Loading AI tools
ウィキペディアから
『NHK歌謡コンサート』(エヌエイチケイかようコンサート)は、NHKで1993年4月17日から2016年3月15日まで23年間・948回に渡り放送された生の公開放送形式の音楽番組(字幕放送)。通称歌コン(うたこん。2006年4月に新設された公式サイト・公式ブログにも使われていた)。
NHK歌謡コンサート | |
---|---|
ジャンル | 音楽番組 |
出演者 | 高山哲哉(NHKアナウンサー)ほか |
製作 | |
撮影地 | NHKホール |
制作 | NHK |
放送 | |
放送局 | NHK総合テレビ |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
公式サイト | |
放送開始(第1回)から1994年3月12日まで | |
放送期間 | 1993年4月17日 - 1994年3月12日 |
放送時間 | 毎週土曜日 20:00 - 20:45(総合) |
放送分 | 45分 |
1994年4月12日から1997年3月11日まで | |
放送期間 | 1994年4月12日 - 1997年3月11日 |
放送時間 | 毎週火曜日 20:00 - 20:40(総合) |
放送分 | 40分 |
1997年4月15日から2016年3月15日まで(最終回) | |
放送期間 | 1997年4月15日 - 2016年3月15日 |
放送時間 | 毎週火曜日 20:00 - 20:43(総合) |
放送分 | 43分 |
NHK歌謡コンサートの第1回放送は1993年4月17日放送スタート。主にサラリーマンや中高年層を対象として制作された番組であったため、大半が演歌や歌謡曲で構成されるが、それ以外の分野の歌手が出演することもあった[注釈 1]。また、演歌・歌謡曲の歌手に関しても、演歌ファン以外に知名度があるとはいえない新人・若手歌手を顔見せの意味合いで積極的に出演させたり、テレビ出演が少ない歌手[注釈 2]を出演させたほか、当日出演する歌手や曲にまつわる著名人をゲストに招くことがあったなど、マンネリ化を防ぐ試みは常になされた。
放送回ごとにテーマを設定し、それに見合った曲や歌手、ゲストで構成された。ただし、出演歌手が最新曲を披露する場合においてはこの限りではない。テーマによってはオープニングやエンディングで全出演歌手による歌唱が披露されることもあった。宮本隆治が司会に就いた頃に「火曜の夜は、歌謡コンサート!」というキャッチコピーが設定された。
阿部渉が司会に就いた頃に「火曜8時は歌謡曲!」というキャッチコピーが設定されたが、小田切千に司会が変わった際には「火曜の夜は名曲三昧!」へと変更になった。これは演歌・歌謡界に長らく新スター歌手が台頭してこないことに起因しており、番組の構成上、2000年代後半頃より懐メロの要素が積極的に取り入れられたことからでも、窺い知れる。さらに高山哲哉が司会に就いてからは「あなたの心に名曲を」に変更された。
出演歌手は放送時間内に1曲を披露することが基本線とされたが、当該のテーマや歌手によっては、2曲以上披露する場合もあった。その場合、1曲目に自身の過去のヒット曲、もしくは他の歌手の代表曲や名曲を、2曲目に自身の最新曲を披露することが基本的であった。
トリは基本的に出演者の中で最も実績を収めてきた、いわゆる重鎮歌手が務め、自身の最新曲を披露する場合がほとんどであった。
2015年1月20日の放送で900回を達成したが、NHK全体の編成見直しにより2016年3月15日の放送を最後に放送終了。23年間・948回の歴史に幕を閉じた。最終回はNHK大阪ホールから生放送で行われ、過去の名場面や歌で構成。最後は細川たかしによる『浪花節だよ人生は』の生歌唱で締め括られ、歌い終わるとステージのキャノン砲から紙テープが発射されて大団円となった。
現在の後継番組は通称から名前を採っている『うたコン』(『歌コン』ではない)で、放送時間も19:30 - 20:15に繰り上げられ[注釈 3]、月1回程度は20:43まで延長放送を行うこともある[1]。なお、同番組は若者向け音楽番組として2007年4月7日 - 2016年4月3日まで放送された『MUSIC JAPAN』と統合した総合音楽番組として装いも新たに生まれ変わった。
