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安室奈美恵のアルバム ウィキペディアから
SWEET 19 BLUES(スウィート・ナインティーン・ブルース)は、日本の女性歌手、安室奈美恵の2枚目のオリジナルアルバム。小室哲哉・久保こーじプロデュースによるアルバムである。1996年7月22日に発売。PLAYBUTTONは2012年6月27日に発売。発売元はavex trax。
『SWEET 19 BLUES』 | ||||
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安室奈美恵 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1995年 - 1996年 Artworks Studio Baybridge Studio Heart Beat Recording Studio Image Recording Inc. Paradise Studio Komazawa Prime-Mix Studio Onkio Haus Record Plant Studios Sound Chamber TK Sequence 1102st TK Sequence 1103st TK Sequence 1104st Woodstock Karuizawa Studio | |||
ジャンル |
エレクトロニック[1] ポップ・ミュージック[1] J-POP[1] シンセポップ[1] | |||
時間 | ||||
レーベル | avex trax | |||
プロデュース |
TETSUYA KOMURO 久保こーじ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
Allmusic link | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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安室奈美恵 アルバム 年表 | ||||
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『SWEET 19 BLUES』収録のシングル | ||||
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ミュージック・ビデオ | ||||
「Body Feels EXIT」 - YouTube 「Chase the Chance」 - YouTube 「Don't wanna cry」 - YouTube 「You're my sunshine」 - YouTube 「SWEET 19 BLUES」 - YouTube |
1996年7月22日にavex traxよりリリースされた。当時の東芝グループの東芝EMI(現・ユニバーサルミュージックLLC)からリリースされた「DANCE TRACKS VOL.1」に続く2ndアルバム。当時の日立グループのavex traxに移籍後、小室哲哉がプロデュース担当してから初のアルバム作品。
「SWEET 19 BLUES」、「...soon nineteen」のタイトル通り、当時もうすぐ19歳ということに因んで19曲収録された。
ジャネット・ジャクソンが好きという安室の音楽の好みを尊重したブラックミュージック色の濃いアルバムに仕上がった。楽曲の間に短いインタールードを挟む構成はジャネットの作品(『リズム・ネイション1814』、『janet.』等)に倣ったものである[2]。
音色のコンセプトは「日本人の為に日本人が出来る・考えうる全てのブラックテイストを網羅し、ファンに提示する」「SWV・Total・ジャネット・ジャクソン等のメジャーなブラック系アーティストの音楽を聴いている人達にも、抵抗なく受け入れられる音作り」「19歳、またその世代の女の子の持つ世界の最もたるサンプルであり、日本人が心地よいと思うブラックテイストの集大成」としている[3]。
アルバム制作にはその他、当時の小室哲哉プロデュース楽曲には欠かせなかった前田たかひろや久保こーじ、m.c.A・T(富樫明生)も参加した。
「Don't wanna cry」カップリング曲の「present」は、アルバムではセリフなしで新たに書き直された歌詞で収録された。作詞者の前田たかひろ曰く、シングルカップリング曲の続編というべきものがアルバム曲「present 2」。
タイトル曲の「SWEET 19 BLUES」は、翌月8月にリカットされた。カップリング曲も同じくリカットの「Joy」。「Joy」は、m.c.A・T(富樫明生)とのデュエットナンバー。
