ジェイアールバス関東白河支店
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ジェイアールバス関東白河支店(ジェイアールバスかんとうしらかわしてん)は、福島県白河市にあるJRバス関東の営業所である。
1944年の金属供出により、白棚線(鉄道)が運行休止となったため、代行バスを運転したのが始まりである。戦後には「鉄道線の短絡」を使命として、磐城北線が運行されている。また、代行バスは鉄道の線路敷をバス専用道に転換したことで有名。当時は「白棚高速線」と呼ばれていたが、東名高速線開業と同時に、現在の線名に改称している。
地方バス路線はどこも厳しい状況で、事実磐城北線は2007年3月限りで廃止されたが、白棚線については通学等の需要が多く、新幹線連絡の使命もあるため、大型長尺車での運行が現在も行われている。運行本数も多く、地方バス路線としては良好な状態で、「鉄道線の代行」という使命は引き継がれている。
高速バス「ラ・フォーレ号」および「らくちん号」では地理的な条件を生かして、運行開始当初より1人乗務と2人乗務を組み合わせた運行を行っていた。当支店を高速バス乗務員基地とするため、2005年に組織変更が行われた。それに伴い、所有車両についても、いわきナンバーから福島ナンバーへ登録替えが行われている(棚倉町は福島運輸支局いわき自動車検査登録事務所、白河市は福島運輸支局本庁舎管轄のため)。
2014年2月末で棚倉営業所が白河支店に統合されたため、同所の所属であった車両はいわきナンバーから福島ナンバーへ登録替えが行われている。
東日本旅客鉄道総合研修センター送迎バスでは一度に大量の人員を輸送する必要があることから連節バスも投入している。また、研修センターの繁忙期となる4月や9月などには近隣の支店から乗務員、車両の応援を受けている。
2019年の令和元年東日本台風(台風19号)接近に伴う大雨災害により、2020年4月1日時点でも白棚線の専用道路区間の関辺 - 白河東工業団地間において災害箇所が発生しているため、古関バス停を休止し、国道289号線に迂回運行している。仮バス停を国道289号線に設置している。
連節バスについて、研修センターの需要は10時以降で通学・通勤時間帯とは重ならず、白棚線の通学需要に活用したいが、一般乗合への転用にはハードルが高いが実現させたいとバスラマのインタビュー記事で述べられている[1]。
本支店の職員数は60人(うち女性3人)である(2019.5.30現在)[2]。
2020年10月1日現在、24台(一般路線車15台(コミュニティバス含む)、貸切登録車3台、特定輸送車3台)が配置されている。
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乗降方式
白河市よりコミュニティバスの運行を委託されている。
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白棚線には主に大型車が運用されているが、利用者が多いことや、バス専用道で道路環境の制約があまりないことから、国鉄時代から長尺車(全長11m級)が多い。JR化後に導入された車両は前後扉車が主体であったが、近年の導入車は前中扉車仕様のノンステップバス、ワンステップバスが主体である(ワンステップバスの転属車もあり)。日野車がメインであるが、日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」)車も少数在籍する。中古購入車も配置されているが、これにも長尺車が選択されている。2016年に元東急バスの日野・ブルーリボンシティ長尺ワンステップバスが1台、翌2017年にも元東急バスの三菱ふそう・エアロスター長尺ワンステップバスが1台それぞれ導入された。
1994年には運行開始50周年を記念して、正面にだるまの顔を描いた「だるまバス」が2台運行された(2004年以降は通常の塗装に戻っている)。
2014年には福島県観光キャンペーンにあわせ、国鉄バス時代(1960年 - 1971年)の車両デザインを復刻した「復刻デザイン路線バス」を同年5月17日から6月30日まで(のち同年8月31日まで延長)の期間限定で運行した(当該車両は運行期間終了後に他支店に転属)[3]。
2018年には白棚線60周年を記念したSLラッピングバスが登場している[10]。
2007年に西那須野支店から塩原温泉巡回バスとして活躍していた三菱・ローザボンネットバスが転入、同年10月1日より「白河市循環バス」として運行された。紺色と茶色で各1台ずつ配置されたが、2019年度に新たにJRバス関東標準カラーで中古購入のいすゞ・エルガミオが配置され、紺色のボンネットバスは館山支店に転属した。なお、2008年3月5日から2週間程度、JR東日本とジェイアール東日本コンサルタンツとの共同で、JR東日本グループのホテルから排出された廃食料油を原料としたバイオディーゼル燃料の実証実験を同車にて行っていた。
2021年4月には、白河市循環バス用のローザボンネットバスの老朽化のため、代替車両として木目調の内装や特注のフロントグリル取り付けなどボンネットバスのイメージを継承しクラッシクデザインのカラーの日野・レインボーの新車を導入。導入費用は白河市から全額補助された[11]。
高速車はあぶくま号・夢街道会津号用で三菱ふそうと日野が少数配置されていたが、現在は配置がない。
1999年に夢街道会津号開業用で導入された日野・セレガ (H657-99414) は、通常のハイデッカー車 (KC-RU3FSCB) でありながら、フロントガラスは2分割・銀サッシ・リアスポイラーなし・荷物棚はパイプ・室内の蛍光灯は円形と、自家用バスに近い車体をもつ珍しい形態の車両であった(2007年、長野原支店に転属後に廃車)。
日野・セレガFSの1台 (H657-98416) は東京支店所属車両とともにあぶくま号開業用で導入され、車体側面に「あぶくま号 新宿←→福島」のロゴが入っていた。
ハイデッカー車トイレ付き高速車転用車の三菱ふそう・エアロエース2台に加えて、一般路線車転用の貸切登録車が配置されている。
貸切車(主に一般路線車)はJR東日本研修所送迎バスにも使用され、ハイデッカー車は、高速バスの続行便にも投入されている。
かつてはスーパーハイデッカー(日産ディーゼル・スペースウイング)の貸切専用車も配置されていた。
JR東日本総合研修センターの契約輸送専用で、日野・ブルーリボンハイブリッド連節バスが1編成配置されている。元・京成バスのボルボ製連接バス (B10M) が4編成配置されていたが、2023年夏までに全車廃車となっている。2020年度に新たに日野・ブルーリボンハイブリッド連節バスが新車で1編成配置された。
事業用車として、2トントラックの除雪車を所有する。降雪時にはスノープラウを装着して、専用道での除雪作業を行う。社番は付与されていない。
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