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出入りを制限するまちづくりの手法 ウィキペディアから
ゲーテッドコミュニティ(「ゲーティッド・コミュニティ」とも。英語: gated community)とは、ゲート(門)を設け周囲を塀で囲むなどして、住民以外の敷地内への出入りを制限することで通過交通の流入を防ぎ、防犯性を向上させたまちづくりの手法[1]。中世の城郭都市に倣った塀で囲われ、入門(ゲート)チェックを行う住宅地のこと[2]。
ゲーテッドコミュニティという概念自体は目新しいものではなく、以前から租界や米軍ハウス等があり、再定義したに過ぎない。日本においては、ゲーテッドタウン[3]やゲート・コミュニティ[4]とも表記される。
住宅地の周囲を高い塀で囲ってしまい、ゲート(遮断機や門扉のある守衛所)を設けて、出入りを制限しているのが最大の特徴である。施設内に入るために、証明写真付きの居住者証明書によって住人として登録されていなければならない・住人と同伴でなければならない。1980年ごろに欧米で登場した[5]。現在では約5万箇所あるとされる[6]。治安の悪いブラジルでは、ゲーテッドコミュニティが最も広く普及している。
日本では、2000年代初頭から大都市を中心に登場した[6]大規模マンションでゲーテッドコミュニティの形を採るものもある。しかしながら、地域が分断されるなどとして周辺住民が反対運動を起こすケースも見られる[3]。なお、法律により公道を占有することが禁止されているため、公道を含んだ形のゲーテッドコミュニティを作ることはできない(コミュニティ内部は、全て管理組合の所有する私道にならざるを得ない)。
次のような利点が挙げられている。
住民以外の出入りが制限されているため、地域が分断される。そのため、以下の問題点が危惧される。
日本には以下のようなものがある[3]。
日本では公道を封鎖できないため、完全に閉ざしていない場所もある。警備会社と契約して巡回を依頼することは可能だが、独自に警察組織を設置することは出来ず、警察のパトロールのルートから外れることもない。
マンションが建つ敷地内への出入りをゲートで制限している例もある。
歴史的には明治時代から外国人居留地があり、第二次世界大戦後は占領軍居留地、現在も在日米軍基地や米軍ハウスが各地に存在する。また神山国際村や高山外国人避暑地のように外国人だけの会員制避暑地も存在する。
端島は島全体が三菱の私有地であり、住民は炭鉱の職員とその家族に限定されていた。島内には様々な施設があり、島から出ずに生活できた。
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