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『NHK俳句』(エヌエイチケイはいく)は、NHK Eテレ、NHKワールド・プレミアムの俳句番組である。
元々は『NHK俳壇』(エヌエイチケイはいだん)と題して1994年4月8日[1]から放送されたが、2005年4月9日以降は当タイトルに変更された。また2012年4月からは、毎月第4日曜日放送分が初心者向けの俳句講座『俳句さく咲く!』(はいくさくさく)としてリニューアルされたが[注 1]、2021年度から「俳句さく咲く!」は「NHK俳句」本体へ再統合された。
NHK短歌と同様、毎週決められた課題を全国から公募し、選者が評価する。また、毎年3月にはNHK全国俳句大会も行われ、大会大賞を決める。
「俳句さく咲く!」では各世代[注 2]を代表する俳句初心者が出演者(下記参照)として俳句を学び、投稿されたエピソードを基に俳句を作るほか、公募された中から6作品が入選句として紹介される。その中で最も優秀な作品「キラリ俳句大賞」(のちに「さく咲く!俳句大賞」に改称)は番組内で発表の上番組のホームページ上でも公開される。入選句と番組で紹介されなかった佳作の作品は、放送2ヶ月後の「NHK俳句テキスト」に掲載される。これに加え2014年度からは、番組で募集した俳句作りに携わる学校や団体を出演者が訪問して俳句の競作を行う「参上!俳句ムサシ」のコーナーが加わり、2016年度はメンバーによる「吟行」のコーナーに発展した。なお、「NHK俳句」本体への再統合後の2021年度第4週は「NHK俳句部」と銘打ち、本体のフォーマットに沿いながらも初心者向けの内容を送っており、最終年の「俳句さく咲く!」から継承された要素も多かったが、「吟行」のロケが無くなり、その分の時間を他週同様の入選句の品評に充てているのが一番の相違点であった[注 3]。また、第4週は週替わりのゲストを招かなかった(準レギュラーの出演者がその役割を兼ねる)。2022年度は「NHK俳句部」も廃止され、他の週と完全にフォーマットを統一したが、第2週に俳句初心者向けのコーナーを設定していた。2023年度からは第1週に設定し、週替わりのゲストを招かず、本来司会である柴田が生徒の立場に廻る形式となっていたが、2024年度は新たに生徒役のレギュラーが配置される。
曜日配列の関係で第5日曜日まである月の場合は、前週(2023年は同年第1週)の再放送とするか、第5日曜日に「NHK俳句 増刊号」と題した特別番組を編成して調整する。ただし、1月が第5日曜日まである場合は、第1日曜日が正月三が日となり本放送が休止されるため、「増刊号」等での調整対応は行わず、1週ずつ担当を繰り下げて対応し、第1週の再放送枠は過去回のアンコール放送に充てる。また、4月が第5日曜日まである場合も、改編時期の都合上、4月第1週を「3月第5週」と扱い、4月分の担当を1週ずつずらす場合がある。
2020年度は新型コロナウィルス感染症にともなう緊急事態宣言の影響により、4月19日放送分を最後に新規放送をいったん中止。4月26日から5月17日までは2019年度の過去回(いずれも小林聡美・宇多喜代子の担当回)の再放送を行った。延期されていた「俳句さく咲く!」の2020年度初回放送となった5月24日放送分より、リモート収録ながら新規放送を再開しており、「俳句さく咲く!」以外ではスタジオに進行役のアナウンサーを配置する形式となった[注 4]。緊急事態宣言解除を受けて、6月21日放送分よりソーシャルディスタンスに配慮しながら通常収録を再開した。
(出典:[2])
放送期間 | 番組名 | 放送時間(日本時間) | |
---|---|---|---|
本放送 | 再放送 | ||
1994年度 | NHK俳壇 | 金曜日 21:25 - 21:55(30分) | 月曜日 15:00 - 15:30(30分) |
1995年度 - 1996年度 | 火曜日 15:00 - 15:30(30分) | ||
1997年度 | 金曜日 20:00 - 20:30(30分) | 月曜日 12:30 - 13:00(30分) | |
1998年度 | 月曜日 15:30 - 16:00(30分) | ||
1999年度 - 2002年度 | 日曜日 8:00 - 8:30(30分) | 水曜日 5:25 - 5:55(30分) 金曜日 12:30 - 13:00(30分) | |
2003年度 | 土曜日 7:10 - 7:40(30分) | 水曜日 5:30 - 6:00(30分) | |
2004年度 | 土曜日 8:00 - 8:30(30分) | ||
2005年度 - 2006年度 | NHK俳句 | ||
2007年度 - 2008年度 | 日曜日 8:00 - 8:30(30分) | ||
2009年度 | 日曜日 7:30 - 8:00(30分) | 水曜日 5:05 - 5:35(30分) | |
2010年度 | 日曜日 6:35 - 7:00(25分) | 水曜日 14:30 - 14:55(25分) | |
2011年度 - 2021年度 | 水曜日 15:00 - 15:25(25分) | ||
2022年度 - 2023年度 | 金曜日 14:35 - 15:00(25分) | ||
2024年度 - | 水曜日 14:20 - 14:45(25分) |
番組最後には出演者たちによる「さく咲く!ミニ句会」が行われ、詠んだ俳句[注 5]を出演者自身の「いい句」「ダメ句」の投票によって評価する。そして講師が最後の評価を行い、これで決められた優秀な作品は番組オリジナルの「俳句さく咲く!歳時記」に収録される。その他細部のルールは、年度により変化している。
不合格を言い渡された者には次回放送分までの宿題が課せられる。
上記の通り世代分けが撤廃されたほか、「いい句」「ダメ句」の投票と講師の評価の結果で次回放送分で座る座席の質が変化するというシステムに変更された。また2015年度は石田を含む「さく咲くセブン」というメンバー(詳細は後述)が制定され、番組冒頭に勉強会兼予選会[注 6]が行われて予選を勝ち抜いた3名[注 7]がミニ句会に参加できる。そしてミニ句会で3回「いい句」に選ばれた者はその次の回で番組全編に出演でき[注 8]、逆に3回「ダメ句」に選ばれるとその次の回は予選会にも出場できなくなるというシステムが加わる。さらに、出演者には「NHK全国俳句大会で特選を受賞する」という目標が与えられる。
講師の評価で決められる「優秀句」が歳時記に収録され、また「残念句」に選ばれた者の顔がその回の最後までの間画像処理で隠されるようになった。2015年度に引き続き、出演者には「NHK全国俳句大会で特選を受賞する」という目標が与えられる。「俳句ムサシ」に代わるロケコーナーとして、スタジオで講義のコーナー「さく咲く!俳句講座」が行われた後井上以外のメンバーが参加する「吟行」のコーナーが設けられ、まずそこで1人2句ずつ俳句を詠む。そしてミニ句会では出演者たちの評価で1句ずつを選び、最後に講師の評価で「優秀句」と「残念句」が決められる。
テキストのNHK俳句は、NHK出版から毎月20日発売される。
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