イメルダ・スタウントン

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イメルダ・スタウントン

イメルダ・メリー・フィロメナ・バーナデット・ストーントン CBEImelda Mary Philomena Bernadette Staunton CBE, 1956年1月9日 - [1])は、イギリスの舞台および映画女優

概要 イメルダ・スタウントン Imelda Staunton, 本名 ...
イメルダ・スタウントン
Imelda Staunton
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イメルダ・スタウントン
本名 Imelda Mary Philomena Bernadette Staunton
イメルダ・メリー・フィロメナ・バーナデット・ストーントン
生年月日 (1956-01-09) 1956年1月9日(69歳)
出生地 イングランドロンドン
国籍 イギリス
職業 女優
ジャンル 映画舞台テレビドラマ
活動期間 1976年 -
配偶者 ジム・カーター(1985年 - )
主な作品
ヴェラ・ドレイク
ハリー・ポッター』シリーズ
マレフィセント
受賞
ヴェネツィア国際映画祭
女優賞
2004年ヴェラ・ドレイク
ヨーロッパ映画賞
女優賞
2004年『ヴェラ・ドレイク』
全米映画批評家協会賞
主演女優賞
2004年『ヴェラ・ドレイク』
ニューヨーク映画批評家協会賞
主演女優賞
2004年『ヴェラ・ドレイク』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
主演女優賞
2004年『ヴェラ・ドレイク』
MTVムービー・アワード
キャスト賞
2012年ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
英国アカデミー賞
主演女優賞
2004年『ヴェラ・ドレイク』
全米映画俳優組合賞
キャスト賞
1998年恋におちたシェイクスピア
ローレンス・オリヴィエ賞
演劇主演女優賞
1986年『A Chorus of Disapproval』
ミュージカル主演女優賞
1991年イントゥ・ザ・ウッズ
2013年スウィーニー・トッド
2016年『Gypsy』
演劇助演女優賞
1986年『The Corn Is Green』
その他の賞
大英帝国勲章
2006年 映画芸術への貢献、映画・演劇業界への業績に対して
備考
ドローレス・アンブリッジ
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人物

王立演劇学校で学んだ後、1970年代、レパートリー・シアターでキャリアを開始し、全英の様々な舞台に登場している。現在でも定期的にナショナル・シアターに出演している。

映画では地味な役が多いが、イギリスでは大変有名な女優で、ローレンス・オリヴィエ賞において『イントゥ・ザ・ウッズ』(1991年)パン屋の妻役、『スウィーニー・トッド』(2013年)ミセス・ラヴェット役、『ジプシー』(2016年)ママ・ローズ役で主演女優賞、『浮気なシナリオ』(1985年)および『小麦は緑』(1985年)で助演女優賞を受賞した。『ベガーズ・オペラ』(1982年)、『オズの魔法使い』(1987年)、『ワーニャ伯父さん』(1988年)、『ガイズ&ドールズ』(1996年)、『スローン氏の歓待』(2009年)、『グッド・ピープル』(2014年)を含め、オリヴィエ賞に計13回ノミネートされている。

2004年の映画『ヴェラ・ドレイク』のタイトル・ロールで批評家の称賛を得てアカデミー主演女優賞ゴールデングローブ賞 映画部門 主演女優賞 (ドラマ部門)全米映画俳優組合賞主演女優賞にノミネートされ、英国アカデミー賞 主演女優賞ヴェネツィア国際映画祭 女優賞を受賞した。ほかに『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』(2005年)のブラザウィック夫人役、『ハリー・ポッター』(2007年-2010年)2作のドローレス・アンブリッジ役、『パレードへようこそ』(2014年)のへフィーナ・ヒードン役で英国アカデミー賞 助演女優賞にノミネートされた。2007年公開の『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』で、ドローレス・アンブリッジ役を演じたことで広く知られるようになった。

