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日本の男性声優 (1978-) ウィキペディアから
武内 健(たけうち けん、1978年2月20日[3] - )は、日本の男性声優。アーツビジョン所属[1]。東京都出身[1]。
子供の頃は基本的に外で遊ぶ子供であった[5]。当時は家の周囲も自然が残っていたため、原っぱで虫を捕ったり、雑木林でかくれんぼや鬼ごっこをしたり、野球やサッカーをして遊んでいた[5]。その後、大人になってから家から出なくなったと語る[5]。
高校は都内の男子校に通っていた[4]。昔から本を声に出して読むのが好きで、職業としての声優も知っていたが、芸能人のような存在であり、自分がなれるとは思っていなかった[4]。しかし高校時代で進路を決める時期に「あぁそういえば……」と思い出し、声優を目指すようになった[4]。
元々アニメは好きではなく、よく観ていたのは洋画や海外ドラマであった[4]。『特攻野郎Aチーム』、『ナイトライダー』のナイト2000などで、職業としての声優を知ったのかもしれないと語っている[4]。
両親はすんなり認めてくれたが、担任の教師には猛反対されていた[4]。以前、卒業生にも声優志望がいたようだが、その人物について「未だにバイト漬けで全然売れてない」と説明され、「お前は大丈夫なのか?」と言われた[4]。当時は若かったため、「なんとかなるだろう」と思った[4]。反対を押し切り、日本ナレーション演技研究所[1]に通い、在学中に少しずつ仕事をもらい、アーツビジョンの預かりになり、声優としての活動を始める[4]。同期に福島潤、萩道彦がいる[5]。
デビューは養成所、事務所預かり、正式所属というのがハッキリ区別されないままに流れで来てしまったため、「プロになって最初の仕事」という境界線が曖昧だった[4]。時系列がぼんやりしてるが、一番古い仕事のひとつは2000年くらいの女性向けのPCゲームで、ファッションデザインコンテストのモデルになった主人公と語る[4]。当時は全員がスタジオに揃って1日で収録を終えるという現場で、一切休憩を挟まず、昼飯も食べずにブースにこもりきりで、12時間も一気に収録していた[4]。スタッフからは「休んでください」と言われていたが、ガムシャラだったため、「いえ、いいです、続けます」と断ったという[4]。
ほぼ同時期に、正式なタイトルは忘れてしまったが、『ゴジラシリーズ』の逃げまどう人々の声、『クロスファイア』といった2本ほどの東宝作品のガヤを演じていた[6]。アニメシーンの多い作品でもあるゲーム『BLOOD THE LAST VAMPIRE』で、初めてアニメーションに合わせたアテレコを経験[6]。
初オーディションは『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』だったが、それには落選し、そのオーディションをきっかけにメインどころの役を貰ったのは『DEAR BOYS』の三浦蘭丸役だった[6]。『DEAR BOYS』のオーディションでは、主人公の哀川和彦役で受けていたが、その台詞を終えた後、「ちょっとこっちの役もやってみて」と急遽やらせてくれたのが三浦役だったという[6]。アニメや漫画には詳しくなかったため、『DEAR BOYS』が当時人気作品だったことも知らなかった[6]。後に原作は単行本で読んだが、雑誌連載については読んでいなかったため、有名作品であることがよくわかったのはオーディションに受かった後だった[6]。三浦役も女性から人気だったことも後から知り、「これは大きな役を頂いたな」とプレッシャーを感じていたという[6]。
ほぼ同時に、『宇宙のステルヴィア』、『グリーングリーン』などで名前のある役を演じた[6]。この頃の思い出は「お金がなかった」とのことで、レギュラーの仕事が増えるとアルバイトをしている時間が中々作れず、ギャラの振り込みは2 - 3ヵ月後になってしまうため、手元にお金が無く現場に行く電車賃にも苦労していた[6]。
食事を奢ってもらうなど、現場で一緒になった先輩の優しさを痛感しており、「お金がない」とは言い出しにくく、食事に誘われても「お腹が空いてないので……」と断ったこともある[6]。しかし先輩も事情を知っており、「いいよ、食べなよ」と優しく声を掛けてもらったことから、2014年時点では感謝しているという[6]。
声優の仕事を始めてから高校時代の同級生だったディレクターと現場で会い、「いつか呼ぼうと思ってたんだ」と言われてたという[4]。高校時代はほとんど話をしたこともなかった人物だったが、昔なじみと仕事で会えたのは嬉しいことだと語る[4]。
どの作品も特別な意識はなく、しっかり演じることだけ考えている[7]。芝居をする時は、まず台本を読んで直感的に大筋を決めていき、心の声のままに、台詞をまず声に出しているという[7]。
テレビアニメ『グリーングリーン』では主人公の高崎祐介役を演じたが、これについては「芝居の間口を広げてくれた作品」だったという[6]。「餓えた男子の元に女生徒がやってくる学園ドタバタ劇」というギャグテイストの強いストーリーだったことから、収録では皆がアドリブを自由に繰り出しており、「台本に無いことまでやっていいのか!」と思うことも多数あり、勉強になったという[6]。