新曲・既存曲の新規録音の為に、海外のミュージシャンとマネジメントスタッフが来日し小室のプライベートスタジオに集合した[4]。ロサンゼルス・日本の計4ヶ所のスタジオで同時進行で進んだ[2]。
既存のシングル曲は全てバックトラックが録り直され、打ち込みだったパートを生音に差し替えたり、パーカッションの厚い音を全面に押し出す等、全てのパートに手を加えられた[2]。
歌入れは割と自由が利き、「安室がスタジオで歌った後、安室がいいと思ったら、それがOKテイク・『もう一度歌いたい』と思ったら再挑戦」という方針だった[3]。歌入れの現場に参加したのは安室と担当ディレクターだけだった。スケジュールは安室の「前もって詞を渡されるとかえって結果が良くならない」という意向から、安室がスタジオ入りしてから歌詞を受け取り、その日の内に1曲を終わらせた[5]。
小室は「どうやったら彼女に近づけるか」というマニュアルを示すために、安室はノーメイクで撮影に出てもらう様に頼んだ[6]。
ジャケット制作をしている時に、宮師雄一が気に入った写真が数多くあったため、そこから10枚選んで仮デザインを施した後、小室にどれを選ぶかを相談したら、小室は「100万枚毎に、ジャケットを変えようよ」と言い出し、その場でエイベックスの上層部に電話をしてわずか数分で話をまとめた。そのプロモーション方法も話題を呼んだ(計4種類)[7]。
その手法について、小室は「買ってくれる沢山の人、一人ひとりにお礼を込めて、本作を薦めたい」「違う写真にすることで、何百万枚の中のどの位置のものを買ったかを知らせてあげたい」「手にするジャケットがお店によって違うかもしれないけど、『それだけ沢山の人が一緒に楽しんでいるんだ』と伝えたい」という思いを込めた[2]。
実は5種類目・6種類目の予定のジャケットもあった(雑誌「TK GATEWAY TRAIN」に掲載された)
ヘッドフォンをすると音が立体的に聞こえる、NTTの音像定位技術を使ったトラックが存在する。(M-1,2,3,19の計4曲)
平山雄一は「メロディアスなユーロビートは高い声の魅力を引き出すことに重点を置いている」「『PRIVATE』のラップは中域のつぶやく様な声に集点を当てて安室の別の顔を見せてくれる」「雨のSEで始まる『Rainy DANCE』は往年のブラック・コンテンポラリーを思い出させながら、思い切り大人っぽい面を強調する。19歳の安室の1つの可能性だ」「全体的に英語詞のノリに少々無理があるのと、もう少し安室が歌い込んでからレコーディングしてほしかったのが残念だが、日本語詞のキレは相変わらず良い」「セクシーなジャケットと合わせて彼女の"♪誰も見たことのない顔"に出会う。エステやケータイのスキマに吹く風を、小室と安室は『プライベート』というキーワードを通して描いている」と評している[10]。
前田たかひろは「今回のアルバムはラップの入った曲が多いけど、それを短期間で形にしてしまった。彼女は本当に天才だ」「もし全曲英語で歌ったら、どこの国でも通用する」と振り返っている[5]。
三田格は「小室哲哉はジャム&ルイスではなく、1人ストック・エイトキン・ウォーターマンだった。安室とは見ていた10年前が違った。悲劇の大セールスじゃん」と評している[11]。
佐野健二は「小室さんの本作での『まずシーケンスのトラックがあって、その上にバンド演奏が乗っかる』という発想が楽しかった」とアイディアを賞賛しているが、当時その意見を言った途端、周囲のAORファンから「なんでジェイ・グレイドンと世界ツアー回っている人が、安室奈美恵をやっているんですか」とバッシングを受けた。佐野は「『じゃあ、ネイザン・イーストはエリック・クラプトンとやっているから、ブリトニー・スピアーズと一緒にやったらダメなの?』と。ネイザン・イーストはどっちもやっているじゃないですか。良い音楽は良い音楽ですし、必要とされて自分がOKだなと思ったらやるのは、ミュージシャンとして当たり前だと思います」「ごめんね(笑)。でも、安室奈美恵って子は本当に日本でナンバーワンになるよ」と返している[12]。
形態 | 発売日 | 品番 | 備考 |
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CD | 1996年7月22日 | AVCD-11463 | |
2012年9月16日 | AVCD-38601 | 期間限定スペシャルプライス盤。 | |
PLAYBUTTON | 2012年6月27日 | AQZD-50813 | 限定生産盤。 |
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