ファルコンステークスは、日本中央競馬会 (JRA) が中京競馬場で施行する中央競馬重賞競走GIII)である。競馬番組表での名称は「中日スポーツ賞 ファルコンステークス(ちゅうにちスポーツしょう ファルコンステークス)」と表記している[1][2]

概要 ファルコンステークス, 開催国 ...
ファルコンステークス
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第36回ファルコンステークス(2022年3月19日)
優勝馬:プルパレイ
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 中京競馬場
創設 1987年7月5日
2024年の情報
距離 芝1400m
格付け GIII
賞金 1着賞金4100万円
出走条件 サラ系3歳(国際)(特指)
負担重量 馬齢
出典 [1][2]
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競走名の「ファルコン(Falcon)」は、ハヤブサを意味する英語[3]

中日スポーツ」は、中日新聞社が発行するスポーツ紙。同社より寄贈賞の提供を受けている[3]

正賞は中日スポーツ総局賞[1][2]

概要

1987年に「中日スポーツ賞4歳ステークス(ちゅうにちスポーツしょうよんさいステークス)」の名称で創設された、4歳(現3歳)馬による重賞競走[3][4]。2001年より現名称となった[3][4]

創設時は中京競馬場の芝1800mで夏季(6月 - 7月)に行われていた[4]が、1996年に4歳(現3歳)短距離路線の充実を図ることを目的として距離を芝1200mに短縮[4]。2006年には開催時期を3月に繰り上げ、2012年からは距離が芝1400mに変更され現在に至る[4]

外国産馬は1994年から、地方競馬所属馬は1997年からそれぞれ出走可能になり[5]、2009年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[6]

競走条件

以下の内容は、2024年現在[1][2]のもの。

出走資格:サラ系3歳

  • JRA所属馬(外国産馬含む)
  • 地方競馬所属馬(2頭まで)
  • 外国競走馬(優先出走)
  • 負担重量:馬齢重量(牡・せん57kg、牝55kg)

2017年まではNHKマイルカップのステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬はNHKマイルカップの出走候補馬(2頭まで)のほか、JRAの2歳GI競走および芝の3歳重賞競走を優勝した地方競馬所属馬も優先出走ができた[4][7][8]。なお、地方競馬所属馬は本競走で2着以内の成績を収めた馬にNHKマイルカップの優先出走権が与えられていた[7][8]

賞金

2024年の1着賞金は4100万円で、以下2着1600万円、3着1000万円、4着620万円、5着410万円[1][2]

歴史

  • 1987年 - 4歳馬による重賞(GIII[注 1])として「中日スポーツ賞4歳ステークス」の名称で創設、中京競馬場の芝1800mで施行[4]
  • 1994年 - 混合競走に指定、外国産馬が出走可能になる[5]
  • 1997年 - 特別指定交流競走となり、地方競馬所属馬が2頭まで出走可能になる[5]
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「3歳」に変更。
    • 名称を「中日スポーツ賞 ファルコンステークス」に変更[4]
  • 2006年 - 指定交流競走に変更、JRAに認定されていない地方所属馬も出走可能になる。
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIIIに変更[9]
  • 2009年
    • 国際競走に変更され、外国調教馬が9頭まで出走可能になる[6]
    • 格付表記をGIII(国際格付)に変更[6]
  • 2018年 - 特別指定交流競走に再び変更され、地方競馬所属馬が2頭まで出走可能になる。
  • 2020年 - COVID-19の流行により客を入れずに「無観客競馬」として開催[10]
  • 2024年 - 負担重量を馬齢重量に変更。

歴代優勝馬

コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

競走名は第14回まで「中日スポーツ賞4歳ステークス」[4]