役柄で印象的だったのは、『牙 -KIBA-』であるという[8]。1年ほど続いた作品なため、色々な役を演じていたが、その中でもデュケム役が印象的だという[8]。悪役としては『マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ ピュア』でガレオス役を演じていたが、コミカルな役どころだったため、シリアスな悪役はデュケム役が初だったという[8]。デュケム役について「悪いヤツだが、部下思いの重厚な役柄で、心の奥に熱いものを持つ」と評しており、単純に演技をするのが楽しかったという[8]。それまでは比較的爽やかな若者役が多かったため、血がたぎる漢の中の漢になれたのが面白かったという[8]。演じる役柄は繊細だったり優しい役が多いため、悪役は「どこまで遊べるかな?」と考えるのも楽しいという[8]。現場では色々と考え過ぎてしまい、抑揚を付けすぎたり、遊びすぎてたしなめられたりといったこともあった[8]。
女性向け作品で演じている役は、線が細くて繊細な役どころが多いという[7]。芝居のほうも深いところまで考えながら、繊細に演じることのほうが多くなり、熱血タイプのように、ストレートに感情表現すればいいキャラクターではないため、背景を鑑みながら、ひとつひとつ気持ちを構築していくようになるという[7]。女性向け作品の場合は、台詞に対して「ここの気持ちはこうだから、もうちょっとこんな感じにしようかな?」、「ここは余計なことをしないほうがいいかな?」という微調整で、そういう細かいやり方をすることが多いかもしれないという[7]。女性ファンはキャラクターの機微に細かく感情移入することから、演じるほうも気を使うという部分はあるかもしれないという[7]。それが役者の醍醐味だったことから、細かい作業も苦にはならず、結果的にいい手応えが得られるととても嬉しいという[7]。
BLCDにも多く出演しているが、学生時代に男性の痴漢に遭遇したことがあり、当初は抵抗があったという[9]。電車の中のことだったため大事には至らなかったが、そんな経験もあり、男性から男性にアプローチするという世界に抵抗感はあった[9]。ある人物から「キミがもし声優としてやっていくのなら、こういう作品を拒絶してはいけないんじゃないか?」と言われ、「確かにそうだ」と思い、出演していくうちに抵抗感も薄れ、作品として物語やキャラクターを楽しむことができるようになった[9]。2014年時点ではBLに対する抵抗感はないが、描かれているのを現実世界のものではなく、ファンタジーとして受け取っているからかもしれないという[9]。
BLCDの男性同士のラブシーンの演技の勉強はしておらず直感で行っているという[10]。先に台本を貰うため、どんなシーンかは理解はしているが、息づかいやあえぎ声というものは練習はしていないという[10]。特に受けが多いため、受けの場合は相手がどう攻めてくるかで芝居も変わってくるため、先方がアクションしてくれないとリアクションができないため、事前に準備はできないという[10]。共演者の出方次第で、気持ちとしては「バッチコーイ!」であり、作品ごとや相手の役者ごとに演技も変わるため、慣れやセオリーもないという[10]。
以前は子安武人との共演が多かったが、2014年時点ではテレビアニメ『BROTHERS CONFLICT』で、毎週顔を合わせていたことから、興津和幸が多い[10]。
映画はホラーと恋愛映画以外は好きである[11]。ホラーはジャパニーズホラーならいいが、グロテスクで視覚的な怖さは苦手であり、サスペンス映画なら観ているという[11]。恋愛映画のほうは、人の恋愛話を観ても心がときめかないため、観る機会が無いという[11]。自宅派なため、主に映画館ではなくDVDで観ているが、2014年時点ではレンタルすることは少なく、気になるものはパッケージを買って観るほうが多いという[11]。
音楽は、洋楽を聴くことが多いが、クラシックも聴く[11]。他の音楽好きの人物と武内の聴き方は少し違う気がするといい、歌詞をあまり重要視しておらず、メロディーや雰囲気を楽しみたいタイプだという[11]。クラシックはもとから歌詞がなく、洋楽は英語が得意ではないため、歌詞の内容まではわからず、「あれ? 自分が思っていた方向の歌とちょっと違うぞ?」と感じるのがもったいなく、英語ができないからこそ、洋楽を純粋に音楽として楽しんでいるという[11]。
クラシックはショパン、リスト、ベートーヴェンなどのピアノ曲が好きで、なかでもリストの『ラ・カンパネラ』、ベートーヴェンの『月光ソナタ』、ショパンは『木枯らし』、『黒鍵』、『革命』のエチュードが好きである[11]。パガニーニなどの疾走感のある曲が好きである[11]。ピアノは正式に習っていたわけではないが、昔は独学でよく弾いていたという[11]。譜がちゃんと読めるわけではなかったが、姉がピアノを弾いていたため、見よう見まねで読み解きつつ、ベートーヴェンの曲は練習していたという[11]。
洋楽は、ネットで色々な曲を聴いているが、賑やかな気持ちになれる曲が好きなようで、マリリン・マンソン、ノー・ダウトのグウェン・ステファニーの名前を挙げている[11]。
