Loading AI tools
ウィキペディアから
『ガラピコぷ〜』は、2016年(平成28年)4月4日[1]から2022年(令和4年)3月30日[2]までNHK Eテレの幼児向け番組「おかあさんといっしょ」内で放送された着ぐるみによる人形劇。第13作目に当たる[3]。
2016年(平成28年)1月28日に制作発表された。メインキャラクターは実在の動物がモチーフの2名に、人形劇シリーズ初のロボットキャラクターを加えた3人構成[注釈 1][4]。また、人形劇のタイトルが平仮名・片仮名混じりで波ダッシュが入るのは、第10作『ぐ〜チョコランタン』以来16年ぶり、メインキャラクター達の名前が呼ばれたり、書かれたりする順番が女の子からなのは第9作『ドレミファ・どーなっつ!』以来24年ぶり、同じく人形劇のタイトルにキャラクターの名前が入るのは、第7作『ブンブンたいむ』以来37年ぶりとなった[5]。
原作者の山中隆次郎は「元気いっぱいな男の子じゃなくても、おしとやかな女の子じゃなくても、大人から見たらちょっと問題があるような子であっても、大丈夫だよ」というようなメッセージを伝えてあげられるような番組に育てていきたいと語った[注釈 2]。
キャラクターデザインを担当したひやまたつみは、王道感を失わないままに現代性を盛り込みながら、どのようにかわいくするかというところを一生懸命考えてデザインした。そして、キャラクターそれぞれにちょっとしたアイコンをつけたり、色をすごくはっきりさせたりして、お絵かきしたときに3歳の小さい子どもたちの認知力、画力でも3キャラクターをきちんと描き分けができるように、ということをポイントにしたと語っている[注釈 3]。
2011年(平成23年)6月1日、前作『ポコポッテイト』の放送期間中に、NHK教育テレビジョンの略称が「教育テレビ」から「Eテレ」に変更されため[6]、全話「NHK Eテレ」で放送した最初の人形劇である。
メインキャストの吉田仁美、冨田泰代、川島得愛は共に人形劇初出演で、3人全員が初出演となるのは『ぐ〜チョコランタン』以来となる。またサブキャラクターの声優には佐藤仁美や西川貴教(T.M.Revolution)、山崎銀之丞など本職の声優以外の著名人も起用されている。
オープニングタイトルは久野遥子による、前々作『モノランモノラン』以来の全編アニメーション形式。ナレーションの導入も同作以来となり、サブキャラクターが担当している。サブキャラクターによる本編幕間のアイキャッチは本作では導入されていない。
歴代人形劇で初めて放送開始当初から字幕放送にも対応した。字幕は全員白。
『ポコポッテイト』まで存在した土曜日の放送枠は一旦廃止され、『ぐ〜チョコランタン』(2005年度 - 2007年度)[注釈 4]以来の平日のみの放送となっていたが、2017年度からは前作以来の土曜日の放送枠が復活した。
平日の毎週月~木曜日(但し2016年4月のみ金曜日・2020年4月8日までは水曜日にも)は新作のストーリー。2016年(平成28年)5月6日からは過去の放送回の再放送をスタートし、毎週末の金・土曜日(2020年4月15日からは水曜日にも)および特集の回は過去のストーリーの再放送となっている。番組終了時点で通算801話[注釈 5]が製作された。
過去の作品と同様に1話完結のエピソードが中心だが、前後編の2話完結形式や、3話に渡る形式のエピソードも存在する。
テレビシリーズは実写のみであるが、2018年(平成30年)以降、『映画おかあさんといっしょ』内でダイナモピクチャーズ制作によるアニメーション映画版が3作品制作された。人形劇シリーズのアニメーション映画化は第8作『にこにこ、ぷん』以来となった[注釈 6]。
2019年5月1日に、元号が令和になったため、平成最後の人形劇となった。
2022年(令和4年)2月16日、『ファンターネ!』の放送開始に伴い、3月30日の放送を以て終了することが発表された[2]。同年4月2日を以て『おかあさんといっしょ』を卒業し、同放送分の終盤では主役3人が卒業の挨拶を行った。
物語の舞台は人類が暮らす地球から遠く離れた、水と緑が豊かな小さな惑星『しずく星』。そこには少し変わった動物たちが暮らしている。星の中心には「ホシノキ」という大きな木があり、しずく星で暮らしている動物たちを温かく見守っている。ホシノキの根元にある「ムスービ村」には、チョロミーという少女が住んでいる。
ある日、しずく星に小さな光が落ちてくる。興味を持ったチョロミーは大急ぎで落ちた先に向かう。落ちた先はムスービ村の近くにある「スヤスヤ森」。そこに住む少年ムームーと共に現場に向かうとそこには宇宙船が落ちていた。よく見ると中には白いロボットが入っていた。そのロボットはガラピコというらしい。3人はすぐに仲良しになる。
このようなデコボコな3人が、ホシノキに見守られた不思議な星での暮らしの中で、お互いの心を"結んでゆく"友情の物語である。
