多可郡(たかぐん)は、兵庫県(播磨国)の郡。
人口17,672人、面積185.19km²、人口密度95.4人/km²。(2024年10月1日、推計人口)
以下の1町を含む。
1879年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、下記の区域にあたる。
- 西脇市の大部分(明楽寺町・水尾町・岡崎町・落方町・上王子町・合山町・八坂町・出会町を除く)
- 多可町の大部分(八千代区大和を除く)
- 神崎郡神河町の一部(岩屋・越知・大畑・作畑・新田・杉・大山・猪篠) - 市川水系。
風土記には託賀郡とある。
近世以降の沿革
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知行 |
村数 |
村名 |
幕府領 |
幕府領[2] |
3町 64村 |
岩座神村、多棚釜村、○多田村、豊部村、奥豊部村、杉原村、○門村、○三谷村、○市原村[3]、○西山村、○轟村、○山寄上村、○鳥羽村、○清水村、○山口村、○丹治村、大袋村、箸荷村、中島新村、観音寺村、田野口村、○熊野部村、奥荒田村、○的場村、寺内村(現・多可町)、○西脇村(現・多可町)、○山野部村、大屋村、坂本村(現・多可町八千代区坂本)[4]、○中村[4]、○横屋村、下村[4]、門田村、赤坂村、下三原村、俵田村、●糀屋村、安坂村、○茂利村、○奥中村、○徳畑村、○高岸村、中村町、上野村、富田村、羽山村、○岸上村、天田村、森本村、東山村、○安楽田町、○門前村、○間子村、○鍛冶屋村、牧野新町、●西安田村、大伏村、○小苗村、塚口新田村、大山中村、大山下村、猪篠村、岩屋村、越知村、大畑村、作畑村、福田新田村 |
一橋徳川家領 |
1町 22村 |
下曽我井村、平野新田村、板波村、●○高松山村、和布新田村、○郷之瀬村、○東安田村、大垣内村、●島村、津万町、上戸田村、堀村、高島村、下比延村、石原村、○前坂村、比延村、別所村、岩鼻新田村、上比延村、○岡村、中畑村、○奥畑村 |
幕府領・一橋徳川家領 |
1村 |
○田高村 |
藩領 |
下総古河藩 |
8村 |
仕出原村、○市原村、○大木村、○上野中村、○前島村、西田井村、上村、○用村 |
摂津尼崎藩 |
8村 |
○下野間村、小坂村、大野村、○平野村、●中安田村、○西島村、津万井村、大門村 |
播磨三草藩 |
7村 |
○坂本村(現・多可町中区坂本)、○谷村、○和田村、船町村、○黒田村、○福地村、○門柳村 |
武蔵忍藩 |
6村 |
●○西仙寺、○高田井村、西脇村(現・西脇市)、寺内村(現・西脇市)、○蒲江村、下戸田村 |
三草藩・尼崎藩 |
1村 |
○中野間村 |
三草藩・忍藩 |
1村 |
●○西林寺 |
幕府領・藩領 |
一橋徳川家領・三草藩 |
2村 |
野村、○喜多村 |
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- 慶応4年
- 明治2年8月10日(1869年9月15日) - 久美浜県の管轄地域が生野県の管轄となる。
- 明治3年(1870年)
- 11月 - 生野県の管轄地域が兵庫県の管轄となる。
- 田安徳川家領・一橋徳川家領が兵庫県の管轄となる。
- 明治4年
- 明治5年(1872年)(4町117村)
- 岩屋村・越知村が合併して越岩村となる。
- 大畑村・作畑村・福田新田村が合併して福畑村となる。
- 明治8年(1875年)(4町113村)
- 岩座神村・多棚釜村・多田村が合併して多神村となる。
- 上村・用村・平野村が合併して富吉村となる。
- 西仙寺が西田井村に合併。
- 明治9年(1876年)(4町102村)
- 8月21日 - 第2次府県統合により兵庫県の管轄となる。
- 下三原村・下三原村・仕出原村・下野間村・中野間村が合併して貴船村となる。
- 坂本村(現・多可町天船)・中村・横屋村・下村が合併して豊谷村となる。
- 門田村・赤坂村・俵田村が合併して豊谷村となる。
- 大山中村・大山下村が合併して大山村となる。
- 別所村が比延村に合併。
- 明治10年(1877年)(4町101村)
- 岩鼻新田村が上比延村に合併。
- 塚口新田村が塚口村に、西林寺が坂本村(現・西脇市)にそれぞれ改称。
- 明治11年(1878年) - 奥荒田村・的場村・寺内村(現・多可町)・西脇村(現・多可町)・山野部村が合併して福原村となる。(4町97村)
- 明治12年(1879年)1月8日 - 郡区町村編制法の兵庫県での施行により、行政区画としての多可郡が発足。郡役所が中村町に設置。
- 明治13年(1880年)(4町86村)
- 奥豊部村・杉原村が合併して杉部村となる。
- 門村・三谷村・市原村が合併して門三原村となる。
- 西山村・轟村・山口村・丹治村が合併して大河村となる。
- 山寄上村・鳥羽村・清水村が合併して清島村となる。
- 大袋村・箸荷村・中島新村・観音寺村が合併して大箸村となる。
- 明治15年(1882年) - 大山村・猪篠村の所属郡が神東郡に変更。(4町84村)
