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日本の漫画作品、およびその主人公たる架空の人物の名前 ウィキペディアから
『コブラ』(COBRA THE SPACE PIRATE)は、寺沢武一の漫画作品。および作品内の主人公の名称。
コブラ | |
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ジャンル | SF漫画 |
漫画 | |
作者 | 寺沢武一 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表号 | 1978年45号 - 1984年48号 |
発表期間 | 1978年10月9日 - 1984年10月30日 |
巻数 | 全18巻 |
話数 | 157話 |
その他 | 文庫版や完全版等の他書籍情報は#書誌情報を参照。 |
漫画:コブラ 聖なる騎士伝説 | |
作者 | 寺沢武一 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | スーパージャンプ |
発表期間 | 1986年 - 1988年 |
巻数 | 全1巻 |
その他 | JCデラックスからの刊行以外はシリーズ通巻 |
漫画:コブラ(新シリーズ版) | |
作者 | 寺沢武一 |
出版社 | 集英社 メディアファクトリー |
掲載誌 | スーパージャンプ コミックフラッパー |
発表期間 | 1995年 - 2002年(SJ) 2005年 - 2006年(CF) |
その他 | マジックドール編の後編からコミックフラッパー |
漫画:COBRA OVER THE RAINBOW | |
作者 | 寺沢武一 |
出版社 | KADOKAWA |
掲載サイト | COMIC Hu |
発表期間 | 2019年11月19日 - 2020年4月19日 |
話数 | 6話(絶筆) |
その他 | 単行本未収録 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
左腕に特殊な高性能光線銃「サイコガン」を付けた、一匹狼の宇宙海賊・コブラの活躍を、アメコミ風タッチで描く痛快SFアクション(スペースオペラ)。原型となる作品に『シグマ45』がある。
『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1978年45号から1984年48号にかけて、157回分が断続的に連載され[1]、その後も『スーパージャンプ』に連載された後、同業他社であるメディアファクトリー社(MF社。現・KADOKAWA)のコミック雑誌・『コミックフラッパー』に移籍。以後も断続的にではあるが作品を継続している。2019年11月からはKADOKAWAのWEBコミックサイト「COMIC Hu」で最新エピソード『COBRA OVER THE RAINBOW』の連載が開始されている。単行本化されたエピソードは、たびたび版を変えて再発売されるロングセラーになっている。2018年4月時点で単行本の全世界累計発行部数は5000万部を突破している[2]。
※ 詳細は#沿革を参照。
ジャンプ系雑誌の発刊社である集英社で連載をしていた当時には同社から単行本が刊行されていた(現在集英社によるコミックは全て絶版)。コミックフラッパーに移籍後は発売元であるMF/KADOKAWA社からジャンプ時代のコミックスより「黒竜王」「ラグボール」「神の瞳」編などが完全版コミックスおよびフルカラー版となり発売。2014〜2015年には廉価版(いわゆるコンビニコミック版)が刊行された(なおMF/KADOKAWA社に移行後、英語表記が SPACE ADVENTURE COBRA から COBRA THE SPACE PIRATE となった)。また、eBookでほとんどのエピソードの購読が可能(#デジタル化も参照)。
本作は上述のとおり通年連載をしているわけではなく、各エピソードは様々な要因により休載されている時期も長い。例えばジャンプ時代は第2部「黒竜王」編(1981年)以降、同誌では珍しい描き溜めシステムが採られ、ある程度執筆が進んだ段階で連載再開→エピソード終了による連載休止が繰り返された[注 1]。こうした形での連載となったのは、寺沢が癖の強い人物で、さらに作画に極めてこだわることから普通に描いていたのでは週刊連載が不可能であったためであり、当時の『ジャンプ』編集長であった西村繁男は自身がSF好きでスペースオペラ愛好家ということもあって西村は本作を「編集長枠」として扱うことで可能とした[1]。ただ西村によると、せっかく人気が上昇してもすぐに中断になることから、休載期間があっても、予定どおりなかなかスムーズにいかなかったらしい。西村がジャンプの編集長を退任し、新たに『スーパージャンプ』を創刊し編集長に就任すると、寺沢も共に移籍した。寺沢の高齢化に伴う体調的な問題もあり、近年は「マジックドール」が完結した2006年から、最新エピソードである「OVER THE RAINBOW」連載開始までは13年近い空白期間があった。 また連載時と単行本ではエピソードが大きく修正されている事もしばしばある。一例として「黄金とダイヤ」編は連載時は黄金ではなく銀であり、劇中にコブラが用いるトリックも連載時は「銀は水銀に浮かぶ」が単行本では「金は水銀に沈む」を利用したものであった。
寺沢が2023年9月に没したため、「OVER THE RAINBOW」が完結するかは不明。
