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EFエデュケーション・イージーポスト
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EFエデュケーション・イージーポスト(EF Education-EasyPost)は、アメリカ合衆国に籍を置く、自転車競技、ロードレースチーム。UCIワールドチームの一つである。
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概要
かつてはデイヴィッド・ミラーなどを擁し、タイムトライアルに強さを発揮するチームだったが、2016年度以降はさまざまなタイプの選手をそろえ、総合系のアンドリュー・タランスキー、リゴベルト・ウラン、山岳系のピエール・ロラン、トラック競技/ロンドン五輪金メダリストのラーセ・ノーマン・ハンセンなど、どのようなシチュエーションにも対応できる総合系のチームに変貌を遂げている。
過去に在籍した著名な選手にはクリスティアン・ヴァンデヴェルデ、ダニエル・マーティン、ライダー・ヘシェダルなどがいる。また、過去にはブラッドリー・ウィギンスも在籍している。
ドーピングに対して非常に厳しいチームとして有名。一方で、デイヴィッド・ミラーやトーマス・デッケルのように、過去にドーピングなどで当時の所属チームを解雇された選手と積極的に契約し、復帰を手助けしている[3]。
歴史
- 2003年 - 5280/スバル(5280/Subaru)という名称で創立。
- 2004年から2006年 - TIAA・クレフ(TIAA-CREF)の名称で活動。
- 2007年 - チーム・スリップストリーム・パワード・バイ・チポートレ(Team Slipstream powered by Chipotle)に改称[4]。その後、2008年7月より、GPS機器メーカーのガーミンがメインスポンサーとなり、ガーミン - チポートレ・プレゼンティド・バイ・H30(Garmin-Chipotle Presented by H3O)に改称する。
- 2009年 - ガーミン・スリップストリーム(Garmin-Slipstream)に改称。同年、UCIプロチーム入りを果たす。
- 2010年 - ガーミン・トランジションズ(Garmin-Transitions)に改称[5]。
- 2011年 - 自転車メーカー・サーヴェロのスポンサードを受け、ガーミン・サーヴェロに改称。これを受けて、チームの使用する自転車もフェルトからサーヴェロに変更となる。
- 2012年 - セカンドスポンサーが、アメリカの通信会社・バラクーダ・ネットワークに変わったため、ガーミン・バラクーダに名称変更。サーヴェロはチームサプライヤーとしてスポンサーを継続[6]。6月25日、チームの共同スポンサーにシャープ米法人が加わることを発表[7]、これに伴いチーム名はガーミン・シャープとなる。
- 2014年 - 8月21日、イタリアに拠点を置くUCIプロチームのキャノンデール・プロサイクリングと2015年シーズンより合併することを発表。メインスポンサーはキャノンデール・プロサイクリングのメインスポンサーである米国の自転車メーカー・キャノンデール。これに伴い、使用する自転車もサーヴェロからキャノンデールとなる。メンバーはほとんどが旧ガーミン・シャープのメンバーで構成され、旧キャノンデール・プロサイクリングからのメンバーはほとんどいない。
- 2015年 - メインスポンサーであったガーミンが2015年シーズンのメインスポンサーからの撤退を発表し、サブスポンサーとなる。また、シャープは業績不振のためにスポンサーからの撤退を発表。これにより、チーム名はチーム・キャノンデール・ガーミン(TCG)となる。8月、ガーミン時代から長年在籍していた主要選手2名の移籍を発表され、ダニエル・マーティンはエティックス・クイックステップへ、ライダー・ヘシェダルは、トレック・セガフレードへ移籍。また、2016年シーズンよりチーム・ヨーロッパカーからピエール・ロランが加入することが発表される。
- 2016年 - ガーミンのスポンサー撤退によりチーム名がキャノンデール・プロサイクリング・チームとなるが、同年6月にオーストラリアの不動産投資会社ドラパック・キャピタル・パートナーズがキャノンデールとともに共同タイトルスポンサーとなることを発表。チーム名がキャノンデール・ドラパック・プロサイクリング・チーム(CDT)に変更される。