さらに見る 回数, 施行日 ...
回数施行日競馬場距離優勝馬性齢タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回1987年7月5日中京1800mヒデリュウオー牡31:48.8加用正大沢真梅沢光行
第2回1988年7月3日中京1800mサッカーボーイ牡31:48.9河内洋小野幸治(有)社台レースホース
第3回1989年7月2日中京1800mオサイチジョージ牡31:47.9丸山勝秀土門一美野出長一
第4回1990年7月1日中京1800mロングアーチ牡31:48.5武豊宇田明彦中井商事(株)
第5回1991年6月30日中京1800mコガネパワー牡31:48.5田原成貴鶴留明雄瀬古孝雄
第6回1992年7月5日中京1800mキョウエイボーガン牡31:48.2松本達也野村彰彦松岡正雄
第7回1993年7月4日京都1800mネーハイシーザー牡31:45.2塩村克己布施正(株)大丸企業
第8回1994年7月2日中京1800mイナズマタカオー牡31:48.7大崎昭一日迫良一小島隆男
第9回1995年7月1日中京1800mイブキラジョウモン牡31:49.6武豊領家政蔵(有)伊吹
第10回1996年6月1日中京1200mスギノハヤカゼ牡31:08.5田島裕和鹿戸幸治杉江義夫
第11回1997年6月7日中京1200mオープニングテーマ牡31:09.6小池隆生太宰義人前田幸治
第12回1998年6月13日中京1200mトキオパーフェクト牡31:09.9蛯名正義古賀史生坂田時雄
第13回1999年6月12日中京1200mサイキョウサンデー牡31:09.8河内洋坂口正大奥本賢一郎
第14回2000年6月11日中京1200mユーワファルコン牡31:08.9中舘英二堀井雅広(株)ユーワ
第15回2001年6月10日中京1200mルスナイクリスティ牝31:08.9秋山真一郎高木嘉夫(有)髙昭牧場
第16回2002年6月9日中京1200mサニングデール牡31:08.9福永祐一瀬戸口勉後藤繁樹
第17回2003年6月15日中京1200mギャラントアロー牡31:09.7幸英明崎山博樹冨沢敦子
第18回2004年6月13日中京1200mキョウワハピネス牝31:09.5安田康彦佐山優浅川昌彦
第19回2005年6月12日中京1200mカズサライン牡31:09.9中舘英二和田正道阿津和昌
第20回2006年3月11日中京1200mタガノバスティーユ牡31:09.9池添謙一池添兼雄八木良司
第21回2007年3月10日中京1200mアドマイヤホクト牡31:08.0横山典弘古賀史生近藤利一
第22回2008年3月15日中京1200mダノンゴーゴー牡31:09.0武豊橋口弘次郎(株)ダノックス
第23回2009年3月21日中京1200mジョーカプチーノ牡31:08.9藤岡康太中竹和也上田けい子
第24回2010年3月20日中京1200mエーシンホワイティ牡31:08.7北村友一松元茂樹(株)栄進堂
第25回2011年3月19日阪神1200mヘニーハウンド牡31:08.7岩田康誠矢作芳人林正道
第26回2012年3月17日中京1400mブライトライン牡31:24.0安藤勝己鮫島一歩(株)ノースヒルズ
第27回2013年3月16日中京1400mインパルスヒーロー牡31:22.2田中勝春国枝栄佐々木完二
第28回2014年3月22日中京1400mタガノグランパ牡31:21.2福永祐一松田博資八木良司
第29回2015年3月21日中京1400mタガノアザガル牡31:22.9松田大作千田輝彦八木良司
第30回2016年3月19日中京1400mトウショウドラフタ牡31:25.0田辺裕信萱野浩二トウショウ産業(株)
第31回2017年3月18日中京1400mコウソクストレート牡31:21.1戸崎圭太中舘英二野崎昭夫
第32回2018年3月17日中京1400mミスターメロディ牡31:22.1福永祐一藤原英昭グリーンフィールズ(株)
第33回2019年3月16日中京1400mハッピーアワー牡31:20.9吉田隼人武幸四郎高嶋祐子
第34回2020年3月14日中京1400mシャインガーネット牝31:21.3田辺裕信栗田徹山口功一郎
第35回2021年3月20日中京1400mルークズネスト牡31:20.1幸英明浜田多実雄窪田芳郎
第36回2022年3月19日中京1400mプルパレイ牡31:20.9M.デムーロ須貝尚介Gリビエール・レーシング
第37回2023年3月18日中京1400mタマモブラックタイ牡31:22.6幸英明角田晃一(株)タマモ
第38回2024年3月16日中京1400mダノンマッキンリー牡31:20.2北村友一藤原英昭(株)ダノックス
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脚注・出典

外部リンク

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