矢代田駅
新潟県新潟市秋葉区矢代田にある東日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
歴史
- 1897年(明治30年)11月20日:北越鉄道沼垂 - 一ノ木戸間開通時に開設[1][2]。
- 1907年(明治40年)8月1日:北越鉄道が国有化、帝国鉄道庁の駅となる[2]。
- 1970年(昭和45年)10月1日:貨物取扱廃止[2]。
- 1983年(昭和58年):自転車置場改築[3]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となる[2]。
- 2006年(平成18年)1月21日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[4]。
- 2008年(平成20年)6月14日:橋上駅舎仮供用開始(西口新設)[1][5]。
- 2023年(令和5年)11月30日:みどりの窓口営業終了[6]。
駅舎の変遷
当駅は先代駅舎が築90年以上となり[7]、老朽化して手狭になっていたことに加え駅前広場が整備されていなかったこと、また駅西側の舟戸地区で宅地開発が進捗していた背景から、小須戸町時代から駅周辺整備が計画されていた[8][9]。
市町村合併後、新潟市とJR東日本新潟支社は2006年度から2010年度までの5箇年計画による「矢代田駅周辺地区都市再生整備計画」[7][10]を策定し、この一環で橋上駅舎への改築事業が実施された。
この改築工事は2006年12月に着工した[11]。改築にあたり、プレハブ造の仮駅舎を設置した上で旧駅舎を撤去。さらに駅舎周辺が狭隘であることから一部住宅を移転する等して駅前広場の建設用地を確保した。
また駅西側には橋上駅舎地上部や駅前広場を設置するための用地が開発段階から確保されており、東西双方から建設工事が進められ、2008年6月14日より橋上駅舎及び自由通路の仮供用を開始した。
駅舎は2008年9月に竣工したが[11]、駅前広場と周辺の市道などの整備が引き続き進められ、2010年夏に全面竣工した。
駅舎の設計はジェイアール東日本建築設計事務所が[11]、施工は第一建設工業が行った[11]。延面積は1,266.4 m2[11]。
なお、整備事業は豊栄駅や亀田駅同様新潟市合併建設計画に盛り込まれている[12]。
旧駅舎時代
相対式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅で、番号割振りは現在の東口側から1番線、2・3番線となっており、2番線は待避や新潟方面への折返し列車発着に使用されていた[13]。
その後、合理化のため2000年頃以降は、2番線は使用中止となり、当駅での待避・折返し設定は消滅(この代替策として、折返し列の運行区間は羽生田駅まで延伸された)
旧2番線は線路と架線を一部撤去した上で保線車両等の留置用となったが、ホームの振り分けは2番線を欠番としただけで従来通り1・3番線としていた。2008年6月の現駅舎竣工に合わせて3番線を「2番線」とし、現在の振り分けとなった。
駅構造
単式ホーム2面2線を有する地上駅。橋上駅舎を備える[1]。新津駅管理の業務委託駅(JR東日本新潟シティクリエイト(JENIC)受託)。
2階コンコースには有人改札口・自動券売機・簡易Suica改札機・化粧室等が設置されている。
のりば
(出典:JR東日本:駅構内図)
コンコースに面して設置された東西自由通路は新潟市と秋葉区建設課が管理しており、駅舎は自由通路に面する2階にある。
東口・西口双方の駅前広場はいずれも、自転車歩行者道部にシェルター(上屋)が架設されている。双方共にロータリー内には深夜帯を除き、タクシーが常駐している。ロータリーに接して駐輪場が設置されている。東口駅前広場には周辺散策用のガイドマップが設置されている。
駅前広場は2006年度(平成18年度)から、新潟市とJR東日本新潟支社が5箇年に渡り実施した「矢代田駅周辺地区都市再生整備計画」[7][10]によって整備されたもので、西口側は2008年(平成20年)夏、東口側は2010年(平成22年)夏にそれぞれ全面竣工した。
- 旧駅舎(2004年7月)
- 仮駅舎(2007年5月)
- 自動券売機(2018年9月)
- 改札口(2021年9月)
- ホーム(2021年9月)
利用状況
JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は853人である[利用客数 1]。
駅近くに新潟県立新津南高等学校が所在する。同校へ通学する生徒に加え、市内中心部や新津中心部、加茂市方面等へ通学する生徒も多いことから、朝夕は高校生通学利用が比較的多い駅である。また秋葉区では当駅を小須戸地区の交通拠点として整備する意向を示しており、東口駅前広場北側にパークアンドライド用の駐車場を設置している[14][15]他、通勤通学者向けのシャトルバスを運行する社会実験を断続的に実施する[16]等と言った施策を行っていることもあり、近年は通勤での利用者も増加傾向にある。
なお、2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通り。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 1,047 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 1,016 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 994 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 1,010 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 989 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 978 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 970 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 934 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 955 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 960 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 1,012 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 1,045 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 1,099 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 1,184 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 1,119 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 1,122 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 1,124 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 1,064 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 1,044 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 1,033 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)925 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)895 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)864 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)853 | [利用客数 1] |
駅周辺
駅は秋葉区小須戸に2つある市街地(詳細は秋葉区#小須戸地区を参照)のうち、東側の矢代田地域に位置している。もう1つの市街地であり、古くから在郷町として発展した「小須戸」は西に3 km程離れている。
東口
東口側は古くからの矢代田地域の中心であり、南北方向に国道403号の旧道が走る。数軒商店がある他、北側に新潟県立新津南高等学校がある。
西口
西口側の舟戸は新興住宅地となっており、その先に国道403号新津南バイパスが南北方向に走る。また、線路沿いではサイクリングロードの整備が行われている[17]。
バス路線
東口ロータリー内に矢代田駅前バス停が設置されており、新潟交通観光バスの路線バス「矢代田線」(SW3・4)と、秋葉区が運行するコミュニティバス「秋葉区区バス」が乗入れている。いずれも路線図等詳細は区が発行する「秋葉区公共交通ガイド」から確認可能(#外部リンク参照)。
従来は駅東側を南北に走る県道320号沿いにバス停が設置されていたが、東口駅前広場工事進捗に伴って2010年2月1日からバス停をロータリー内へ移設し、乗換の利便性を高めている。
- 新津中心部方面
- SW3・SW4 新津駅
- 区バス <新津駅小須戸循環ルート> 新津駅東口
- 小須戸・白根方面
- SW3 白根・潟東営業所
- SW4 白根
- 区バス <新津駅小須戸循環ルート> 新津駅西口
このうち矢代田線には「矢代田西口」バス停があるが、国道403号の矢代田跨線橋西詰に設置されており、駅西口の駅前広場とは異なる位置にある。
隣の駅
脚注
関連項目
外部リンク
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