- 2017年 - アジア・オセアニアを中心に活動するUCIプロコンチネンタルチーム「ドラパック・プロフェッショナル・サイクリング」と合併し、UCIワールドチームの「キャノンデール・ドラパック・プロサイクリング・チーム」とUCIコンチネンタルチームの「ドラパック・パッツベグ」に再編された。しかし8月末になりキャノンデールの出資縮小と2018年以降契約予定だったスポンサーが突如契約を破棄したことからチーム存続の危機に直面したが[8]、9月になり新スポンサーがEFエデュケーションファーストに決定。2018年からのチーム名は『チームEFエデュケーションファースト・ドラパック・p/bキャノンデール』(Team EF Education First–Drapac p/b Cannondale)となる[9][10][11]。
- 2019年 - ドラパック及びキャノンデールがチームスポンサーから撤退(キャノンデールのチームへの機材提供は従来通り継続)したことにより、チーム名が「EFエデュケーションファースト・プロサイクリング」となった。
- 2021年 - 日本の道路会社NIPPOがスポンサーに加わり、チーム名は「EFエデュケーション・NIPPO」となった。
- 2022年 - アメリカの配送用APIディベロッパーEasyPostがタイトルスポンサーとなり、チーム名は「EFエデュケーション・イージーポスト」となった。
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主な実績
2007年
- ツアー・オブ・ミズーリ チーム総合優勝
2008年
- ジロ・デ・イタリア 区間優勝 チームタイムトライアル(第1ステージ)
- ツール・ド・フランス 総合4位 クリスティアン・ヴァンデヴェルデ
- ツアー・オブ・カリフォルニア チーム総合優勝
- ツアー・オブ・ミズーリ 総合優勝 クリスティアン・ヴァンデヴェルデ
- ルート・デュ・スュド 総合優勝 ダニエル・マーティン
- デルタ・ツアー・ゼーラント 総合優勝 クリストファー・サットン
- ツアー・オブ・バハマ 総合優勝 タイラー・ファーラー
アイルランド選手権 優勝 ダニエル・マーティン(個人ロードレース)
ニュージーランド選手権 優勝 ジュリアン・ディーン(個人ロードレース)
アメリカ合衆国選手権 優勝 デヴィッド・ザブリスキー(ITT)
2009年
- ブエルタ・ア・エスパーニャ 区間優勝 タイラー・ファーラー(第11、12)、デヴィッド・ミラー(第20=ITT)
- ツール・ド・フランス 総合4位 ブラッドリー・ウィギンス、総合8位 クリスティアン・ヴァンデヴェルデ
- パリ〜ニース 区間優勝 クリスティアン・ヴァンデヴェルデ
- ティレーノ〜アドリアティコ 区間優勝 タイラー・ファーラー(第3)
- エネコ・ツアー 区間優勝 タイラー・ファーラー(第1、2、4)
- ヴァッテンフォール・サイクラシックス 優勝 タイラー・ファーラー
- ツアー・オブ・ミズーリ 総合優勝 デヴィッド・ザブリスキー
- デルタ・ツアー・ゼーラント 総合優勝 タイラー・ファーラー
- シルキュイ・フランコ=ベルジュ 総合優勝 タイラー・ファーラー
- ヘラルド・サンツアー 総合優勝 ブラッドリー・ウィギンス
カナダ選手権 優勝 スヴェイン・タフト(ITT)
アメリカ合衆国選手権 優勝 デヴィッド・ザブリスキー(ITT)
イギリス選手権 優勝 ブラッドリー・ウィギンス(ITT)
2010年
- ジロ・デ・イタリア 区間優勝 タイラー・ファーラー(第2、10)
- ツール・ド・フランス 総合7位 ライダー・ヘシェダル
- ツール・ド・ポローニュ 総合優勝 ダニエル・マーティン(第5ステージ優勝)
- ヴァッテンフォール・サイクラシックス 優勝 タイラー・ファーラー
- エネコ・ツアー 区間優勝 スヴェイン・タフト(プロローグ)、ジャック・ボブリッジ(第5)
- デ・パンネ3日間 総合優勝 デヴィッド・ミラー
- スヘルデプライス 優勝 タイラー・ファーラー
- ブエルタ・ア・エスパーニャ 区間優勝 タイラー・ファーラー(第5、21)
- トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ 優勝 ダニエル・マーティン
- ジャパンカップサイクルロードレース 優勝 ダニエル・マーティン
オーストラリア選手権 優勝 トラヴィス・マイヤー(ロード)、キャメロン・マイヤー(個人タイムトライアル)
- デルタ・ツアー・ゼーラント 総合優勝 タイラー・ファーラー
2011年
オーストラリア選手権 優勝 キャメロン・マイヤー(個人タイムトライアル)
