下道 | |
Spirit's Power | 回復の泉、携帯電話版本篇の邪教の館/パズスとの対話 | |
Ex-convict | メンズショップ | |
Checkman | チェックマン | |
Hurry Up To Exit | ザラタン内部、など | |
An Encounter | 敵出現 | 携帯電話版では不採用。 |
Death Match | 通常戦闘、携帯電話版敵出現&通常戦闘 | |
Another World | 氷漬けルシファー、将門の首、など | |
Hallucination | 魔界の2Dフィールド | |
Devil Speak | 本篇の邪教の館 | D.B.内ではない現実世界での邪教BGM。携帯電話版では不採用。 |
魔獣合成 | 悪魔合体 | 携帯電話版では不採用。 |
Dark Night | 洞窟、など | |
Fall'n Gods | 対ボス戦闘、携帯電話版ラストボス戦闘 | |
Dimensional Trip | ワープのメッセージ、など | 携帯電話版では不採用。 |
Labyrinth | 城内、など | |
OMEGA | 最終ボス戦闘(サタン、Y・H・V・H) | 携帯電話版では不採用。魔神転生のスタッフロールでも使用されている。 |
Epilogue | カエル生存ルートのエピローグ | |
Dawn Of The Human Being | クロージングクレジット |
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.91 | 3.92 | 3.61 | 3.95 | 3.55 | 3.84 | 22.78 |
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