Θ
ギリシア文字の第8字母 ウィキペディアから
Θ, θ(シータ、古代ギリシア語: θῆτα テータ、ギリシア語: θήτα スィタ、ギリシア語ラテン翻字: thēta)は、ギリシア文字の第8字母。古代ギリシア語での音声は[tʰ]、現代ギリシア語では[θ]。数価[1]は 9、音価は現代語では [θ]。ラテン文字は th に転写される。
起源
フェニキア文字 𐤈 (テート)に由来する。フェニキア文字にはtのような音を表す字が2種類あったが(
と
)、ギリシアでは前者を無気音の[t](「τ」(タウ))に使用し、後者は帯気音の[tʰ](「θ」)のために転用した[2]。
記号としての用法
- 国際音声記号として、[θ]は無声歯摩擦音を表す。
- 小文字の字形は θ()、ϑ()がある。
- 大文字は数学におけるランダウの記号の一つ。
- 幾何学で、角度を表す。sin θ など。
- 代数学で、やや古い本では加法の単位元 0 を表すのに使われていることがある(Θ の字形が 0 に似るためか)。
- 解析学で、楕円関数の一種であるテータ関数の関数記号。
- 素粒子物理学でペンタクォークの一つ( からなる)を表すのに使われる。
- 経済学で、エージェントのタイプを表すのに用いられる(小文字の θ を各々のタイプ、大文字の Θ をタイプの集合〔タイプ空間〕に用いる)。
- θ エンジン:現代自動車/起亜自動車におけるワールドエンジンの呼称。
符号位置
大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Θ | U+0398 |
1-6-8 |
Θ Θ Θ |
θ | U+03B8 |
1-6-40 |
θ θ θ |
記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
---|---|---|---|---|
ϑ | U+03D1 | - | ϑ ϑ ϑ | GREEK THETA SYMBOL |
脚注
参考文献
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.