住信SBIネット銀行
日本の東京都港区にあるネット銀行 ウィキペディアから
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住信SBIネット銀行株式会社(すみしんエスビーアイネットぎんこう、英称: SBI Sumishin Net Bank, Ltd.)は、新たな形態の銀行に分類される日本のネット銀行。三井住友信託銀行(設立当時は住友信託銀行)34.19%とSBIホールディングス34.19%の共同出資会社であり、両社それぞれの持分法適用関連会社である[6]。東証スタンダード市場TOP20の構成銘柄の一つ[7]。
本社の入る住友不動産六本木グランドタワー | |
種類 | 株式会社 |
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機関設計 | 監査役会設置会社[1] |
市場情報 | |
略称 | 住信SBIネット銀 |
本社所在地 |
日本 東京都港区六本木3丁目2-1 住友不動産六本木グランドタワー[2] 北緯35度39分52.6秒 東経139度44分21.9秒 |
設立 |
1986年6月3日 (住信オフィスサービス株式会社) |
業種 | 銀行業 |
法人番号 | 6010401061386 |
金融機関コード | 0038 |
SWIFTコード | NTSSJPJT |
事業内容 | インターネット専業銀行 |
代表者 |
代表取締役会長 松本安永 代表取締役社長 円山法昭 |
資本金 | 310億円 |
発行済株式総数 | 150万7,938株 |
純利益 | 連結:139億28百万円 |
純資産 | 連結:1,341億82百万円 |
総資産 | 連結:7兆2,333億34百万円 |
従業員数 | 488名[注釈 1] |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
三井住友信託銀行 34.19% SBIホールディングス 34.19%[3] |
関係する人物 |
田中嘉一(元社長) 川島克哉(元社長) |
外部リンク | 住信SBIネット銀行株式会社 |
特記事項:数値は、2021年3月期財務諸表の概要による[4]。
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住信SBIネット銀行のデータ | |
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法人番号 | 6010401061386 |
貸出金残高 | 4兆5,846億95百万円 |
預金残高 | 6兆2,938億77百万円 |
特記事項: 貸出金残高は、2021年3月期財務諸表の概要による[4]。口座数は、451万件(2021年3月31日現在)。預金残高、口座数は、公式ウェブサイトによる[5]。 |
2021年3月31日現在、国内のネット銀行では最多の預金残高(約6兆2938億円)を有している[5]。2023年3月29日に国内のネット銀行としては初めて東京証券取引所(東証)スタンダードに上場を果たした[8][9]。
SBIグループのオンライン証券であるSBI証券との連携を重視しており、同証券に入金しなくても買付資金として充当される「SBIハイブリッド預金」や、銀行のウェブサイトで預金残高と証券口座の残高を一括して把握できる照会画面など、銀行と証券会社のサービスを一体的に利用できるように指向している。また相互に口座開設手続きを代行しており、特にSBI証券から銀行口座を開設する場合には身分証明書類の再提出を省略できる。
「NEOBANK」(ネオバンク)をブランド名として採用しており[10]、従来の銀行業だけではなく、BaaS(バンキング・アズ・ア・サービス)として銀行免許も含めた銀行プラットフォームを非金融系企業に提供することで、手数料収入の獲得や提携先企業が抱える顧客網へアクセスしている[11]。日本航空(JAL)や髙島屋、ヤマダデンキ、京王パスポートクラブ、松井証券などが導入している[11]。
利用者が資産運用に用いることを前提にした銀行で、当初はSBIカードやその他クレジットカードの決済やソフトバンク(従来からのSoftBankブランドに加え、Y!mobileブランドで、SoftBankブランド契約と同じ方式で口座引落やクレジット会社への請求を行うスマートフォンあるいは50x系以降のデータ契約を含む)の電話料金など個別に提携した一部の企業を除き、公共料金などの引落口座には利用できなかった。現在は携帯電話、保険などでも多数の企業の引き落としに対応している。
15歳以上(中学生を含む)の日本居住者一人あたり1口座のみ持つことが可能である。ただし、NEOBANK提携支店への口座開設は、この限りではない。
開業当初からICキャッシュカードを発行している。当初は5年の有効期限を設け、期限が到来する度に差し替えすることとしていたが、2009年7月26日に有効期限を廃止した。
