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日産自動車のミニバン型乗用車 ウィキペディアから
プレサージュ(PRESAGE)は、日産自動車が生産していたミニバン。初代の生産は栃木工場で、2代目は九州工場(現・日産自動車九州)で行われた。
日産・プレサージュ(初代) U30型 | |
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前期型(1998年6月 - 2001年8月) | |
後期型(2001年8月 - 2003年7月) | |
概要 | |
別名 | 日産・バサラ |
販売期間 | 1998年6月 - 2003年7月 |
ボディ | |
乗車定員 | 7/8名 |
ボディタイプ | 5ドア ミニバン |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 前輪駆動/四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | 本文参照 |
変速機 | 4速AT (E-ATx) |
サスペンション | |
前 |
FF車:ストラット式 4WD車:ストラット式 |
後 |
FF車:マルチリンクビーム式 4WD車:マルチリンク式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,800mm |
全長 | 4,755mm |
全幅 | 1,770mm |
全高 |
1,720-1,725mm 1,700mm(後期型HWS[注釈 1]) |
車両重量 | 1,550-1,810kg |
系譜 | |
先代 | 日産・クエスト(初代) |
1998年6月23日に発売。N30型ルネッサのプラットフォームをベースにオデッセイの対抗車として設計された[1]。一部のメディアやユーザーからはラルゴの後継車として見做される事もあるが、直接的には繋がりは無く、又、シャシーや車格も違うため、全くの新規車種と捉えるのが正しい[2]。
地上高の高いルネッサをベースとしたため、高床パッケージングとなり、販売は低迷傾向であった。[3]全ドアがヒンジドアのオデッセイの対抗車として開発されたため、プレーリージョイに採用されたスライドドアは採用されず[1]、後席ドアも前席ドアと同じ前ヒンジドアを採用した。又、「高級車から乗り換えても違和感の無い高級感」をアピールしていた事もあり、30代から40代のファミリー層のみならず、セドリックやグロリア等の高級車から乗り換える50代から60代の中高年層もターゲットとしていた。1999年11月に発売されたバサラは当車がベースとなっており、バサラは格子状の縦線メッキグリル等でアメリカ的なイメージで更に押し出しと高級感を強めたアグレッシブなデザインとなっているのに対して、プレサージュはクルーザーの錨に似せたフロントグリルに縦線スリットメッキグリル等で日本的な高級感で日本人志向に合わせた押し出しの強さを持ちつつも保守的なデザインとなっていた。
エンジン型式 | 排気量 | 最高出力 | 最大トルク | 設計 | 備考 |
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VQ30DE[5] | 2,987 cc | 162 kW (220 PS) / 6,400 rpm | 280 N⋅m (28.6 kg⋅m) / 4,400 rpm | V型6気筒DOHC、ガソリン | |
KA24DE | 2,388 cc | 110 kW (150 PS) / 5,600 rpm | 216 N⋅m (22.0 kg⋅m) / 4,400 rpm | 直列4気筒DOHC、ガソリン | 2001年にラインナップから削除。 |
YD25DDTi | 2,488 cc | 110 kW (150 PS) / 4,000 rpm | 275 N⋅m (28.0 kg⋅m) / 1,800 rpm | 直列4気筒DOHC、直噴ディーゼルエンジン | インタークーラー付ターボエンジン。 2001年にラインナップから削除。 |
QR25DE[6] | 2,488 cc | 121 kW (165 PS) / 6,000 rpm | 233 N⋅m (23.8 kg⋅m) / 4,000 rpm | 直列4気筒DOHC、ガソリン | KA24DEに代わって、2001年に追加。 |
日産・プレサージュ(2代目) U31型 | |
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前期型(2003年7月 - 2006年5月)X 3.5 | |
後期型(2006年5月 - 2009年8月)ハイウェイスター | |
概要 | |
販売期間 | 2003年7月 - 2009年8月 |
ボディ | |
乗車定員 | 8名 |
ボディタイプ | 5ドア ミニバン |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 前輪駆動/四輪駆動 |
プラットフォーム | FF-Lプラットフォーム |
パワートレイン | |
エンジン |
