ドレミファ・どーなっつ!
NHKの人形劇 ウィキペディアから
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『ドレミファ・どーなっつ!』(Do-Re-Mi-Fa Donuts)は、1992年(平成4年)10月5日から2000年(平成12年)3月31日までNHKの幼児向け番組『おかあさんといっしょ』内で放送されていた着ぐるみによる人形劇[1]。第9作目[2]。1995年4月から2000年3月まで「母と子のテレビタイム(日曜版)」でも放送されていた。
前作『にこにこ、ぷん』の舞台であった、にこにこ島の近くにあるドーナツの形をした「どーなっつ島」が舞台[3]。みど、ふぁど、れっしー、空男の4人のキャラクターが仲良く遊んだり、ケンカなどを通じて日常生活において大切なことを学んで行く着ぐるみによる人形劇。番組タイトルが平仮名・片仮名混じりになっているのは前々作『ブンブンたいむ』以来13年ぶり、同じく番組タイトルに記号(約物)の感嘆符が入るのは前作『にこにこ、ぷん』に続いている[2]。また、みどとふぁどは第6作『ゴロンタ劇場』以来16年ぶりの兄弟姉妹かつ双子で、第4作『とんでけブッチー』以来21年ぶりの「犬の兄弟姉妹」となった。さらに、着ぐるみキャラクターの人数が4人で、名前が呼ばれたり書かれたりする時の順番が女の子の「みど」からなのは歴代人形劇史上初である[4]。平成に改元後、最初の作品である。
原作は井出隆夫が前作から引き続き担当。作品世界が前作と同一となった。そのためか、ファミリーコンサートでは1998年(平成10年)度まで『にこにこ、ぷん』と度々共演した(後述)。劇中歌の作曲は、前作から続投の越部信義に加え、乾裕樹と福田和禾子も担当し、乾はテーマソングと放送当時の番組エンディング「ドレミファれっしゃ」も作曲した。
第3作『とんちんこぼうず』以来23年ぶりに10月改編で始まり[2]、着ぐるみキャラクター全員に名字が与えられた最後の人形劇である[5][6]。さらに『おかあさんといっしょ』の放送チャンネルが1998年4月6日に教育テレビに完全移行したため[7]、第1話を総合テレビで放送した最後の作品[8]でもある。
基本的に着ぐるみの実写だが、アニメーション版もある。アニメーション版は1995年(平成7年)4月から1999年(平成11年)3月まで放送された。
末期の1999年4月から2000年(平成12年)4月までの1年間は、次作『ぐ〜チョコランタン』の前身の『スプーとガタラット』と並行しての放送となり、放送時間が『おかあさんといっしょ』のオープニングから番組の中盤に移動。当時のうたのおにいさん・おねえさんの杉田あきひろ、つのだりょうこがキャラクターの名前を呼んでから始まるようになった。また、この頃からエンディングが「スプラッピ スプラッパ」に変更されたため、本作の4人がエンディングに登場しなくなった。
2000年3月31日を以て放送を終了し、本作の登場キャラクターは4月1日に『おかあさんといっしょ』から卒業した。そのため今作は、20世紀のうちに放送を終了した最後の人形劇である。
みど、ふぁど、れっしー、空男の年齢は5歳[9]。4人の名前は音階の「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」に由来している。
1996年4月にデザインがマイナーチェンジされ、4人ともキャラクター外装の顔などの体型や衣装デザインが若干変更されている。
『にこにこ、ぷん』とは正反対に、家族構成が明細に描かれており、空男の母親以外は健在である。
特記しない限り、出典は全て[1]。
公演 | タイトル | 出演者(一部を除く) |
---|---|---|
1992年 | ようこそどーなっつ島へ | 坂田おさむ、神崎ゆう子、馮智英、天野勝弘 みど、ふぁど、れっしー、空男 じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろり |
1993年 | おかあさんといっしょ'93ファミリーコンサート | 速水けんたろう、茂森あゆみ、馮智英、佐藤弘道 みど、ふぁど、れっしー、空男 坂田おさむ、神崎ゆう子 じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろり |
あつまれ うた!うた!うた! | 速水けんたろう、茂森あゆみ、佐藤弘道 みど、ふぁど、れっしー、空男 坂田おさむ、神崎ゆう子 じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろり | |
1994年 | すてきなうた だいすき! | 速水けんたろう、茂森あゆみ、佐藤弘道、松野ちか みど、ふぁど、れっしー、空男 坂田おさむ、美咲あゆむ、飯田ミカ、小嶋信之、山岸隆弘 じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろり |
世界のうた こんにちは | 速水けんたろう、茂森あゆみ、佐藤弘道、松野ちか みど、ふぁど、れっしー、空男 小嶋信之、山岸隆弘、クロイ・マリー・マクナマラ、ジョンジョン じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろり | |
1995年 | 野原がぼくらの遊園地 | 速水けんたろう、茂森あゆみ、佐藤弘道、松野ちか みど、ふぁど、れっしー、空男 かもめの郵便屋さん、カメダスさん、あひるファミリー |
おはなし列車で行こう | 速水けんたろう、茂森あゆみ、佐藤弘道、松野ちか みど、ふぁど、れっしー、空男 小嶋信之、山岸隆弘 じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろり | |
1996年 | 音楽博士の楽しいコンサート | 古今亭志ん輔、速水けんたろう、茂森あゆみ、佐藤弘道、松野ちか みど、ふぁど、れっしー、空男 |
はるなつあきふゆミュージカル | 古今亭志ん輔、速水けんたろう、茂森あゆみ、佐藤弘道、松野ちか みど、ふぁど、れっしー、空男 | |
1997年 | お〜い! 〜音楽博士の楽しいコンサート2〜 | 古今亭志ん輔、速水けんたろう、茂森あゆみ、佐藤弘道、松野ちか みど、ふぁど、れっしー、空男 |
あ・い・うーをさがせ! | 古今亭志ん輔、速水けんたろう、茂森あゆみ、佐藤弘道、松野ちか みど、ふぁど、れっしー、空男 じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろり | |
1998年 | 歌だ!ダンスだ!おまつりだ! | 速水けんたろう、茂森あゆみ、佐藤弘道、松野ちか みど、ふぁど、れっしー、空男 >じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろり |
~夢のなか~ | 古今亭志ん輔、速水けんたろう、茂森あゆみ、佐藤弘道、松野ちか みど、ふぁど、れっしー、空男 | |
1999年 | おかあさんといっしょとゆかいななかま、 〜わくわく大行進〜 |
古今亭志ん輔、速水けんたろう、茂森あゆみ、佐藤弘道、松野ちか、 みど、ふぁど、れっしー、空男、 >じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろり ワンワン、かなちゃん、 クリス、メイ・パイカ、ペッパー・タイガー、エディ・エックス、 タップ、クラップ |
いつまでもともだち | 杉田あきひろ、つのだりょうこ、佐藤弘道、タリキヨコ、 スプー、みど、ふぁど、れっしー、空男、 速水けんたろう、茂森あゆみ、松野ちか | |
テレビタイムファミリーステージ99 | 杉田あきひろ、つのだりょうこ、佐藤弘道、タリキヨコ スプー、みど、ふぁど、れっしー、空男 古今亭志ん輔、坂田おさむ、神崎ゆう子 速水けんたろう、茂森あゆみ、松野ちか ワンワン、りなちゃん、くぅ、かなちゃん クリス、戸田ダリオ、王健 エディ・エックス、ペッパー・タイガー、メイ・パイカ 秋田きよ美、平田実音、ワクワクさん、ゴロリ | |
40周年 うたのパーティ | 杉田あきひろ、つのだりょうこ、佐藤弘道、タリキヨコ、 スプー、みど、ふぁど、れっしー、空男、 眞理ヨシコ、しゅうさえこ、森みゆき、 坂田おさむ、神崎ゆう子、速水けんたろう、茂森あゆみ |
最終回の詳細については、後述。
これにより『にこにこ、ぷん』に続き、今作もメインキャスト全員が他作品でもレギュラー・準レギュラーを勤め上げ、佐久間と中尾は2024年3月現在も出演中である。
第1作『ブーフーウー』のオオカミから必ず出演していた「意地悪あるいはわがままだが、どこが憎めない」いわゆる三枚目キャラ(今作は、れっしー)の登場が今作で一旦止まった[注釈 10]。
今作品の後継作品の終盤の内容は主に、「主人公達の正体が判明する」(『ぐ~チョコランタン』のスプー、第13作『ガラピコぷ〜』のチョロミーとガラピコ[注釈 11])、「人生の新たなステージに立つ(予定)」(次々作『モノランモノラン』の3人、第12作『ポコポッテイト』のミーニャとメーコブ、『ガラピコぷ~』のムームー)で、どちらにも当てはまらない『ポコポッテイト』のムテ吉も、両親が帰ってくることで、(次に2人が旅に出る間までとはいえ)親友たちと同じように心置きなく甘えることができ「孤独から解放される」になっており、キャラクター達に何らかの変化をもたらす最終回らしいものになっているが、上記の通り今作の最終回はそういった展開ではなく、みど達にとっては普段通りの日常で締め括られた。
これは原作者・井出の、子供たちに最終回ということを意識させないようにする粋な計らいであろうと、「アカイさん」は解釈している[1]。
『にこにこ、ぷん』同様に放送終了以降も当時視聴していた世代を中心に根強い人気があるが、同作や次作の『ぐ〜チョコランタン』とは異なり、2000年の放送終了以降は『おかあさんといっしょ』関連のイベントには出演しておらず、2014年まで一切ゲスト出演がなかった。一方、撮影で使われていた着ぐるみはNHKスタジオパークで長く保存されていた。
7年半の長期放送でありながら、その大半である1994年度からの5年間は出演メンバーが古今亭志ん輔、速水けんたろう、茂森あゆみ、佐藤弘道、松野ちかに固定されていた。
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