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日本のゲームタイトル、『ファイナルファンタジーシリーズ』第2作目 ウィキペディアから
『ファイナルファンタジーII』(ファイナルファンタジーツー、FINAL FANTASY II、略称: FFII、FF2、ファイファンIIなど)は、1988年12月17日に日本のスクウェアから発売されたファミリーコンピュータ用コンピュータRPG。ファイナルファンタジーシリーズの第2作目。
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
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対応機種 |
ファミリーコンピュータ (FC) 対応機種一覧
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開発元 | スクウェア企画部 |
発売元 | スクウェア |
プロデューサー | 宮本雅史 |
ディレクター | 坂口博信 |
デザイナー |
田中弘道 河津秋敏 石井浩一 |
シナリオ |
寺田憲史 河津秋敏 |
プログラマー |
ナーシャ・ジベリ 岡部直樹 樋口勝久 |
音楽 | 植松伸夫 |
美術 | 天野喜孝 |
シリーズ | ファイナルファンタジーシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | 2メガビット+64キロビットRAMロムカセット[1] |
発売日 |
1988年12月17日 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) PEGI:3 USK:0 |
ダウンロードコンテンツ | なし |
売上本数 |
FC版: 76万本 |
その他 | 型式:SQF-FY |
開発はスクウェア企画部が行い、開発スタッフは前作から引き続きプロデューサーは宮本雅史、ディレクターは坂口博信、ゲーム・プログラミングはナーシャ・ジベリ、ゲーム・デザインは田中弘道、河津秋敏、石井浩一、シナリオは寺田憲史と河津、音楽は植松伸夫、キャラクター・デザインは天野喜孝が担当している。
主人公のフリオニール他3名を操作し、パラメキア帝国の皇帝を倒して奪われたフィン王国およびカシュオーン王国、ディスト王国を取り戻す事を目的としたゲーム。それまでのロールプレイングゲームで一般的であった経験値によるレベルアップの概念とは異なる独自の成長システムや、武器や魔法の熟練度のシステムを新たに導入している。
本作は初出のファミコン版だけでなく、他ハードへの移植・リメイクが幾度となく行われている。ワンダースワンカラー(WSC)移植版以降はグラフィックが大幅に刷新されており、タイトルロゴも『FFIV』以降の字体にパラメキア皇帝が描かれたものに変更されている。PlayStation(PS)版・ゲームボーイアドバンス(GBA)版では音楽も大幅にアレンジされている。また、PlayStation Portable(PSP)版では20周年記念作品としてさらに改良が加えられている。
ファミコン版の販売本数は日本国内で約76万本となった。また、ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」にて、ファミコン版はプラチナ殿堂入り、WSC版はシルバー殿堂入りを獲得した。その他、ファミコン版はゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の「ゲーム通信簿」の「ロムカセット部門別BEST5」にて音楽5位、熱中度5位、オリジナリティ3位、お買い得度4位、総合評価5位を獲得した。
なお、ファミコン版は北米向けのものも開発されサンプルROMまで作られていたが、発売には至っていない[2]。1991年にSNES用ソフトとして『FINAL FANTASY II』が発売されているが、これは日本の『ファイナルファンタジーII』ではなく『ファイナルファンタジーIV』の翻訳版にあたる。詳細は「ファイナルファンタジーIV#日本国外向け版」を参照。
