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カメック(Magikoopa, Kamek)は、任天堂が発売したコンピュータゲームソフトのシリーズ、マリオシリーズに登場する架空のキャラクター。同社の登録商標。
カメック | |
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マリオシリーズ ヨッシーシリーズのキャラクター | |
初登場作品 | スーパーマリオワールド(1990年) |
声優 | 正木敦之 |
『スーパーマリオワールド』より初登場した、魔法を使い攻撃するノコノコ[1]。魔道士という位置付けで、ケープに分厚い眼鏡という不気味な姿をしている。服の基本色は青。2足歩行。性別は雄が大半を占めるが、笑い声は魔女的。魔法使いの帽子と服を身に付けている。甲羅を背負ったまま服を着ているが、魔法や知略で戦うためか防御力はない。
手に持った杖から怪しげな魔法をマリオに目掛けて発射する。これが特定のブロックに当たると、様々な敵キャラクターに変化してしまうが、時々失敗してアイテムを出してしまうこともある。他にもテレポーテーションや宙に浮く能力など、様々な種類の魔法を扱える。
シリーズ中のほとんどで城や砦といったステージに登場し、当初は「魔法を使うカメ族」として多数存在するザコ敵の一人でハンマーブロスと同じく、クッパの部下の中では上級兵士に過ぎなかったが、年季に関してはカメックの方がはるかに上であり、クッパの家系には先代(クッパの父親)の頃から忠誠を誓っていた模様。『ヨッシーアイランド』にて、その様子が描かれ、当時は幼少期のクッパに教育係として仕え、現在もクッパの側近的存在として高い信頼を得ている。『ヨッシーのロードハンティング』にてザコ敵からボスキャラクター格に昇格し、『ヨッシーアイランド』以降はクッパの側近としてカメックの中の一人が独立したキャラクターにもなっており、RPGシリーズなどにおいても体力・攻撃力共に高く設定されている等、強敵として扱われている。日本語版ではザコ版と側近版の両方が共に「カメック」と呼ばれているが、英語版ではカメック達の総称が「Magikoopa」、側近としての個人名が「Kamek」として区別されていることが多い。
『ヨッシーアイランド』では「マリオが将来クッパ軍団に災いをもたらす」との予言をし、当時赤ん坊であったマリオを倒す計画の首謀者として登場。このカメック(Kamek)は物体の体積・質量を変える能力を持っており、各ワールドの4、8ステージにてマリオを運ぶヨッシーの前に立ち塞がって、そこにいるザコ敵キャラクターをボスキャラクターへと変異させていた。また、この作品ではクッパの子守役も担っており、頭の上がらぬまま、当時まだ幼児であったクッパにいいようにこき使われていた。なお、カメックはこの作品から箒に乗って空も飛べることが判明し、特定のステージでは本人が箒に乗って直接攻撃を仕掛けてくることもある。攻撃方法は画面後方から高速で突進してくるという単純なものだが、外れても引き返してはこず、画面奥を通って後方から引き返していた。
『スーパーマリオRPG』ではクッパ軍団としてカメックが数人登場しており、一部のステージでクッパが従えている。リーダーの「カメザード」という名のカメックは、シナリオの終盤で中ボスとして戦うことになる。
『マリオストーリー』では青色の服のもののほか、さまざまなカラーバリエーションが登場し、色によって得意とする魔法の種類が違う。青色のもの以外はクッパ城では登場しないため、攻撃力が通常のカメックより劣る。また、ゲーム序盤で青色のものが中ボスとして登場するが、こちらはクッパ城のものより弱くなっている。色違いのものを含め箒に乗っていることがあるが、マリオたちが攻撃して箒から落とすことが可能である。また、コワッパというキャラクターがゲーム終盤でカメックと似た杖を持っているが、こちらは通販で購入したものらしい。個別のカメックとしてカメックババが登場している。なお、このゲームではカーメンというキャラクターが登場し、口調や顔付きなどがカメック族の者に似ているが、関係は不明。
『スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール』で初めて操作キャラクターになる。杖をバット代わりにしている上、体力が無いので扱い難いキャラクターだが、魔法で離れたボールを引き寄せる能力を持っている。足の速さは最低ランクだが魔法を駆使した守備は最強クラスで、打撃力も高くミート力はサブキャラクターではトップクラスでパワーもある。また、声優が付いたのはこの作品が初めてである。なお、『マリオカート64』開発時にカメックを操作キャラクターにする構想があったという。しかし、諸般の事情によって登場は見送られ、後述の『マリオカート ツアー』まで操作キャラクターとして一切登場しなかった(一応、『マリオカートアドバンス』のクッパキャッスル3ではカメックが登場する。しかしゴール手前の空を通過するだけで妨害などはせず、『マリオカートWii』では登場しなくなっている)。