NHKホールからの公開生放送を基本としたが、公開収録をする場合も稀にあった。また、年に数回程度は、地方からの生放送を行うほか、2014年4月22日より原則毎月第4週はNHK大阪ホールからの生放送を実施した[注釈 4]。ちなみに、番組開始当初(1993年4月 - 1994年3月)は土曜20:00 - 20:45に放送されており、NHKホールからの公開収録であった。
1993年4月の番組開始当初からハイビジョン映像で制作された[注釈 5]。2010年3月30日放送分からはアナログ放送およびNHKワールド・プレミアムにて16:9レターボックス放送を開始した。
放送中に重大な事件や事故が発生した時は、途中で放送は中断されるが、放送は収録の形でそのまま続けられ、後日、改めて放送される(撮って出し)。2007年4月17日に発生した長崎市長射殺事件発生の際も、この措置がとられた。2012年6月19日放送予定分も台風4号関連を中心に『NHKニュース7』を20:43まで延長して放送した関係で休止となったが、公開放送そのものは撮って出し収録として予定通り行われ、6月24日(日曜日)の13:05〜13:48に収録放送された(NHKワールド・プレミアムも同時刻)。午後(昼間)の時間帯で本番組が放送されるのはアナログ・デジタル両放送を並行して行っていた時期に2005年12月までデジタル放送単独で再放送を行なった時以来約6年半ぶりとなる。さらに2012年12月4日に第46回衆議院議員総選挙が公示された際、それに伴う『NHKニュース7』放送延長を行ったことから、当日放送予定であった当番組は翌週11日に、さらに11日放送予定分(当日に収録していた2012年最終放送)は12月16日(日曜日)に、それぞれ放送を順延した。
2011年3月15日と29日は、同年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)と、それに伴う報道体制(『NHKニュース7』・『クローズアップ現代』の放送時間拡大)の影響を受けて公開生放送そのものを中止した。
地上デジタル放送、BSデジタル放送では5.1サラウンド放送を実施していた。当初はNHKホール以外からの公開放送では設備・機材の関係上5.1サラウンド放送を実施しないことがあり、この場合のデジタル放送はBモードステレオ放送となっていた。2008年9月9日のNHK大阪ホールからの放送時以降、地方での公開放送でも5.1サラウンドを実施するようになってきていたが、2010年8月31日放送分のパルテノン多摩からの生放送では設備・機材の関係上5.1サラウンド放送は実施しなかった。なお5.1サラウンド放送は2013年9月24日放送分をもって終了。同年10月1日放送分以降は2chステレオ放送となった。ちなみに5.1サラウンド放送が実施されていた頃でも外からの中継では2chステレオ音声となっていた。
堺・東以外はNHKの局アナが担当した。堺と東が司会を任されたことで、NHKの演歌・懐メロ系番組で、NHKの局アナ以外の人物が司会を務めたのは『花のステージ』終了(1980年4月)以来13年ぶりだったが、わずか2年でNHKの局アナに交代してしまった。堺は本番組開始前より『歌謡チャリティーコンサート』の司会、1993年は並行して東とのコンビで務めた。なお堺は第900回放送分にもゲスト出演し、番組では第1回当時の映像が放送された。
東と小田切以外の歴代司会者は、『NHK紅白歌合戦』の司会を経験したほか、NHKの局アナ4人に関しては、何らかの形でNHKの他の音楽バラエティ番組に関わったことがあった[注釈 7]。
他
他
これまでに本番組では様々なコーナーが設定された(なお、正式名称のないものはカッコ囲みで表示)。
もっと身近に もっと世界へ NHK80のグランドフィナーレとして2005年3月22日の21:15から21:58(JST)まで放送された。青木光一、キム・ヨンジャ、島倉千代子、菅原都々子、田端義夫、天童よしみ、船村徹(中継で出演)、由紀さおり・安田祥子が、ラジオ放送から流れた名曲を熱唱した。
時刻は日本標準時
関連商品に、CD全集『NHK歌謡コンサート〜熱唱! 華麗なる歌舞台〜』が存在する。これは、放送15周年を機に、NHKサービスセンターから発売されたもので、日本直販などの通信販売で販売された通販CDである。番組内で主に歌われる曲が7枚組のCDにまとめられた[注釈 8]。また、2代目の司会者である宮本がナレーターを務めた。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.