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日本のテレビドラマ番組 ウィキペディアから
『ゴンゾウ 伝説の刑事』(ゴンゾウ でんせつのけいじ)は、2008年7月2日から9月10日まで毎週水曜日21:00 - 21:54に、テレビ朝日系「水曜21時」枠で放送された日本の刑事ドラマ。主演は内野聖陽。
第27回向田邦子賞受賞作[1]。2008年9月度のギャラクシー賞(月間賞)受賞。
「夏の単独作品第4弾」。
タイトルの「ゴンゾウ」とは、警察用語で「能力や経験があるのに働かない警察官(鬼瓦権蔵)」という意味の隠語、英語で「(gonzo)=風変わり・ばか者」などの意味を持つ俗語である[2]。
刑事ドラマに分類されるが、作中に「この世界に愛はあるのか」という問いかけが何度も登場するように、脚本を担当した古沢良太はノベライズ本解説で「刑事ドラマのふりをした人間ドラマ」と表現している[3]。
警視庁井の頭警察署会計課備品係長の黒木俊英警部補はかつて捜査一課七係に在籍しエースと呼ばれた敏腕刑事だった。ところが3年前のある事件をきっかけに過去とは打って変わり毎日職務中にテレビゲームにのめり込んでいる彼を署の人間はゴンゾウというあだ名で軽蔑していた。
そんなある日、ヴァイオリニストの女性が射殺される。その時、彼女の知人であった女性警察官が一緒にいた事から、世間に注目される。先輩刑事の代理として捜査本部に復帰したゴンゾウは、さまざまな拳銃事件を解決していく。過去に関係のあった女性の、少女時代の幻影に苦しむ黒木は、「この世界に、愛はあるの?」という女性の残したキーワードが、一連の殺人事件に関係していることに気づく。
ストーリーは一話完結ではなく、一人の女性の射殺事件の真相究明と、それに伴い明かされる黒木が3年前関わった事件が焦点となっている。
殺人犯検挙率トップを誇る捜査一課の精鋭。係長の佐久間や岸はかつて7係で黒木と共に勤務していた。
実績、経験、能力があるにもかかわらず仕事に身が入らない警察官を指す警察内部の隠語。
本作の凶器となった拳銃。正式な名称はNS33式。昭和28年、国産拳銃開発プロジェクトで警察へ納入するため並木精工という会社が製造した32口径回転式拳銃。劇中では長年制式拳銃として採用されたニューナンブM60とコンペで争い落選した設定になっている。拳銃の製造番号の代わりに雷のように見えるマークを彫っていたことから「イカヅチ」と呼ばれる。38口径のニューナンブに比べ口径が小さいため殺傷能力が低くまた銃身が長いため命中精度がある。拳銃使用が少ない日本の警察には向いているような銃だが1丁ずつ手造りされているため大量生産には向かないと判断されたのではないかと語られている。試作品はすべて廃棄処分されたはずだがマニアの間では「もう1丁存在する」という話が都市伝説的にあった。
各話 | 放送日 | サブタイトル | 監督 | 視聴率 | |
---|---|---|---|---|---|
第1話 | 2008年7月 | 2日ダメ警官登場 | 猪崎宣昭 | 12.5% | |
第2話 | 2008年7月 | 9日第一容疑者 | 10.4% | ||
第3話 | 2008年7月16日 | 目撃者ロダン | 橋本一 | 12.0% | |
第4話 | 2008年7月23日 | 天使の証明 | 10.8% | ||
第5話 | 2008年7月30日 | 幻の拳銃 | 猪崎宣昭 | 10.3% | |
第6話 | 2008年8月 | 6日潜入捜査 | 10.9% | ||
第7話 | 2008年8月13日 | 3年前の真実 | 橋本一 | 6.3% | |
第8話 | 2008年8月27日 | 鍵を握る女 | 12.2% | ||
第9話 | 2008年9月 | 3日真犯人 | 猪崎宣昭 | 9.6% | |
最終話 | 2008年9月10日 | 夏の終わり | 12.4% | ||
平均視聴率 10.7%(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯) |
下記の日程にてBS朝日で放送されている。
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