『マリオパーティシリーズ』では、主にカプセルを使ったときに登場している。また、『マリオパーティDS』にはストーリーモードのボスの一人として登場するため「カメックの図書館」というステージが存在し、特定のハプニングマスを踏むとカメックが出てくる。なお、このシリーズでは珍しく効果音声ではなくなっている。
『スーパーペーパーマリオ』では通常の雑魚キャラクターとして登場。その動きは『スーパーマリオワールド』のものと同じである。キャラクターカードの説明によると、「ジュゲムよりも眼鏡にスタイリッシュ感がない」とのこと。
『スーパーマリオギャラクシー』では青いローブの者が雑魚キャラクター、ボスカメックが中ボスキャラクターとして登場。オープニングムービーにも登場し、マリオを魔法で宇宙に放り出してしまう。この作品のカメックは箒に乗っておらず、空中に浮いている。ワープ魔法などを使う。
『ヨッシーアイランドDS』では、スターチルドレンの力を手に入れるため、成長したクッパと共に未来からやってきて、世界中の赤ちゃんをさらっていく。本編がある程度進むと過去世界のカメック(前作ドット絵のカメック)も出てくるが、幼少期のクッパが未来から来たカメックに連れて行かれる際に一瞬出てくるだけで、それ以後は登場しない。前作と同じくおネエ言葉を喋る。
『マリオカートWii』では前述した『マリオカート64』の経緯のため再びプレイヤーキャラクター候補に挙がったのだが、結局没となった。その代わり、カメックを模した「ライド・オン・カメック」というハングオンタイプの小型隠しバイクが登場。悪路に非常に強いという特徴を持っている。
『マリオパーティ9』ではプレイヤーキャラクターとして登場。隠しキャラクターで、シングルプレイの「クッパコロニー」をクリアすると使えるようになる。また、同モードではクッパが送り込んだ刺客としてヘイホーと共に登場し、マリオたちに勝負を仕掛けてくる。そして彼らが1位になるとこれまで集めたリトルスターを全てクッパの所に持っていってしまい、もう一度そのステージをやり直しになってしまう。しかし、結局リトルスターの奪還を阻止できなかった。
『マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー』ではピーチ姫に変装したり、ネオクッパ城では通路に魔法を掛け、道をワープゲートにしたり、クッパに魔法を掛けてサポートしたりと活躍の場が多い。戦闘では3回戦うことになり、1回目は分身攻撃、2回目ではカロン軍団を召喚し、3回目では赤、緑、白のカメックと共に戦う。なお、ピーチ姫に変装、クッパに魔法を掛けるなどのアクションは、『NewスーパーマリオブラザーズWii』でも行っている。
『マリオゴルフ ワールドツアー』ではプレイヤーキャラクターとして登場。隠しキャラクターで、「チャレンジ」でスターコインを45枚集めると使えるようになる。
『マリオパーティ10』ではボスバトルミニゲームの相手として登場。自ら魔法をかけて巨大化して襲ってくる。キラーやビリキューを放って攻撃してくる。
『ペーパーマリオ スーパーシール』では各地でマリオとルーシーを妨害する。戦闘ではマリオの所有シールを全てサンダルに変える。
『マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX』では本から飛び出したペーパーカメックとともに、クッパ軍団側のドデカクラフトを製造して差し向けたり、カブータ森林のハナチャンを魔法で暴走させるといった活躍をする。ネオクッパ城で2人のカメックとの直接対決がある。
『スーパーマリオパーティ』ではシリーズ初の司会としてキノピオやキノピコと共に努める。主にドッキリマス (以前までのクッパマスに相当)に現れる。
『スーパーマリオメーカー』ではゴールを様々な敵キャラクターに変化させることができ、ゴールを変化させたカメックを倒さないとゴールすることができない。
『ペーパーマリオ オリガミキング』では天空スパーランドで仲間に出来る。このゲームでは人間臭い一面が描かれており、ハリボテワンワンに気づいた際は言葉よりも先に足が動いてしまったり、オリガミ兵がクッパ城内で宴会を行なっている姿を見て酷く激昂している。
『マリオカート ツアー』(2021年8月25日配信分)では操作キャラクターとして登場[2]。更に『マリオカート8 デラックス』でも2023年7月12日配信予定の追加データにて操作キャラクターとして登場することが同年6月配信の『Nintendo Direct』にて発表された[3][4]。これにより、ようやくマリオカートシリーズにプレイアブルキャラクターとして参戦を果たした。
◎はザコ敵として登場した作品。
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