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埼玉県から山梨県に至る一般国道 ウィキペディアから
国道140号(こくどう140ごう)は、埼玉県熊谷市から秩父市を経由して、山梨県南巨摩郡富士川町に至る一般国道である。
埼玉県北部の熊谷市から同県秩父地方を経由して山梨県甲府市に至り、1993年(平成5年)に編入された区間を経て同県南巨摩郡富士川町の国道52号交点に達する。国道に指定されてから1998年(平成10年)までのおよそ半世紀にわたり、埼玉・山梨両県の間に不通区間を抱えていたが、雁坂トンネルの開通に伴って往来が可能となった。
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
道路法(昭和27年法律第180号)に基づく二級国道として初回指定された路線のひとつである。国道指定当初は、山梨県甲府市から埼玉県熊谷市に至る路線として指定された。1993年(平成5年)に起終点を交換し、甲府市道[4]、石和町道[4]、一般県道15号白井河原八田線の一部[4][5][6]、主要地方道8号塩山市川大門線[注釈 6]の一部[4][7]、一般県道95号東南湖市川大門線[4][6]、主要地方道26号増穂若草線の一部[4][6]をそれぞれ編入して熊谷市から甲府市を経由して山梨県南巨摩郡増穂町[注釈 3]に至る路線となった[8]。雁坂トンネルが開通するまで雁坂峠の前後区間で登山道が国道指定されており、「開かずの国道」と呼称されていた(点線国道)。また、登山道上に公衆便所が設置されており、通路を通過する形となっていた。しかし雁坂トンネル開通以前においても、秩父市内の案内標識には「甲府」と記載されていた[要出典]。
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埼玉県側の秩父湖付近で、中津川沿いのルート(雷電廿六木橋を通り奥秩父もみじ湖沿いの大滝道路・バイパス)と秩父湖沿い(秩父往還・旧道)のルートの2つに分かれる。秩父湖沿いのルートには、二瀬ダムを渡る埼玉県道278号秩父多摩甲斐国立公園三峰線との交差点がある。
2013年(平成25年)7月31日までは、交差点が駒ヶ滝トンネル内にあり、国道甲府方面と県道との間では直接行き来ができなかった。また、同トンネル自体が内部で行き違いできない狭隘路だったため、トンネル入り口で信号機による交通制御を行っていた。翌8月1日にトンネルの南側に沿うかたちでバイパスが開通し供用されたため、甲府方面からでも行き来可能となり、駒ヶ滝トンネルは閉鎖された[16]。
さらに西へ進むと、途中で荒川の源流沿いを走るルートと栃本集落内を走るルートに分かれる。この2つも旧道で長らく国道指定されていたが、荒川源流沿いルートは2018年(平成30年)に秩父市に移管された[14]。栃本集落ルートは集落の西端で中津川沿いルートと合流する[注釈 7]。
ただし、先ほどの同交差点より甲府方面は狭隘路、かつ、栃本集落の生活道路となっているため、秩父市街方面と山梨方面を通過する車に対しては、前述のバイパスである中津川沿いルートへ誘導するようなかたちで標識で案内されている。先述の県道278号から国道140号に入る交差点の案内標識でも甲府方面は秩父方面と同じ方向へ右折するよう案内されており、いったん秩父方面へ進み中津川沿いルートまで迂回するかたちとなっている。
埼玉県内の熊谷市大麻生(山王宮三叉路) - 大里郡寄居町の中小前田交差点までの区間は、国道140号バイパスが走っている。
埼玉県内では、奥秩父の入口まで荒川および秩父鉄道秩父本線と並走し、幾度か交差する。秩父と甲府間の雁坂峠を雁坂トンネルで越えるワインディングロードは、秩父多摩甲斐国立公園の荒川や笛吹川(富士川)の源流域にあり、複雑な地形の稜線や渓谷の森は、新緑と紅葉の美しいところで知られる[21]。埼玉県側の秩父盆地から雁坂峠まで荒川に沿って深い谷間を走り、道路からこの奥秩父の山並みが展望できる[22]。奥秩父の大滝地区では、中津川沿いのバイパスと、荒川・秩父湖沿いに秩父往還とよばれる歴史街道の旧道にルートが分かれ、旧道側は秩父湖山腹の急斜面に沿ってさらに2つのルートに分かれる。バイパス道沿いの滝沢ダム前に大きなループ橋・雷電廿六木橋があり、ここでは森林地帯の中にある滝沢ダム本体とループ橋の人工美を見ることができる[22]。いっぽうで、山梨県側の西沢渓谷も新緑と紅葉の観光名所で知られ、笛吹川の深い谷に沿って広瀬ダムや滝を巡る散策路がある[22]。また、広瀬ダムから山梨市街地方面へ向かう道は、ブドウ農園の農村地帯の中を走る[22]。
秩父鉄道秩父本線は、石原駅 - 三峰口駅間の全駅が近接しているため、割愛
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