QR25DE 2,488 cc 直列4気筒[7] VQ35DE 3,498 cc V型6気筒[8] |
最高出力 |
QR25DE: 120 kW (163 PS) / 5,200 rpm[7] VQ35DE: 170 kW (231 PS) / 5,600 rpm[8] |
最大トルク |
QR25DE: 245 N⋅m (25.0 kg⋅m) / 3,600 rpm[7] VQ35DE: 333 N⋅m (34.0 kg⋅m) / 2,800 rpm[8] |
変速機 |
エクストロニックCVT 4速AT (E-ATx) |
サスペンション | |
前 | ストラット式 |
後 | マルチリンク式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,900mm |
全長 |
4,840mm(前期型標準車) 4,870mm(前期型HWS[注釈 1]) 4,865mm(後期型) |
全幅 |
1,800mm 1,825mm(HWS[注釈 1]) |
全高 |
1,685mm(FF車) 1,695mm(4WD車) |
車両重量 | 1,690-1,860kg |
系譜 | |
後継 | 日産・エルグランド (3代目)および日産・ラフェスタ(2代目)に統合 |
2000年ごろには開発が開始され[9]、2003年7月24日にモデルチェンジ。目標月間販売台数は5000台。プラットフォームはFF-Lプラットフォームを採用した。後席ドアには新たに両側スライドドアが、リヤゲートにはガラスハッチが採用された。なお、2列目助手席側のシートは横へスライドさせることができるようになっており、キャプテンシート2人掛けとベンチシート3人掛けとを使い分けることができる。また、先代ではその高床パッケージングが不評であったが、ティアナなどのセダンにも用いられるプラットフォームを使用することにより低床化がなされた[10]。
2006年5月29日には大幅なマイナーチェンジが行われ、それまでの「地味」な印象を廃し、車内外ともにデザインが大幅に変更されたが、これに当たってはフルモデルチェンジに近いマーケティングリサーチが行われた[11]。
なお、初の海外販売として香港に輸出が行われ、追ってシンガポールへも輸出が開始された。ただし、2.5Lエンジン搭載車のみの輸出に留まっている。
エンジンはV型6気筒 3.5L VQ35DE型と、直列4気筒 2.5L QR25DE型の2種類が搭載される。初代に設定されていたディーゼル車は設定されない。VQ35DEエンジン搭載車には、エクストロニックCVTが組み合わせられ、QR25DEエンジン搭載車には4速ATが組み合わせられる[10]。先代は他の日産製RVに多かった前輪のみベンチレーテッドディスクブレーキであったがこの代より4輪ディスクとなった。
また、2006年5月のマイナーチェンジでは、メカニズム的には大きな変更はなかったが、エンジンの静寂性が向上された[12]。
車名のロゴは「Presage」から日産の統一書体、NE-01の「PRESAGE」に変更され、同時にプレサージュのエンブレムが廃止されて日産のCIに変更された。
インパネには、プラットフォームを共有するクエストにも採用されたセンターメーターが用いられていたが、2006年5月のマイナーチェンジにて廃止された。なお、クエストも同年にセンターメーターが廃止された。
後のエクストレイルのフルモデルチェンジを機に日産製のモデルからセンターメーター車は完全に廃止され、三菱自動車工業のeKワゴンからのOEM車であるオッティも、eKワゴンのフルモデルチェンジでセンターメーターが廃止になり、そのOEM車であるオッティもフルモデルチェンジの機に名称変更・NMKV越しに共同開発(製造は三菱のまま)されたデイズの販売開始により生産終了となった。これにより、日産の販売ラインナップからセンターメーター車は完全に無くなった。
2006年5月のマイナーチェンジでは、エクステリアデザインも大きく変更され、同社のSUVであるムラーノと共通テーマを持つフロントとなった。また、後期型ハイウェイスターのバンパーにはエルグランドハイウェイスターのテーマが継承されている[9]。
グレード構成は当初、16インチアルミホイールなどを装備する上級グレードの「X」、16インチフルホイールカバーを装備する「V」、専用フロントグリル、バンパー、17インチホイールを装備する「ハイウェイスター」が用意され、3.5L車は「X」のみに用意された[10]。その後2005年12月のグレード構成見直しにより、標準車のグレード名称が下から「250XG」、「250XGエアロ」、「350XV」となり、排気量がグレード名に付属するようになった。
2006年5月のマイナーチェンジの際にもグレード構成の変更が行われ、下から「250XE」、「250XG」、「250XL」となり、ハイウェイスターのみに3.5Lと2.5L両方のエンジンが用意された。なお、250XEについては2007年6月のマイナーチェンジで250XGに統合された。
「予感」を意味するフランス語「Presage」から。新時代の生活シーンを予感させ、ドライバーに走りたい気持ち「スポーツ心」を「予感」させるクルマという意味。
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