福満しげゆき
日本の漫画家 ウィキペディアから
日本の漫画家 ウィキペディアから
福満 しげゆき(ふくみつ しげゆき)は、日本の漫画家。大学夜間部中退[2](大学名は不明[注 1])。
工業高校中退後、定時制高校に入学、同校卒業。指定校推薦で大学夜間部に入学するも中退。
高校時代より漫画を描き始め、『週刊少年ジャンプ』へ投稿するも、何の音沙汰も無く、漫画家になる自信を無くしてしまう。しかし、蛭子能収の漫画を読み、感銘を受けて『月刊漫画ガロ』の読者投稿コーナー「4コマガロ」(白取千夏雄が担当)の常連投稿家となる[3]。その後、『ガロ』に持ち込みを行い、副編集長の白取千夏雄に見出され[4]、1997年2月号掲載の「娘味」(福満茂之名義)が入選作となり、プロデビュー。引き続き『ガロ』に持ち込みを続けたが、青林堂の内紛で同誌が休刊に入ってしまう。新たな投稿先を模索する中、1998年に『週刊ヤングマガジン』に投稿したことをきっかけに、時折『ヤングマガジン増刊青BUTA』などのメジャー誌に掲載される。しかし漫画家を続けていく自信を失ってしまい、一時期、漫画と距離を置く。
その後、再び漫画家としての活動を再開するも、主な執筆活動の場は青林工藝舎の『アックス』や幻堂出版の『何の雑誌』、エロ本などのマイナー誌を中心とした時代がしばらく続く。漫画作品以外でもガイナックスのWEB企画「SF百景」でイラストが掲載されたことがある[5]。この頃に数年間同棲を続けてきた「妻」と結婚。2002年に『アックス』で初連載となった福満自身の半自伝作品でもある「僕の小規模な失敗」が話題となり、徐々にファンを獲得し始める。2003年には初の単行本となる「まだ旅立ってもいないのに」が青林工藝舎より刊行される。
単行本が刊行されてからも、更なる活動の場を獲得するべく『月刊IKKI』の新人賞「イキマン」に投稿し、2005年1月号に受賞作「新世紀僕はどうなる」で掲載を果たす。2005年9月に「僕の小規模な失敗」の単行本が刊行されると、メジャー誌の『モーニング』の編集者に見出され、2006年秋からは「僕の小規模な失敗」の続編でもある「僕の小規模な生活」が同誌で不定期掲載を開始。ここを境に、メジャー誌からも仕事の依頼が頻繁に来るようになり、主な執筆の場はマイナー誌からメジャー誌へと移行する。2007年春には『漫画アクション』において、自身の妻を題材にした“自称”4コマ漫画「うちの妻ってどうでしょう?」の連載を開始。同年7月にはそれまで不定期掲載だった「僕の小規模な生活」が、『モーニング』誌上で週刊連載となる。2009年初春、『週刊少年マガジン』で読み切り作品「東村山あたりの夕日」が掲載され、少年誌にも進出した。2009年5月より、「生活」がWeb配信の形で連載再開されている。2009年8月に一児の父になったことを作品内で発表。2010年、「うちの妻ってどうでしょう?」で第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門奨励賞を受賞[6]。
作中では、ホームページを開設する、ネット将棋を楽しむ、BBS上の自著への批判投稿に目を通すなど、福満自身がインターネットを活用する描写が多く見られる。BBS上の自著に対する否定的な意見には、「闇金ウシジマくん」の登場人物・板橋のような破綻した人間の仕業だと思い込むことで、落ち込まないという対処をしているという。
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