伏見稲荷駅
京都府京都市伏見区にある京阪電気鉄道の駅 ウィキペディアから
京都府京都市伏見区にある京阪電気鉄道の駅 ウィキペディアから
京阪電鉄における伏見稲荷大社の最寄り駅である(徒歩5分程度)。
以前は利用客は少なく静かな駅であったが、近年は外国人をはじめとする伏見稲荷大社への参拝客の増加で利用客が急増している。
急行は現在より停車駅数が大幅に少なかった頃から停車しているが、当駅に停車する急行の運転は午前中・夕方(出町柳行き)・夜間(淀方面行き)のみであり、主な停車列車は通勤準急以下の種別に限られる。ただし、毎年正月3が日では参拝客輸送を重視するため、急行を15分間隔で終日運転する正月ダイヤを編成して利便性を確保している。なお、当駅への特急の臨時停車は例年行われていない。
また、JR奈良線稲荷駅でも同様に、正月三が日及び1月4日に限り、みやこ路快速を臨時停車させて乗客をさばいている。なお稲荷大社へは同駅の方が近い(徒歩すぐ)。
開業当時は伏見稲荷の表参道に近い現・龍谷大前深草駅が稲荷駅を称したが、当初の駅名にある新しい参道が神社に近かったことから1年経たない間にこちらが伏見稲荷の玄関口となった。非常に古い時期から伏見稲荷大社の千本鳥居にちなみ駅の柱を朱塗りにしていたが、太平洋戦争中の一時期・爆撃の目印になるという事で目立たない色に塗り替えられたことがある。
また、駅の南側にあった京都市電稲荷線との平面交差では1931年に800型(元琵琶湖鉄道汽船100形)801F2連の急行が木造の京都市電29号の側面に衝突して市電は全損廃車。1934年にも急行電車が京都市電の側面に衝突して20m以上引きずり死傷者20名以上を出す事故を起こした。1935年に「事故で廃車になった京都市電の事故車弁済として石山坂本線で使われていた80型 (初代)89号車が京都市電に引き渡された」とする記録もある。しかし、どちらの事故の代物弁済かは参考文献の鉄道誌によりそれぞれ1931年の事故、1934年の事故、と解説されており詳細は不明である。その後、大阪行き線路の駅ホームと伏見稲荷踏切の間と京都行き線路の平面交差と深草駅の間に脱線転轍機が設けられ、1960年3月には京阪電車が脱線して衝突を免れたことがあったが、1965年11月28日にも衝突事故が発生している[1]。
平面交差では絶縁区間もあって特急電車も時速25kmに徐行し、ダイヤ上のネックの一つとなっていた。
相対式2面2線のホームを持つ地上駅。上下ホーム別々に改札がある上に構内地下道が備えられていないため、改札内で互いのホームを行き来することはできない。上下線とも、通常改札口はホーム丹波橋寄りに、臨時改札口はホーム中ほどに設けられている。トイレは上下線ホームとも改札内にあり、下りホームにはオストメイト対応の多目的トイレも設置されている。駅のホームの柱や柵は朱色に塗られている。
2007年6月の運行管理システム更新に合わせる形で、急行停車駅では最も遅く詳細放送が導入された。同時にLED式列車案内も設置されている。
新たに2017年7月より駅のリニューアル工事に着手し[19]、12月末に完成した[17][18]。
近年の1日あたり利用客数の推移は下記の通り[21][22]。
年度 | 乗降人員 | 乗車人員 |
---|---|---|
2007年 | 6,375 | 3,194 |
2008年 | 6,328 | 3,260 |
2009年 | 5,677 | 2,874 |
2010年 | 5,825 | 2,915 |
2011年 | 6,888 | 3,415 |
2012年 | 5,723 | 2,866 |
2013年 | 6,205 | 3,266 |
2014年 | 8,285 | 4,301 |
2015年 | 10,192 | 5,333 |
2016年 | 9,862 | 4,737 |
2017年 | 11,166 | 6,107 |
2018年 | 11,726 | 6,126 |
2019年 | 13,314 | 7,115 |
2020年 | 4,066 | 2,088 |
2021年 | 3,954 | 1,970 |
2022年 | 7,773 | 3,945 |
京阪伏見稲荷駅前には、バス路線は乗り入れていない。
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