利府町
宮城県宮城郡の町 ウィキペディアから
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利府町(りふちょう)は、宮城県中部に位置し、宮城郡に属する町である。仙台市の北東に隣接し、町内には宮城県総合運動公園、宮城スタジアム、新幹線総合車両センターなどがある。
りふちょう 利府町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 東北地方 | ||||
都道府県 | 宮城県 | ||||
郡 | 宮城郡 | ||||
市町村コード | 04406-7 | ||||
法人番号 | 1000020044067 | ||||
面積 |
44.89km2 | ||||
総人口 |
35,000人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||||
人口密度 | 780人/km2 | ||||
隣接自治体 | 仙台市、多賀城市、塩竈市、富谷市、黒川郡大郷町、大和町、宮城郡松島町 | ||||
町の木 | カシ | ||||
町の花 | ナシ | ||||
利府町役場 | |||||
町長 | 熊谷大 | ||||
所在地 |
〒981-0112 宮城県宮城郡利府町利府字新並松4番地 北緯38度19分49秒 東経140度58分33秒 利府町役場・町民交流館(2014年10月12日撮影) | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
仙台市の北東に隣接する仙塩地区に位置し、JR東北本線利府線や宮城県道8号仙台松島線(利府街道)によって仙台市都心部と繋がる。仙台都市圏の中では新興のベッドタウンであり、イオンモール新利府を中心とした商業集積によって、仙塩地区の商業核の1つとなっている。また、松島方面へ抜ける利府街道や高速道路などが通る交通の要衝の面も持つ。町内の青山に宮城県の人口重心(北緯38度20分50秒 東経140度58分45秒)がある[1]。仙台市への通勤率は41.7%(令和2年国勢調査)[2]。
県民の森に隣接する宮城県総合運動公園(グランディ・21)には、2002 FIFAワールドカップや東京2020オリンピックのサッカー競技が開催された宮城スタジアム(キューアンドエースタジアムみやぎ)や、約7,000人収容で大規模体育館の宮城県総合運動公園総合体育館(セキスイハイムスーパーアリーナ)などがあり、著名ミュージシャンの大規模コンサートが多く行われる。
利府町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 利府町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 利府町
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
利府町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
神亀元年(724年)、仙台平野を南北に分けるように奥羽山脈から松島湾まで東西に横たわる松島丘陵の東南麓に陸奥国の国府兼鎮守府の多賀城が創建された。丘陵を越える街道の南側の入口に位置する利府の森郷地区には勿来の関が築かれた。この勿来の関は白河の関や鼠ヶ関と共に奥州三関の一つであるとの説がある。利府町は、現在の仙台市宮城野区、多賀城市、塩竈市、七ヶ浜町とともに陸奥府中内に当たるが、「国府」や「府中」が町名の由来かどうかは不明である。
「利府町役場」庁舎内に宮城県内では初となる「行政庁舎」と「町民交流館」が一体となった施設である。
2021年(令和3年)7月1日に開館。本を通じた感動や発見を提供する図書館、あらゆる世代が学びあう場としての公民館、ハレの舞台を創出する文化会館からなる複合施設である。
「利府町文化交流センター リフノス」内に利府町図書館として、開架冊数約77,000冊が管理されている。
研修室1~4・創作室1~2・和室・クッキングスタジオ・ダンススタジオなどの部屋があり、町民が各々の活動をすることができる。また、学習室は24席完備してある。
音楽コンサート・演劇・講演会・展示等、用途に合わせた利用ができる多目的なホールでは、431の座席があり、座席は可動式のため、フラットでの利用も可能。
利府町は、県庁所在地ではないにもかかわらず、宮城県所有と利府町所有の規模は違うものの、それらの公的機関が別々に運営するほぼ同じ種類の運動施設が、半径1キロメートル程度の範囲内に集中して多数存在する全国的にも珍しい自治体である。2001年(平成13年)に開催された国民体育大会(新世紀・みやぎ国体)ではメイン会場となり開会式、多数の競技が開催されるとともに、翌2002年(平成14年)に開催された日韓ワールドカップサッカー大会(2002 FIFAワールドカップ)の会場地となった。宮城県管轄施設は、その性格上、正式競技から大規模コンサートの開催も対応しながら広域的に活動しており、利府町管轄施設は住民の運動機会の増設や体力及び健康づくりを主活動とする住み分けが見られる。なお宮城県総合運動公園は、当初の計画では東北楽天ゴールデンイーグルスが本拠地としている宮城球場を廃し、宮城県総合運動公園内に野球場を新設する予定であったが、凍結されている。 また、2021年(令和3年)に開催された東京オリンピックでは、サッカー競技会場地となり、6日間で計10試合が行われた。
平地に水田、丘陵地帯に果樹園が多い。ナシの栽培が盛んである。利府におけるナシの栽培は1884年(明治17年)に森郷仲町の日野藤吉が2反歩の水田を畑に転換し、そこにナシの苗木150本を植えたことから始まる[6]。この頃のナシの品種は大古河、太平、中弥、巾着などであり、後に長十郎が加わった。日野は終生、ナシ栽培の普及と改良に努め、現在では利府駅の近くに日野を称える頌徳碑がある[6]。利府におけるナシ栽培の面積は最大で55町歩余りに達し[6]、収穫されたナシは仙台や塩竈へ小売され、あるいは生産者の取引先の委託で各地へ発送された。1960年(昭和35年)には、農業協同組合が仙台や東京の市場へ出荷を試みた。市場へ出荷されたナシは一時は好評を得たが、関東や関西方面から早い時期に出荷されるナシに後れを取り、また採算が割に合わないという理由で、6年から7年くらいで市場へ出荷する生産者が減少し、農協も市場への出荷を取りやめた。以後は、生産者が個別にナシを販売、または生産者の取引先の委託でナシを各地へ発送し、一部が仙台や塩竈の市場へ流れた。昭和後期になると道路の整備や自動車の普及が進展し、幹線道路沿いに直売所が設置され、生産量の約半分が直売所で販売されるようになった[4]。
日本三景松島の南西に位置し、松島湾に面している町内の沿岸部には2つの漁港がある。
カキの養殖が盛ん。浜田カキ生産組合直売所では新鮮なカキを販売している。また、浜田漁港の「カキ焼き処」では新鮮な蒸し牡蠣が堪能できる。
しらかし台工業流通団地に工業地域があり、多数の工場が操業中。
スーパーマーケット、飲食店、ホームセンター、衣料品店、酒屋、ゲームセンター、家電量販店等がある。宮城県道8号仙台松島線(利府街道)に沿って多数の商店が営業している。イオンモール新利府を中心に一円に広がる商業地域があり、塩竈市や多賀城市などから多くの買物客を集めている。利府町の商圏が拡大している背景には、塩竈市郊外に広い商業用地がないことや多賀城市北部の大半が文化財埋蔵地域で大型商業施設の建設に適していないことがあげられる。
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