本作は一般的なRPGに見られるキャラクターレベルやクラスの概念を持たず、戦闘中の行動や受けたダメージなどによって能力が少しずつ成長する。各キャラクターの初期能力値には差異もあるが、戦闘中に「たたかう」を主に選択していけば戦士タイプとなり、「まほう」を主に選択していけば魔法使いタイプのステータスになるように自然と成長していく仕組みとなっている。また、武器や魔法は全ての種類を全ての仲間キャラに自由に装備させることが可能で、同じ種類の武器・魔法を使い続けることで、それぞれのレベル(熟練度)が上がり、効果が増していく。
これは発売当時、家庭用ゲーム機のRPGでは他に類を見ない非常に珍しいシステムであり、キャラクターをプレイヤー好みに成長させられる自由度の高さもセールスポイントであった。しかし、斬新であるがゆえにバグや直感的でない仕様も多く、例としては、裏技による一時的なパワーアップが長期的にはプレイヤーを不利にさせること、高価な防具が重量などでかえって不利になることなどもあり、「難解」「マニア向け」といった評価も一部にない訳でもなかった。ただし売り上げの面からいえば前作から順当に販売本数を伸ばしており、システム上の後継作『魔界塔士Sa・Ga』がスクウェア初のミリオンセラーを達成するなど、RPGとしてのメインストリームにこそならなかったものの、自由育成システムの雛形として市場に少なくない足跡を残した。
このシステムは以後のファイナルファンタジーシリーズには直接継承されてはいないが、「キャラクター能力の自由なカスタマイズ」という思想は後のシリーズにも形を変えながら受け継がれており、同シリーズの根底的なシステムとして存在し続けている。また、レベルの概念を持たないその独自の成長システムは、本作のメインスタッフの1人であった河津秋敏が後に制作することになるサガシリーズへと直接的に継承されている。
戦闘終了後、キャラクターがその戦闘中に取った行動に応じステータスが時折上昇することがある。他のRPGにおける「経験値による画一的なレベルアップ」を能力値ごとに細分化したようなもので、これを積み重ねてキャラクターを成長させていくのである。ただし「上昇することがある」というだけで、必ずしも意図したとおりになるわけではない。
()内はそのステータスが戦闘後に上昇しやすくなる行動・要素を示している。一度の戦闘でそれぞれの行動を選んだ回数や幅が大きいほど上がりやすくなる。
なお、各ステータスの最大値は以下の通りである。
特定のステータスを上げると、同時に相対する要素のステータスが下がるということもある(知性が上がると体力が下がる、精神が上がると力が下がるなど)。なお、防御力を示すステータスもあるが、これに関しては完全に防具に依存で、どんなに成長させても何も身にまとっていない状態では0である。
また、本作は「キャラクターがダメージを受けるほどHPが上昇する」というシステムのため、「自分や味方をわざと攻撃してHPを上げる」という裏技が当時の雑誌などに掲載され定着してしまったが、このテクニックの乱用はゲーム後半で逆に難易度を大幅に上昇させる危険性がある。これにより、実際以上に難易度が高いように思われることもあったようである。
武器や盾、魔法には「熟練度」というものが設定されている。攻撃面や防御面の威力・効果に大きく影響していくもので、熟練度が上がっていくごとに目に見えて分かるようになる。熟練度は戦闘中にその手段を実際に使っていくことで伸びていく。
( )内はその熟練度を上げていく手段を示している。
これら全ての熟練度は1 - 最大16まで成長する。
前作『ファイナルファンタジー』と同様に、本作でも「防具の重さ」が設定されており、これは前作以上に重要な要素となっている。金属製の鎧などの重い防具は「回避率」が下がるよう設定されている。
重装備でダメージを防ぐことも重要だが、状態異常追加攻撃を回避できない、行動順が遅れる、素早さの成長が阻害されるなどのリスクが大きい(これに加えて、重い装備の多くは隠しパラメータで魔法の効力が低下するというデメリットもある)ため、装備は軽くした方がほとんどの場合で効果的。軽い上に魔法を阻害せず、付加効果を持つ服・胸当て・髪飾り・指輪などが有効な装備である。
なお、盾は武器と同等の扱いになっており、重さは無く、回避率も上がるため、攻撃力が落ちる、魔法の効果を阻害する(機種によっては阻害しない)というデメリットを鑑みても非常に有用な防具である。盾にも熟練度が設定されており、使い込むごとに効果を増していく(前節を参照)。