町村制以降の沿革
- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。郡役所の所在地が中村となる。(10村)
- 中村 ← 中村町、茂利村、奥中村、徳畑村、森本村、坂本村、安坂村、下曽我井村、西安田村、中安田村、東安田村、糀屋村、間子村、岸上村、鍛冶屋村、田野口村、牧野新町、天田村、東山村、高岸村、安楽田町、門前村(現・多可町)
- 松井庄村 ← 福原村、熊野部村、豊部村、多神村(現・多可町)
- 杉原谷村 ← 大河村、大箸村、門三原村、杉部村、清島村(現・多可町)
- 野間谷村 ← 貴船村、天船村、豊谷村、大屋村(現・多可町)
- 日野村 ← 西田井村、富田村、郷之瀬村、小坂村、大木村、前島村、市原村、羽山村、富吉村、上野中村(現・西脇市)
- 重春村 ← 野村、板波村、平野新田村、谷村、高田井村、和田村、高松山村、和布新田村(現・西脇市)
- 津万村 ← 津万町、大垣内村、蒲江村、寺内村、島村、大野村、坂本村、上戸田村、下戸田村、上野村、西脇村、西島村(現・西脇市)
- 比延庄村 ← 比延村、上比延村、下比延村、堀村、塚口村、中畑村、奥畑村、高島村(現・西脇市)
- 黒田庄村 ← 喜多村、大門村、津万井村、岡村、福地村、大伏村、門柳村、前坂村、黒田村、小苗村、船町村、田高村、石原村(現・西脇市)
- 越知谷村 ← 越岩村、福畑村(現・神崎郡神河町)
- 明治29年(1896年)
- 4月1日 - 郡制の施行のため、越知谷村の所属郡が神崎郡に変更。(9村)
- 7月1日 - 郡制を施行。
- 大正6年(1917年)11月1日 - 津万村が町制施行・改称して西脇町となる。(1町8村)
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正13年(1924年)4月1日 - 中村が町制施行して中町となる。(2町7村)
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和27年(1952年)4月1日 - 西脇町・日野村・重春村・比延庄村が合併して西脇市が発足し、郡より離脱。(1町4村)
- 昭和29年(1954年)3月25日 - 野間谷村が加西郡大和村と合併して八千代村が発足。
- 昭和30年(1955年)1月1日 - 松井庄村・杉原谷村が合併して加美村が発足。(1町3村)
- 昭和35年(1960年)1月1日(4町)
- 加美村が町制施行して加美町となる。
- 八千代村が町制施行して八千代町となる。
- 黒田庄村が町制施行して黒田庄町となる。
- 平成17年(2005年)
- 10月1日 - 黒田庄町が西脇市と合併し、改めて西脇市が発足、郡より離脱。(3町)
- 11月1日 - 中町・加美町・八千代町が合併して多可町が発足。(1町)
変遷表
さらに見る 明治22年以前, 明治22年4月1日 ...
明治22年以前 |
明治22年4月1日 |
明治22年 - 昭和19年 |
昭和20年 - 昭和29年 |
昭和30年 - 昭和63年 |
平成1年 - 現在 |
現在 |
|
津万村 |
大正6年11月1日 町制改称 西脇町 |
昭和27年4月1日 西脇市 |
西脇市 |
平成17年10月1日 西脇市 |
西脇市 |
|
日野村 |
日野村 |
|
重春村 |
重春村 |
|
比延庄村 |
比延庄村 |
|
黒田庄村 |
黒田庄村 |
黒田庄村 |
昭和35年1月1日 町制 |
|
中村 |
大正13年4月1日 町制 |
中町 |
中町 |
平成17年11月1日 多可町 |
多可町 |
|
松井庄村 |
松井庄村 |
松井庄村 |
昭和30年1月1日 加美村 |
昭和35年1月1日 町制 |
|
杉原谷村 |
杉原谷村 |
杉原谷村 |
|
野間谷村 |
野間谷村 |
昭和29年3月25日 八千代村 |
八千代村 |
昭和35年1月1日 町制 |
|
加西郡 大和村 |
加西郡 大和村 |
越岩村 福畑村 |
越知谷村 |
明治29年4月1日 神崎郡 |
神崎郡 越知谷村 |
昭和30年3月31日 神崎郡神崎町の一部 |
平成17年11月7日 神崎郡神河町の一部 |
神河町 |
神東郡 大山村 猪篠村 |
神東郡 大山村の一部 |
明治29年4月1日 神崎郡 |
神崎郡 大山村の一部 |
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- 歴代郡長
さらに見る 代, 氏名 ...
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
1 | | 明治12年(1879年)1月8日 | | |
| | | 大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
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右記のほか篠原新田が記載されているが詳細不明。本項では村数に数えない。