Μ
ギリシア文字の第12字母 ウィキペディアから
Μ, μ(ミュー、古代ギリシア語: μῦ、ギリシア語: μι / μυ ミ、英: mu)は、ギリシア文字の第12番目の文字。数価[1] は40。ラテンアルファベットのM、キリル文字のМはこの文字に由来する。音価は/m/。
起源
フェニキア文字 𐤌 (メーム)に由来する。文字名称のミュー(μῦ)はセム語の伝統と異なるが、おそらくν(ニュー)からの類推により、あるいは動詞 μύζω(唇を閉じてムームー言う)と関係する[2]。
記号としての用法
- 大文字の Μ
- 宇宙科学研究所(2003年10月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)の一機関となる)のミューロケット (M-Vロケットなど)。
- 小文字の μ
- 国際単位系で、10−6 を表す接頭辞「マイクロ」。ラテン文字しか表示できない環境では "u" で代用されることがある。
- "μm"(マイクロメートル)の古い表記 "μ"(ミクロン)
- 接頭辞以外の「マイクロ」の略記として用いられることがある。「μ波」
- 物理学で、透磁率や摩擦係数を表す。
- 水理学あるいは流体力学で、粘性係数を表す。
- 素粒子物理学で、第二世代のレプトンの一つ(ミュー粒子)を表す。
- 天文学で、恒星の固有運動を表す。
- 確率論および統計学で、確率分布(特に正規分布)の平均(mean)を表す。また、一般化してモーメントを表す。
- 錯体化学において、架橋配位子を示す記号として使われる。
- 電子工学で、三極真空管の増幅率を表す。
- 音韻論で、モーラを表す。
- 名古屋鉄道 (名鉄) の各種サービスに付与される名称、愛称。名鉄のローマ字表記Meitetsuの頭文字Mに対応するギリシャ文字であることから。
- 名古屋鉄道で運行されている特急列車に連結されている、特別車の名称並びに特別車両券の愛称。(名鉄特急ミュースカイ、ミューチケット)
- 名古屋鉄道がmanaca電子マネーの付帯サービスとして提供するポイントサービスの名称。(名鉄ミューズポイント(MEITETSU μ's POINT)←μstar ポイント) 2014年3月17日に名鉄たまルンから名称およびサービス内容を変更。
- 名古屋鉄道が三菱UFJニコスおよび三井住友カードを発行者として発行する提携クレジットカードの名称。(MEITETSU μ's card)
- オリンパスの35mm銀塩コンパクトカメラ、あるいはコンパクトデジタルカメラ。 ⇒ オリンパス μシリーズ
- 日立製作所が開発した超小型の無線ICチップ、μチップ[3]
- 麻将連合(競技麻雀のプロ団体)
- エフエム鹿児島の愛称の一部。『μFM』(ミューエフエム)。
- ヒュンダイ・ミューエンジン - 現代自動車のV型6気筒LPIエンジン。
- 日本の女性歌手。μ (歌手) [要出典]
- アニメ「ラブライブ!」に出てくるスクールアイドルのグループ名「μ's」
- 毎日新聞出版が発行するライトノベルレーベル「μNOVEL(ミューノベル)」
- 音楽ゲーム「オンゲキ」の楽曲「μ3」
符号位置
大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Μ | U+039C |
1-6-12 |
Μ Μ Μ |
μ | U+03BC |
1-6-44 |
μ μ μ |
記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
---|---|---|---|---|
µ | U+00B5 | - | µ µ µ | マイクロ記号 |
関連項目
脚注
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