魔法は店や敵、宝箱などから、「ファイアのほん」などのアイテムの形で魔法を入手し、移動中にそれをキャラクターに対して使うことによってその魔法を覚えることができる方式である。また、本作では前述の熟練度システムの採用により、他のFF作品に見られるような「ケアルラ」「ファイガ」といった上位魔法が存在せず、すべて「ケアル 1」「ファイア 3」など、基本形 + レベルの数字で表現される。ちなみに、魔法の本を戦闘中にアイテムとして使用すると、その魔法をある程度高いレベルで発動できるが、使用した本は消えてしまう。
また、前作のような使用回数制とは異なり、ドラゴンクエストシリーズなどと同様、各魔法ごとに消費MPが設定されている方式となっている。消費MPの値は魔法の熟練度がそのまま適用される。つまり、魔法の熟練度が高くなると、効果は大きくなるが、代わりに消費MPも増大する。
本作では登場人物たちとの会話の中でクローズアップされる重要な単語(台詞の中では【 】で囲まれて表示される)を「おぼえる」ことができる。そこで覚えた単語は、その相手もしくは他の登場人物にその件について「たずねる」こともできる。これによって登場人物たちの反応が変わりストーリーが別展開を見せることもあるため、単なるメモ帳代わりに使うだけの機能にとどまらない重要なものとなっている。
また、「たずねる」と同様にアイテムを使う(見せる)ということもでき、関連人物に形見の品を見せるといったような行動でストーリーが進む場面も存在する。
前作よりも登場する乗り物の種類が増えている。「カヌー」「船」「飛空船」(『FFIII』以降での「飛空艇」)のほか、本作では下記の2種が新たに登場した。
また、「船」については前作では港か河口にしか上陸できなかったが、本作ではそのような停泊用の地形は廃止され、歩ける地形であればどこにでも上陸できるようになった。
飛空船の移動速度は前作同様に徒歩の4倍速。ただし、搭乗中にBボタンを31回押すことにより8倍速(『FFIII』のノーチラス号と同じ速度)で移動することができるようになり、以降はBボタンを押すごとに4倍速と8倍速を切り替えられる。なお、取扱説明書やゲーム内にはこのギミックについてのヒントは一切ない。
他に、物語の序盤では所持金を払うことによって特定の場所まで自動で行くことができる交通機関として「定期船」「飛空船」が登場する。また、通常では使用できないが特別な場所へ行くためのイベント用の乗り物として「飛竜」が登場し、乗り物としての使用はできないが、帝国軍(敵)の巨大な飛空船である「大戦艦」も登場する。
主にファミコン版には次のようなバグ・仕様が存在し、ゲームをクリアするための近道としてこれらの現象が利用されることもあった。
舞台は遥か彼方の世界。パラメキア帝国の皇帝は地獄の底から魔物たちを呼びよせ、全世界に総攻撃を仕掛けた。フィン王国はカシュオーン王国、ディスト王国と共にこれに反旗を翻し抗戦するが、圧倒的な軍事力と魔物たちの前に敗退を重ね、ついには陥落。そしてまた、フィン王国に住むフリオニール・マリア・ガイ・レオンハルトの4人の若者たちも故郷を奪われ、迫り来る帝国の魔の手から逃亡を続けていた……。
しかし逃亡むなしく帝国軍の襲撃を受け、フリオニールらは倒れる。反乱軍を指揮しているフィン王国の王女ヒルダは彼らの内、フリオニール・マリア・ガイを発見し側近である白魔道士ミンウによる治療を施す。フリオニールらが目覚めた先のアルテアの町は、他にもフィンから逃れてきた住民や義賊ポール、カシュオーン王国から落ち延びてきた第2王子ゴードンらも居た。フリオニールらは反乱軍への参加を志願すると共に、襲撃により行方不明となったマリアの兄・レオンハルトの捜索を胸に誓う。当初は参加を断っていたヒルダだったが、占領されたフィンへの潜入・帰還を果たしたその実力を見てフリオニールらの参加を歓迎。その後、敗北の原因を武具の性能の差と考えていたヒルダは、帝国が用いていた金属「ミスリル」の入手を初任務として命じ、ミンウの力も借りてフリオニールらはこれを達成する。
次なる指令は帝国がバフスクの町で建造中の大戦艦の破壊。しかし潜入を試みようとするも帝国軍のダークナイトとボーゲンに完成を告げられ、大戦艦はあと一歩の所で飛び立ち、町を破壊していく。次の作戦は大戦艦と同じ動力源である「太陽の炎」を入手してエンジンに投げ込み、バランスを崩すことで破壊するというものであった。しかし、「太陽の炎」があるカシュオーン城に自由に入れる王子ゴードンはアルテアの町から行方不明。仕方なくフリオニールらは代替手段である「女神のベル」の入手を目指し、ミスリル入手の際に娘ネリーを救出したヨーゼフの協力を得て雪原へ出向く。なんとか「女神のベル」を入手し、さらに現れた帝国軍のボーゲンを撃破するも、落石からパーティーをかばいヨーゼフは落命してしまう。悲しみを胸に目的地のカシュオーン城に潜入。途中、同じ目的で既に潜入していたゴードンと共に、ついに「太陽の炎」を入手する。帰路は、ポフトの町のシドの飛空艇での迎えを予定されていたが、目の前で大戦艦に追跡される飛空艇を目撃。ヒルダがさらわれたことを知ったフリオニールだったが、補給中の大戦艦に潜入し、シド・ヒルダを救出の後、大戦艦をついに爆破する。