1982年に長編アニメ映画化、翌年にはテレビアニメ化され、その後も数回アニメが作られ、漫画同様に人気を得た(詳細はアニメ版の項目参照)。
1989年にはテレビゲーム化、当時としては大容量のCD-ROMを用いている(詳細はコブラ (PCエンジン)を参照)。この他、いくつかのデジタル機器にてゲーム化されている(詳細は#ゲームの副節を参照)。
2010年9月にはフランス人アレクサンドル・アジャ(Alexandre Aja)監督による「コブラ」映画化の企画が進行しているとの報道が成された[3]。しかし、その後は特に進展は見られない(詳細は#実写映画の副節を参照)。
はるか未来[注 2]、人類が自家用宇宙船で地球と外惑星との往来が可能となった時代。
地球の貿易会社に勤め、平凡な日々を過ごすサラリーマンのジョンソンは、退屈しのぎにT.M.株式会社のアミューズメントを体験する。脳に信号を与えて夢を見させるトリップ・ムービーの劇中に左腕にサイコガンを持つ海賊コブラが登場、波乱万丈のストーリーは最後にコブラが海賊ギルドに追われ賞金首となり姿を消したところで終わった。満足したジョンソンはT.M.社の担当に自分の夢で見たことを語ると共に礼を言うが、担当者は、ジョンソンが見た「夢」はプログラムしたトリップ・ムービーの内容とは異なっていると首をひねる。
帰路についたジョンソンだが偶然の事故で夢の中に登場した海賊バイケンとそっくりな男と出会い、バイケンの名を口にしたため殺されかける。その瞬間、自分の左手が銃に化けて撃ち倒し、危機から逃れた。彼は、自分が本物のコブラであること、血生臭い過去から逃れるため記憶を消し顔を整形し、世間にはコブラは死んだと偽り、数年前から別の人生を送っていたことを思い出していく。しかしサイコガンを見せたことでギルドには顔が割れてしまった。
記憶と本能を呼び起こされた男は、相棒の女性型アーマロイド「レディ」と共に、スリリングで危険に満ちた人生に戻るため、宇宙へ飛び出していく。
作者の寺沢武一は漫画執筆にパソコンを取り入れた先駆けであり、ネット配信などデジタルコンテンツとしての販売も積極的に進められている。
スター・システムを採用しているため、外見は同一でも名前や設定が異なるキャラクターが多数登場している。また、本作に登場する女性キャラクターは肉感的かつセクシーな衣装を着ている者が多い。こうした衣装のモデルなどについて、原作者の寺沢は小学校の時に見たSF映画『バーバレラ』のファッションが斬新かつ印象的だったことを語っている[4]。なお、この映画に登場するバーバレラ役のジェーン・フォンダは、ロイヤル三姉妹の長女のジェーン・ロイヤルのモデルでもある。
ここでは、主に個人携帯用の兵器を中心に解説する。コブラの使用武器・サイコガンおよびパイソン77マグナムの詳細は、コブラ (架空の人物)#使用武器を参照。
コブラのメカデザインにおいてはシド・ミード(工業デザイナー)の影響が大きく、シド・ミード作品画集『SENTINEL』からのデザイン流用と思しきメカやインテリア、アイテム等が多数見受けられる。
特記のない限り、全て著者は寺沢武一。
映画版が『コブラ SPACE ADVENTURE』として1982年7月3日に東宝洋画系で公開され、その後TV版が同年10月7日から1983年5月19日まで『スペースコブラ』としてフジテレビ系で全31話が放送された。コブラの声優は映画版が松崎しげる、TV版が野沢那智となっている。
その後、2008年よりコブラ生誕30周年を記念して新作アニメ作品『COBRA THE ANIMATION』としてOVAとTVシリーズで製作。コブラの声優はOVA版が野沢那智、TVシリーズが内田直哉となっている。
参戦作品の1つとして登場。年数は参戦時のもの。
他に、ゲーム(前述)の「COBRA the DUEL─コブラ─」や、きせかえツールといったウィジェットが携帯電話の端末の利用者に提供されている。
日本の漫画文化に深い理解を示すフランス人プロデューサーが、『コブラ』を「大きな映画」として実現させる構想を2004年頃より打診。フランスに多いコブラフリークの一人、アレクサンドル・アジャ監督とハリウッドでの実写映画化が企画された[68]。2010年には映画化権を正式に取得。
2011年から参加する仏Onyx Filmsで制作されたコブラのイメージ・イラストが、同年5月に米バラエティ誌の表紙に[69][70]。
2014年、企画は進行中でありながら映画化への道のりは困難とも伝えられる[71]。
グレゴリー・ルヴァスールと脚本を共同執筆するアジャ監督は「(原作に忠実に描くには)1億5000万ドル(150億円)以上かかる」「ハリウッドの大スターとの製作だけが、唯一それを可能にする」とCinemablendに語った。
アニメを見て育ったアジャ監督にとって「夢のプロジェクト」だった『コブラ』の映画化に、もはや取り組んでいないことが2018年3月に明らかにされた。ハリウッドではライオンズゲートで製作は進められたものの、1億3000万ドルにのぼる高額な費用が足枷となった[72][73]。
2019年のインタビューでアジャ監督は、(マーベル作品のようなアメコミほどの)知名度のなさと製作費がネックになっていることを認めた上で、『コブラ』は「最も素晴らしいスペース・アドベンチャー・シリーズ」であり、いつかは「取り掛かりたい」「どうにか製作に漕ぎ着けようと頑張っている」と述べた[74]。
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