大阪府立住吉高等学校
大阪市阿倍野区にある公立の専門高校 ウィキペディアから
大阪市阿倍野区にある公立の専門高校 ウィキペディアから
大阪府立住吉高等学校(おおさかふりつ すみよしこうとうがっこう、英: Sumiyoshi Senior High School[1])は、大阪府大阪市阿倍野区にある公立高等学校。
1922年に旧制中学校として開校し、学制改革によって大阪府立住吉高等学校となった。当初は全日制普通科1学科を設置する高等学校だったが、1990年に国際教養科が併設されたのち、2005年には従来の普通科と国際教養科を再編する形で、「国際・科学高校」として専門高等学校に改編された。
国際文化科と総合科学科の2つの学科を設置している。
国際文化科は「観て、聴いて、感じる」教育に重点を置き、2泊3日の英語合宿もおこなう[2]。国際文化科では第二外国語科目(2年次に韓国・朝鮮語、中国語、フランス語、スペイン語より1科目選択)を開講している[2]。
総合科学科では理数教科を重点的に学ぶ[3]。他校の理数科に比べ「実験・実習を通じ、探究心を育成する」実学に重点を置き、2泊3日で実験合宿を行っている[3]。
中華民国(台湾)の台北市立中山女子高級中学と姉妹校提携を結んでおり、修学旅行の際に同校へ、その後に同校の生徒が来日する。春季、夏季の長期休業期には海外研修が設定され、アメリカ合衆国やオーストラリア、韓国などで学ぶことができる。
校歌はないが、生徒歌がある。制服は無く、校訓に「自主自律」を掲げる。校地には古今和歌集にうたわれた“住吉の岸の姫松”が4本自生している。
1922年の創立当初は大阪府立第十五中学校の仮称で、大阪府立北野中学校内に仮校舎を設置する形で発足した。翌1923年、東成郡住吉村(現在地)に校舎が完成して移転し、校名も大阪府立住吉中学校に改めた。
1947年に新制大阪市立阿倍野第四中学校(現在の大阪市立松虫中学校)に教室の一部を貸し出した。
1948年の学制改革により、新制大阪府立住吉高等学校が発足した。全日制普通科高校として出発し、大阪府立阿部野高等学校[注釈 1](旧制大阪府立阿部野高等女学校)と生徒を交流して男女共学となった。
一方で、義務教育の校舎確保を優先とした方針により、阿部野高等学校校舎が新制中学校校舎に転用されることになったため、阿部野高等学校は一時期住吉高等学校校舎内に移転し2校同居する形となった。新制中学校の独立校舎確保に伴い、阿部野高等学校は1951年までに元の敷地に復帰している。
1990年には国際教養科が併設され、普通科との2学科体制になった。
1999年に大阪府教育委員会が「教育改革プログラム」で全日制府立高等学校特色づくり・再編整備計画をまとめたことで、住吉高等学校は国際教育・科学教育に特化する専門高校へ改編されることとなった。準備期間を経て、2005年度より従来の普通科と国際教養科を募集停止する形で、国際文化科と総合科学科の2つの学科を設置する専門高等学校「国際・科学高校」として再編された。
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