- ツアー・ダウンアンダー 総合優勝 キャメロン・マイヤー(第4ステージ優勝)
- ツール・ド・フランス
- 区間優勝 チームタイムトライアル(第2)、タイラー・ファーラー(第3)、トル・フースホフト(第13、第16)
- 個人総合9位 トム・ダニエルソン
- チーム総合時間賞
2017年
- ツアー・オブ・カリフォルニア 区間優勝 アンドリュー・タランスキー(第5ステージ)
- ジロ・デ・イタリア 区間優勝 ピエール・ロラン(第17ステージ)
アイルランド選手権 優勝 ライアン・マレン(ロードレース、個人タイムトライアル)
- ツール・ド・フランス 区間優勝 リゴベルト・ウラン(第9ステージ)
2018年
- ブエルタ・ア・エスパーニャ 区間優勝 サイモン・クラーク(第5ステージ)、マイケル・ウッズ(第17ステージ)
2019年
コロンビア選手権 優勝 ダニエルフェリペ・マルティネス(個人タイムトライアル)
- パリ〜ニース 区間優勝 ダニエルフェリペ・マルティネス(第7ステージ)
- ロンド・ファン・フラーンデレン 優勝 アルベルト・ベッティオール
- ツール・ド・スイス 区間優勝 ヒュー・カーシー(第9ステージ)
- ブルターニュ・クラシック・ウエスト=フランス 優勝 セプ・ファンマルク
- ブエルタ・ア・エスパーニャ 区間優勝 セルジオ・イギータ(第18ステージ)
2020年
- クリテリウム・デュ・ドフィネ
総合優勝 ダニエル・フェリペ・マルティネス
- ティレーノ〜アドリアティコ 区間優勝 マイケル・ウッズ(第3ステージ)、ダニエル・フェリペ・マルティネス(第13ステージ)
- ジロ・デ・イタリア
山岳賞 ルーベン・ゲレイロ(第9ステージ優勝)
- 区間優勝 ホナタン・カイセド(第3ステージ)
- ブエルタ・ア・エスパーニャ
- 総合3位 ヒュー・カーシー(第12ステージ優勝)
- 区間優勝 マイケル・ウッズ(第7ステージ)、マグナス・コルト・ニールセン(第16ステージ)
2021年
- パリ〜ニース 区間優勝 シュテファン・ビッセガー(第3ステージ・個人タイムトライアル)、マグナス・コルト・ニールセン(第8ステージ)
- ジロ・デ・イタリア 区間優勝 アルベルト・ベッティオル(第18ステージ)
- ツール・ド・スイス 区間優勝 シュテファン・ビッセガー(第4ステージ)、リゴベルト・ウラン(第7ステージ・個人タイムトライアル)
- クラシカ・サンセバスティアン 優勝 ニールソン・ポーレス
- ツール・ド・ポローニュ 区間優勝 ユリウス・ファンデンベルヒ(第7ステージ)
- ブエルタ・ア・エスパーニャ
総合敢闘賞 マグナス・コルト・ニールセン(第6,12,19ステージ優勝)
- ベネルクス・ツアー 区間優勝 シュテファン・ビッセガー(第2ステージ・個人タイムトライアル)
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2022年陣容
要約
視点
2022年6月24日更新[12]
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歴代陣容
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エピソード
- パンダの着ぐるみとWWFのスポンサード
- 2013年のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュにおいて、ダニエル・マーティンが競技中にパンダの着ぐるみを着た何者かに追いかけられるという珍事が発生した。このパンダは同年のツアー・オブ・北京にも登場し、2位に入賞したマーティンとともに表彰台に上るなど、チームのマスコット的な存在となる。この一連の出来事はインターネットにおけるパンダの検索数の増加につながり、これに目を付けた世界自然保護基金(WWF)とチームとの間にスポンサー契約が結ばれることとなった[13]。
- ジロ・デ・イタリア用特別ウェア
- EFエデュケーションファーストがメインスポンサーになって以降、チームウェアには同社のコーポレートカラーであるピンク色が採用されている。しかしジロ・デ・イタリアに出場する際は総合首位ジャージのマリア・ローザとの混同を避けるため、通常とは異なるデザインのウェアを着用している[14]。
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脚注
外部リンク
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