2020年10月からは公式アプリのサービス「スマホATM」を利用することにより、セブン銀行ATMやローソン銀行ATM(ただし、新型機[12]に限る)でスマホアプリのみで入出金が可能となった。
ネット専業銀行であるため、後述のような名義上の支店名が存在している。また、ネット銀行としては珍しく実店舗が存在しているが、銀行業としての取引の場所ではなく住宅ローンの相談・販売のための店舗「ローンプラザ」となっている。
2017年1月26日、新宿区に初の実店舗である新宿ローンプラザを開業した。グッドモーゲージが銀行代理業として営む店舗である[33]。 2019年12月現在で関東を中心として14店舗の実店舗が存在している[34]。
個人向け口座の支店名には果物の名前が用いられており、ランダムで割り当てが決まる。
※◎はオリジナルデザインのMasterCardデビットカードが発行(任意発行を含む)、△はデビットのないオリジナルデザインのICキャッシュカードが発行、×は実体MasterCardデビットカードの利用が不可のためスマホATM及びスマホデビットを利用する。無印は、一般支店と同じデザインのMasterCardデビットカードを発行するか、スマホATM及びスマホデビットを利用するかの選択制。
なおこの支店名宛に振り込まれた資金は、ひめぎんアプリ登録の代表口座に即時入金反映される。
イオン銀行・セブン銀行・ローソン銀行・イーネット・ゆうちょ銀行・ビューアルッテ[36]のATMが利用可能。「アプリでATM」利用時は、セブン銀行・ローソン銀行が利用可能。
2021年4月より、スマートプログラムの改定に伴い、手数料体系が変更される。
インターネットバンキングでの認証時に、利用者所有の携帯電話(フィーチャーフォン)の専用Javaアプリ(iアプリ等)を用いて、端末の個体識別番号(契約者固有ID)に「鍵」の役割を持たせる「モバイルキー」があったが[40]、モバイルキーによる認証は、2014年9月30日をもって終了した。
モバイルキーのフィーチャーフォンに代わり、スマートフォンを利用して2要素認証を行うサービスである[41]。専用のアプリをインストールしたiPhoneまたはAndroid端末を登録する。PC版サイトから認証を実行すると、スマートフォンの画面に6桁の取引番号と取引内容が表示され、PC版サイトの表示と照合することができる。認証番号表も引き続き利用できる点についてはモバイルキーと同様である。2020年7月31日にスマート認証の機能強化版としてスマート認証NEOの提供が開始され、WEB取引パスワードや認証番号の入力が必要の取引に生体認証を利用できるようになった。
代表口座以外に、下記のようにいくつかの特徴的な預金口座形態が存在する。
SBIハイブリッド預金は、その預金残高が、SBI証券の証券口座の買付余力として即時反映されるタイプの預金である。この預金は、一部の文書ではハイブリッド普通預金という名称で案内されている[42]。2008年7月1日にSBIイー・トレード証券がSBI証券に商号変更するまでは、イートレ専用預金という名称であった[43]。
SBI証券で現物買いをした場合には、受渡日当日の朝にハイブリッド預金から証券口座に資金が振り替えられ、現物売りをした場合には、受渡日当日の朝に証券口座からハイブリッド預金に資金が振り替えられる。信用取引の追加保証金が必要になった場合には、住信SBIネット銀行の代表口座(ハイブリッド預金ではない普通預金口座)からハイブリッド預金に必要額を自動で振り替えるように設定しておくこともできる。
なお、ハイブリッド預金の資金を住信SBIネット銀行のキャッシュカードで引き出したり、振り込んだりすることはできず、一旦代表口座に振替をした上で、引出しや振込をする必要がある(以前は、SBI証券の証券カードで入出金に対応していたが、証券カードの利用停止に伴い、現在は非対応となっている)。
この預金の開始当初、公式サイトには、MRF(証券口座に入金した資金の自動運用に利用される投資信託)の利回りよりも高い金利を目指すと記載されていた。この記載は、2009年(平成21年)春を最後に、公式サイトから削除されている。現在では、一部のMRFの運用利回りがハイブリッド預金の金利を上回っている。なお、2011年(平成23年)6月27日を以って、新規のMRFの受け入れを中止し、解約のみ(同日時点で未成年が名義人の場合は、20歳に達した時点で同様の条件となり、同日時点ではMRFの受け入れ停止とはならない)の取り扱いとなる。
預金保険制度の対象となっている。従って、1,000万円まで保障される。
少額貯蓄非課税制度(マル優)の取り扱いはしていない。
資産管理のための機能として、仮想的な貯金箱のような役割を持った「目的別口座」を一契約の中で同時に10個まで保有できる。それぞれの目的別口座には、何のための資金を積み立てる口座なのかを表す名前を「自動車購入用」、「海外旅行用」などと任意につけることができ、目標とする金額や期日を設定すると、目標金額の達成率がウェブサイト上でグラフと数値で表示される。