帰還後は逝去したフィン王の遺言が次の任務となった。ゴードンは反乱軍の指揮、ミンウは究極魔法アルテマの入手、そしてフリオニールらは、滅ぼされたディストに赴き、重要な戦力である竜騎士と飛竜の捜索を命じられる。途中、女海賊レイラを味方に付け、ディストに到達するも、発見できたのは余命幾ばくもない最後の飛竜のみ。この飛竜の望みである卵をディストの洞窟の命の泉に沈め、新たなる飛竜の誕生を待つこととなる。
アルテアに戻ったフリオニールらだったが、救出したはずの王女ヒルダの様子がおかしいことを周囲に告げられ、ヒルダ本人に確認しにいく。ヒルダはフリオニールを誘惑しようとするが、その正体は帝国軍幹部のラミアクィーンでありこれを撃破。同時に帝国の催しとして闘技場が開かれ、その賞品がヒルダであるという情報が入る。これに参加して勝利。案の定罠があったものの、ポールの助けもあって無事に本物のヒルダの救出を果たす。
ついに攻勢に出ることとなった反乱軍はまずはフィンの奪還を目指す。フリオニールらは帝国の司令官を撃破し、ついにフィンは解放される。その後、ミンウの連絡が来ないことを心配したヒルダからミシディアの塔への捜索を命じられる。究極魔法が封印されたミシディアの塔は二重三重の侵入を拒む仕掛けがあり、方々で必要なアイテムを入手しながら塔を目指す。塔目前では封印を守る怪物リバイアサンに飲まれ、パーティーに居たレイラは行方不明に。しかし、全滅した筈の竜騎士・リチャードと遭遇し、パーティーに迎え入れる。リチャードはディスト陥落の前に単独任務でアルテマ入手を目指していたため存命だった。リバイアサンを脱出し、ミシディアの塔へ潜入。ミンウの多大なる犠牲の末、ついに究極魔法「アルテマ」を入手する。
塔から脱出したフリオニールらを待っていたのは、町を破壊しつくし、フィンをも滅ぼそうとする皇帝の魔力が生んだ「竜巻」だった。しかし、皇帝自らが「竜巻」で乗り込んできたということは返り討ちにする千載一遇の好機。新たに誕生した飛竜の力を借りて竜巻に潜入し、ついにフリオニールらは皇帝を討ち倒す。
皇帝撃破の報を受け、ついに平和が訪れると勝利に酔いしれるフィン城内であったが傷ついた兵士がダークナイトことかつての仲間・レオンハルトの新皇帝即位を報告。フリオニールらは、竜巻の犠牲となったシドの形見である飛空船を"貸し"てもらい、帝国の本拠地・パラメキア城へ潜入。直接レオンハルトへの説得を試みようとするが、突如、倒した筈の皇帝が地獄から究極のパワーを身につけて復活。この危機をリチャードの犠牲によってかろうじて脱出し、乗り切る。
フィンに帰還し、ヒルダに皇帝の復活を報告するフリオニールら。もはや帝国による世界の支配ではなく全ての命の殺戮を目的とする皇帝に、レオンハルトもマリアの説得を受け入れ、パーティーに参加する。
そしてフリオニールらは、皇帝との最終決戦のためパラメキア城跡地に現れた皇帝の居城・パンデモニウムへと赴く。
以下のうち、フリオニール、マリア、ガイ、レオンハルトの4人は、プレイヤーが自由に名前を設定することができる。ファミコン版においては、ゲーム中のキャラクターメイキングでは名前が決まっていないが、取扱説明書および雑誌媒体に配布された広報資料や公式スクリーンショットでは、デフォルト名として前述の名前が使用されていた。
パーティの人数は3人もしくは4人で、フリオニール、マリア、ガイの3人が物語の最初から最後までパーティに参加し、もう1人のメンバーはストーリーの進行状況によって入れ替わる[注釈 4]。
ゲームボーイアドバンス版、PlayStation Portable版の追加シナリオ「Soul of Re-Birth」では以下のうち、ミンウ、ヨーゼフ、リチャード、スコットの4人がパーティを組む[注釈 5]。
2001年にワンダースワンカラー(WSC)用としてリメイクされ(WSC本体とソフトがセットになった「ファイナルファンタジーII ワンダースワンカラー本体同梱版」も発売[3])、2002年にPlayStation(PS)用として、2004年には『ファイナルファンタジーI・II アドバンス』のタイトルで第一作との同時収録で、2007年にはPlayStation Portable(PSP)用としてリメイクされた。