本作品のために劇中歌は150曲、BGMは754曲が製作され、アレンジ違いを含めば1000曲を超えている[注釈 20]。
制作発表時点でキャラクターの自己紹介と原作者のインタビューで構成された会見動画が公開された[13] 他、2016年3月度の放送分の『おかあさんといっしょ』では番組終了直後に、11代目うたのおにいさんの横山だいすけのナレーターによる宣伝スポットが挿入された。
本作の開始と小野あつこの加入に合わせ、『おかあさんといっしょ』のスタジオセットとオープニングが7年ぶりに刷新されたが、エンディングは上記の通り「あしたてんきにな〜れ!」と曜日別コーナーは上記の「かぞえてんぐ」を引き続き使用している。エンディングで降ってくるハート型の風船はチョロミー達3人が描かれ、右上には「ガラピコぷ〜」のロゴマークが描かれたデザインとなっている。
2016年8月20日・21日のスペシャルステージにて、前作『ポコポッテイト』のキャラクター達との共演を果たした。
小野あつこは本作放送開始と同時に番組に加入、本作放送終了と同時に番組を卒業したため、本作の放送期間中唯一変動が無かった出演者である。
音楽を担当するベアグラウンドは、本コーナー以外にも「おかあさんといっしょ」のオープニングテーマ・「ムームーのいただきます!」→ 「ムームーのてをあらおう!」「チョロミーのいってきます!」「ガラピコのたためるかな?」「ガラピコパズル」「きょうのびっくりしんぶん」「ガラピコにんじゃしゅぎょう」の音楽も担当している。
公演 | タイトル | 出演者(一部を除く) |
---|---|---|
2016年 | しりとりじまでだいぼうけん[注釈 26] | 横山だいすけ、小野あつこ、小林よしひさ、上原りさ チョロミー、ムームー、ガラピコ 三谷たくみ |
みんなでおどろう♪お城のパーティー | 横山だいすけ、小野あつこ、小林よしひさ、上原りさ チョロミー、ムームー、ガラピコ | |
2017年 | 音楽博士のうららかコンサート | 花田ゆういちろう、小野あつこ、小林よしひさ、上原りさ チョロミー、ムームー、ガラピコ 横山だいすけ |
しずく星の大ぼうけん〜ヨックドランをすくえ〜 | 花田ゆういちろう、小野あつこ、小林よしひさ、上原りさ チョロミー、ムームー、ガラピコ、プッチマーゴ、スキッパー | |
2018年 | シルエットはくぶつかんへようこそ! | 花田ゆういちろう、小野あつこ、小林よしひさ、上原りさ チョロミー、ムームー、ガラピコ |
はる なつ あき ふゆ どれがすき | 花田ゆういちろう、小野あつこ、小林よしひさ、上原りさ チョロミー、ムームー、ガラピコ | |
2019年 | しあわせのきいろい・・・なんだっけ?! | 花田ゆういちろう、小野あつこ、福尾誠、秋元杏月 チョロミー、ムームー、ガラピコ ナーニくん 小林よしひさ、上原りさ |
ふしぎな汽車でいこう〜60周年記念コンサート〜 | 花田ゆういちろう、小野あつこ、福尾誠、秋元杏月 チョロミー、ムームー、ガラピコ 眞理ヨシコ、坂田おさむ、神崎ゆう子、速水けんたろう、茂森あゆみ 横山だいすけ、小林よしひさ、上原りさ じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろり、スプー、ムテ吉、ミーニャ、メーコブ | |
2021年 | まってたんだよキミのこと | 花田ゆういちろう、小野あつこ、福尾誠、秋元杏月、林アキラ チョロミー、ムームー、ガラピコ |
公演 | タイトル | 出演者(一部を除く) |
---|---|---|
2016年 | 星で会いましょう! 〜出会えばみんなおともだち〜 |
横山だいすけ、小野あつこ、小林よしひさ、上原りさ チョロミー、ムームー、ガラピコ シュッシュ、ポッポ、なお、せいや ムテ吉、ミーニャ、メーコブ |
2017年 | ようこそ、真夏のパーティーへ | 花田ゆういちろう、小野あつこ、小林よしひさ、上原りさ チョロミー、ムームー、ガラピコ シュッシュ、ポッポ、なお (VTR出演)せいや 横山だいすけ |
2018年 | みんなでわくわくフェスティバル!! | 花田ゆういちろう、小野あつこ、小林よしひさ、上原りさ チョロミー、ムームー、ガラピコ シュッシュ、ポッポ、ゆめ、たいせい |
2019年 | からだ!うごかせ!元気だボーン! | 花田ゆういちろう、小野あつこ、福尾誠、秋元杏月 チョロミー、ムームー、ガラピコ シュッシュ、ポッポ、ゆめ、たいせい 小林よしひさ |
2022年 | やっとあえたね!さあ、でかけよう!! | 花田ゆういちろう、ながたまや、福尾誠、秋元杏月 みもも、やころ、ルチータ シュッシュ、ポッポ、ゆめ、まさとも チョロミー、ムームー、ガラピコ |
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.