普通預金を目的別口座に振り替えるほかにも、定期預金や外貨の普通・定期預金を申し込む際に各目的別口座を指定することで、異なる預金形態をまとめた個別のポートフォリオとして扱うこともできる。
外貨9通貨(米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフラン、香港ドル、南アフリカランド)の普通預金や定期預金ができ、各通貨とも円から売買する以外に米ドル普通預金での直接購入(南アフリカランドは除く)も可能。また、外貨普通預金の為替レートはリアルタイムで更新され、外国為替証拠金取引 (FX) のようにストリーム注文や、通常指値・逆指値・複合指値(イフダン:IFD、オーシーオー:OCO)による注文にも対応している。
店頭為替証拠金取引(店頭FX、商品名:Oh! FX)と、東京金融取引所の取引所為替証拠金取引(くりっく365)の2つが行える。「くりっく365」について取引画面の大幅改定を2012年6月3日に実施している。
純金積立(商品名:Mr.純金積立)も取り扱っている。毎月の積立金額は1,000円以上1,000円単位、手数料は購入金額1,000円ごとに月額25円(税込)、売却・解約手数料、年会費、保管料は無料。毎営業日ごとに一定金額を買い付ける「ドル・コスト平均法」による買い付けを行う。保管方法は消費寄託。購入代金の支払いは、当行の代表口座普通預金からの引き落とし(毎月21日)。ボーナス月などの増額設定は可能だが、スポット購入は一切出来ない。
インターネットバンキング上で申込み、仮審査承諾後の手続きは郵送と電話応対のみで手続きが完了する住宅ローンである。変動金利から長期固定金利まで幅広い金利帯で商品を提供している。事務取扱手数料が融資金額の2.1%必要となるが、保証会社を使用しないプロパーローンであり、保証料不要、繰上返済は最低1円から実施可能で手数料が無料、8疾病保障が銀行負担で付保されるなどの特徴がある。同形態の住宅ローンとしてはソニー銀行に次いで参入している。
銀行職員との面談は不要であるが、銀行が委嘱した司法書士との面談は必要である。
カードローンであるが、ローン専用カードは発行せず、カードローン(当座貸越)口座から普通預金もしくは他口座へ振替える形で借り入れて、キャッシュカードで出金する形態となっている。年1.99%-7.99%(プレミアムコース)もしくは8.49%-14.79%(スタンダードコース)、SBI証券に口座がある場合、さらに0.5%優遇となっている。返済は約定日に普通預金からの自動振替の他、ローン口座への振替入金でも随時可能である。審査結果に応じて極度枠と貸出金利が決定される。
スタンダードコースからプレミアムコースへ移動(増枠)を行いたい場合は、全額返済を行い再申込(再審査)を行う必要があるとアナウンスされている。
資産運用を自動で行うロボアドバイザー(自動資産運用サービス)を別企業と提携して提供(媒介業務)。ウェルスナビ株式会社の提供する「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」がある。
2016年1月27日より、Visa payWaveに対応したデビットカードを発行開始[24]。その後、MasterCardコンタクトレスに対応したデビットカード(当時はミライノデビットカードと呼称)も発行開始している。2022年3月30日以降は、ナンバーレスカードが発行される(NEOBANK提携支店は、支店により裏面にカード番号が表示されるケースがある)。ただしナンバーレスカードは発行当初、あまりにも人気があったため生産が追いつけず、発行停止となった。なお2022年7月より発行が再開された。
2022年5月時点で発行中のカードは次の通り。
2023年9月現在、一部のケースを除き、新規口座開設は、スマートフォンアプリを利用し、かつ、基本的にスマホATM及びバーチャルデビット(MasterCard)の利用が標準となっており、実体カード発行(一部NEOBANK支店は不可)は、口座開設完了後にオプションで発行する形となる(一般支店でVISAデビット一体型を希望する場合は、併せてバーチャルデビットを解除する必要がある)。2024年9月までは、実体カードの無料発行が可能になるままの予定となっている。
住信SBIネット銀行では、パートナー企業やその顧客に金融サービスにおける新しい価値を創造することを目的としたサービスを展開している[44]。
2020年5月時点でNEOBANK展開している主な企業グループは、次の通り、
1. 日本航空グループ
2. 旭化成ホームズグループ
3. リクルートゼクシィなび
その後、Tマネー、ヤマダファイナンスサービスなどが口座開設媒介の提供を始めている。
アクサダイレクト生命保険(旧・SBIアクサ生命)、SBI損害保険等への取次ぎや、円仕組預金なども取り扱っている。
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