2005年からは携帯電話用アプリゲームとして各種携帯電話キャリアにおいて配信された他、2010年にはiOS、2012年にはAndroid用として配信された。ファミリーコンピュータ版はバーチャルコンソール対応ソフトとして2009年にWii、2013年にWii U、2014年にニンテンドー3DS用としてそれぞれ配信された。
2012年12月18日にネット限定販売で、FFIからFFXIIIまでのナンバリングソフト(FFI・FFII・FFIV〜FFIXはPS、FFIIIはPSP、FFX〜FFXIIはPS2、FFXIIIはPS3)、及びFF25周年記念CDやレプリカ等の限定アイテムをセットにした特別パッケージ『ファイナルファンタジー 25th アニバーサリー アルティメットボックス』(FINAL FANTASY 25th ANNIVERSARY ULTIMATE BOX)が発売された[4]。
本作はWSC版以降、何度かアレンジを伴う移植が行われているが、機種ごとの差異はかなり多い。リメイク作品以降のタイトルロゴは『FFIV』以降のフォーマットが用いられ、バックにはパラメキア皇帝が描かれている。PSP版では、再度タイトルロゴがリニューアルされた[5](ディシディアシリーズ、シアトリズムシリーズではオリジナルロゴを使用)。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
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1 | ファイナルファンタジーI・II | 1994年2月27日 |
ファミリーコンピュータ | スクウェア | スクウェア | 4メガビットロムカセット | SQF-FO | 1本のカートリッジに前作『FFI』と本作『FFII』を収録したもの。 ニューファミコンと同時期に発売。 内容の変更はほとんど無い。 |
2 | ファイナルファンタジーII | 2001年5月3日 |
ワンダースワンカラー | スクウェア大阪開発部 KAN NAVI |
スクウェア | ロムカセット | SWJ-SQRC02 | 売り上げ本数:241,601本 |
3 | 2002年10月31日 |
PlayStation | KAN NAVI | スクウェア | CD-ROM | SLPS-03502 | 売り上げ本数:137,676本 | |
4 | ファイナルファンタジーI・II アドバンス | 2004年7月29日 2004年11月29日 2004年12月3日 |
ゲームボーイアドバンス | トーセ | スクウェア・エニックス | ロムカセット | AGB-BFFJ-JPN AGB-BFFE-USA AGB-AFXP-EUR |
1本のカートリッジに『FFI』と『FFII』を収録。 |
5 | ファイナルファンタジーII | 2005年2月4日[6][7] |
FOMA901i (iアプリ) |
スクウェア・エニックス | ダウンロード (ファイナルファンタジーi) |
- | P901i、P901iSにプリインストールされている。 ダウンロード版は3月4日配信開始[8]。 | |
6 | 2005年12月15日[9][10][11] |
BREW対応機種 (EZアプリ) |
スクウェア・エニックス | ダウンロード (ファイナルファンタジーEZ) |
- | |||
7 | 2006年[12][13] |
SoftBank 3G対応端末 (S!アプリ) |
スクウェア・エニックス | ダウンロード | - | |||
8 | 2007年6月7日 2007年7月24日 2008年2月6日 |
PlayStation Portable | トーセ | UMD | ULJM-05245 ULUS-10263 ULES-00987 |
売り上げ本数: 61,507本 | ||
9 | 2009年7月8日 |
PlayStation 3 PlayStation Portable (PlayStation Network) |
KAN NAVI | ダウンロード (ゲームアーカイブス) |
- | PlayStation版の移植 | ||
10 | 2009年6月16日 |