テレビ出演も多く、シットコム『Up the Garden Path 』(1990年–1993年)、『Is it Legal? 』(1995年–1998年)に主演した。2005年、テレビ映画『My Family and Other Animals 』に出演し、国際エミー賞女優賞にノミネートされ、『Return to Cranford 』(2009年)、『ザ・ガール ヒッチコックに囚われた女』(2012年)で英国アカデミー・テレビ賞助演女優賞にノミネートされた。『ザ・ガール』ではプライムタイム・エミー賞ミニシリーズ/映画助演女優賞にもノミネートされた。

来歴

要約
視点

北ロンドンのアーチウェイにて労働者階級の両親のもとに生まれる[2]。両親ともにアイルランド・メイヨー県からの移民[3]王立演劇学校で演技を学んだ[3][4]。学校ではアラン・リックマンティモシー・スポールジュリエット・スティーヴンソンらと学んだ[5]。2年後卒業し、6年の間様々な舞台に立つ。

舞台

1976年、王立演劇学校を卒業し[6][7]、その後6年間イギリスのレパートリー・シアターに出演し、エクセターのノースコット・シアターではジョージ・バーナード・ショーの『聖女ジョウン』(1979年)のタイトル・ロールを演じた。ロイヤル・ナショナル・シアターに移行し、『ベガーズ・オペラ』(1982年)のルーシー・ロキット役でローレンス・オリヴィエ賞ミュージカル主演女優賞、新人賞にノミネートされた[8]。1982年、ナショナル・シアターの『ガイズ&ドールズ』に出演し、のちに夫となるジム・カーターと出会った[9]。1996年、再度『ガイズ&ドールズ』に出演してアデレイド役を演じローレンス・オリヴィエ賞ミュージカル主演女優賞にノミネートされた[10]。1985年、オールド・ヴィック・シアターの『小麦は緑』とナショナル・シアターの『浮気なシナリオ』において助演女優賞で初のオリヴィエ賞受賞となった[11]。1987年、バービカン・センターにてロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの『オズの魔法使い』でドロシー役を演じ[12][13]、オリヴィエ賞ミュージカル主演女優賞にノミネートされた[14]。1990年、『イン・トゥ・ザ・ウッズ』オリジナル・ロンドン・プロダクションのパン屋の妻役でローレンス・オリヴィエ賞ミュージカル主演女優賞を初受賞した[15]。その後20年間演劇作品に出演し、『ワーニャ伯父さん』(1988年)のソーニャ役、『スローン氏の歓待』(2009年)のケイス役、『グッド・ピープル』(2014年)でオリヴィエ賞演劇主演女優賞にノミネートされた。2007年、アルメイダ・シアターにてフランク・マクギネスの『There Came a Gypsy Riding 』初演、2011年、エドワード・オールビーの『デリケート・バランス』再演に出演した。

チチェスター・フェスティバル劇場において、2011年から2012年、スティーヴン・ソンドハイムの『スウィーニー・トッド』ミセス・ラヴェット役でマイケル・ボール演じるタイトル・ロールの相手役を演じ、2014年から2015年、『ジプシー』再演で主役ローズ役を演じた[16]。いずれも批評的、商業的に成功を収め、ロンドンに移行した[17]。2013年および2016年、オリヴィエ賞ミュージカル主演女優賞を受賞した[18]

2017年、ロンドンのウエスト・エンドにあるハロルド・パインター・シアターにて『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』のマーサ役で主演し、コンリース・ヒルルーク・トレッダウェイイモージェン・プーツと共演した[19]。2017年5月18日、この公演は『ナショナル・シアター・ライヴ』でテレビ放送された。

2017年、ナショナル・シアターにてソンドハイムの『フォリーズ』再演でサリー役を演じ、フィリス役のジェイニー・ディ、ベン役のフィリップ・クォストと共演した [20][21]。2017年11月16日、この公演も『ナショナル・シアター・ライヴ』でテレビ放送された。

映画

1980年代より映画にも出演するようになる。2004年、主演を務めたマイク・リー監督の『ヴェラ・ドレイク』でヴェネツィア国際映画祭女優賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされた。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』以降、ドローレス・アンブリッジ役を演じた。