家にいるほうが好きであり、引きこもりがちであるという[12]。特に夏が苦手で、外に出ないという[12]。一方、毎年花火大会だけは行くようにしており、友人と銀座で少し贅沢めな弁当を買い、ゴザを敷いて花火を見るのを恒例にしているという[12]。
洋菓子やチョコレートが好きだが、一時期体重が一気に7kgくらい増えてしまったことがあったため、2014年時点ではお菓子は節制中である[13]。以前は、食べたい時に好きなだけお菓子を食べる生活を送っていたが、2014年時点では、1日におやつはひとつで、1週間に一度くらいは、チューブトレーニングもするようになったという[13]。昔からネギが苦手であり、外食の時は、2014年時点ではよけられるものはよけて食べている[13]。他にはドジョウも苦手だという[13]。
人生で初めて遊んだゲームは、ファミコンの『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』であった[5]。小さい頃はテレビゲームもなく、前述の通り基本的に外で遊ぶ子供だったこともあり、ファミコンを手に入れたのも遅かったという[5]。『ドラゴンクエストIII』も自分で買ったソフトではなく、人物に借りたものであった[5]。
2014年時点ではPlayStation 2の『モンスターハンター』から『モンスターハンター』も熱中してプレイしており、『牧場物語』も好きだった[5]。あまりアクションゲームは得意なほうではなく、格闘ゲームなどもあまりプレイしていないが、『モンスターハンター』はかなり上手いほうだと語る[5]。
エニックス(現・スクウェア・エニックス)のゲーム『アストロノーカ』も熱中しており、それをベースにオンラインゲーム『コスモぐらし』ともプレイしていた[5]。2014年時点では『コスモぐらし』のサービス終了後は、オンラインゲームをプレイをしていないという[5]。2014年時点のMMO系のゲームは、少し人同士の関係も希薄な気がするため、「『コスモぐらし』くらいののどかなオンラインゲームをまた作ってくれないかな」と思っている[5]。
ほかに熱中してたゲームは『メタルマックス』といい、「作業系のゲームは好きかもしれない」とのこと[5]。RPGは『女神転生シリーズ』もプレイしていた[5]。『ファイナルファンタジー』も『ファイナルファンタジーIII』からプレイしていた[5]。『ファイナルファンタジー』はオンラインゲームはお試しで遊んだくらいで、あまり長続きはしなかった[5]。恋愛シミュレーションゲームはプレイしないという[5]。
養成所時代からの付き合いであった同期の福島潤や萩道彦とよく喋っている[5]。2014年時点では10年越しくらいで、「旅行に行こう」と何度となく誘われてもいるが、実現していないという[5]。仕事の現場では興津和幸や羽多野渉たちと、気安くおしゃべりをしているという[5]。
太字はメインキャラクター。
発売日 | 商品名 | 歌 | 楽曲 | 備考 |
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2010年 | ||||
2月25日 | ヘタリア Axis Powers DVD第7巻特典CD | リトアニア(武内健) | 「まるかいて地球」 | Webアニメ『ヘタリア Axis powers』関連曲 |
2012年 | ||||
9月26日 | ヘタリア DIGITAL SINGLE THE BEST ぷらす α | ラトビア(たなかこころ)、リトアニア(武内健)、エストニア(高坂篤志) with ロシア(高戸靖広) | 「平和っていいな...」 | Webアニメ『ヘタリア Axis powers』関連曲 |
2013年 | ||||
7月31日 | 14 to 1 | ASAHINA Bros.+JULI[メンバー 1] | 「14 to 1」 | テレビアニメ『BROTHERS CONFLICT』エンディングテーマ |
10月23日 | BROTHERS CONFLICT キャラクターソング コンセプトミニアルバム2 コ☆ド☆モ | 琉生(武内健)、昴(小野大輔)、祈織(浪川大輔)、侑介(細谷佳正)、風斗(KENN)、弥(梶裕貴)、ジュリ(神谷浩史) | 「挑発 Machine☆Gun」 | テレビアニメ『BROTHERS CONFLICT』関連曲 |
琉生(武内健)、ジュリ(神谷浩史) | 「だいすきを守る僕らの唄」 | |||
12月25日 | BROTHERS CONFLICT 第5巻 特典CD | 「1&Pet to 1」 | ||
2015年 | ||||
1月28日 | I LOVE YOUが聞こえない | ASAHINA Bros.+JULI[メンバー 1] | 「I LOVE YOUが聞こえない」 | OVA『BROTHERS CONFLICT』エンディングテーマ |
2017年 | ||||
9月27日 | ボーイフレンド(仮)プロジェクト ミュージックアルバム 藤城学園 #01 | 雨宮久遠(武内健) | 「ぼくに教えてくれた人」 | ゲーム『ボーイフレンド(仮) きらめき☆ノート』関連曲 |
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