Wii | スクウェア | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 | ||
11 | 2010年2月25日[14] |
iPhone iPod touch (iOS) |
スクウェア・エニックス | ダウンロード | - | |||
12 | 2012年2月1日[15] |
Android | スクウェア・エニックス | ダウンロード | - | |||
13 | 2013年12月11日[16] |
Wii U | スクウェア | ダウンロード | - | ファミリーコンピュータ版の移植 | ||
14 | 2014年2月12日[17] |
ニンテンドー3DS | スクウェア | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 | ||
15 | 2021年7月29日 [18] |
Steam iOS Android Amazon |
スクウェア・エニックス トーセ[19] |
ダウンロード | - | オリジナル版をベースとした2Dリマスター版 「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター」(FINAL FANTASY PIXEL REMASTER) | ||
16 | 2023年4月20日 |
PlayStation 4 | ||||||
17 | Nintendo Switch |
本作は複雑な人間関係や命の尊さなどを描く色濃い人間ドラマが盛り込まれており、その後のシリーズにおけるストーリー性重視スタイルの先駆けになった作品と言える。本作では敵サイドが帝国軍で、主人公およびその仲間たちがその帝国軍に抵抗する反乱軍の協力者という位置付けになっており、『スター・ウォーズシリーズ』(1977年 - )旧3部作の影響がシナリオに反映されている[注釈 11]。シナリオは、脚本家の寺田憲史が手掛けた。また、本作の小説版『ファイナルファンタジーII 夢魔の迷宮』も寺田によるものである。登場キャラクターやモンスターのデザイン、イメージ画などは幻想画家でデザイナーの天野喜孝が担当した。
本作は、「『FFI』とはとにかく違うものにしよう」という構想のもとに作成された[20]。そのため、本作には経験値およびレベルの概念が存在せず、戦闘中に負ったダメージの量や武器や魔法を使用した回数などによってキャラクター個々のステータスや「熟練度」などが上昇するという独特の成長システムが導入されている。また、ゲームスタート時には、主要キャラクター4人の名前を全て入力し終えた直後にいきなり桁違いに強い敵との戦闘が始まり、なすすべもなく打ち負かされる[注釈 12]という独特の演出が用いられている(リメイク版では名前入力直後にプロローグが流れ、その後に戦闘へと繋がる)。
シリーズ恒例のチョコボとシドは本作で初登場した。またシリーズで繰り返し登場するクリスタルも登場するが、本作ではあるダンジョンへ入る際に必要となるアイテムの素材であったり、別の物では主人公たちのステータスを増大させる程度のものであったりと非常に存在感が薄い。つまり、「世界に関わる存在としてのクリスタル」というイメージが固定化されたのは『FFIII』以降であると言える。
シリーズで繰り返し使われている「プレリュード」は、本作より調性がハ長調に改められ、以後のシリーズにおいても単純な上昇音形16音と下降音形16音が採用されている。前作『ファイナルファンタジー』(1987年)では8分音符分のディレイが掛かっていたが、本作では音符1個ごとに3/1024(3/32*1/32)ずつ音価が加算されて32音で初めに戻るという複雑なディレイが掛かる(ただし、リメイク版では8分音符分)。
評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 4.54 | 4.55 | 4.26 | 4.60 | 4.23 | 4.31 | 26.49 |
『ファイナルファンタジーII 夢魔の迷宮』(ファイナルファンタジーツー むまのめいきゅう)は、角川文庫より発売された本作を元にしたオリジナルストーリーの小説である。シナリオライターの寺田憲史による書き下ろし作。登場人物は同じであるが、様々な設定が追加・変更されている。主な相違点は以下の通り。
シド、ヨーゼフ、リチャードは登場しない。
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