私生活

1985年に俳優のジム・カーターと結婚。1993年に長女ベッシー・カーターを出産。ベッシーは現在女優として活動している。

2006年には大英帝国勲章第四位OBEを授与された[22]。2016年には第三位CBEを叙勲。

主な出演作品

要約
視点

舞台

レパートリー・シアター:

1978年-1979年、ノースコット・シアター:

1980年-1981年頃、ノッティンガム・プレイハウス:

1981年-1982年頃、ツアー公演:

  • 負けるが勝ち She Stoops to Conquer オクスフォード・ステージ・カンパニー・イギリス・ツアー-ケイト・ハードキャッスル役

2011年-2014年、チチェスター・フェスティバル劇場:

ロンドン:

映画

さらに見る 年, 日本語題 原題 ...
日本語題
原題
役名備考
1992ピーターズ・フレンズ
Peter's Friends
メアリー・チャールストン
1993から騒ぎ
Much Ado About Nothing
マーガレット
1995ロシア52人虐殺犯/チカチーロ
Citizen X
ブラコヴァ夫人テレビ映画
いつか晴れた日に
Sense and Sensibility
シャーロット・パーマー
1996十二夜
Twelfth Night
マリア
1998恋におちたシェイクスピア
Shakespeare in Love
1999デビッド・コパーフィールド
David Copperfield
テレビ映画
2000チキンラン
Chicken Run
バンティアニメ映画、声の出演
ラット・ゲーム
Rat
コンチータ・フリン
2003アイル・ビー・ゼア
I'll Be There
ブリジット博士
2004ヴェラ・ドレイク
Vera Drake
ヴェラ・ドレイクヴェネチア国際映画祭女優賞 受賞
英国アカデミー賞主演女優賞 受賞
ヨーロッパ映画賞女優賞 受賞
全米映画批評家協会賞主演女優賞 受賞
2005ナニー・マクフィーの魔法のステッキ
Nanny Mcphee
ブラザウィック夫人
2006沈黙の奪還
Shadow Man
コーコラン
2007ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
Harry Potter and the Order of the Phoenix
ドローレス・アンブリッジ
フリーダム・ライターズ
Freedom Writers
マーガレット・キャンベル
2009ウッドストックがやってくる!
Taking Woodstock
ソニア・タイチバーグ
2010アリス・イン・ワンダーランド
Alice in Wonderland
長身の薔薇の声声の出演
家族の庭
Another Year
ジャネット
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
Harry Potter and the Deathly Hallows - Part1
ドローレス・アンブリッジ
2011アウェイクニング
The Awakening
モード・ヒル
アーサー・クリスマスの大冒険
Arthur Christmas
サンタ夫人声の出演
2012ザ・パイレーツ! バンド・オブ・ミスフィッツ
The Pirates! Band of Misfits
ヴィクトリア女王声の出演
ザ・ガール ヒッチコックに囚われた女
The Girl
アルマ・レヴィル・ヒッチコックテレビ映画
2014マレフィセント
Maleficent
ノットグラス
パレードへようこそ
Pride
ヘフィナ・ヒードン
2017パディントン2
Paddington 2
ルーシーおばさん声の出演
輝ける人生
Finding Your Feet
サンドラ
2019ダウントン・アビー
Downton Abbey
レディ・モード・バグショー
マレフィセント2
Maleficent: Mistress of Evil
ノットグラス
2022ダウントン・アビー/新たなる時代へ
Downton Abbey: A New Era
レディ・モード・バグショー
2023チキンラン:ナゲット大作戦
Chicken Run: Dawn of the Nugget
バンティ声の出演
2024パディントン 消えた黄金郷の秘密
Paddington in Peru
ルーシー叔母さん声の出演、ポストプロダクション
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テレビシリーズ

さらに見る 年, 日本語題 原題 ...
日本語題
原題
役名備考
2005荊の城
Fingersmith
サックスビー夫人計3話出演
シェイクスピア21
ShakespeaRe-Told
ポリーミニシリーズ
リトル・ブリテン
Little Britain
ミード夫人計6話出演
2020-Trying 〜親になるステップ〜
Trying
ペニーメインキャスト
2022-2023ザ・クラウン
The Crown
エリザベス2世主演
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参照

外部リンク

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